スーパーコーディネーターの悪友   作:アオノクロ

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 みんなキラちゃん好きすぎない? 自分も好きですけども、今作ではキラ君です。誰か書こう? と思ったけど普通にあるな、さすがハーメルン。もれなくヤンデレつき、濃すぎるぜ。

 アフメドくんはまぁ、なんやろ。きっと物語に必要だった…………と思う。今作ではサイ枠だけどサイよりひどいな。

 最近ここ好き状態で読むのが好きです(欲望)


砂まみれの戦士

 ユウキは基本的にバカである。

 

 しかしバカであるが頭が悪いわけではない。人をよく見ており、ものごとの可能不可能の判断ははやい。必要とあれば真面目にするし、自分を抑えたりもする。

 

 とはいえ、普通の人間でもある。

 

 自分が嫌うタイプの人間を相手に拳を使うことなく理性的に話すのはしんどいし、しりぬぐいだってめんどうくさい。

 

 まぁ何が言いたいかというと、

 

「悪いけど」

 

 ストレスがかなり溜まっているのだ。

 

「これからお前にすること、全部ただの八つ当たりだから」

 

 

 

 とびかかるバクゥを前に膝をつくホワイト、手に持ったビームライフルは下を向き、狙うこともできないでいる。

 

 だというのに引き金を引いた。

 

「なに?」

 

 砂が舞い上がりホワイトの姿が埋もれる。そのまま飛びかかるが何も牙にかかることはなく着地した。

 

「目くらましとは、古典的だな」

 

 さぁどこから攻撃してくる、そう警戒するも何もない。逃げたか? と考えた時、レーダーが反応した。

 

「上か!」

 

 砂も収まった空から太陽を背に飛びかかってくるホワイト、振り上げられたビームサーベルを避けるも頭部バルカンを被弾した。そこまでダメージはないものの、この戦闘で初の被弾。

 

「ほう、やる気になった。というところかね」

 

 またも飛びかかろうとスピードをあげて走るバクゥ、それに対してホワイトはビームサーベルを構えた。

 

 切り払われるビームサーベルを避けて、その腕を蹴り飛ばすバルトフェルド。コクピットでニヤリと笑うが、同時にユウキも笑っていた。

 

「そこぉ!」

 

 空いていた左腕でバクゥの足を掴み、エネルギーを流す。装甲の上からだが流されたエネルギーはバチバチと光り、バクゥの足を傷つけた。

 

 着地こそできたもののバランスはとりづらくなった。普通なら引き時か、仲間の協力を頼むところだが、

 

「今の攻撃は驚いたがね…………そっちも無事ではなさそうだな」

 

 バチバチと音がしたホワイトの左腕は力なく垂れ下がった。本来流すべきではないエネルギーを通し少なからず逆流してしまいショートしたのだ。四つ足の一本と二足歩行の片腕、ともにダメージを負ったがゆえに引く気はない。

 

「次でしとめてみせようか!」

 

 バランスを崩しながらも走り出すバクゥ、回り込むように走りスピードをあげていく。それに対し身体を半身にして、右腕だけを構えるホワイト。まさか素手で受けとめるのか、いやさっきまでの行動もある。ならばあり得るだろう、そう判断したバルトフェルドは油断なく走らせたバクゥを飛び上がらせた。

 

 そして放たれる背部に装備されたミサイル、踏ん張りがきかない空中だというのに見事ホワイトへ向かって飛んでいった。

 

「さぁ! どうするかね白い悪魔くん‼」

 

 迫りくるミサイルを前にホワイトは、バランスを崩し垂れ下がる左腕を地面につけた。そして、

 

「…………いやだなぁ」

 

 左腕の先が輝き、再び砂が舞い上がる。ミサイルが着弾し、さらに舞い上がる砂煙から転がるように現れるホワイト。しかし読んでいたのか、飛びかかるバクゥは一直線にホワイトのもとへと向かっていた。

 

 バランスを崩し今度は右腕を突くホワイト、左腕は動かず何もできない────

 

 

 

「アンタまともに戦うから楽しくなってきたんだけど」

 

 右腕を振りぬき、少しずらされた銃口から光が奔る。

 

 空中にいるバクゥの片翼を打ち抜き、バランスを崩すとそのまま離れた場所へ態勢を崩して落ちた。

 

 膝をついたまま狙いをつけるホワイト、その手には捨てられたはずのビームライフルが握られている。

 

「…………」

「…………」

 

 次の動きを読み逃さないよう、はやる鼓動を抑えながら集中力を高める二人…………!

 

「ユウキ!」

「隊長!」

 

 同時に通信が入った。片方からエールストライクが、もう片方からはバクゥが向かってくる。お互いに自分の仲間の動きを見て、ため息をつくとバルトフェルドが先に動いた。

 

「ここまでやるとは思わなかったよ白い悪魔くん、できれば二度と会いたくないものだね」

 

 踵を返し仲間のもとへ走っていくバクゥ、構えていたビームライフルも下ろしゆっくりと立ち上がると背を向けて落とした装備を拾いだす。

 

「ユウキ! 大丈夫‼」

「おう、それどころか新技見つかったぞ」

 

 問題ないというように左腕を振るホワイト、その様子を見ることもなく部下たちと共に撤退していた砂漠の虎は満足そうに笑っていた。

 

「あれが卑怯者? 生き残るために全力を尽くす、勇敢な戦士じゃないか」

 

 クルーゼの気持ちが少し分かった気がするが、すぐに苦い顔をして愛する者のもとへと走っていった。

 

 

 

 

 

