シンの闇はマユが知らないうちに戦場に出てきてたことですね。運命の時にデスティニーが動かせなかった時です。
レジェンドにはスターゲイザーの奴使ってます。レイの希望でデスティニーの援護ができるよう改造されました。
「プロヴィデンスやレジェンドと同じタイプのドラグーンか、数は多くても射線は固定だろ」
なぜ、何故だ。
「撃ちながら本体ごと動くよ」
シュラが離れ数の利はなくなった。
「教科書通りすぎる単純な動きだ」
だとしても、たかがナチュラルと失敗作を相手にこのオルフェ・タム・ラオが勝てないわけがない。
「ちょ! こっちに来たんだけど⁉」
なのに何故、
「それくらい自分で避けろよ」
「引き付けるのがユウキの仕事でしょ! こっちは難しい計算してるってのに!」
「じゃあ変わるか? キラには無理だろうけど」
「ユウキにできるわけないじゃん」
「「は?」」
こいつ等は!
「そのふざけた態度もいい加減にしろォ‼」
カルラのジグラートも伴ったフルバーストがホワイトとフリーダムを狙う。
避ける隙間もないほどの、たった1機のモビルスーツが出せるはずのない密度の火力を、彼らは声を掛け合うこともなく動き出す。
ビームライフルでミサイルを撃ち抜き、ドラグーンで攻撃を防ぎ、飛んでくる破片をビームサーベルで切り裂き、急に立ち止まることで目の前を通り過ぎていくビームを見送る。
「知ってるか? 整備のナハートさん、オペのアビーが気になってるって」
「え、あれガセじゃなかった? アビーみたいな子が好きってだけで」
「何か違うのか?」
「ボクもよく分からないけど、ルナは違うって言ってたし」
一手ミスすれば即死亡な命がけの障害物競争を、散歩をしているかのように呑気な雑談を交わしながらすり抜けていく。
機体性能でも個人の能力でも超えているはずのカルラは、追いかけている2機の背中への距離が縮まる様子はなく、不意打ちすらも振り返ることなく避けられる。
「ぐぅっ、このぉ!」
焦りだすオルフェ。ふざけた態度、ラクス・クラインの横取り、自分よりも劣る存在でありながらうっとおしくも生き残る生き汚さ。いますぐに潰したいと追い続けているホワイトとフリーダム、その背中を見て募らせていく感情が何なのかは、未だに理解をすることはできない。
認めることができない。
「やはり強いなアスラン・ザラ!」
「くっ…………」
少し離れた場所では、最強のモビルスーツパイロットと呼ばれるアスランを相手にこれ以上に無いほど感情を高ぶらせているシュラがいた。
全身に刃を展開し、近距離で切り結びあうシヴァとジャスティス。お互いの得意距離であり、両陣営トップの戦闘力を持つ者同士。
誰かが割り込めるわけもなく、ぶつかり合うごとに光が飛び散っていく。
「だが俺の敵ではない」
一見互角のように見える戦いだが、その実お互いに実力差を感じ取っている。汗を流しながらも全力で対応するアスランに対し、シュラは汗一つ流すことなく、それどころか相手の技量を楽しむ余裕を持っている。
「勝つことが俺に与えられた役目、勝利こそが俺の生まれた意味!」
「…………随分と浅い存在理由だな」
「なにっ⁉」
自分の生まれた理由を、定められた役目をアスランは鼻で笑い飛ばす。
アスランにはそんなものはない。厳格な父と穏やかな母の下で育ち、友人と出会い別れを繰り返してきた。
遠くに行く友人を見送り、悲しくもまた会えると過ごした日々は母の死によって崩壊した。
父の下でコーディネイターの正義のためと戦うことを決め、戦場で再会した友人に心を乱された。
ザフトに入り、新たに出会った仲間のために友達の命を狙う。
誰かのためだと、守るために戦っているのだと思っていた父は復讐に取りつかれていた。
「勝つことしか求めないのなら、負けたらどうするんだ? 役目を果たせなかったとアウラに泣きつくのか? 大層な役目じゃないか」
「…………コロスッ‼」
アコードたちは自分の生まれこそが全てだと思い生きている。
自分の能力は、存在は全て母アウラが願う世界のため。否定し、邪魔をするのなら排除するのみ。
最大加速を持ってジャスティスに接近するシヴァ。動きを見せることなく軽く息を吐き、アスランは眼を閉じる。
