こんな感じで話せるのも二次創作の醍醐味ですね、またいろいろと教えてください。
フレイをバスターしてました、フレイファンの方本当にすいません。
いつも感想誤字報告ありがとうございます。お気に入りとかUAめっちゃ増えてます。嬉しいです。
飛来するミサイルの雨に時折挟まれるバクゥの近接攻撃、ストライクに乗ったキラはなすすべなくされるがままになっていた。
「ぐうぅ! くそっ、足場が…………!」
地球の重力を受けながらの初戦闘、機動力に優れ優れた連携攻撃をしてくる相手、崩れていく砂に足を取られまともに立つのも難しい。
一呼吸、一呼吸でいいから隙間が欲しい。そう願うもかろうじてするこちらの攻撃はかすりもせずエネルギーを消費するだけ。
…………ユウキがいたら。
一瞬よぎったその思考を頭を振って飛ばす。今友人は寝込んでいる。自分たちを守ろうと、あの女の子たちを守ろうとその身を張ったのだ。今戦えるのは自分しかいない。
「決めたんだ、ユウキだけに頼らず。ボクががんばるんだって!」
頭の中で何かがはじける。クリアになった思考であらゆる情報を整理、やはり一呼吸なければ何もできない。
『キラ! 大丈夫⁉』
通信から聞こえる自分の身を案じる友達の声、返事をするよりもはやくキラの口は動いた。
「ミリアリア! 少しだけ時間が欲しい! ボクごとで構わないからバクゥを攻撃して追い払って‼」
『え、え?』
「早く!」
突然の要望に困惑するミリアリア、そのままナタルへと顔を向けるとナタルもまたマリューを見る。
「……いいわ、タイミングは任せる。同時にアークエンジェルも離床!」
「了解、キラ・ヤマト、聞こえたな」
『ハイ! いつでも大丈夫です!』
アークエンジェルから放たれたスレッジハマーがストライクを中心に砂漠へ撃ち込まれる。周囲にいたバクゥは離れることで回避したが、動けずにいたストライクは数発直撃してしまう。
「おいおい、味方もろともとは。おっかないねぇ向こうの上司さんは」
自軍の味方がいる構うことなく攻撃した敵艦を見て、思わず敵でもあるストライクに同情する。距離は開いたがこちらにダメージはなく、向こうはもはや自爆に近い。こりゃ拍子抜けかな、とバルトフェルドが評価を下そうとしたとき、着こんでいるのにも関わらず寒気がした。
「設置圧が逃げるなら合わせればいい。逃げる圧力を想定して摩擦係数は砂の粒状性をマイナス二十に設定」
よろけたものの悲鳴をあげることなく冷静にキーボードを叩く。砂煙が収まりかけた時、飛び出したストライクが着地と同時にアグニの引き金を引く。
「なに?」
さっきよりも態勢を崩すことなく移動と攻撃を繰り返すストライク、その様子をバルトフェルドが訝し気に見る。
「はっ、多少動きが良くなったところで! 地上じゃこのバクゥが王者だ‼」
もちろんバクゥのパイロットたちも気が付いているが、それでも機動性も経験もこちらが上。怯むことなく突撃していくが、
「そこぉ!」
迎撃ではなく躱しながらの蹴りをカウンターで決める。明らかに優勢だった天秤がもとに戻り始めている。動きが変わったのは味方からの自爆の後。あの短い時間で運動プログラムを砂地に対応させるなんて、自分たちでもできるものか…………。
「自爆を作戦だとしても、あれをただのナチュラルがやってのけたのか…………?」
砂漠の虎をうすら寒い冷気が包み込む。
しかし現状は依然こちらが有利、この状況を維持しようと遠くに待機させていたレセップスに攻撃の指示を出す。
「南西より熱源接近!」
「離床! 緊急回避!」
傾きながらも浮き上がることでぎりぎり攻撃を回避するアークエンジェル。格納庫で宇宙じゃねぇんだぞ! という怒鳴り声が響くが誰も返事をすることはできない。攻撃に対処しようとしているのだが、だいたいの方向が分かっていても、正確に把握できなければ攻撃は無意味だ。
「俺がレーザーデジネーターで照射する!」
「こいつはまだ調整が済んでません!」
ヘルメットだけを持ったムウがスカイグラスパーに乗ろうとするが、マードックに押しとどめられる。ブリッジでも戦闘ヘリの数からして出てもすぐに堕とされるのが分かっているため許可は出せない。ガタガタと揺れる中で人影が格納庫を横切った。
「熱源感知! 直撃します!」
その間にも攻撃がやむことはない。まっすぐと飛んでくる砲撃、すぐさま落ちることはないだろうがそれでも大ダメージとなることは間違いない。
「やらせなんて、しないっ‼」
アグニを構えたストライク、その砲口から閃光が発射され見事に撃墜する。ベテランのパイロットでも難しいだろう神業を前に敵も味方も思わず見とれてしまった。
「くっ、アグニを使い過ぎたかっ!」
その代償としてストライクのトリコロールカラーが消え、くすんだ灰色となってしまう。動くことこそできるものの、ランチャーのメイン火力であるアグニは使えず、振り回すための棒にしかならない。
「エネルギー切れだな!」
その隙を見逃すほど敵も甘くなく、バクゥがその機動力を持ってストライクに襲いかかった時、
「こちとら気持ちよく寝てたってのによぉ」
アークエンジェルのカタパルトデッキが開いた。
とった!
