スーパーコーディネーターの悪友   作:アオノクロ

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 個人的に運命のOPは「僕たちの行方」のイメージがあります。「ignited」も好きです。ただ確認の為に何度見返してもOPはOPです。

 あと謎の下着カガリはなんなの???


 謎のモビルスーツ「H」ですが、登場するまでに設定を変えてやっぱりガンダムでしたーになる可能性もあるのでご了承ください(保険)


新たなる翼

 計画が順調に進んでいたと思っていたデュランダルだが、ひとつだけ拭いきれない懸念点があった。

 

 ラクス・クラインの存在である。

 

 キラ・ヤマトは武力の象徴であるが、新たFAITHに選ばれたレイとシン。協力してくれるという友人の関係者と思える人物に、隠し玉もあるために対処はできる、と考えている。

 

 だがラクス・クラインのカリスマばかりはどうしようもない。例え言い逃れできない悪評を流そうとも、人々は付き従う。そう作られているのだから仕方ないと言えばないのだが、為政者としては厄介すぎる相手でしかない。

 

 仮にあの場所を調べられたとしたら、というデュランダルの警戒は見事に実を結んだ。

 

 

 

「まったく、着けられやがって。このアホスタめが」

「えぇ⁉」

 

 事実と言えば事実なのだが、それでも八つ当たりに近い罵倒に泣くしかないダコスタ。とはいえ訓練を受けている軍人、すぐに意識を切り替えて動き出す。

 

「ラクス様どうします?」

 

 アイシャの質問に少しだけ考えると、すぐに指示を飛ばした。

 

「エターナルを出港、囮にして最悪の場合データだけでも射出します」

「了解! 準備にとりかかれ!」

 

 覚悟を決めた歌姫の言葉でクルーたちは動き出す。

 

 少しだけ不安が残る中、来てくれると信じてラクスは目を閉じた。

 

 

 

「エターナルが⁉」

 

 モルゲンレーテにてアークエンジェルの修理を待つマリューたち。ブリッジに飛び込んできた連絡に真剣な顔を突き合わせる。

 

「アサギ! 動かせるか?」

『ムリ! 今調整の為にバラしたとこ!』

 

 よりも早く動き出しているバカ。一応マリューやカガリが上の立場なのだが、行動力という一点においてはスーパーコーディネイターよりも優れている。

 

 通話先のアサギからの返事を聞くと、すぐさま顔をあげた。

 

「キラ!」

「うん、ムウさん! カガリ! ストライク借ります!」

「ちゃんと返せよ!」

「あ、あぁ」

 

 了承を貰うよりも早くブリッジを飛び出していく2人。

 

「ブースター用意!」

「ユウキ! ストライカーパックこれでいいのか⁉」

「アンタたち! 怪我は治ってるからって無茶しないでよ!」

 

 正規の軍でも見ほれるほどの手際の良さ、ときおり謎の罵声がとぶこともあったが、無事2機のモビルスーツが宇宙へとあがった。

 

「……………………いってこい」

 

 医務室で外の騒がしさに目を覚ましたアスランだが、誰もいない部屋で静かに呟くと再び夢の世界へと戻る。緊張も苦痛もない穏やかな寝息が部屋の中で響いた。

 

 

 

「チィッ!」

 

 あまりの数の多さに舌打ちが零れるバルトフェルド。内部協力者によって横流しされたカラーの変えたガイアが、ザクやグフを切り裂きながら宇宙を飛び回る。

 

 とはいえ多勢に無勢、いくらモビルスーツ部隊の隊長を務めたパイロットでも、前大戦の艦であっても数の力を覆すことは難しい。

 

 エターナルに纏わりつくザクの一機が下部へと回り込み、ビームライフルを構えた。

 

 迎撃、回避、そのどれもが間に合わず静かに見つめたラクスの視線の先に、

 

「やらせるかよ‼」

 

 ザクのさらに下、地球から撃ちだされたビームが腕を貫いた。

 

「増援⁉ 地球からです!」

 

 エターナルを追っていたザフトの艦、ウェザリウスのオペレーターが叫ぶ。ブリッジのクルー、そして出撃していたモビルスーツのパイロットたちも視線を向けた。

 

 大気圏を抜けブースターを切り離すと、エターナルを守護するように立ち並ぶ2機のモビルスーツ。

 

「ストライクだと⁉」

 

 それはザフトにとっての死神、悪魔とならぶ象徴。

 

 肩にユリの花を加える獅子の紋章を宿したトリコロールカラーのオオトリストライク。

 

 隣には羽ばたく鷹が刻まれた、白い悪魔を思い立たせる全身白基調のドラグーンストライク。

 

 生き残りである艦長の脳内が盛大な警戒音を鳴らすが、同時にこれだけの相手を逃がすわけにはいかないと軍人としての冷静な判断を下した。

 