「なんだってんだもー」

「いやユウキが悪いでしょ」

 

 アークエンジェルへと戻ってきたホワイト、その状態を調べてまずマードックが雷を落した。本来の用途とは違うエネルギーの放流、しかも少し逆流しておりダメージはでかい。何度も砂をかぶったせいで、清掃箇所も多い。変に腕をついたせいで両腕共にダメージがあり、投げ捨てられた装備もある。

 

 続いて勝手に行動したことをマリューが叱った。動くなとは言わないがちゃんと報告しろ、ムウはサイーブと話し合い、ナタルは子どもに囲まれていたせいでユウキが追いかけたことを知るのが遅くなった。

 

 なお「彼氏の前に子どもできたんですね」と余計なことを口走ったせいで、説教が追加された。艦長も少し噴出したのに正座しなかったのは不公平だろう。

 

 ムウも怒りこそしなかったが「もう少し落ち着け」と苦言をいれるほど。そうして連続したお説教を受け終わったユウキは、アークエンジェルの影となっている場所で座っていた。

 

 なおちゃんと怒られたのか見張っていたキラもいる。

 

「俺が何をしたっていうんだ」

「無断出撃」

「出撃して行動したから無断じゃない」

「それ言ったらまた怒られるよ?」

「ちゃんと言ってある」

「伝えるべきはそこじゃないと思うけど」

 

 余計なことしか言わないね、お前は余計なことしかしないけどな、そう言って取っ組み合う二人。ともに疲れている。疲れてはいるがそれはそれ、動かなければいけない時があるのだ。

 

「……………………」

 

 そんな暴れる二人を陰から眺める少女。

 

 正しいはずだと勇んで飛び出したものの、同年代の相手に止められケガをした。しかも自分たちをかばってひとりで戦い自分たちはそれを見ることしかできない。

 

 アフメドは拠点に帰ると「おかえり」と迎えてくれた母親を前に大声で泣きだし、膝から崩れた。あの元気な少年が、今は見る影もなくあてがわれたテントに引きこもっているらしい。

 

「ありがとう……………か」

 

 そんなアフメドの母親に言われた言葉。バカで元気だけが取り柄な子どもだけど、彼女にとっては大切な息子だ。生きて連れて帰ってくれてありがとうとお礼を言われた。

 

 違う、それはわたしじゃない。

 

 わたしは死なせようとした、止めたのは、助けたのはあそこにいる少年だ。その言葉を貰う権利があるのはわたしじゃない。

 

 サイーブたちもこれからどうするのかをマリューたちと話し合い、自分が割り込める仕事はない。何かしていたかったのだが、頭に巻かれた包帯を見てなのか誰もが断って休めと言ってくる。

 

 そう言える時間もなく、何をすればいいのか分からないまま歩いていた。

 

 いつの間にか学生たちが集まって騒いでいる。パイロットだけでなく、他の学生たちも自分の仕事があるというのに、帰ってきた彼のもとへ集まっている。

 

 聞いた話だと、ストライクもホワイトが出たと聞いた瞬間には飛び出そうとしたらしい。目的地を調べるために時間がかかったが、フレイという少女が止めなければ探しながら向かうつもりだったとか。

 

 自分と同じように無謀な行動だというのに、何が違ったのだろう。どれだけ考えてもぽっかりと空いた胸に、すきま風が吹き込むだけ。

 

 見上げた空は青く、地上は騒がしい。

 




 久しぶりにギャグ書いたぜ、みんなこれが好きだったんやろ? 自分も書きたかった。でも気を抜くとギャグだけで一話使うかもしれないので。
 さぁいよいよ砂漠の虎との邂逅、SEEDとかキラの進み方を決めるターニングポイントのひとつです。

 クジラ石はぶっ壊せばいいと思う。


 おまけ ~TSキラ案~

 身体弱くて意思の強さはあるナチュラルの友だちがいて、盾になろうとするけど吹っ飛ばされる。そんな姿を見て自分が頑張らないとってこじらせて、でも弱いじゃない! と叫んで最悪な空気になる。オーブ出たあたりでトールの代わりにスカイグラスパー乗るけどイージスに落とされて、自爆じゃなくて死んでもいいけどその前にアスランだけは殺すの精神で相打ち。ラクスに慰められて生きようとするけど戦っていくうちに助け出されて薬漬けにされた友人が敵に、クルーゼと三竦みで戦い最後に正気に戻るとクルーゼからの攻撃をかばって負傷。満足していくクルーゼにケガだらけで何とか生きてた友達と原作通りラクスのもとで暮らす。起きた時に誰かいないとダメになるけど、それなりに幸せに生きる。 以上SEED編

 はいプロット書いたので誰か書いて、自分は今作で手一杯です。フレイとラクス? ハーレムでも良き友人でもTSキラを狙うでもご自由にどうぞ

  おまけ ~TSキラの場合~

 「ユウキおはよ、また夜更かししてたの?」
 「プログラム組んだけどこれ何に使うの???」
 「大丈夫…………ボクはずっといるから…………」
 「マリューさんの胸ばっか見てる、エッチ、スケベ、変態」
 「ラクス…………かわいいし、いい子だよね…………ユウキのタイプっぽいなぁ。友達だから応援しないと…………」
 「ボクの武器、力と思い…………あとは愛かな。ボクの大切なものだよ。アコードの君たちにだって持ってるものだよ。親友のラクスにだって正面からぶつかっていくもんね」

 感想誤字報告いつもありがとうございます。

※活動報告にておまけネタ募集してます。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=335661&uid=235477
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