スーパーコーディネーターの悪友   作:アオノクロ

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 謎の機体Hですが、名前はオリジナルで機体は既存の別作品です。ヒントを出すと、ガンダムではないです。(リック・ディアスみたいな引っかけでもないです)

 どうでもいいですがヘブンズベースをずっとヘブンズゲートと間違えてました。いけっウェルキウスウェルキウス、ゲンムダイヤモンドエイヴン! ウェルキウスからダンテ槍! もしくはゲンムからゾロア、ダンテⅫからスターゲイズゲート! ジブリールはしぬ。 ちなみにドギラゴン逆も出せます。天門ならペルフェクト、サイフォゲート、エバーラストとか? 個人的にはルード・ザーナもありです。


ヘブンズベース攻防戦

 感傷に浸る間もなく作戦は進んでいく。

 

 ヘブンズベースへ向かっていくミネルバの中で、シンとルナマリアはお互いの痛みを確認し合い埋めるよう共にいる時間が増えた。

 

 パイロットスーツのまま唇を重ねる2人の部屋の外でレイは何も言わず、静かに立ち去っていく。作戦に影響を与えないのであれば、同期の恋の発展は喜ばしいものだからだ。自分とは違って、友人たちにはギルの元、幸せに過ごしてほしい。

 

 そう願いながら自身の機体であるレジェンドへと向かっていく。

 

 

 

 ザフト側からの武装解除からの降伏要求を聞き入れることなく、言葉による返答ではなく爆音が開戦の合図となった。

 

 数をそろえたものの圧倒的な物量を前にザフトは不利な状況に、陥る事とはなかった。

 

「このぉぉぉぉぉ‼」

 

 戦場でひと際目立つのはシンがデュランダルから受領したデスティニー。

 

 数多の武装を使い分け、防衛線に穴を開けていく。

 

「ふっ」

「はぁぁぁぁぁぁ!」

 

 追従するように共に暴れるのはレイのレジェンドと、お下がりという形でルナマリアに預けられたインパルス。デスティニーからは劣るが、それでもエースとして遜色ない活躍を見せている。

 

「あれはっ!」

 

 そんな彼らを止めようと現れたのはベルリンを焼いた破壊者デストロイ。海から上陸していたグフたちも攻撃するが、かすり傷と言わんばかりに前進し、巨体の全身から放たれる死の光線によって焼き尽くされていく。

 

「シン! アイツを止めたい、切り込めるか」

「当然だろ!」

 

 アロンダイトを構え、デスティニーの機動力を遺憾なく発揮し懐へと潜り込んでいく。怯むことなく袈裟に真横に、傷を入れ即座に離れる。動きが鈍った瞬間にインパルスとレジェンドが追撃し、デストロイは膝をついた。

 

「やるな、ルナマリア」

「忘れてた? 私も赤なのよ!」

 

 怯えることなく果敢に攻め込み、恐怖そのものと言えるデストロイを倒したことで、ザフト側の士気はさらに上がっていく。

 

「おーおーやるじゃねぇの、お前ら! 俺たちも行くぞ!」

 

 パーソナルカラーであるオレンジ色に設定されたデスティニーのコクピットで叫ぶハイネ。背後にいる肩をオレンジ色に染めたグフたちと共に新しく現れたデストロイへと、向かっていった。

 

 

 

「な、なんだこれは…………」

 

 本部で戦況を確認していたジブリールだが、次々に上がってくる被害報告を前に直前までの余裕は欠片もなく、怒りなのか手をわなわなと震えさせていた。

 

 計画と違う。数を持って、デストロイすらも複数用意したのだ。一方的に蹂躙し、勢いそのままに宇宙へとあがりコーディネイター共を絶滅させる。完璧な計画が狂っていく。

 

「これはどういうことだ!」

 

 取り繕うこともなく醜く叫ぶジブリールの声は運がいいのか悪いのか、ネオにも届いていた。

 

「まったく、どうしろってんだか」

 

 ウィンダムWで戦場を駆け巡るも戦況は圧倒的に不利、数で勝っていたというのに海から次から次へと押し寄せてくるザフトのモビルスーツたち。

 

 横目では、ソードインパルスとエクスカリバーを手に持ったレジェンド、ハイネとその部下たちがデストロイを次々と打ち倒していく。

 

 シンの操るデスティニーがたった一機でデストロイの侵攻を食い止め、その隙に次々と乗りこまれていく。宇宙から降りてきたザフトの部隊は対空用の電磁波掃射砲「ニーベルング」で食い止めるが、現状では焼け石に水。

 

 通信先で騒いでいた自分の雇い主の声も聞こえなくなり、ネオは決意した。

 

「…………お別れ、だな」

 

 倒れこみ爆散したデストロイのパイロットへの思い出を思い返しながらも、武器を捨てグーンやゾノの前に着陸すると両手をあげた。

 

 

 

 

 

 

「ヘブンズベースが…………」

「あぁ、ただロゴスのメンバーは捕まったらしいが、扇動していたというロード・ジブリールという奴が見つからないらしい」

 

 アークエンジェルの通路を歩きながら話すキラとカガリ。

 

「そのジブリールって人は?」

「アズラエル理事が拠点を襲撃され、行方不明になった後にブルーピリオドの盟主として名乗りを上げた男だ。元ブルーコスモスの過激派らしい」

「…………え、アズラエルさんは?」

 

 割と重要な情報だというのに聞いていなかった事実。驚きと焦りの表情を見せる愚弟にカガリはため息をついた。

 

「結構前の情報だぞ、ちゃんとみんな知ってる」

「いやボク聞いてないんだけど⁉」

「お前たちは最近まで医務室とシミュレーターを行き来してばっかりだからだろうが!」

 

