スーパーコーディネーターの悪友   作:アオノクロ

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 いつかの感想であったムウによる学生組引率回です。よくねぇとか時間ないだろとかその辺はあの辺に捨てておいてください。

 あと前回ですけど感想見てガクブルしてます。別にあれですよ? 伏線とかそんな立派なもんじゃないけどなんか鋭いあれとかこれとかあって作者は口笛吹けないんですよ加減してください(五体投地)

 ふ、ふふ、作者だって読者に負けないくらい頭がいいんだとここで証明しようと思います。

 カードゲームでは時折強すぎて1枚しか使えない制限がかかったりします。しかしその強すぎるカードだけで遊んでも強くないんですよ!

 …………………………………………番外編です、どうぞ。


番外編:鷹の夜遊び

 たとえバカだと言われようと男にはやらねばならないことがある。

 

 本来なら少しの時間しか滞在できなかったが、頑張っている部下たちを見てひとりの男が立ち上がった。険しい顔をする艦長に頭を下げ、どうにか時間を作り偶然知り合い運命を共にすることになったかわいいひよっこどもを引き連れてオーブの大地に足を踏み入れた。

 

「ずいぶんと長い付き合いな気もするが、振り返れば俺たちが出会ったのは最近のことだ」

 

 本来なら叱る立場だが時に混ざってバカをして、たまに被害を受けて、それでも背中を見せてきた男。その名は不可能を可能にする男、ムウ・ラ・フラガ。

 

「それでもお前たちが大事な部下、弟分だってのに変わりはない。ゆえに上官としてひとつの責任を取ろうと思う」

 

 横に並び真剣な表情で頼れる兄貴分を見つめる学生たち、ひとりは何故か縄で縛られている。

 

「今日…………お前たちを、男にしてやる‼」

「敬礼!」

 

 私服のまま一糸乱れぬ見事な敬礼、軍人となって一年も経ってはいないと思えないほどの見事なものだった。

 

「ふっ、やる気は充分なようだな。よし、ついてこい‼」

 

 いつも以上に頼りになる大きな背中へついていく学生たち、ひとりは縄で縛られて引きずられている。

 

 男たちが向かう先、そこは〇分〇千円からと書かれた看板が立ち並ぶ。大人のための夜のお店だった。

 

 

 

 

 

「まずはガソリンを入れねぇとな‼」

 

 まず向かった先は焼き肉店。換気はしているがそれでもしきれない煙が充満している。しかしそれに文句を言うものはいない。注文はすんでいる。綺麗な姿勢で膝に手を置き、今か今かと涎をたらしながら待っていた。

 

「お待たせしました~」

 

 店員の持ってきた大皿に盛られた様々な肉、まだ焼かれてもいないのに全員がごくりとつばを飲み込んだ。

 

「よーし、じゃんじゃん焼くからどんどん食っていけよ!」

「「「「「ゴチになります‼」」」」

 

 見ていて気持ちのいいほどの食いっぷり、周りで見ていた客や店員も思わず笑ってしまうほど楽しくにぎやかに学生たちは腹がはちきれるまで肉を詰め込んだ。

 

 

 

 

 

 続いて向かったのはお酒が飲めるお店。なんと綺麗なお姉さんが注いでくれるサービス付きだ。

 

 年齢? 学生だって飲めますよ? 飲めない学生は飲んだらいけませんが飲める学生は飲んでも問題ないですよ? 

 

 

「うえっ、コーヒーもだけど大人はなんでこんな苦いものを」

「それが大人の味ってものだよ少年!」

 

 顔をしかめるキラの横で慣れた雰囲気でグラスを傾けるグラサン。アラスカにつく前にオーブで下ろされるのだが面白そうだからついてきた。隣に座るお姉さんと慣れたように会話を楽しむ。その様子を見習いながら頑張って話すキラはほほえましいと相槌をうたれていた。

 

「え~わか~いかわいい~」

「え、あ、え、いやその」

 

 何故か囲まれているのはサイ。自称された年齢と肌年齢があわないお姉さんがたに囲まれている。顔を赤くしながらしどろもどろになっているのだが、それがまた庇護欲をそそられるのかさらに盛り上がる。

 

