スーパーコーディネーターの悪友   作:アオノクロ

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 学生の頃からたまに行く王将があるんです。基本男だけの中でずっと金髪の女性の方がいて、長い間ずっといるなーと思ってたんですが先日ふと思ったんです。

 もしかして似たような見た目なだけの別人なのでは? と

 マスクで顔が見えないし同じような化粧とかされると全く分かりませんし、定期的に通ってるわけでも毎回いるわけでもないので、本当に不明なんです。

 ただ暑いとはいえボタン三つくらい開けてるのは本当にあ、すいません。見たわけじゃないんですたまたまカウンター前で作業してる時に目が行ってしまっただけでところでどれくらいお店で働いているんです? とは聞けませんね、迷惑でしょうし。謎のままです


 追記、昔卵を割るのが遅いバイトの子が叱られてたんですが、卵アレルギーだったそうです。なんでウチに来たんだ!? って言われてました。同意見です。


ファンファーレ

「あきらかに罠、ですよね」

 

 赤いハロの手紙を見て真っ先にメイリンが口にした。

 

 とはいえ誰も否定するどころか、そう思わせてからの別の思惑があるのでは? と考え始めていたので、逆に助かった。

 

「じゃあ踏みつぶすか」

 

 端末の画面を見ながら発せられたユウキのひと言に、異論をはさむことなく動き出すキラたち。アークエンジェルへの連絡と、この先の打ち合わせ。スムーズに動くと思っていたのだが、

 

「そんな、ダメだよ!」

 

 キラが大声をあげて反対したのは、フレイがラクスのフリをするというもの。ミーアを囮にした狙いはラクス、というかそれ以外のメンツがこの程度でやれるなら議長は苦労していない、というのが分かっているからこそ出た案。

 

「仕方ないでしょ。ラクスが危険ってなら何か策を考えておかないと」

 

 発案者であるフレイは物陰に隠れて購入したウィッグの調子を確かめている。知り合いなどなら違和感から見抜くこともできるだろうが、赤の他人なら誤魔化しは効くだろう。アスランが警戒する横では、ラクスもメイリンに手伝ってもらいながら赤髪のウィッグを合わせていた。

 

「でもそれじゃフレイが!」

「うん、だから守ってね」

 

 散歩に行こう、なんて気軽なほどに出てきた言葉。口ごもるキラに、フレイは笑いながら続ける。

 

「他のみんながラクスを守るからキラは私を守って」

 

 ね? と首を傾けながら向けられた絶対的な信頼。ラクスもまた向かう以外の選択肢はないのは分かっている。キラもまたそんな彼女たちを見て覚悟を決めた。

 

 

 

「ちゃんと、ちゃんとお会いしたかったです!」

「私もですミーアさん、なのでこれから貴方の事を教えてください。私も、私たちの事をお話しします」

「はい゛‼」

 

 涙を流しながらも話し合う2人、向かえに来たムウのアカツキの手のひらに乗ろうとした時、

 

 

 

「ぐ…………ぅ」

 

 朦朧とする意識の中、サラは震える手で握った銃をラクスへと向けた。

 

 

 

 乾いた音とマズルフラッシュが瞬いた時、ラクスの前には庇うように立ちふさがるミーアと、

 

 

 

 ミーアをかばう人影があった。

 

「くっ⁉」

 

 油断していた、とは言い訳に過ぎないがすぐさま銃を向けた先では、既に腕から血を流し力なく倒れるサラの姿があった。

 

「えっ、なん」

「傷見せて! 早く」

 

 倒れた時に軽く身体は打ち付けたが、そんな事よりも気になるのは自分をかばった相手。どこか見覚えのある黒髪の、

 

 

 

「大丈夫ですかニコル!」

 

 ラクスが駆け寄り、フレイによって仰向けにされた拍子に黒髪のウィッグがずり落ちて見慣れた緑髪がなだれ落ちる。

 

 何が何だか分からず混乱しているミーアを始め、離れた場所からスコープで様子を覗いていた全員がアークエンジェルへと戻っていった。

 

 

 

「結論から言うわよ、ニコルは無事」

 

 フレイが告げた瞬間に、アークエンジェルの医務室前で待っていた連中は肩をなで下ろした。

 

「弾は左の二の腕を貫通していったから、痛みはあるだろうけど死にはしないわ。しばらくは安静にしてもらうから見舞いはなし、以上。あ、ミーアさんは診察の続きあるから待ってて」

「あ、はい」

 

 緊張で張りつめていた糸がほどけ、だらしなく座り込むキラたちだが、マリューに呼び出され事情の説明をしに動き出した。

 

 残ったミーアはフレイに連れられて医務室へと入っていく、てっきり医者の前に行くのだと思っていたが、一室のように区切られたカーテンを開けて、

 

「連れて来たわよ」

「すいません……お手数をおかけして」

「問題ない、とは言わないけど安静にはして欲しいからほどほどにね」

 

 そういって消えていくフレイ。

 

 立ちすくむミーアの前には、見覚えのある緑髪の少女がベッドから起き上がっていた。

 

「すいませんミーア、ちょっとドジしちゃ「ニコル!」わわっ」

 

 照れくさそうに頭をかくニコルへミーアは勢いよく抱き着いた。

 

 

 

 入れ替わったのはフレイとラクスだけではなく、秘密裏にユウキへと連絡していたニコルもだった。

 

 突如マネージャーを止めさせられ、サラという女に物々しい警備が付いたと聞いた時、議長が何かしら行動するのだろうと連絡をとれば近くにアークエンジェルがいるという。ユウキたちへ連絡すれば良いのか悪いのか、ミーアに呼び出されたタイミング。こっそりとフレイたちと同じようにウィッグをつけ、ユウキと入れ替わりミーアの元へと向かった。

