書いてて気がつきましたが登場キャラ多くて管理難しい、まだ書き足りない場面が多いけど多すぎるとダレる、悩ましいところです。というか主人公ほんとに活躍してないので困る。
ではそういや書いてなかったなーっていうザフト陣営からどうぞ。
「入りたまえ」
「失礼します」
扉が開くとそこにはザフトの指揮官を表す白服に白いマスクをかぶったクルーゼが書類を捌いている。前からつかみどころのない人だと思っていたが、この人も普通に仕事をするのかとアスランは思った。
「すまないね、Gの奪取には成功したもののヘリオポリスの崩壊については責任の追及が来ていてね」
笑顔を崩さないクルーゼに少し顔をしかめるアスラン、自分たちが攻めたコロニーが崩壊した。母がいたユニウスセブンのように。そんな部下を気遣うようにクルーゼはフォローする。
「なに、気にすることはない。中立をうたいながら地球軍のモビルスーツを極秘に製造していたコロニーだ。遅かれ早かれいずれは同じ結末を辿っただろう」
そうだ、先に手を出したのはナチュラルであり悪いのは向こうだ。アスランはクルーゼの言葉に真剣な顔でうなずく。そんな若い軍人を見てマスクの下で何を思っていたのかは誰にも分からない。
「しかし、それはさておき不可解なこともある」
何を聞かれるのか、分かっていながらも身を構えた。
「アスラン、君は地球軍のモビルスーツ、確かストライクと言っていたかね? 戦闘時とは思えない行動をとっていたらしいが理由はなんだね?」
「……………………」
無言になるアスラン、答えられないのではなくどう答えたらいいのかが分からないのだ。どれだけ優秀になるよう遺伝子をいじられようと年頃の思春期であることには変わりない。もっともそのことに気が付いているのは目の前のナチュラルだけなのだが。
「…………あのモビルスーツには、友人が乗っていました」
「ほう?」
思いもよらない答えに興味がわく。
「昔仲良くなって、アイツは引っ越したのですが…………」
「よりによって地球軍のパイロットになっていたと」
「アイツは騙されているんです!」
上官への口とは思えない感情であふれた言葉が出た。普段なら出ない自分の素の言葉、一度出てしまえば止まることはない。
「優しいやつで! 人のことを気遣って損をするような! だから、きっとナチュラルに騙されているんです!」
きっと、という推測の言葉を使ったが本心は絶対だと思っていた。何故なら心の優しいコーディネイターがナチュラルの味方をするわけがない。それが普通のことだからだ。
なお当のコーディネイターは現在ナチュラルの友人に頼まれてモビルスーツのOSを調整している。いざという時のためにストライクの武装も使えるよう自ら提案して変更も加えている。友人がシミュレーションで試すと関節がいかれてマードックに二人そろって怒られた。でもめげずに試している。ほかの友人も手伝っている。
理由を知ったクルーゼはアスランをアークエンジェル討伐任務から外そうとするが、アスランは自分の手で解決すると言い放ち、その意気込みを買われたように了承された。
「……………………時に」
「はい?」
部屋から退出しようとしたアスランが呼び止められる。振り返れば書類に目を通しながらなんでもないという風に聞くクルーゼ。
「もう一機のモビルスーツ、ホワイト、あちらのパイロットに何か思うことはあるかね?」
奪取したGにもデータはなかったため奇遇にも正式名称であるホワイトと呼ばれているアストレイ、そのパイロットについて聞かれるがアスランは何を聞かれているのかが分からない。
「国際救難チャンネルを通じてウイルスを送るような卑怯者ですよ、それ以外には思いつきません」
その前には民間人がいるから戦闘をやめろというウソみたいな提案、その結末が仲間を失ったのだ。アスランは恨みこそあれど他に思うことはない。
「そうか…………いや大丈夫だ。もしかしたらそちらも知り合いかと思ってね」
「まさか、そんな奇妙な出会いがそうそうあるわけないですよ」
