スーパーコーディネーターの悪友   作:アオノクロ

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 クルーゼ人気ワロタ。みんな好きだよね、自分も好き。たぶんあんな悪役今後いないだろうし。名悪役がいる作品は神作品だってみんな知ってる。


 なんで嫌悪あったの? ですが自己嫌悪が九割です。こんな事をしている自分に対してですね。みなさん知っての通り自分を否定して欲しい悪役、テラフォのジョセフしかり世界以上に自分の事を嫌ってると思ってます。

 残りは主人公に対して、絶対言ってくれるだろうなって予感故の嫉妬です。百点以上出されたので吹き飛びましたが。

 ではどうぞ


若者の成長

「で? どうするよ」

 

 ザフトのローラシア級戦艦ガモフでは赤服のエリートたちが顔を合わせて相談をしている。その内容はモニターに映っているアークエンジェル、そして周りを取り囲む地球軍の船。

 

 気楽そうにディアッカが言うが、見合わせる顔はどれも険しい。

 

「クルーゼ隊長やアスランは一時帰国、その間俺たちは足つきの追跡を任せられたがすでに仲間と合流している」

「ふん、どうせ数しか能のないナチュラルの集まりだ、俺たちの敵ではない」

 

 力強く意気込むが全員が賛同することはない。所詮は烏合の衆、だがその数によって追い込まれているのも確かである。

 

「まーここで見逃せばハルバートンの艦隊に合流、そうなると流石に俺たちじゃ数が足りねぇな」

 

 つまり今この場で攻撃を仕掛けるか、あとから増援を待って仕掛けるかという話だ。もしこれがアークエンジェルのみ、であれば仕掛ける一択でしかなかったが現状は違う。護衛の艦もおり、いくら最新鋭のモビルスーツ三機があれどジリ貧になるだろう。

 

「ふん、ずいぶんと弱腰だなディアッカ」

「客観的な意見ってやつさ、ニコルは?」

 

 イザークは仕掛ける、ディアッカは合流、意見が分かれた二人はもう一人の赤服、ニコルに顔を向けた。アルテミス要塞での戦闘以来、どこか悩むことが多くなったニコル。目をつむり二人の話を聞きながら思案していたニコルは目を開いた。

 

「僕は、増援に賛成ですね」

「ほう?」

「貴様も臆病者か?」

 

 賛成してもらったのに疑問の声をもらすディアッカ、イザークはいつも通りだ。

 

「僕たちの目的は足つきの撃破、なら不安定な今より増援を待って確実に叩くべきです」

 

 確実、という言葉が出たことにガモフの艦長をしていたゼルマン艦長は驚く。勢いと感情任せだった若いエリートから考えられて出たことに、細目でニコルを見た。

 

「ま、俺は攻撃でも悪いとは思わなかったけどな」

「今さら意見を変えてもダメですよ、僕は待つべきだと思います」

「えらく強情だな、理由はあるのか?」

 

 鼻を鳴らし言葉にこそしないが臆病者の意見を言ってみろ、と態度でいう。プライドの高いほかの赤服ならケンカになっていたかもしれない。だがニコルはそんなイザークの言葉にも冷静に返す。

 

「ホワイト」

 

 たったひと言で空気が硬くなった。

 

「ストライクとアークエンジェルだけなら僕らでも大丈夫だと思います。ですが、ホワイトのことを考えると確実性をとった方がいいです」

「貴様が以前出し抜かれたから、か」

「それも、です」

 

 アルテミス要塞での攻防、ニ対一と不利ではあったが勝つ自信はあった。しかしその自信を逆手に取られ、隙をつかれて逃がしてしまった。

 

 その結果はというと、大してうま味もない要塞の攻略、のみ。目的であったアークエンジェルやストライクは取り逃し今では味方と合流している。

 

 どうすればよかったのか、そんな反省が常に頭に付きまとう。だからこそ、何が目的なのか間違いないようにする。

 

 今のニコルの目的は、

 

「確実に足つきを堕とす、そのためには合流を待ちましょう」

 

 いいのか悪いのか、どちらとも言えないが少なくとも軍人としては成長している。それを感じ取ったゼルマンもニコルの意見に賛成し、船の方針は決まった。

 

 

 

「総員、敬礼!」

 

 無事、地球軍第八艦隊と合流したアークエンジェル。船に来たハルバートン准将を艦内のクルーたちが出迎えていた。

 

「キミたちが…………無事にたどり着いたことを感謝するよ」

 

 これまでの旅を労うハルバートン、軍でもかなりの立場にいる相手に称えられクルーは胸を張った。

 

「そして、キミ達がアークエンジェルの航海を手伝ってくれた学生たちだな、ありがとう」

 

 次に顔を向けたのはキラたちの学生組。制服やツナギを着たままの慣れない敬礼を下げさせると、自らもお礼を言った。まっすぐな感謝に照れたり自信ありげに胸を張る。そんな様子にもまた思うところはあるが、部下に声をかけられて去っていった。