 怪我も治り切っていないというのにシミュレーターを動かすか身体を鍛えているバカ2人、そして無理やり捕まえて医務室に運んでいく紅髪の看護師、というのがモルゲンレーテ社でよく見られていた光景だ。

 

 情報を共有しようにも捕まえれば即座にベッド行きなために伝える暇もない。

 

 やっぱり自分たちがちゃんと面倒を見ないとな、と考えていたカガリが目的の部屋の扉を開ける。

 

「…………まったく、どいつもこいつも」

 

 そこには点滴を繋がれガーゼや包帯を巻かせたアスランが寝ていた。

 

 地球軍の動きを把握するために動いていたキサカだが、急遽戻ってきたと思えば重症のアスランとミネルバのオペレーターが一緒だった。大まかに聞けば彼女を連れて脱走したところを撃墜されたという。

 

 心配もだが、それ以上に呆れたという感情が大きく、ため息をつきながらも優しく顔を眺めていた。

 

「うっ、う」

「! アスラン⁉」

「あっつ! …………カガリ、それにキラも」

 

 合間をぬって見舞いに来たが、運よくうめき声をあげながらも目を覚ましたアスランを見てカガリは思わず抱きしめた。

 

「おはよ、キサカさんが連れてきてくれたんだ」

「………………ここは」

「アークエンジェル、というかモルゲンレーテだよ。一緒にいた彼女の方も治療してる」

「そうか…………」

 

 恋人と友人の顔を見て、なおかつ巻き込んでしまったメイリンも無事だと分かり、そっと胸元で泣いているカガリの頭を撫でる。

 

「心配……かけて…………すまない」

「まったくだ! 本当にお前たちはいつも……………いつも!」

 

 国の代表ではなく、ひとりの少女として心配し無事であったことに安堵し、泣き続けるカガリを見てアスランの意識は緩く沈んでいく。

 

「ふぅ…………もう少し、寝させてもらう」

「もちろん、ゆっくり休みなよ」

 

 穏やかな表情で目を閉じ、寝息を立てるアスラン。寝顔を静かに眺め続ける妹を見てキラはそっと部屋を退室した。

 

 フレイたちに伝える前にもうひとりの方も確認しておこうと足を進め、目的の部屋のドアを開けた。

 

「あれ、来てたの?」

「暇だったからな」

 

 ベッドのすぐ傍には持ち込んだパソコンを触り続けるユウキ。そういえば顔見知りだったかと、寝ているメイリンの顔を眺める。

 

「さっきアスランが起きたよ。今はカガリが着いてる」

「そうか。ま、ズラはほっといても大丈夫だろ」

 

 画面から眼をあげることなく返事をするが、運び込まれたと聞いた時にまっさきに走り出していたことをキラは思い出してた。

 

 あれだけ熱心にしていた訓練も今は最低限で、姿は見なくなったがまぁ理由は見れば分かる。

 

「…………ん」

 

 少し騒がしくしてしまったか、メイリンの声がこぼれた。口を閉じたキラだが、ユウキはそっと顔を覗き込むと、

 

「…………ユウキ、さん?」

「おう、おはようメイリン」

 

 うっすらと目を開けたメイリンに優しく声をかけるユウキ。寝起きでぼんやりとしていたのか、焦点が定まらない瞳であちこちを見るが、やがて覗き込んでいたユウキへと視線が固定された。

 

「ユウキ……さん」

「おう」

「ユウキさん…………生きて」

「ピンピンしてるぞ」

「……………………よがった……………………」

 

 目を潤ませて涙が零れると、再び目を閉じて安心したかのように穏やかな寝息を立て始めた。

 

「フレイ呼んできてくれ」

「うん…………よかったね」

 

 手をひらひらと振る友人を笑いながら部屋を出る。

 

 フレイから2人とも大丈夫だと言われ、再びシミュレーターを動かすようになったが以前ほどの頻度はなく。時折果物などを持って歩くユウキが様子が見られるようになった。

 

 そのことについては特別何かが言われることはなかったのだが、

 

「メイリンか? よくユウキと一緒に遊んでいたな」

 

 ズラによるミネルバでの関り、そして共に脱走する際の理由を聞いてため息を疲れたり、悪態を疲れたりと反応は様々であった。なお艦長はエリカと共に盛り上がった。

 

 

 

「くしゅん!」

「おいおい、大丈夫か?」

「えぇ、それより」

 

 宇宙で密かに活動しているエターナル、ブリッジで話をしている時にかわいらしいクシャミをしたラクス。バルトフェルドに心配されたが、それよりも気になるのは目の前の手記だ。

 

 バルトフェルドの部下であるダコスタが探索してきたのはメンデル。キラの生まれた場所であり、SEED世界における全ての元凶ともいえるコロニー。

 

 もっともデータはほぼ壊滅、かろうじて見つかったのがこれだけなのだが、

 

「これだけ、と言っても内容からすればかなりの当たりね」

 

 アイシャが捲っていき開かれたページにひと際目立つ言葉。

 

「デスティニー・プラン…………」

 

 ラクスが呟いたのは人の運命を決める計画。内容を改めて調べようとした時、エターナルのアラートが鳴り響いた。




 ヘブンズベースはさっくり! というかズラの大脱走細かく書きすぎた感がある。

 そんで地味にネオの扱いが…………いやどうすっかなぁ。大雑把には決めてるんですけど、合間合間は決めてないですはい。なので展開おかしくても許してください。

 いつも感想や誤字報告、ここすき等ありがとうございます。励みになっています。


 …………まさか議長直々にお会いに来るとはね。…………何か顔についてるかな?

 ────尋問室にて仮面を外していたネオ・ロアノーク
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