仮に出会ったらそうですね、かなり意気投合してやべーもん造ってやべーことします。具体的には後のオーブ対地球軍で勝ちます(フリーダム乗ったキラ込みで)アグニを改造してデュナメスの超超高度射撃&センサー搭載魔改造ホワイトで船を撃ったり。黒板爪でがりがり音をスピーカー搭載したホワイトで飛び回ったり。カガリに怒られてアズにゃんに呆れられて攻め気をそぎ落とします。まぁIFですね。
あ、ロマノフシーザー使ってみたいんですけどネオボルホワが強すぎてヤバい。ナイトであることを活かしたいけどどうしよ。
オーブでの一幕、サクッと行きます。どうぞ
開発において重要なものは何か、それはまぁ担当している仕事によって変わるだろう。誰もが自分の仕事を大事だと思い、他の部署が無茶な注文をしてきては自分たちの仕事を分かっていないと腹を立てる、なんて会社あるあるの話などはどうでもよくて、
「人型だと飛べない? 出力とバッテリーが弱いんだろ、開発のためのデータ少ないなら動かしてくるから。もしくは飛行機型にするとか、というか水中用装備とかねぇの? なんで? ここ島国だろ? 空よりも海の防衛考えろよ。とりあえず水中用モビルスーツ、もしくは水中用装備はよ。データいるなら今から泳いでくる」
「ナチュラルの反射神経及び肉体スペックを基準にして組み立てましたけど、そのうち物足りなくなると思うんで段階的に練習していけばコーディネイター用、もしくはより複雑で洗練されたこのOSも使えるようになると思います。なのでそれ用のシミュレーションプログラムも組んでみたので確認してみてください」
仮にも国や軍と関わりのあるモルゲンレーテ社、そこに立ち寄った二人の少年が台風の目となっていた。
ひとりは純粋なまでに革新的な技術の持ち主。元々のスペックに加え自身の経験によるものから生み出されたプログラムは悩みの種であったナチュラルのOS、ひいてはその先の発展型も構築され止まっていたモビルスーツの研究開発に拍車がかかった。
問題はもう一人、
あまりに行動力の塊すぎる。
ナチュラルでありながらコーディネイター用のOSでモビルスーツの操縦、戦闘をこなした神童と思われていたのだが時がたつにつれその実態が露になり全員が理解した。
あ、これくらい元気あってやる気があるなら操縦も身につくわ、と。
本人も才能と根性と言っていたが半分冗談だと思っていた。
全部本当だった。この宇宙進出時代において根性という化石じみたもので身に着けていた。技術者たちは頭を抱えた。逆に軍人などは火がついた。できないのではなく、やるまですればいいのだと。
キラがナチュラル用のOSを開発したのでする必要はないのだが、事前に取り組んでいたパイロットたちは他よりも成績が良かったらしい。
それはさておき、データ収集という名目で好き勝手にM1アストレイを動かし、果ては無茶な要求をしてくる。発想自体は助かる、起動データも助かる。ただ研究も纏まっていないのに次から次へと新たな問題をもってくるな、落ち着け。
エリカは柔軟な発想と貴重な操縦データに喜び、無茶な要望と自由過ぎる行動に頭を抱えた。
さらにいつの間に仕掛けたのか何かしらの悪戯が仕掛けられている。自分の机に飛び上がるネズミのおもちゃが仕掛けられたエリカは甲高い声で叫び、迷うことなく犯人のもとへ行くと叱った。この様子を見て扱い方がモルゲンレーテ社で広まった。
「ほーん、これがアストレイ用のエールね」
ひとまず形にされたオレンジ色の翼が生えたアストレイ。ほぼほぼストライクのものと同じ形だが、まだ不安定なのか出力やバランスは安定しない。
試しにと飛ばしてみれば予想よりも安定して飛んでいる。やったーと喜ぶ社員たちだが、数値などが映し出されるモニターを見て渋い顔のエリカ。明らかに細かい調整、操縦でバランスをとりながら飛んでいる。悩んだがあきらめてマイクの音声をユウキへとつなげた。
『本気で飛んでいいわよ』
「了解」
これまでとは段違いのスピードで飛ぶアストレイ、驚きの声が上がるが長くは続かなかった。
ブレていた翼の部分が大きく軋み、バランスを崩す。大きく態勢を崩したアストレイだが、頭から着陸する前に手をついて回転、なんとか足から降りて最終的には前のめりになった。空中分解などは起きなかった。
「飛びづらいなこれ」
大慌てで立ち寄った社員たちにケロリとした顔で出てきたユウキ。安堵と共になぜケガをしていないんだ? という疑問が止まらない。
ほかにも三人娘を相手にホワイトで蹂躙して泣かせた際に鼻で笑った。全員、特にアサギは一番熱が入り何度も特訓を繰り返し、日常でもよく口喧嘩をしている場面が見られるようになった。
と、まぁこんな感じで日々を過ごしていた時、アークエンジェルに連絡が入った。
「…………行くよ、ユウキ」
「やだ」
モルゲンレーテ社のツナギを着てモニターの前から離れないユウキをキラが引っ張る。コーディネイターであるキラの方が力は強いのだが、それにも負けじと机を掴んで離さないバカ。
「おじさんも! おばさんも! 来てるんだからっ!」
「行くなら! お前だけで! 行ってこい!」
学生たちの親との面会日、ほかの学生たちは既に行っているのに行こうとしないバカをキラが連れて行こうとしているのだ。
「…………おまえら何やってんの?」
たまたま通りがかったムウが事情を聴くと、ため息をつきながらキラに協力する。流石に無理だったのかずるずると引きずられていくユウキ、アークエンジェルのクルーもモルゲンレーテの社員もあぁいつものかと何も言わない。
