先に言っておきますけどホモ要素は今回ないのでその辺をよろしく。
ストーリー確認のために見直してるけどいろいろな二次創作で言われてたマリューとかナタル、いやこれしょうがないなぁ、と思える程には状況酷過ぎててヤバイ。上官全員なし、初心者ばっか、初起動の戦艦、敵は名前のあるエース、奪われた現時点で上位のモビルスーツ。
そりゃキラのこと気遣う余裕もないわ。
「離れなさい!」
意識を取り戻したマリューが最初にしたことは、ストライクの近くにいた学生たちに銃口を向けることだった。「ひっ」と少しだけ悲鳴が漏れながらも、トールたちは両手をあげてゆっくりと離れていく。
そのスムーズな動きに眉を顰めながらも、マリューはストライクと近くに立っている白いモビルスーツに視線をやった。
「アレに乗っていたパイロットは誰?」
まさか目の前の学生たちではないだろう、そう思いながらも先ほど助けた学生がストライクを操縦した景色が忘れられない。自分も知らないモビルスーツだが、連合の誰かが乗っていることを信じて声をかけた。
学生たちが顔を見合わせると、
「お、起きたんだ」
その白いモビルスーツから、ユウキが顔を出した。
出会ったのは偶然だった。
キラに協力してもらって作った、嫌いな教授がビキニを着た合成画像が学校中のモニターに映し出されるウイルスをばら撒き、そこそこの騒ぎになったのでほとぼりを冷まそうとヘリオポリスの立ち入り禁止地区を散歩していた時のこと。
身代わりにしたサイに今度メシでも奢るか、でも彼女いるしやっぱいいか、なんて考え事をしていた時だった。
「……なんだこりゃ」
たどり着いた先でその白いモビルスーツを見つけたのは。
後にそれはアストレイと呼ばれる機体のホワイトフレーム、アストレイの最初の機体だと判明した。
「……つまりたまたま見つけてシミュレーションで遊んでいたら乗れるようになり、ザフトが攻めてきたため乗ってきたと」
「概ねそんな感じ、です!」
頭痛が痛い。
さっきまでザフトと戦闘した時のケガより頭が痛い。Xシリーズという連合の機密に関わっていた自分が知らない、おそらく連合か考えたくはないがオーブ関係のモビルスーツ。しかも学生に見つかり乗りこなされている。
「たまにいないと思ってたらそんなことしてたのかよ」
「すげーな、俺も乗れるのか?」
「いやいや、俺みたいな天才だから乗れるのであってお前らじゃ「ユウキ、ちょっと移動したいから気をつけてねー」キラテメェ! 動かしてんじゃねぇよ!」
そして状況が分かっているのか分かっていないのか、呑気な学生たちの様子にもまた頭が痛くなる。
「すいませーん! これでいいですかー?」
頭を抑えるマリューに頼まれて大型トレーラーを運転してきたサイ。荷台には緑色のストライク以上の長さである何かが積んである。
「へー武装を換装できるのか」
感心した声を出すユウキの前でストライクはくすんだ灰色から色鮮やかな赤青白の三色になった。これからどうするんだ、と全員が考えた時、ユウキが急に顔をあげた。
視線の先では一機の白い羽を持ったモビルスーツが現れた。
「アレが連合のモビルスーツ……」
コロニーに入ってきたのはヘリオポリスに攻め込んだザフトの指揮をとる隊長ラウ・ル・クルーゼ。シグーに乗り込みコロニーの外で連合のメビウス隊との戦闘によって内部へとたどり着いた。
その視線はストライクとホワイトに向けられている。
「撃ぇー!」
そこへ巨大なビームがコロニーの内部から放たれ、その穴から白い戦艦が現れた。
「アークエンジェル⁉︎」
「おいおいどんな状況だよ」
その姿に驚くマリューとクルーゼを追って内部に来たメビウスに乗るムウ・ラ・フラガ。仇敵を追ってきたら謎の戦艦にモビルスーツ、混乱の具合はマリューよりも大きかったが、ベテランパイロットとしての経験がシグーに警戒を向ける。
「試させてもらおう」
ストライクへ向けて放たれる弾丸はダメージを与えず、周りへはじかれる。
「くっ、動いたらみんなが!」
腕を顔の前にあげて防御の姿勢をとるストライク、その近くでは頭を伏せて隠れる友人たちの姿があった。動くに動けない状況でもどかしく思うキラだが、下手に動いた方が被害が増える。
軍の機密に触れたとマリューに言われ、そのまましばらく拘束されると伝えられて文句を言ったが「あんた達が勝手に触ったんでしょ」というミリアリアの言葉に詰まって諦めた。ミリアリアに頭を下げられたマリューも小さく謝るしかできない、そんな時のことだった。
戦艦、アークエンジェルとメビウスの戦闘に巻き込まれそうだとキラが装備されたアグニを構える。
「どいつもこいつも」
キラの指が引き金を引くその前に、