「で、でね! それでアイツがやらかしたから俺が言ってやったんですよ!」

「さすがぁ~知らなかったぁ~すごぉい~センスいぃ~そうなんだぁ~。あ、お酒追加するね」

「は、はいどうぞ!」

 

 はしゃいでいるのか雰囲気に酔っているのか空回りし続けるカズイ。相手は端末を触りながらたまに酒を飲んでいた。自信が付いたのか今度はひとりで来ようかと計画する。やめとけ。

 

「あの、自分彼女がいて」

「そーなの? 付き合いっていってもしんどいわねー」

 

 なんか普通に話が盛り上がっているトール。彼女へのプレゼントなどを相談しているがそもそも来るなという話である。相手は慣れているのか大変よね、と話を聞いてくれた。なんか泣きそうになって背中をさすられた。

 

「んーこっち?」

「え、すご! また当たったんだけど!」

「っ…………!」

 

 どこから取り出したのかトランプで遊んでいるユウキ。罰ゲームありきだったのだが謎の勘の良さが発揮され罰ゲームそっちのけで運試しゲームが開催されている。密かに思っていた相手が仲良くなっていたのが面白くなかったのか、よければと絡んできた黒服を相手に神経衰弱で無双していた。後で首になったが別に知る由もない。というか店での遊び方が違う。

 

 

 

 

 

 そして名刺やらを貰った彼らが向かった先、そこではお姉さんと仲良くなって偶然近くの宿泊施設に遊びに行けるというお店。しかも宿泊施設のクーポンももらえるらしい。不思議なこともあったものだ。

 

「では諸君! 健闘を祈る‼」

 

 金だけ払い一足先に夜の闇に消えていったムウ。スタイルが良くなんかどこか見覚えがあるようなミサトというお姉さんと仲良くなったらしい。

 

 待合室で順に呼ばれてどんどん消えていく仲間たち。

 

「ミーアさんをお待ちの方…………ってあれ?」

 

 最後に待っていたはずの客を呼びに来たのだが、なぜかそこにはもぬけの殻。トイレなどを見てもどこにもいない、不思議だが金は貰っているので問題ないかと奥へと戻っていった。

 

 

 

 

 

 そして翌日、何故か満身創痍な男たちがアークエンジェルにいた。

 

「…………ムウさん、どうしたんですか」

「ふ、酒に酔ったと思ったら恋に溺れていたのさ」

 

 

 

 カッコつけているがその顔には赤い紅葉ができている。道中なぜか話が盛り上がりノリノリで宿泊施設に入っていざ顔を見ればどこか見覚えが。

 

「ずいぶんと楽しそうですね、ムウ少佐?」

「…………おぅのー」

 

 額がぴくぴくとしてた休暇届を受理してオーブの方に頭を下げてくれたはずの艦長がいた。なんでも見覚えのある顔がはしゃいでいると連絡が入ったらしい。連絡主はモルゲンレーテ社の人間であり、楽しんでいたよという雑談のはずがとんでもない速度である艦長たちのもとへ伝わったとか。

 

「…………艦長とね、こうして二人きりになれる時を待っていたのさ」

「その割にはミサトさんとずいぶん楽しく話していましたね!」

 

 振りかぶられた手を受け入れたのは避ける気がなかったのか、それとも諦めだったのか。

 

 

 

「そういうキラはどうしたよ?」

「え、いやーそのー」

 

 カレンという娘に腕を組まれ緊張して無言だったのだが、急に話を振られたのだがその話題が、

 

「モテそうだけど彼女とかいるの?」

「気になる子は?」

「ならこんなことしてる暇はないよね?」

「付き合いって言ってもご飯食べてくるだけって言ってなかった?」

「ねぇ? キラ???」

 

 パサリとほどけた見覚えのある少女、しかしその眼は髪以上に赤く燃え上がっていた。

 

「浮気ってどこからが浮気なんですかね」

「なんだなんだ一端の口を利くようになって」

「いや付き合ってない女の子に浮気って言われたらどうしたらいいんです…………」

 

 エースパイロットはモテるのだ、似たような思い出があるムウは黙っていた。

 

「カズイはフリュネって人と部屋で待ち合わせだったけど裸で逃げ出したところを捕まって、トールはお泊りしなかったけどその場をミリアリアに見つかって」

「サイは…………何があった?」

 

