とりあえず「ナチュラルが!」言わせておけばザフトのセリフになるのめっちゃ楽
あと感想でザフトめちゃくちゃ言われたり考察を書かれて感謝。小説のネタになります。
あと前回の伏線そこまでたいしたもんじゃないです(フェイズシフト)でもオーブならバックドアとかティエリアトライアル的なのあってもおかしくないと思う。
「くっそ」
ジンとミサイルを見逃さないよう、せわしなく目は動き回る。バカだなんだと言っても相手はコーディネイター、ナチュラルのユウキとは生まれ持った身体の構造からして違う。それに合わせてモビルスーツ戦闘の経験、ホワイトが撃墜されるのも時間の問題であった。
「ホワイトを援護して!」
「任せろって言いたいけどなっ!」
ブリッジで艦長席に着いたマリューが指示を出す。本来の役職はパイロットだが、乗機であるメビウス・ゼロが修理中、そのためアークエンジェルの火器を操作していたムウが苦々しく応える。もちろん援護はしたい。したいのだが、迫ってくるジンの対処を慣れていない機銃などでしなければいけない。それもホワイトが何機か引きつけてくれているため、担当ではないメンバーの初陣であっても何とか出来ている状況だ。
「所詮はナチュラルだな!」
的外れな場所を飛ぶビームを見ながらホワイトに迫りくるジン。後ろに下がりながらもビームライフルを発射するが、牽制にもならない。
「ユウキ!」
あと一歩というところでジンとホワイトの間に割り込む影があった。
身の丈以上の青い対艦刀をジンに振り下ろすストライク、舌打ちをしながらもジンは一度距離を取った。
「キラか」
「間に合って良かった」
モニター越しに顔を見てキラは分かりやすく、ユウキはコッソリと肩の力を抜く。
「遅かったな」
「本当は来なくてもいいかなって思ったんだけど、ユウキが何かやらかさないか心配して来たんだよ」
「後でコブラツイストかけるからな」
そう言ってストライクとホワイトが背中を向けあう。ストライクはソードストライカーのメイン武器シュベルトゲベールを、ホワイトはビームライフルを、両手で構えた。
「……どうしたらいい?」
「いま隙を作るための準備をしている」
「いつもの悪戯?」
「トラップと言え、でだ。それが発動した瞬間に攻める」
「時間は?」
「あと五分」
「分かった!」
お互いがスラスターを噴かせてコロニーを飛ぶ。
「へっ、数が増えてもナチュラル程度なら」
ストライクの大振りを躱して反撃しようとするジン、だがそのストライクの背後からビームライフルを構えるホワイトが現れる。
「なにっ⁉」
慌ててよけようとするも、右腕をかすめ、装備が爆発。直前でパージしたものの片腕を失った。
「テメェ! よくも!」
別のジンがホワイトへ攻撃、迫りくる誘導弾をどこからか飛んできた何かが遮り、ホワイトの手前で爆発する。
「なんだと⁉」
ストライクの左腕から伸びた、シールド兼ロケットアンカーであるパンツァーアイゼンが攻撃を防いだ。驚いた瞬間にホワイトがビームサーベルを抜いて振りかぶる。飛び上がって避けようとしたが左足を切り落とされた。
「ナチュラルのくせに⁉︎」
その様子を見ていたアークエンジェル、そしてアスランさえも驚く。操作は未熟、だが息の合いようは何十年をも共にしたベテランのパイロットにも届く。それほどの連携を前に、ジンも攻撃より回避を優先するようになった。
「クソッ!」
悪態をついてイージスを動かす、目標はもちろん、
「イージス⁉」
「キラ! そっちいったぞ!」
突然の新手、しかも自分たちから奪われたモビルスーツの登場にマリューが声を荒げた。それに対して冷静なのか、キラへの警告をするユウキ。
「くっ!」
接近するイージスから逃げられず、パンツァーアイゼンで突進を防ぐと、コクピット内に聞き覚えのある声が流れた。
『そのモビルスーツにいるのはキラ・ヤマトか⁉』
「アスラン⁉」
幼馴染との思ってもいない再会にキラの心が揺れる。
なぜ、ザフトに、モビルスーツにのって、さっきのはやっぱり、元気だった? ヘリオポリスにせめてきたのって、戦わないと、だれと? 友人と?
