スーパーコーディネーターの悪友   作:アオノクロ

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 内部情報流出について、盟主王は知られたら困る事でもあるんですカ? とのことです。

 A.普通にあると思います。

 穴が開い汚れた上着は、着ていた人が責任をもって引き取りました。穴は塞いで部屋着にしてあるそうです。


定めの運命

「私は人類存亡を賭けた最後の防衛策として、デスティニープランの導入実行を今ここに宣言いたします‼」

 

 ザフトと地球軍の月面での争いが終わり落ち着いたころ、デュランダルによって全世界へむけて宣誓された計画。

 

 それは人が持つ個人の資質を調べ、各々の適性に基づいた職、役割を持てるようにするもの。

 

 本人も知らない能力を調べ、充分に発揮できる社会。将来への不安も克服し争うことのない世界。

 

 プラントでは既に希望者の遺伝子調査が始まっており、地球の国々は戸惑いながらも検討しあい、オーブとスカンディナヴィアは反対という三者三様に分かれた。

 

 そしてアークエンジェルでは、

 

 

 

「デスティニープランねぇ、確かに自分の才能が分かって生かせるようになるってのはいいことだけど」

 

 友人に教わった通りに入れてみたコーヒーを口に含むと、顔をしかめて舌を出すムウ。

 

「確かに、聞こえはいいものね」

 

 持っていたミルクを隣に差し出すマリュー。

 

「ですが、見方を変えれば人々から決定権を国家が取り上げて管理する。世界を、人々の可能性を殺すシステム」

 

 デュランダルの強制導入という言葉を聞き逃さなかったラクス。

 

「そぐわないものは淘汰、調整、管理される。独裁、いや平和に見せかけたディストピア」

 

 想像でありながら誰もが確信している言葉を続けるアスラン。

 

「まさしく争いのない世界だな」

 

 真面目な顔つきのメンバーのなかで、ひとり面白そうに笑うクワトロ。

 

「……………………でも、仮に全人類がDPを受け入れても意味ないよね」

 

 どうなるのか、なんて未来を考えていた人類の最高傑作であるキラ。

 

「確かに、そんなことしてもいずれやらかすバカが出てくるでしょうに」

 

 呆れたようにため息をつくフレイ。

 

 ブリッジにいたクルーたちの視線はひとりに向けられた。

 

「……………………おいなんでみんなしてこっち見てんだよ」

 

 コーディネイターと渡り合える能力を、磨き上げて手にしたナチュラル。素質、はあったのだろうがそれを磨き上げるまでの経緯など想像もつかない。

 

 だが逆に、生まれ持った素質以上をひとは発揮できるという、可能性でもある。

 

「パイロットをやってきたのに急に花屋になれ、なんて言われても困りますもんね」

 

 可能性を発揮してきた2人も見てきたニコルからすれば、何を言っているのか分からないとしか言えない。

 

「……………………そんな世界でも、あたしはアイドルをしたいな」

 

 芽が出なかった、という経験をもってしてもあきらめなかったミーアの言葉に誰もが笑顔になった。ピンク色が混ざった黒髪の彼女の経緯は誰もが聞いている。偽者なんて、非難するどころかたまに行われるどっちでしょうクイズにノリノリで参加してもらえるほど、彼女自身のファンは増えている。

 

『はい、意見はまとまりましたネ? ボクとしてもそんな100点しかとれない世界なんて言語道断でス』

 

 繋いでいたモニターに映るアズラエルもセンスがないと鼻で笑った。

 

『ひとまず政治的交渉が始まるでしょうが、いつでも出られるように準備しておいてくださイ』

「では予定通りエターナルと合流を」

『お願いしますマリュー艦長、コチラも用意しておきますのデ。あぁニコル君はアークエンジェルにいてください』

「分かりました」

 

 暗くなったモニターに映るアズラエル。政治的交渉などと言いはしたが、そんなものがあるとは欠片も思っていない。

 

「…………」

 

 顔を見合わせたウズミも同じことを思っているのか、重々しく頷いた。もちろん交渉の用意もしている、ジブリールにミーアと充分すぎる手札はあるがそんなものは相手が消えれば価値はない。

 

 ラクス暗殺の件を考えても、デュランダルはその手の暴力をためらいなく使える相手だ。まるで何かを警戒するかのような姿勢だが、今は考える時ではないと判断する。

 

 彼らだけでも、とは思うが味方は多い方がいいとアズラエルは通信を繋いだ。

 

 

 

 DPへの意見は各国で様々な意見が飛び交っていたが、混乱は免れないだろうと戦力を改めて配備し始めている国もあった。

 