バクゥのパイロットも、それを見ていたザフト軍もバルトフェルドも終わったと思った。エネルギー切れとなったモビルスーツなど鉄の塊でしかない。あとはどう調理するかなのだが、油断することなく時間を与えず迅速にとどめを刺す。
その判断は正しく、誰も間違っていなかった。
「家主が寝てたからって外で暴れてんじゃねぇよ」
一筋の光が飛びかかったバクゥを貫く。
「なん、だと?」
離れた位置で見ていた別のバクゥのパイロットが目を見開く。それでも光の出所を探したのは軍人としての経験だろうか。
宙を浮くアークエンジェル、そのカタパルトが開いた中に白い巨人が瞳を輝かせていた。
「…………まったく、何が一撃を負わせただよ。ピンピンしてるじゃないか」
憎らし気に愚痴を吐くバルトフェルドの視線の先、そこには膝をつきながらも両手でビームライフルを構えるアストレイ・ホワイトフレームの姿があった。
「俺がいない間に好き勝手やってくれたなおい」
ストライクを狙っていたバクゥを次々と狙い撃つホワイト、そのコクピットでは軍服を羽織ったままのユウキがいた。
「ユウキ…………! 『そこのモビルスーツのパイロット! 死にたくなければこちらの指示に従え! ポイントにトラップがある! バクゥをおびき寄せるんだ!』…………これはいったい」
言いたいこともたくさんあるがまだバクゥは生き残っている。割り込んできた通信をもとにレーダーで探せば砂漠を走り回るバギーを確認した。
かろうじて残っているエネルギーでストライクを移動させると、それに食いつくように追いかけてくるバクゥ。その先では通信の主が用意していたのだろう、大穴に足をとられ一斉に受けた攻撃をもとにバクゥは撃破された。
「ふむ、潮時だな」
待機中のディンもいるが無傷のホワイトも控えているのなら被害が増えるだけだろう。そう判断したバルトフェルドは撤収の指示を出す。ただの威力偵察、のつもりがとんだ大損害だ。レジスタンスの横やりはめんどくさいとしか思わないが、それ以上にホワイトの実力を見られなかったのは大きい。
「揺れる戦艦からの正確な狙撃、これだけ分かっただけでも良しとするか」
撤退する車両の中で、戦闘中に確認できた二機のモビルスーツの性能を整理する。
「あれが本当にナチュラルの仕業だと?」
共有された情報には地球軍のモビルスーツとしかない、ならばパイロットはナチュラルであるはず。だというのにそれを信じられないコーディネイターの自分がいる。
後ろを振り返ればアークエンジェルとそのもとに集うレジスタンスのバギーたち。とんだ邪魔をしてくれたなと鼻で笑いながらも、頭は今後について考え出していた。
地球に降りたばかりのアークエンジェルを砂漠の虎、レジスタンスの女神と奇妙な出会いが出迎えた。
やっと起きた主人公。話が動くのでありがたい。
次回は皆さんお待ちかねきょうだいの感動の出会いです。二回目じゃんとか言ってはいけない。
おまけ 〜身代わり作戦〜
起きたバカ「…………いま何時、いやいいや自分で見よ」
赤いの「起きたの⁉︎ 先生呼んでくるから寝てなさい!」
バカ「あー? 喉乾いたから水飲んでく「持ってくるから寝てなさい‼︎」…………揺れてるし寝られねっての。頼んだみがわり」
水持ってきた赤「はいお待たせ…………」
デフォルメ1等身の怪獣人形が置かれたベッド
抱きしめながら叫ぶ赤いの
音技は身代わりを貫通します。
※活動報告にておまけネタ募集してます。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=335661&uid=235477