すいません、ドアゴン娘になりたくないパック追加はいつでしょうか? 定価で購入したいんですけども
突如戦場に流れる歌、
反応は様々だが、間違いなく戸惑う機体が多くあった。
では逆に戸惑うことなく動けた機体はというと、
「滅殺!」
「はん、隙だらけじゃん」
「気ィぬいてんじゃねぇよ!」
かつての乗機を模したストライカーパックを背負う3機のウィンダムが動きの鈍った相手を次々にスクラップにしていく。
慌てて反撃しようにも動き出している状態の相手には一手遅く、さらに撃墜されていく。
「お前はあんまウロチョロすんなよ!」
邪魔にならないよう立ち回りながらも、攻撃をすることのなくあたりを見渡しているウィンダムにオルガは怒鳴った。
「そっちの作戦にしては良い趣味してんな‼」
流石と言うべきか、ハイネは一瞬気を取られたもののすぐにジャスティスからの攻撃に対応していた。
「その割には慣れているようだな!」
「お前だって知ってるだろうに‼」
短い間だが、同じ船に乗っていた仲間同士手の内は分かっている。この突拍子もない作戦も誰が行ったのかなど言わずとも分かっている。
歌が趣味のハイネとしては選曲のチョイスにも称賛したいが、今はそれどころではない。ただでさえ手ごわかった相手だが、どうにも歌が流れ始めてから調子が上がっている。本人に聞けばそんなことはないと言い張るだろうが。
「しまっ」
右手で持っていたハルバード状態であったビームサーベルを左越しに構え、横なぎ振り切るがその先に光の刃はない。機体の陰で隠していた左腕で掴み、分離させた逆手の二刀流でデスティニーの四肢を切り落としていく。
「…………くっそ、今日は俺の負けだ」
緩やかに月面へと落ちていくデスティニーを光のない瞳で見下ろすアスラン。ビームサーベルを仕舞い、飛び去っていく。
「なんだってんだよほんと!」
突如流れる歌、同時に動きがさらに活発になる白い機体。悪い歌だとは思わないが、聞いていてどうにも言い表せない感情が胸の中で渦巻く。
所詮まがい物でしかない自分に沸き立つ、くすぶっている思いはなんだというのだ。
適当な体に適当な記憶を植え付けられ、与えられた役職をこなすだけの人間。
「いい歌だ、感動的だ、だが無意味だ‼」
歌で世界が変わるのなら自分は生まれていないのだ。
「そうだろう、同類よ‼」
ある場所から追い出されジブリールに拾われた研究者が薬によるナチュラルの強化を、別方向へとアプローチすることに決めた。
優秀である素体に、優秀な人間の記憶を植え付け薬によって調整する。
それは偶然にも、ある組織によって「カーボン・ヒューマン」と呼ばれるものと酷似していた。
「オリジナルなんだろう貴様たちが‼」
運が良いのか悪いのか、成功してしまったアル・ダ・フラガの記憶を植え付けられた元ナチュラルのパイロット。記憶の剥離もフラッシュバックもなく、ネオ・ロアノークとして真っ当に生きることができてしまった自分を、ネオが許したことはない。
「存在してはいけない、いや存在しない人間がなぜ生きている!? なぜ死んでいない‼」
あいつ等よりも長く!
最後の言葉は口に出ることはなかった。
二振りの剣を構え減速することなく突撃してくるバエルをドラグーンで囲み、一斉に撃ちだす。
死んでしまえと思うも、優秀過ぎる身体が的確に判断を下していまう。
何故戦場で引き下がった? 銃口の前に現れず投降した? 生きようと抗い続けている?
死なないのであればせめて、
「まったく、どっちつかずの半端ものだな」
爆炎の中からビームシールドに囲まれたバエルが飛び出してくる。
アカツキのドラグーンに囲まれた白い悪魔が、自信を撃ち落とそうとするラーフの黒いドラグーンを見向きもせず、ただ一直線に本体へと向かっていく。
「生きたいだの死にたいだの、そんなものは死んだ後に神にでも言えばいい。ここは現実で、戦場だ」
ビームライフルの射撃も牽制にすらならない。勢いが落ちることのないバエルに、ラーフもまたビームサーベルを構えて向かっていく。
「生まれを言い訳にして死ぬ度胸も生きる覚悟もない相手に、情けをかけるほどわたしは優しくないぞ」
すれ違う刹那の時、ネオが最後に見たものは、
「……………………ようやく出会えたか」
断罪の剣を振るう悪魔のごとし白き死の神の姿であった。
「いずれ地獄で会うだろう、それまで待っているがいい…………………………可能性のひとつよ」
爆発していくラーフを見届け、剣をしまうバエル。
「これからどうすんだよ」
「ふむ…………やらねばならん事があるのであるのでな」
「そうかい……………………きぃつけていけよ」
ドラグーンを回収しおざなりな言葉を投げて消えていくムウ。昔なら想像もできなかった小さな出来事に笑いバエルと操作する。
「さっきからなんなんだこの歌は!」
ドラグーン、それと左腕をなくしたレジェンドが叫びながらフリーダムへと攻撃を続ける。
武装の数が減っても変わることのない猛攻撃、をキラはさっきよりも軽やかに躱していく。
「こんな子供だましが通じるとでも!」
ビームサーベルを装備し切りかかるも簡単にシールドに防がれ、反撃を貰わないうちに離脱していく。
「このようなもので世界が「変わるわけないさ」‼」
割り込んでくる相手の声、あきらめも含んだ悲痛な叫びにも似ているが枯れてはいない。むしろ生命の熱を含んでいる。
「だけど、人の心を動かすことはできる。キミもそうなんだろ!」
「ふざけたことを!」
レジェンドが構えたビームライフルが撃ち抜かれる。
「ぐあっ!」
「キミだって、ラウ・ル・クルーゼではないひとりの人間として生きていいんだ‼」
ドラグーンも含めたフルバーストかレジェンドの全身を撃ちぬき、機体から色が抜け落ちる。物言わぬ残骸となった後を悲しい眼で見た後、キラは飛び立った。
「きみを守るよ」
初めて出会った時、あの人はそう言ってくれました。
困っていた私を助けようと、危険に巻き込まれた私を守ろうと、あの人はいつも戦っていました。
普段はお調子者で、お兄ちゃんと一緒にいたずらをして誰かに怒られて、まるで小さな子供みたいでした。
戦う時にはいつも真剣な顔で出ていき、くたびれた顔で帰ってきました。
誰かに声をかけられたら笑いますが、ひとりでいる時はいつも静かで、まるで幽霊のように静かです。
なので聞いたことがあります。
「なんで戦うんですか?」
あの人は困ったように笑いました。
「俺には戦うことしかできないから」
そんなことはない、と言おうとしましたがあの人はすぐどこかへ行ってしまいました。いなくなった時、寂しかったけど安心しました。
あの人もようやく帰ることができたんだなって。
だけど違いました。
あの人は別の場所で戦っていました。
だからは私は決めたのです。
あの人がもう戦わなくていい様に、私が戦うのだと。
「もう少しってとこか…………なら」
攻撃の手が止むことのないビフレストを前に、セレニティは立ち止まった。
有線式アームから放たれた攻撃が、真っすぐにセレニティへと向かっていく。
呆気ない気もしますが、各地での戦闘が終わっていきます。原作もそうですけど、あまり拮抗はしてないので許して。あまり引っ張りすぎても良くないと思ったのです。
いつも感想や誤字報告、ここすき等ありがとうございます。励みになっています。
何をするのかは分からないけど攻撃は通さない!
────何も言わずともカバーに入るデスティニー