 

 

 

「意外だったな」

「何が?」

 

 少し時間がたったモビルスーツ格納庫、そこでは機体の整備をするキラとトールがいた。これで最後、というわけでもないが今ではもう覚えてしまった身体が自然と動いていた。

 

「ユウキだよ、あーいうのっていつもみたいにフけると思ってたからさ」

「確かに、ずっと静かだったな」

 

 近くにいたカズイも話に加わってきた。二人の言う通り、ハルバートンを迎えるための呼びかけにはユウキも参加していた。言葉と態度には出さなかったがマリューとムウは不安だった。

 

「いいか、おとなしくしていろよ」

 

 副艦長だけは声に出した。周りはまぁ当然だと思っていたが、同時に何かやらかすだろうとも思っていた。のだが、

 

「ちゃんと敬礼して真剣な表情しててさ、別人かと思ったよ俺」

 

 カズイの言う通り大人しいどころか真面目だった。振り返っていたマリューは思わず声が出そうだった。ムウは思いっきり顔に出していたが。

 

 その後体調が悪いのか、変なものを食べたのか、そんなことを言っていたクルーにドロップキックをかましていたので体調不良説はなくなった。

 

「だからもっと驚いたな、ユウキってあんな真面目になれるんだなって」

 

 トールの言葉にカズイも頷く、結果としてあんなこともできる役者だと警戒度が上がった。その後もあーだこーだと話す二人だが、キラは何でもないというふうに呟く。

 

「…………そんなおかしい事でもないと思うけどね」

「キラ? どうかしたか?」

「ううん、なんでも。チェックプログラム走らせるから確認して」

「おっけー」

 

 慣れたようにモビルスーツの整備をする学生、馴染んでいるその光景をハルバートンは遠くから細くした目で眺めていた。

 

 

 

「除隊許可証?」

「わたしたち軍人だったの?」

 

 あてがわれた部屋に集められた学生たち、その手には一枚の紙が渡されていた。

 

「緊急時とはいえ民間人が戦闘に参加すれば犯罪、それを防ぐため日時を遡って入隊していたことにする。これはマリュー艦長も確認済みだ」

 

 ナタルからの説明の通り、緊急時だろうと戦争、戦闘行為が認められているのは軍人のみ。民間人が関わればそれは犯罪行為になる。

 

「…………ユウキって学生の頃からホワイトに触って」

 

 いらない事を口にしたカズイはナタルに睨まれて黙った。隣にはハルバートンの副官ホフマンもいるのだ。いらない事を言えばめんどくさい事になる。

 

 幸い通路の方を向いていたので気がつかなかったようだ。

 

「あの……」

 

 除隊許可証を持った彼らの間からフレイが顔を出した。

 

「? 君の分は必要ないだろう」

 

 ナタルの言うとおりフレイは協力こそしたものの、軍服には袖を通していない。そのため必要はないのだが、

 

「キラと…………ユウキは?」

 

 その質問にナタルの顔が険しくなる。だがすぐに表情を取り戻すと、改めて二枚の紙を差し出した。

 

「ここにある、後で渡してやれ」

 

 受け取ったフレイは難しいことの書いてある紙をじっと見つめた。

 

「では失礼する」

 

 踵を返してホフマンと共に部屋から出るナタル。その頭には少し前のマリュー、ハルバートンとの会話があった。

 

「頼むから………………残ってくれるなよ」

 

 近くにいるホフマンにも聞こえず、その言葉は艦内に消えていった。

 

 

 

 

 

「何してんだキラ」

「…………ちょっと考え事」

 

 ストライクの前に立つ私服姿のキラ、そこに声をかけてきたのは同じく私服のユウキだった。

 

「バカなんだから悩むだけ無駄だろ」

「…………ユウキこそどうしたの」

「ちょっと考え事」

 

 悩むだけ無駄じゃないかな、と口に出していないのだが顔に出ていたらしい。拳を握るユウキに同じく拳を構えるキラ。

 

 一触即発の空気の中、年老いた声が割り込んだ。

 

「おやおや、友人同士ではなかったのかね?」

「ちょうど止めるとこですよ」

「元から違います」

 

 火花を散らす二人の言葉にハルバートンは笑った。




 ハルバートンと上官の話入れようとしたらめっちゃ長くなりそうだったので次回。

 ダチだと言った次回にこれだよ、だからこそですが。


 除隊許可証の時ってホフマンだよね? 間違ってたら直します。コープマンあたりにしよ。



 おまけ〜合流前〜

 バカ「ちわートイレ掃除しにきましたー」
 めっちゃ感心してるコープマン「自分の船だけでなく他の船まで!」

 副艦長「掃除するところがないからといって他所に行かせたのですか?」
 知らないお艦「」
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