「無駄だ! 思考を閉ざすことはできん!」
アコードに備わっている読心能力を持ってしてアスランの動きを読もうとしたシュラが読み取れたのは、
「カガリ…………」
生まれたままの姿で、艶めかしくキスを迫るオーブ首脳国代表カガリ・ユラ・アスハであった。
「うあぁぁぁぁぁ⁉」
ほんの少し鈍った動きで振り下ろされた攻撃を躱し、ハルバート形態のビームサーベルを切り上げた。
流石というべきか、かろうじて読み取れた行動から反射的に機体を逸らして攻撃を躱す。
「神聖な戦場でハレンチな妄想をするなど! 万死に値する!」
避けようとする先すらも心を読み反撃しようとしたが、
「何っ⁉」
何故かジャスティスは読んだ動きと逆の方向へ下がり、レールガンで攻撃してきた。
「くっ何が…………」
読み間違えたはずがないと探りなおせば、意識は月を超え地球の海上を進んでいく何か、
「ハレンチな妄想? ……………………アスランのバカ!」
「リモート操作かっ!」
「本当に使えないな、今のうちに下がればどうだ。負けたことにはならないぞ」
「貴様のような卑怯者を逃がすわけがないだろうっ!」
片腕を失いながらもさらに攻撃が激しくなるシヴァ。その猛攻にアスランも対応しきれず、思わず大振りとなってしまった攻撃にカウンターを合わされ、ビームサーベルを握っていた腕を落とされてしまう。
「やはり俺の方が上だ! んっ⁉」
勝ちを確信したシュラへ送られてきたイメージ。またも動揺させようとするのかと、その前にとどめを刺そうと動いたとき、
心のイメージに現れたのは裸のアスラン本人。
何を思ったのか両手を頭部に添え、かぶっていないヘルメットを外すように─────────────まぶしすぎるほどの光が世界を包んだ。
「……………………はっ?」
あっけにとられたシュラがつられてジャスティスの頭部を見れば、モビルスーツを超える長さのビームサーベルが現れ振り下ろされた。
「なんっ」
ギリギリで横に避けたはずのシヴァの態勢が崩れた。
頭を振り下ろしたジャスティスが勢いを止めることなく回転し、振り下ろされた踵の先から見慣れた光の剣がシヴァの残った左腕を切り裂いた。
「強さは力じゃない」
自分に戦士としての力があることは分かっていた。分かったうえでどうしようもなく、力しかない自分を嫌悪し、悩んだ。
そんなくよくよした自分を、戦場ではない場所で戦う恋人が慰めてくれた。悩むくらいなら動けと仲間たちが背中を叩いてくれた。自分の事で精一杯なくせに自分を気にかけて最低なあだ名をつけて慰める友人がいた。
今のアスラン・ザラに、戦うための迷いはない。
「生きる意思だ‼」
脳内で弾けてクリアになった思考で隙間なく操作し、一周して再び振り下ろされたビームホーンでシヴァを両断していく。
「アスラン・ズェラァァァァァァ!」
最強を求められて生まれたアコードの最後にできたことは、自分を超える最強の男の名を呼ぶことだった。
「そう呼んでいいのは俺の仲間たちだけだ」
イコールインフィニットジャスティスとそのパイロットが、傷だらけになりながらもアコード最強を下し、傷だらけになりながらも生き延びて勝利を掴んだ。
DPによる世界の統一をするべく生まれたアコードたち、残っているのは全ての始まりであるメンデルの研究者アウラ。そして、
「…………計算終了!」
「やっとか」
カルラに搭乗しているイングリットとオルフェの2人である。
最後のアコードにして、最後のブラックナイツスコードを白い光が包んだ。
イメージBGMとかあるわけないだろ! いい加減にしろ! 攘夷がJo
アスランイジリは公式が最大手なので作者にはこれが限界、許して
ジャスティスですが、そこまで変更がないです。というかそもそも原作からして使ってない武装多くてなんやコレの気持ち。
ふくろはぎから踵に向けて伸びるビームサーベルが増えましたが、それくらいです。
いつも感想や誤字報告、ここすき等ありがとうございます。最後までお付き合いください。
ひと口メモ
・どっかのバカが奇策を使うので影響されたズラがいるらしい。と言っても原作で普通に使ってる。
・割と酷いあだ名を気に入ってます。カガリにしか言ってませんが