 ダイダロス基地が落ちた後、残った地球軍艦隊は月面のアルザッヘル基地へと集結し次に備えていた時であった。

 

「艦長! 目の前に謎の機影が」

「? 味方の船か、それともジャンク屋あたりだろう」

「いえ、艦にしては小さくモビルスーツにしては大きくて」

「モニターに出せ」

 

 編隊を組みなおしている最中、何かを見つけた部下の報告に艦長が指示を出した。とはいえ味方のミスか、物見遊山で来たジャンク屋あたりだろうと思っていたのだが、

 

「……………なんだあれは?」

 

 確かに部下の言う通り船ではない。だがモビルスーツにしては大きすぎる。腕が並のモビルスーツなら掴めそうなほどデカいが、流線型の外装のせいか遅く鈍いという印象は持てない。モビルアーマー、というには人型に近い白い機体。

 

「あれは足? いや燃料タンクか?」

 

 ゴツイ上半身にしてはやけに細く関節も見られない下部だが、よく見ればただの推進剤でも入っているのだろうタンクが付けられている。いやその前に、

 

「なぜ接近に気が付けなかった!」

「す、すいません! 急に現れたもので」

「ふん…………ザフトか? にしてはたった一機だけとは舐めたマネを、おい通信を繋げ」

 

 部下を 責しながらも通信を繋ぎ所属と目的を問いただそうとした時、構えられた片腕の指先から戦艦にも匹敵する大きさのビームが撃ちだされた。

 

「なっ⁉」

 

 艦橋を打ち抜かれ、爆炎に包まれる艦を見て周りにいた艦隊から慌ててウィンダムが出撃していく。謎の巨大モビルスーツへ向けてミサイルや艦砲も発射され、モビルスーツ部隊よりも早く着弾するが、

 

「命中! ……………無傷です⁉」

「なんだと⁉」

 

 攻撃が当たったことによる興奮は即座に冷めた。

 

 戦艦ですら沈没するはずの爆炎の中からは、傷ひとつなく緑色の光と共に現れた巨大モビルスーツ。光が消えたと思えば、白い外装に一瞬だけ虹色の光が奔り前に構えられた両腕、そして同じ形状のものが四つ背部から阿修羅のように現れた。

 

「ま、まさか」

 

 ウィンダムに乗るパイロットは最悪を想像したが、現実はそれ以上のものであった。

 

 狙っているのかいないのか定かではないが、乱れ撃たれる全身からのビーム攻撃にウィンダムどころか戦艦も成すすべがなく、かろうじて近づけば肩の装甲が開き、フリーダムに装備されているものと同じ高出力ビームで薙ぎ払われた。

 

「……………………なんだあのバ」

 

 腹部から照射された光は、複数の戦艦を巻き込み宇宙の彼方へと消えた。

 

 

 

「…………おし時間だな、最終試験完了。帰投するぞ」

 

 少し離れた場所にいたネオが謎のモビルスーツへと声をかけると、まだ幼い少女は無言で機体を反転させた。

 

 謎の巨大モビルスーツの情報を伝えようと生き残った地球軍の兵士は動き始めたが、情報を受けとったはずの基地もろとも曲折された鎮魂歌によって沈黙した。

 

 この情報を手に入れた陣営は即座に行動を開始、レクイエムを破壊するために動き出したが謎の巨大モビルスーツについては誰も知ることがなかった。

 

 

 

 

 

 

 

「…………なんだこの奇妙な感じ……………………暖かい叫び声?」

 

 機体の調子を確かめているユウキは、コクピットで矛盾した感情に頭を悩ませていた。

 

「大丈夫かユウキ?」

「んあぁ、問題ねーよ」

「ならいいけど、マリューさん呼んでたぞ、作戦会議だって」

「あいよ。装備は問題ないからチェック頼む」

「分かった!」

 

 コクピットを覗き込むトールに返事をして、機体を蹴って通路へと向かう。

 

 整備員たちの掛け声が響くモビルスーツ格納庫では、黒い機体が静かに沈黙していた。




 最後に出てきたのはHとseedで出てきたアレです。結構頭を悩ます機体なので未だに設定が固まってないですタスケテ。

 Hは協力者の方に手伝ってもらったのですが、以前の感想を見て「別にモビルスーツがHなわけじゃないんですけど⁉」と言ってました。真偽は不明です。

 いつも感想や誤字報告、ここすき等ありがとうございます。励みになっています。


 わたしが……………ぜんぶ…………。

 ────謎の巨大モビルスーツにのるパイロット
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