「くっ、たとえストライクだろうとたったの2機だ! 所詮型落ち機体、数でもこちらが勝っている!」

 

 艦長の指示に動き出すモビルスーツたち、エターナルと同時に、新しく現れた障害を取り除こうと果敢に攻め込む。

 

「やらせない!」

 

 キラはバルトフェルドにビームライフルを投げ渡すと、対艦刀を引き抜き全身の砲口から銃弾をばらまいていく。

 

「なめんな」

 

 ユウキは背部のドラグーンを展開、本機との巧みなコンビネーションを駆使して敵を蹴散らしていく。

 

 が、

 

「くぅ!」

「クソッ‼」

 

 数の差、そして機体自体の性能差が壁として立ちはだかる。技術の発展が著しいC.E.において、2年という時間はとんでもなくデカい。強敵を相手に無傷で戦場を潜り抜けた機体であっても、数年後には古いと呼ばれるほどに。

 

 ましてや2人の操縦技術はこの世界においてトップクラス、全力を出そうにも出せない。

 

「キラ! 船に向かえ! お前の機体がある‼」

「っ、はいっ!」

 

 バルトフェルドの声にストライクを翻し、エターナルへと向かっていくキラ。最後のあがきとオオトリをパージしグフにぶつけ、対艦刀をユウキに投げ渡す。

 

「俺のは?」

「調整中だ!」

「またかよ!」

 

 文句を言いながらもドラグーンと共に宇宙を駆けまわり、対艦刀を振り下ろしていく。ドラグーンストライカーのバッテリーが凄まじい速さで消えていくが、足を止めることはない。

 

 すぐに友人が戻ってくると分かっている。

 

 

 

『ありがとうございます、おかげで助かりました』

「いいって、みんなが協力してくれたからここまで速くこれたし。間に合ってよかったよ」

『…………いつも頼りっぱなしで、申し訳ないです』

 

 緊急着艦したストライクから、案内されるまま即座に新しいモビルスーツのコクピットへと潜り込む。繋げたモニターには悲痛な顔のラクスが映っている。

 

 自分では平和を願いながらも、結局は誰かに戦ってもらっている。

 

 そんな気持ちを抱えていたとはフレイから教えてもらった。フレイ自身も同じことを考えてしまうらしいが、キラたちからすれば戦うしかできないのだ。政治であったり医療であったり、彼女たちの仕事こそすごいなぁと思うことはあれど下に見ることも、ましてや自分たちの方ががんばっているなどと思ったことは一度もない。

 

 たとえフリーダムに乗っていようが、生身のフレイを相手に勝てるビジョンなどキラには欠片も見えない。

 

 とはいえその言葉を伝えるのは自分ではないのだとキラは知っている。

 

「知ってる? ユウキはラクスのごはんが食べられる日には、普段より早く仕事を切り上げてるんだよ」

『え』

「あ、これボクが言ったのは秘密ね」

 

 まぁ遠慮なく暴露するのだが。偉い人も言っていた、たとえバレても逃げればいいと。

 

「普段言わないけどラクスがいてくれて、ユウキは助かってるよ」

『…………』

「だからいろんなところで女の子ひっかけてるけど、アスランと一緒に来たメイリンとか」

『メイリン………?』

「あ」

 

 慰めようとして口を滑らせた。

 

 なんとなくラクスからの視線が痛くなり、急いでOSの調整、設定を終わらせる。

 

 展開されるカタパルトに足を乗せ、前にもこんなことあったなぁと昔を懐かしむキラ。

 

『…………進路クリア、発進どうぞ』

「キラ・ヤマト、フリーダム行きます!」

 

 エターナルから飛び出し青い翼を広げて宇宙を飛び駆ける。

 

 前機であるフリーダムを元に、セレニティのデータを使い作られたキラの新たなる翼。

 

 ガイアとストライクが見守る中、ドラグーンを従い、光の翼を広げたストライクフリーダムの初陣は僅か2分で25機のザクとグフの全滅、それらの母艦であるナスカ級3隻の撃破というとんでもない記録を打ち立てた。

 

 だがこれも、この先に訪れる大規模の戦争の前では些細な被害でしかない。




 運命で書きたかったシーン、並ぶストライク2機。無事キラを送り届けたルージュには拍手! でも自由では出てきたのでルージュってこの後修理されてるんですよね。だというのにカオスは何で持ってんだよ…………予備パーツ組み立てかと思えばステラが乗ってたやつ横流しっておい…………。

 こうしてみると割とキラたちってギリギリの綱渡りしてるんですよね。議長がもう少しマシでジブリールが大人しくしてたら、それは運命じゃないか。なら仕方ないね。

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 お前ドラグーン何発か外してたろ下手くそめ。 …………んでラクスはなに? 何してんの?

 ────遠くから見てくるラクスの手料理を食べているユウキ
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