スーパーコーディネーターの悪友   作:アオノクロ

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 いえ別にハサウェイを見に行ったわけじゃありませんよ? 職場の座席位置が変わってコッソリ書けなくなっただけです、はい。

 あとなんか主人公をまつりあげようとしてる人いましたが大丈夫ですか? 主人公ですよ??? ちょっと勘が良いだけの人間が何をできるってんですかねぇ。スピリタス飲める方がすごいってもんですよ。

 では海上編です、どうぞ


選択

「待ちたまえ少年たち!」

 

 ここは海を行くアークエンジェルの医務室。最近二人の患者が入院していた。

 

「捕虜の扱いはちゃんと決まっているんだ! 手荒な真似をするのは良くないぞ‼」

 

 よく暴れるものたちもここでは静かにしていた。これまでは。

 

「だからその物騒なものをしまいたまえ‼」

 

 目が覚めたのなら元気だろうと勝手に判断を下した。理由は死刑執行のためである。決して私刑ではない。

 

 

 

「え、そんなに長い付き合いなんですか?」

「そうよ。地球に降りる時もわがままを言って付いてきたの」

「なのに籍入れてないんですか?」

「ふふ、そんなわがままを聞くのもいい女の条件よ。お嬢ちゃんたちも自分からじゃなくて戻ってくれる相手を見つけなさい」

 

 医務室のベッド、包帯を巻かれているアイシャがフレイとミリアリアと仲良くガールズトークを楽しんでいる。アークエンジェルにも年上の女性はいるがこの手の話はあまりできず、ちゃんと話をしてくれたうえでアドバイスもくれる人生の先輩。女子はすぐに懐いた。アイシャも自分と仲良くしてくれる子供たちに囲まれて喜んでいる。

 

 一方で話題にあがっていた虎はというと、

 

「あんないい人捕まえて結婚することもなく一緒?」

「いわゆる愛人枠?」

「極刑ものでしょ」

 

 学生たちに掴まってある実験器具に固定されていた。いまだ巻かれている白い包帯が眩しい。まだ寝ていたほうがいいはずだが、逃げ出そうと暴れているのはコーディネイターだからだろう。さすがコーディネイター。

 

「確かにアイシャの扱いには自分も非を感じている! しかしだからといってこんな非人道的な行いが許されるものではない‼」

 

 鍛えられたコーディネイターの軍人でも病み上がりで複数人相手ではなすすべもなく、恨みとか嫉妬とかいろいろな理由でパワーアップしている学生たちを相手になすすべはなかった。

 

「悪い人でね、たまに女の子をひっかけても断って泣かせるのよ」

「「「有罪」」」

「アイシャすまない! 今だけは静かにしててくれないか⁉」

「お姉さんこれ振ってください」

 

 カズイから渡されたの百面ダイス。受け取ってまじまじと見つめるアイシャに、冷汗が止まらないバルトフェルド。

 

「これを振るとどうなるの?」

「愛の大きさを証明するものです。これに応じて刑が決まります」

 

 真剣な表情で伝えるサイ。どうにか助かる道はないかとあたりを見渡すも何もない。愛する者はニコニコでダイスを振った。

 

 カランコロンと軽やかな音をたてて転がるダイス。出た目は2つのゼロ。

 

「ダブルオー」

「つまり無限大だな」

「ゼロじゃないのかい⁉︎」

 

 極限まで振り上げられたハンマー、打撃武器だと言うのにクビを跳ねるギロチンのように見えた。

 

 振り落とされる直前でも諦めずに希望を探すバルトフェルド。どうにかできないか、何かできないか。時間が凝縮された刹那の中で見つけたのは戦場で出会った年下の友人。

 

 悪魔のような笑みを浮かべていた。

 

 そうか、白い悪魔とは正しかったのだな。

 

 それが砂漠の虎と恐れられた男の最後だった。

 

 

 

 

 

 

「いや勝手に殺すんじゃないよ」

 

 ブリーフィングルームでコーヒーを啜るバルトフェルド。包帯を巻いて入院用の服のままである。

 