一瞬で様々な思いが廻る。だがそれを整理する時間はない。
「どけぇアスラン!」
片腕をなくしたジンが攻撃する。舌打ちして離れるが、ストライクも無事だ。コロニーの中を飛び回り、牽制し頭を整理したいがここは戦場。そんな余裕はどこにもない。
「なんでお前が連合軍に!」
「キミこそなんでザフトなんかに!」
言いたいことを投げやりにいうしかない。混乱してきた戦場、だがそれも終わりを迎える。
「キラ! あと十秒!」
「っ‼」
友人の声にあわせてストライクを下げさせる。それを見てチャンスだと思ったジンが武装を構えた時、
『バッ! バッ! バババババババカモノガー!』
すべてのジンのコクピットから老人の叫び声が最大音量で流れた。
「グワッ⁉」
「なんだなんだ!」
「え! あ⁉ は⁉」
どこかリズミカルに叫び続ける音割れした老人の声、さらにはモニターに映画かドラマの一部を短く切り取ったものが音に合わせて場面を変える。混乱しながらも反射的に音量を下げて動画を消す。そしてクリアになったモニターに映っていたのは、
「え」
迫りくるビーム、飛んでくるミサイル、大剣を振りかぶるモビルスーツの姿だった。
それは彼らが見ることのできた最後の景色、理解ができた時には爆炎につつまれる。
「ミゲルゥー!」
唯一、その光景を見ることができたアスランは散っていく仲間の名前を叫ぶ。しかし返事は返ってこない。
「なんとか、なったのかしら」
ひと息をついた、本来なら見つかり次第注意されようモノだがここに注意できるものはいない。できる立場の人間がいない。マリューがトップなのだから。
「しかしまぁあんな作戦でよく」
アークエンジェルの舵を握るノイマンが呟く。ストライクが出撃した後、急にホワイトから通信が届き「四分後に隙を作る」とだけ言って消えた。「当てにするな」と言ったのはナタル、しかし信じようと命令を出したのはマリューだった。
何か言おうとしていたが艦長の命令なので従う。誰の目に見ても渋々だったのは分かった。故にもう一度通信を繋ぎ内容を確認する。
「国際救難チャンネルを受け取った相手にウイルスを仕込むとは」
できるのか? とは誰もが思ったが、できれば儲け物かと判断して了承、見事成功した。
まさか自分の学校の教授の音MADとは思っていなかったが。
後日その事を知って使わないように命令が下された。
「終わった……の?」
「そうだな…………」
コクピットで息を吐く二人。初の戦闘を終えて、身体の力を抜く。
それでも抜けない、吐ききれない何かが残っていた。
「…………おいキラ」
ユウキが呼びかけた時、先程撃墜されたジンの一機が、ヘリオポリスを支える支柱に落ちた。
「え」
誰の声だったのか、つぶやいた時にはもう誰もが手遅れだった。
分断され、崩壊していく様子を誰もが眺めることしかできず、反応が遅れた。
「キラ‼︎」
「うわあぁぁぁぁぁぁ⁉︎」
穴が空き、内部の空気が漏れていく。膨大な空気の放出にストライクが流されていく。ホワイトが手を伸ばそうとするがすでに遅く、あっという間に見えなくなった。
『ホワイト! ストライクは外に流されただけだ! こちらも呼びかけて回収する‼︎ 先に帰投せよ!』
慌てて飛び出そうとしたユウキをナタルが止める。呼びかけられたその声に頭が冷えた。
「…………了解、帰投する」
返事をしてアークエンジェルへ進むホワイト、その声にこもる感情に気づけたものはいなかった。
「…………宇宙か」
思いの外冷静な言葉が出た。
コロニーの外へ放り出された時は焦ったが、そういえばこっそり宇宙に出ようとして見つかったこともあったっけ、と余裕を持つ。というかあの時はうっかりスーツなしで宇宙に放り出されそうだったので、それよりはマシだった。
「父さんと母さんは無事なのかな…………おじさんやおばさんたちも…………」
通信も繋がってアークエンジェルの位置も捕捉、崩壊するヘリオポリスを見て自分と友人の親の無事を祈る、その時だった。
故障した脱出ポッドを見つけたのは。
ちゃんと時間あったらもっと酷いウイルス作らせてます。以前作ったやつを流用しました。優秀なコーディネーターなら生き残ると思います。
崩壊したものはなんなのかはご自由にご想像ください
そう遠くない未来
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