スーパーコーディネーターの悪友   作:アオノクロ

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 アークエンジェルってネームド以外にクルーいるの? って言われましたが普通にいます。マードック以外の整備士をはじめ、ソナーでグーンなどを探索していたクルーもいました。印象に残ったので出しました。スーパーナチュラル勢ぞろいな艦になってきたぞ。ちなみにセリフはスナ部隊隊長から。

 あと見直したらカガリがだいぶヤンチャでした。お前アークエンジェルじゃなかったら閉じ込められてるぞ。

 そんな海上戦、もとい運命の出会いです。どうぞ


運命の出会い

「イザーク⁉ どうしたんだその傷⁉」

 

 地球に降りて会えた仲間、そのひとりが額から鼻にかけて傷を負っていた。技術の進歩した現在なら痕もなく消すことができるのだが、あえて残しているのか痛々しい傷跡が残っている。何も知らずに再会したアスランとニコルは、驚いてマジマジと眺めていた。

 

「ストライクにつけられたのさ」

 

 別の席で腕を頭の後ろに組んでいたディアッカが答える。忌々しいと舌打ちをするイザークを見るに事実なのだろう。傷がつけられた時、迫りくるストライクの恐怖と痛みで叫んでいたことは流石に言わなかったが、それでも心配する視線が自分の弱さを際立たせるようで己のプライドを刺激する。

 

『揃ったようだな』

 

 部屋の大モニターに映ったクルーゼ、その姿を見て立ち上がり敬礼を返す赤服の四人。

 

『楽にしたまえ、これで全員が揃ったな。イザークは、報告は受けていたがそこまでひどくないようだな』

「はっ! 命令があればいつでも足つきへの戦闘も可能です‼」

 

 元気があるというアピールなのだろうが、ストライクへの復讐心が隠れることなく現れている。まわりのメンバーも当然といったように力強く頷いている。ひとりだけ、相手のパイロットの事を考えているのか表情が暗い。

 

 こんなにも分かりやすい子どもが自分の部下であることを改めて知り、内心で笑ってしまう。歪んだ世界になのか、それとも愚かな子どもたちに向けてなのか。

 

『ふむ、本来ならわたしも地球に降りてそのまま指揮を取る予定だったのだがな。スピットブレイクの準備などで未だ降りることができん。そうなると君たちも手持ち無沙汰になるのだが…………ゆっくりと休んで英気を養え。と、言ってもじっとしていられないだろう』

 

 やる気に満ち溢れている若い部下たちの顔を眺めるクルーゼ、どう転ぶのかは分からない。しかしどうにもならないだろう。そんな未来が簡単に想像できるが故に指示を出す。

 

『どうだね、君たちだけで足つきを追ってみないか。隊長は…………アスラン・ザラ、君に任せよう』

「自分が⁉ ですか? ……いえ…………アスラン・ザラ、引き受けます!」

 

 思ってもいない言葉に思わず驚くアスラン、しかし表情を引き締めて承諾する。微笑むもの不敵に笑うもの、悔し気に歯を食いしばるもの。分かりやすいが、それらを分かったうえで納得したと頷く。

 

『決まりだな、では再度通達をするが本日この時刻からザラ隊を結成する。指示は新しい隊長から聞きたまえ』

 

 そう言って暗くなるモニター、新しい若い隊長に各々が好き勝手に言うがそれでも認めては貰ったのだろう。不安と自信の両方を持ってアスランは進みだす。

 

 

 

「ふ、残念だが君等では倒せないだろうな」

 

 プラントの私室で隠すことなく笑うクルーゼ。身体を定期的に来る痛みが襲うが、脂汗を少しかくだけで笑いながら薬を飲む。

 

「進化した人類コーディネイター、それらを超えるスーパーコーディネイター。それすらを超える、いや人本来の強みを持つナチュラルを相手に、ただの天才が勝てるだろうか。…………既に種は蒔かれている。どんなものが咲くのか…………彼ならばきっと……………………いや、場合によってはやはり…………………………………………」

 

 笑い声も収まり、仮面を外してどこか遠くを見るクルーゼ。ついていたモニター、その隅にはラクスの新曲のタイトルが表示されており、全体にはモビルスーツと新造艦の設計図。永遠と天帝、自由と正義の名がつけられている。

 

 自分の中にある小さな熱、体中を激痛が走る中でも消えない。それがなんなのか分かっていないフリをしてまたモニターに目を落す。新しく開かれたモビルスーツの設計図、それにはSとだけ名付けられていた。

 

 

 

 

 

「ユウキ! カガリが‼」

「分かってる」

 

 一方、アークエンジェル。モラシムによる二度目の襲撃を乗り越えたのだが問題が起こっていた。以前より警戒が高くなり、浮上するフリなどをするようになったグーン。ユウキによる探知でも攻撃が間に合わなくなったマリューは、地球上であるにも関わらず、バレルロールを提案。何故か気合の入ったノイマンによる操縦、それは浮上したグーンが思わず動きを止めた。いや誰だって上下ひっくり返ったまま飛ぶ戦艦を見ればあっけにとられる。