 振り落とされる直前に医務室に来たムウによってすんでのところで救われたバルトフェルド。感動の涙を流しながら感謝を伝えたのだが、事情を聞くと改めてセットされた。

 

 いくつになっても男は男なのだ。

 

 またもや直前で艦長と副艦長に救出され思わず感謝の敬礼を捧げる。敵軍である。

 

 正座で説教をされるエースパイロットたちを見てこの艦の力関係を把握。何かあれば頼ろうと思い、叱る内容が「怪我人に無茶をさせるな」だったので油断もしないように決めた。

 

 そして今、死にたくはないので情報提供を行っているところである。

 

「紅海の鯱ねぇ、いいのかいこんな情報を喋っちまって」

「命には代えられないさ、そこまで義理のある相手でもないしね」

 

 むしろ嫌いなタイプである。

 

「本国から僕が負けたことは通達が行ってるだろう。やつの性格からして見逃すこともあるまい」

「次は海上戦、になるわね」

 

 額に眉を寄せるマリュー。航路からして海を通るのは分かりきっていた。そのためサイーブたちからザフト製のソナーを入手してもらい、現在キラがアークエンジェルと繋ぐために四苦八苦している。

 

 しかし1番の問題は、

 

「どうだユウキ」

「ダメだ、設定をいじるだけでどうにかできる範囲を超えている」

 

 ホワイトのコクピットで険しい顔のユウキ、同じく苦い顔で覗くトール。

 

「ホワイトは水中で戦えない」

 

 快進撃を続けるアークエンジェルにコレまでにない危機が訪れていた。

 

 

 

「どうすんだ?」

「しょんべん引っ掛ける」

 

 怒られた。

 

 

 

「ひろーい!」

「やっぱりデカいなぁ」

「で、デカすぎてなんか怖い」

「向こうが見えない、ってやっぱりすごいなぁ」

 

 アークエンジェルのデッキで海を眺める学生たち。見たことがあるものもいればカズイのように少し怯えるものもいる。

 

「ちゃんと日焼け止め塗らないとダメよ!」

「えぇ、別にいいよ」

「どうだアイシャ、良かったら僕が塗ろうか?」

「嬉しいけどダメよ…………後でね」

 

 日焼け止めを片手にキラに迫るフレイ。その近くでは怪我が治りきっていないのにイチャイチャしてるカップル。それらを何やってんだと冷めた目で見るカガリ。

 

 憎い敵だった、はずなのにこうして同じ船で過ごしている。

 

 爆発し火の手があがるラゴゥに、ホワイトが用意したのはモビルスーツ用の簡易放水銃。と言ってもタンクに放水機能とホースをつけた適当なものだ。

 

 鎮火された機体から大怪我の2人を運び出し、手当がなされた。

 

 明けの砂漠で知っているのはサイーブくらいだろう。何も言わずに戦闘後の処理をメンバーに指示していた。

 

 カガリは後で知ったが、ユウキが助け出したと聞いて「分かった」とだけ呟きそれっきりだ。

 

 結局自分は何もできなかった。

 

 正面から戦うだけで、戦った後のことも考えていなかった。明けの砂漠も奴のおかげで戦い方を考えだした。

 

 砂漠の虎を倒した、と思いきや助け出す。命のやり取りをしたというのに笑っている。戦争とは、戦うだけでじゃなかった。

 

 なぜ戦うのか、どう戦うのか、戦った後は、

 

「…………お父様」

 

 首には不恰好に加工された、マラカイトのネックレスがかけられている。

 

 砂漠を出る時に引きこもっていたアフメド、正確にはその母からわたされた。怪我をさせたことに心を病んだ少年だが、だからこそ怪我をしてほしくないとその一心で作り上げたもの。

 

 自分が作ったのもなんだが、御守りにと。いらないなら捨てていいと言われたがそれからずっと首にかけている。

 

 忘れてはいけないのだと。

 

「やぁー辛気臭い顔をしているね!」

「なっ⁉︎」

 

 急に肩を叩かれて跳ね上がり振り返ればバルトフェルド。痛々しい包帯は減ってきたが、それでも残っている。

 