 

「改めまして、ブルーピリオド特殊諜報部所属、ニコル・アマルフィです」

 

 ベッドに座ったまま挨拶をするニコルだが、ミーアには聞き覚えのない言葉ばかり。かろうじて分かるのはブルーピリオドという名前だけだが、

 

「特殊諜報員って…………スパイってこと?」

「うーんあってるようなあってないような」

 

 ヤキンでの大戦の後、ニコルはアズラエルの元を首になった。だが、自分の身の振り方を考えていた時、改めてアズラエルから連絡が来たのだ。

 

「スパイ、と言えば聞こえは悪いですが、実際は戦争の火種になる情報がないかプラントを探る内部監査に近いですかね」

 

 再会した両親とも話し合い、イザークたち協力の元ブルーピリオドと情報共有をしている。もっともアイドルのマネージャーをするとは思っていなかったが、アズラエルからすれば明らかに厄ネタであり、ニコル以上の適任はいなかった。

 

「なのですいません、ボクもミーアのことを騙していました」

「ううん、いいの! ニコルだってプラントのためにがんばってたんでしょ?」

「え……………」

「ん…………?」

 

 ミーアの言葉に思わず固まるニコル。それほど可笑しな事は言っていないはずなのだが、どこか挙動不審になるニコル。他に何か理由があるのか考えるが、

 

「ニコル起きてんだろ」

「わひっ⁉」

 

 急に開けられたカーテンの向こうに立つ人物を見て、変な声をあげたニコル。患者衣なのを隠すように慌てて布団を被るとコッソリ顔だけ出した。

 

「あのですね! 前から言ってますけど急に入ってこないでください!」

「? あーすまん、気を付ける」

「もう、何回言っても直してくれないんですから」

 

 どうも自分が知らないニコルがいる。というか以前出会った時と反応が違い過ぎる気がする。じーっと見つめられている事に気が付いたのか、咳ばらいをして空気を換えると真面目な表情になった。だがしかし、耳が赤いのをミーアは見逃していない。

 

「で、何の用ですか?」

「……………………ごめん、俺がミスした」

 

 深々と頭を下げるユウキ。

 

 ニコルの枕元には袖に穴が開き、一部が黒くなっている上着が畳まれている。

 

 ユウキが任せられたのは狙撃による援護、キラへの呼びかけやアスランが動き出すきっかけを生み出せた。のだが、最後にラクスを狙うサラに直前まで気がつかず狙撃は間に合ったがニコルは腕を撃ちぬかれた。

 

「い、いえ! おかげで助かりましたし、ボクが混ざったのも急でちゃんと対応して…………くれて……………………」

 

 何も問題はないとは言うが、相手が気にしない人間ではない事は知っている。ゆえにニコルは、

 

「今度、お詫びにつきあってください。約束ですよ」

「分かった、それでいいなら」

 

 医務室から2人が消えた後、ニコルは遠足前の子どものような気持ちで瞼を閉じた。

 

 

 

 コツコツとアークエンジェルの廊下を歩いていく2人。隣を見れば一度だけ出会い、話だけはたくさん聞いてきた人物。なのだが、記憶にあるよりも少し様子がおかしい。

 

「? 何か顔についてる?」

「え、いやそんなことなくて!」

 

 流石に顔を見過ぎたのか声をかけられて焦るミーア。さほど気にすることでもないのか、ならいいかとまた前を向くユウキ。どうにも話しかけづらいというか、自分は相手の事を知っているが、相手はどれほど自分の事を知っているのか分からない。そんな微妙な距離がミーアにはあった。

 

「あ、そうだ」

「?」

「あの動画見たよ、すごく良かった」

 

 思いがけない不意打ちだった。

 

 何のこと、など聞くまでもない。

 

「よかった……?」

 

 震える声で聞き返すがそうではない、もっと聞きたいことはある。あるのだがかろうじて口に出せたのが限界だった。それ以上だとしゃべられなくなる事をミーアはじかくしている。

 

「俺はアイドルとか詳しくないけど…………たぶん、これがアイドルなんだなって思ったよ」

 

 止めることはできない。ここ最近脆くなっている気はするが、どうしようもなく溢れた心は止められない。

 

「ミーアの好きって気持ちはちゃんと分かった」

「お、ぼえてて、くれたの?」

「そりゃもちろん」

 

 ある世界では自分と被った仮面の境目が曖昧になり、初めの頃に持っていた気持ちすら薄れてしまったミーア。だがニコルというマネージャー兼友人がおり、ミーア・キャンベルを覚えていた、

 

「だってほら、最初のファン? って奴だし」

 

 

 

 涙は止まらなくても目の前にいるファンへ向けて、ミーア・キャンベルは精一杯の笑顔を向けた。

 

 ファンを笑顔にするのがアイドルなのだから。




 これにてミーア回終了です。結局3話もかかっちゃった…………というかずっと泣きっぱなしでしたね。以前聞かれましたが、髪の毛は整形時に地毛をピンク色にしたと思うので、動画取った時には染めました。ほっといたら黒にピンクが混ざると思います。あとアークエンジェルでラクスと一緒なのでテンション上がって元気です。

 あ、ニコルは覚悟決まってるので一緒に戦ってくれ系には即了承しますが、根は乙女なのでソッチ系求められたら「け、化粧とかあるので待ってください!」って嬉しさと恥ずかしさで後者が勝つタイプです。今回の約束もユウキから言い出したらまた今度で! で逃げます。乙女ですね。乙女なのでちゃんと穴あき上着は持って帰りました。

 いつも感想や誤字報告、ここすき等ありがとうございます。励みになっています。


 そうか…………だがもう問題ない、運命の時は来た。

 ────プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダル
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