 

 見事グーンを撃破、ソードストライクはモラシムの乗るゾノを、ムウは敵母艦を撃沈させたのだが、ここで問題が起きた。

 

 直接の戦闘には参加しないが、索敵の数が必要と出撃したカガリが被弾。ナビゲーションモジュール、つまり地図機能を失いムウが帰還した後も姿を見せずにいた。

 

「キラ、ストライクの操作をホワイトのに変えていったん休め、ムウさんも変更の間休んでてください。同時に出ます」

「…………はぁ、艦長」

「そうね、ユウキ君とフラガ少佐に捜索を頼みます。ただし時間は日没まで、それでも無理だったら日の出と共に再開します」

 

 迷うそぶりも見せずに探しに行こうとするバカ、そしてその意図を組んで合わせて行動していくクルーたち。MIA、行方不明につき死亡と断定、認定する案もあるとナタルが言おうとしたのだが、こうなっては止まることはない。

 

 マリューも分かっているので時間制限をかけて許可する。口が閉じ切る直前には全員が動き出していた。ストライクのコクピットで相談するキラとユウキ、スカイグラスパーのランチャーストライカーパックを外す様子をドリンクを飲みながら眺めるムウ。

 

 マードックをはじめ、カズイやトールと言った整備士たちも走り回り、ブリッジではバルトフェルドも現在地の地理について助言していた。

 

 戦闘時よりも機敏に、そして連携のとれた行動をとるクルーをナタルは呆れたように眺める。時折指示を出したり報告を受けながら、普段とは違うパイロットを乗せて水中へと飛び出すストライクを見送った。

 

 

 

 アークエンジェルからそこまで離れていない小さな島がいくつもある海域、そのひとつにカガリは不時着していた。

 

 ナビゲーションモジュールをやられ、戦闘をムウに任せて離脱した時、運悪くザフトの輸送船とかち合ってしまった。ぶつかることはなかったがお互いに被弾し煙を吹きながら海へと不時着、かろうじて島の近くに止まることができた。

 

 救難信号を出して降り、非常用のバックパックを波に流されながらも島に上陸。そこで見つけたのは、

 

「イージス…………!」

 

 自分がヘリオポリスに向かった理由、そしてアークエンジェルに乗ろうとしたきっかけだった。身を隠して伺えば近くの砂場にザフトのパイロットが立っている。今はまだ気が付いていない。

 

 銃を構え、狙いをつける。あとは引き金を引くだけ、

 

 

 

(戦い方はいくらでもある)

 

 

 

 海上戦となりホワイトは戦えない。そのパイロットにどうするのかを聞いた時の答え。何故いま浮かんだのかは分からない。

 

 引き金にかかる指の力が抜け、抑えていた銃がブレた。

 

「⁉」

 

 素早い動きで岩影に隠れるアスラン。銃も荷物も敵の目の前に広がっている。手持ちの武器はナイフだけ、これでどう戦うのかを考える一方で、カガリは引き金を引いたことを後悔していた。

 

 本来の狙いよりも離れた場所に着弾した跡、これが本当に当たっていたら。

 

 そんな考えが少女の眼と銃口を震えさせていた。バカなことをする少年、敵だったはずの男、立場としても場所としても似つかわしくない弟のような少年。彼らの姿が思い浮かぶ。

 

 

 

「…………聞こえるかザフトのパイロット‼」

 

 これが吉と出るのか凶と出るのか、カガリにはまだ分からない。




 ズラ登場、ヨシ! カガリとの孤島のやりとりですが、見直すとこの頃からおもしれー男でした。なんやコイツ。

 伏線、ヨシ! でも名前何も考えてない。Sが付くガンダム、機体、ストライク、スターゲイザー? スペリオル、サンダーボルト、思いつかなかったらSにします。はい。

 モラシムは見どころなさ過ぎてナレシになりました。


 おまけ ~IFという名のいつかの未来~

 不可「怒られるならみんな揃ってだろキラァァァァ‼」
 キラ「あきらめて生贄になってくださいムウさん‼」
 忠犬「俺に構わず先に行け……とか言えないのかアスラァン‼」
 ズラ「それを言うのはカガリの時だけだシン!」
 バカ「俺に構わず手を放せズラ‼」
 ズラ「お前だけは絶対に道連れにしてやるぞユウキィィィィィ‼‼」



 正座させられるメンバーを見る仮面をかぶっていた男「www」

 募集したおまけもちょいちょい書いていきます。遅くなってごめんね。

 感想誤字報告いつもありがとうございます。

※活動報告にておまけネタ募集してます。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=335661&uid=235477
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