「こんな素晴らしい景色を前に、なんて顔をしてるんだい! ほらもっと顔をあげて、笑いたまえ‼︎」

「うっ、うるさいな! 私がどうしようと私の勝手だろ⁉︎」

「そうとも、だからこうして悩める少女の相談に乗るのも僕の勝手というわけさ」

 

 快晴の元、はしゃぐ声が響き渡る。

 

「…………お前は」

「ん?」

「お前はどう思ってるんだ」

「んーそうだねぇ」

 

 勿体つけたように顎に手をやって悩むバルトフェルド。お気楽な態度から一転、静かに大人の余裕がここし出される。

 

「バカなことを…………と思ったかな」

 

 抱きしめる愛する人の温度、あちこちで起きる衝撃に体を焼く温度。息もままならないまま意識が途絶えかけた時、冷水によって目が覚めた。

 

 バキバキと音が鳴りひしゃげたコクピットをこじ開け、必死の形相で手を伸ばす少年。

 

 思わずアイシャを押し出したが、その手すら握りしめて無理やり大人2人を引き出した。

 

 ドサドサと乱暴に砂の上に落ちる。日差しが熱く、衝撃が痛い。火傷したであろう身体に鞭を打って起き上がる。片方しか開かない瞳の先には、水鉄砲を持つモビルスーツに落ちた衝撃で何処か打ったのか、身体の一部を抑えながら立ち上がる少年。

 

 死なせない、そう言っていた。

 

「死んでもいい、というか死んだ方がいいかもしれないまで思ってたよ。それでもね、生きないといけない。そう思ったんだ」

 

 次に目を覚ますとベッドの上、隣には呼吸をするアイシャ。検査を受けていると部屋に飛び込んできた少年、見間違いでなければ目が少し潤んでいたかもしれない。

 

 その後感謝も忘れるイベントがあったわけだが。

 

「僕はもう負けたのさ。戦って負けて命を救われて、コレが負けでないならなんという? まぁ、君はそもそも軍人じゃないだろ」

 

 手を振って離れていく後ろ姿、行先には顔に火傷の痕が残りながらも笑顔の女性。

 

「悩むがいい少女よ、まだ若いんだ。それに僕と違っていい縁に恵まれている」

 

 海の塩分を含んだ風が吹く。

 

 なんとなく、でももう一歩何かが足りない。そう考えるカガリに人影がかかった。

 

「…………お前、パイロットになる気はあるか?」




 原作の銃を撃ってないとかスカイグラスパー無断出撃がないです。アフメドとかのやり取りがだいぶ刺さってたカガリ。

 ガンダムもどきが! 〜エンドロール〜 最近のガンダム映画ってfreedomとジークアクスですよ? なんか久しぶりにガンダム見たって感じでした。あとハサウェイはもっとおっぱい言ってろ。戦闘シーンエグい、あと二回目は勘弁

 以上ネタバレしない程度の感想でした。



 おまけ〜もしハサウェイと同じ飛行機にいたら〜

 ハサ「なんで生身でマンハンターに挑みにいくんだ……そして勝つんだ……計画がめちゃくちゃだ。欲に塗れて稚拙な行動ばかり、純粋と言えば聞こえは良いが無鉄砲にもほどがある。なのになぜ目で追ってしまうんだ、あの人の姿を重なるんだ…………うわぁ⁉︎」
 ケネス「行動力、大胆さ、それに慎重さがあり部下に欲しいな。なに? おもしろいオモチャがある? シャルピーというのか、見せてくれ」
 ギギ「どこにいくのか分からない、けど何をしたいのかは伝わる。この世界でパンドラの箱となる人。ハサウェイとあわさったら混沌の中で光を生み出せる。…………たすけて、ほしいのか、たすけたいのか分からない」

 バカ「自由を謳うくせに自分を自分で縛りつけるバカばっか。とりあえず汚れた海で頭冷やせ」ライダーキック!

 ※宇宙世紀の複雑な人間情緒とか把握するのコレが限界。宇宙世紀二次とか絶対無理。
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