「ほら、さっさと会ってこい」
「うげっ!」
強引に部屋へと放り出されたユウキ、後ろからキラも顔をのぞかせるとそこにはヤマト夫妻、そしてイチノセ夫妻がいた。
「…………」
最初に動いたのはユウキの母、ミサキ・イチノセ。つかつかと歩き、途中から小走りになると、
「いつまで待たせるのよこのバカ息子‼」
「イデー‼」
バチーン、といい音がユウキの頭から鳴った。その母親の拳からは湯気が出ている。え、と同じ部屋にいた他の学生たちとその親も全員が呆気に取られて見ていた。
「うるせー! 忙しかったんだからしょうがねぇだろ‼」
「親に向かってうるせーとは何よ!」
「イダッ⁉」
またもやユウキの頭から音が鳴った。その後も叫んでは音が鳴り叫んでは叫び返すという謎のループが始まる。
半ば呆然としながら見ている者が多い中で唯一笑っていながらキラに近寄るものがいた。
「やぁキラ君、久しぶりだね」
「あ、おじさんもお久しぶりです」
「うーん、しばらく見ないうちにかっこよくなったかな? さては彼女でもできたとか」
「え、いやそんなこと」
ふと思い出すのは赤い髪の少女、それなりの頻度で話すようになっている大事な友達。友達…………であるはず、だがキラにはまだ分からない。アークエンジェルで一緒に待とうと思っていたのだが、あのバカ連れて行っておいでと背中を押してくれた。
戻ったらお礼を言おうと考えていると、
「お、その顔は図星かな? どうでしょうお二人とも、今夜はお祝いでもしませんか?」
「ちょ、ま、やめてくださいよ!」
穏やかに笑うシキ・イチノセに釣られて笑うヤマト夫妻、温かい目で見られて顔を赤くしてそっぽを向くキラ。それを見てさらに笑う三人。
「キラ君久しぶり、相変わらずかっこいいわね~」
話に混ざってきたミサキ、うりうりとキラのほっぺをつつくがキラは逃げない。逃げきれないと分かっているから。遠くでは沈んでいる友人が見える、見ないことにした。
「どう? 彼女でもできた?」
「それさっき聞かれました、いませんよ」
「でもいい関係の子はいるんだろ?」
「え、ほんと⁉ ちょっとちょっと! 詳しく聞かせて‼」
野次馬根性が丸出しのミサキにぐいぐいと来られて、たじたじとなるキラ。ヤマト夫妻も交じって話に花が咲く。釣られて周りの家族も出会ったときの涙は消えて笑顔で笑うようになった。
「本当に…………行くのかい」
そして別れの時間はやってくる。
それぞれの家族が抱きしめあい、お互いの愛情を確認しあう。行かないで欲しい、とはどの親も思っている。そして子供たちもそのことを分かっている。だからこそ、ちゃんと口にした。
「友達のために、行ってきます」
「良かったのかい、もっと話さなくて」
出発する準備が進むアークエンジェルを眺めながら妻に声をかける。出会いから別れまでずっと叫んでいた。何度バカと言ったのだろう。何度息子と言ったのだろう。何度名前を呼べただろう。何度、
「…………いいの、何回もお母さんって呼んでくれたから」
にぎやかな雰囲気が欠片もない、服装こそ整えれば貴族のようにも見える気品あふれる表情。しかしその中では寂しさがあるのを夫は知っている。
「別に母さんに黙ってたわけじゃねぇよ!」
「…………それは、知らない、母さんの気のせいじゃね?」
「父さんと二人きりにしようって息子の気づかいだよ。はぁーまったくこれだから母さんは」
生意気盛りだが目に入れても痛くないかわいい愛する息子。ヘリオポリス崩壊の時には口では心配していないと言っていたが、その実毎晩ニュースなどで名前がないか調べていた。無事で会えると聞いた時は飲むのをやめていたお酒を取り出し泣きながら寝た。
「…………ちょっと見なかっただけなのにね、大きくなってたわ」
何があったのかは聞いていない。前に会った時と同じようにいつもの日常でしているくだらない話だけ。それでも成長していることは分かってる。
「行かないでって、言うのもね」
嫌われようが言いたかった親のわがままは飲み込んで見送る。
恥ずかし気に手を振る姿が見えた。たくさんの友だちと一緒ならきっと大丈夫だろう、そう自分に言い聞かせて笑顔で手を振り返した。
アークエンジェルの向かう先はアラスカ、目的のパンダがいたのかはきっと教えてくれるだろう。友達との土産話を期待して、親は子供の巣立ちを見送った。
旅立ちまでさらっと行きました。書こうと思えばいくらでも書けるんですが、そうするとダレそうなんですよね。難しい、
旅立ち、と見せかけて次回は番外編です。休暇を貰った男たち、オーブに上陸して向かう先やいかに
次回 男になるクルーたち、真の敵は内部にいた! ※タイトルは予告と関係なく変更する可能性があります。
おまけ ~イチノセ夫妻~
二人ともコーディネイター、シキ(夫)は病気の免疫などくらい(シンと一緒)。ミサキ(妻)はいろいろしてる。けど髪と瞳の色が希望と違い、ほぼベビーシッターに育てられたお偉いさんの娘。荒れていたアカデミー在学中、シキに「キミの性根に惚れた」と言われ一度断ったがその後なんやかんやあって結婚。遺伝子の相性は最悪、DPでは絶対に結ばれない。
ミサキ:息子に母さんと呼ばれるのが好き
シキ:息子と嫁が好き
ヤマト夫妻とは子ども抜きで食事に行ったりするくらい仲がいい。
感想誤字報告いつもありがとうございます。