「俺たちの場所で好き勝手してんじゃねーよ‼︎」
「なにっ⁉︎」
アークエンジェルからのミサイルを避けていたシグーに突撃するホワイト。かろうじて振るわれたビームサーベルを避けるが、その先に高出力ビームが放たれた。
シグーの両脚を融解し、そのままコロニーの外壁を破壊する。
「モビルスーツにこれほどの火力を持たせるとはな」
撃った張本人であるキラを始め、威力に驚いて動けない隙に離脱するクルーゼ、その後ろ姿を、
「なに逃げようとしてんだテメェ!」
「なっ⁉︎」
ガレキの破片を投げつけたホワイト、見事シグーの背部に当たり脚も失ってバランスを崩しながらも空いた穴から退避していく。後ろでは器用に中指をたてるホワイトの姿、なんとも言えない感情がクルーゼに込み上げながらも自分の戦艦に戻っていった。
「きみ、コーディネイターだろ?」
その後アークエンジェルに乗船した全員、マリューは連合の生き残ったメンバーと今後のことを相談する、その前に気になるのはやはり学生メンバーのことだった。自分を助けてくれたという学生をなんとも言えない目で見る中、ムウが発したのがいまの言葉。
現在連合とプラントの戦争は、自然に産まれるナチュラルと遺伝子に手を加えて才能や強化された身体を持つコーディネイターによって行われている。つまりナチュラルとコーディネイターの生存戦争とも言える状態、もちろん戦争に関わっていない者もたくさんいるのだが、戦争をしている本人たちはそう思えない。
怪しげな雰囲気が流れた時、
ユウキはフイッとサイを見た。つられて全員がサイを見る。
「え? え? いや違いますよっ⁉︎」
「あ、自分はコーディネイターです、はい」
慌てて首を振るサイに緊張が削がれて肩の力が抜ける。そしてオズオズと手をあげるキラ。警戒心も抜けてあぁそうなんだ、くらいの感想しか出てこない。銃を持っていた警備もどうすればいいのか悩み、マリューの出港準備という指示に動き出す。
「ストライクは分かりました、ではもうひとつのアレは?」
艦長室ではマリューとムウ、それに生き残っていたナタル・バジルールが今後のことを相談していた。結局は戦うしかない、だが戦えるのはストライクのみで乗れるパイロットは学生。それだけでも悩みものだが、
「……おそらく、オーブが地球軍にも秘密で作っていたモビルスーツでしょうね」
「そしてそれをオーブの学生が動かしたと」
沈黙が下りる。
他国の作った機密のモビルスーツを他国の学生が操り尚且つ助けられてこれから協力を頼もうとしている。もしバレたらどれだけめんどくさいことになるのやら。しかしそうでもしなければ戦えない。数で勝ると言われていた地球軍が、人手が足りないので中立国の学生に助けを求める。
「「「……………」」」
無言で誰が言いに行くかを押し付け合う上官たち、結局最初に出会ったマリューが伝えることになった。
「えー! あの装備使えねぇの⁉」
「うーん規格が違うから着けるとなるといちから作り直しになるかな」
「おいボウズ共! くっちゃべってねぇで手ぇ動かせ!」
「「「はーい」」」
向かったモビルスーツ倉庫では整備主任であるコジロー・マードックがユウキ、キラ、トールに指示を出して出港準備を手伝わされていた。
「だってまぁ、動かしたの自分らですしちゃんと最後まで片付けないと」
と、キラ。
「戦艦の中見てみたかったんだよなーあ、あれが地球軍のメビウス? でも俺が知ってるのとちょっと形が違うな」
とユウキ。
「なんで俺連れてこられたの?」
とトール。
自分から動いてくれたことを喜べばいいのか、勝手に動き回ったことを叱るべきなのか。
与えられた部屋でミリアリアからことを聞いたマリューは頭を抱えた。
名前が出たのでちょっとだけ解説。
・アストレイ:ホワイトフレーム
他のアストレイを作るための試作機、Xシリーズで言うデュエル的な存在。手さぐりで作っていたので他の機体より少しスペックは上だが、その分機体の寿命が短いという欠点がある。実験しようにもレッドフレームなど作ったし使うほど摩耗するので置いておかれてた。そこを主人公が発見、現在に至る。
外見、装備はまんまアストレイの白色版。ストライカーパックを付けられる設定を考えたけど辞めた。
オーブにはいくらでも不法建造のモビルスーツを生やしていいってばっちゃが言ってた。以上
主人公がまだ影が薄いので暴れさせたい。
機密を見つけたバカ「なーちょっとこのプログラム見てくんね?」
何も知らないスパコ「ん? これ何のプログラム? パワードスーツ程度なら過剰だし、もっと複雑なもの動かすなら足りないね」
いつメン「「「「どうしたどうした?」」」」
この後何も知らずにプログラムの修正をいつメン全員でいじくり出す。