 卒業はしてないらしい。ただ戻ってきてからはなんというか、新しいステージにたどり着いた顔をしていた。着替えた時に見えたのは背中になんか跡がついている、叩かれたような踏まれた足跡のような。ムウはなんとなく気が付いて黙っていた。キラたちは首を傾げていた。

 

「で、ユウキは?」

「さぁ、すでにナタルさんに怒られたらしいですけど」

 

 珍しくこの場にいない問題児はさておき、虎だけ何もなかったのは何かズルいで意見が一致してシャルピー衝撃試験の実験台となった。

 

 こっそりとプラントに帰るというの見送りに行けばバルトフェルドは内股になっており、アイシャはフレイやミリアリアと抱きしめあっていた。

 

 

 

 

 

「…………あ、いた」

「貴様、何をしている」

 

 順番が最後だったユウキ、待つのが暇で何となく外に出た。気の向くままに歩けばそこにいたのはナタル。私服で知らない男に絡まれていた。

 

 とりあえず蹴り飛ばし、話を聞けば謎の目撃証言が伝わり回収に来たとのこと。

 

「ムウさんが言い出しっぺで自分たちは何も知らなくて~」

 

 しらじらしいが恐らく事実なので何も言えない。酒の匂いもしないので注意する点もなく、とりあえずこのまま回収すると言えば暇だったユウキも特に反論することなくついていく。

 

 途中お腹が減ったと24時間営業のファミレスに入る二人。何も食べていないのかと聞けばちゃんと焼き肉を食べたと写真を見せられドン引きした。

 

 デザートのパフェを見て悩むナタルに二人で食えばカロリーは半分という甘言に惑わされ思わず食べてしまった。

 

 なんとなくの雑談がもりあがり気が付けば空が白んでいる。慌てて戻りマリューに聞けばユウキを回収したというだけでおとがめなし。信頼である。

 

 ただ、たまたま早番だったノイマンは二人が朝に帰ってくるのを見てひっそりと泣いた。

 

 

 

 

 

 悪い遊びに家族との再会、居合わせた仲間との別れを経てアークエンジェルはアラスカに旅立つ。




 虎はここで離脱、書くの省きましたがカガリもいないしアスランとの出会いも原作通りです。本当はニコルやイザークがたまたま出会ったユウキと猫探しをするとか考えてたんですが、本編進まないのでカットです。

 どうでもいいですが主人公口説くなら酒とか色香より適当なおもちゃ与えた方が付いてきます。年相応の性欲とかありますけどそれより好きなので、ガキですね。

 あと前回の前書きで書いたロウと出会った場合のIF、空いた時にでもおまけで書こうと思います。


 おまけ ~オーブ勢の主人公評価~

 家出娘「感謝はしている。なんというか、戦うにしろいろいろな方法があるんだと分かった。それはそれとしてオーブで好き勝手するな」
 ランボー「破天荒でいて純粋、そのくせ感傷と思考の仕方は大人。ちぐはぐな少年だな。だがもし望むのならオーブ軍に迎え入れるのもやぶさかではない。あと弓を持たせようとするのは勘弁してくれ」
 獅子「少しだけ話をする機会があったのだが、良い少年だ。彼のようなもののためにも頑張らねばな……………………ところでわたしの私室にはどうやって入ってきたのだ? カガリから聞いたのか?」
 主任「なんというか、発想の豊かさがすごい。そこだけは是非ウチに来て欲しいわね。それ以外は勘弁してほしいけど……………………アサギあたりに任せたら大丈夫かしら?」
 対魔忍「なにあれ⁉ そりゃ三対一で舐めてたのはこっちだけど障害物を蹴って空中で軌道変えてくるとかバカじゃん! あと泣いた女の子見て鼻で笑うとかデリカシーなさすぎない⁉ というか普段もくだらない悪戯してくるしこの時代でブーブークッションとか(以下罵倒の嵐)」
 他二人「「アサギにだけ悪戯の数が多いけど、たぶん反応が面白いんだと思う」」
 軍人たち「なるほど根性か、忘れていたな。いい少年だ、ぜひオーブ軍にきたまえ。歓迎するぞ」

 モビルスーツに刀を持たせた男「ちょっとだけしかしゃべってないけどたぶんいいやつだな! モビルスーツの話とかしてみたかったぜ‼」


 いつも感想や誤字報告ありがとうございます。
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