まさかそんな相手と知り合い、ズラだとからかわれる日が来るとはこの時は夢にも思わなかった。というかズラネタでからかう本人も思っていない。
部屋から退出する若者を見てクルーゼは思案にふける。
「……………………あのパイロット、どうも気になるな」
モビルスーツでの投擲、品のない仕草に、突拍子もない行動、地球軍とは考えづらい。アスランの友人ということはおそらく学生、そうなるとあのパイロットは、
「可能性、か」
新たな火種、それが自分にとって良いものなのか悪いものなのか。まさか聞くことができるとは思わなかったキラ・ヤマトの名前にモビルスーツを操縦可能なおそらくナチュラルの学生、生まれも育ちも気になる相手ができるとは思わなかった。
胸の奥に湧き上がるものを感じながら、クルーゼはアークエンジェルの討伐作戦を考えだすのだった。
「へっくしょん!」
「うわ、きったな」
パイロット控え室で大きなくしゃみをするユウキから離れるキラ。二人ともパイロットスーツを着ている。整備している中で呼び出されていけばこれからの進路について、思わず身構えた学生たちだが航路について、と言い直されて安心した。
現在地から離れている月拠点よりも近い友軍基地であるアルテミスに向かう。よく分かってないが本職の人が言っているので大丈夫だろう、というか反対意見を出すこともできないので頷くしかない。
「戦闘になった場合、二人にも手伝ってもらうことになるけど、いいかしら?」
「うーす」
「はい」
「返事はちゃんとしろ」
「オッス」
途中いい加減な返事に対するアレコレとかがあったがキラからすれば日常風景、マリューは相性が悪いだろうなと予測が当たった。嬉しくない。ムウは笑っていたので睨んだ。
「誰かに噂されてんのかな?」
「ナタルさんじゃない? ちゃんと返事すればいいのに」
「ちゃんと思ったことは言ったぞ」
「付き合えても性格きつくて振られてそうですねは返事じゃなくて煽りだよ」
艦長とゼロのパイロットは内心同意していた。形だけは止めていたが。
「……ザフトは来ると思う?」
「来るんじゃね? というか話聞いた限り来ない理由がない」
理由を聞けば機密だからと副艦長に返されたが目の前にいるのはその機密に触れているものたち。今さら何を隠すというのか、渋い顔をしたナタルの横でマリューがアークエンジェルとG兵器について教える。ムウからはクルーゼについても。
自分たちを脅かす可能性のある新兵器、狙わない理由はない。
とはいえ学生たちにできるのはモビルスーツを操縦することだけ、ほかの学生も地球軍の制服に袖を通して手伝っている。
「お、似合ってるな」
控室に入ってきたのはムウ、二人と同じくパイロットスーツを着ている。乗機であるメビウス・ゼロの修理も終わったのでいざという時には出撃するために来た。
「おっさんパイロットだったのか」
「おっさんじゃない!」
開口一番失礼である。
「いいか、さっきブリーフィングでも話した通りもし戦闘になったら俺が先行して出撃、二人はアークエンジェルを守って時間を稼ぐ。やることは簡単だ」
「こなすのは難しい、ってことですよね」
「まぁな」
キラの言葉に頷くムウ。先ほどのブリーフィングで決まったいざという時の作戦、二人が凌ぎムウが敵艦に不意打ちをするというシンプルなもの。
「どんな任務でも大切なものには変わりないさ。俺も君らも、どっちかが失敗したらその時点で終わりってことには、な」
そして鳴り響く警戒アラート、立ち上がりそれぞれの乗機に向かう。
「ミリアリア?」
通信モニターに映ったのは友人の姿、確かに手伝いをすると言っていたがまさかこんなところにいるとは思いもしなかった。
『以後、わたしがモビルスーツ及びモビルアーマーの戦闘管制となります。よろしくね』
『俺は火器管制の手伝い』
『無駄口を叩くな、実戦だぞ』
モニター越しに聞こえる友人と副艦長の声、なんとなく落ち着いたキラは笑みを浮かべた。
「きーつけろよ、そこの人めっちゃ怖いから」
そして割り込んでくる余計な声、笑顔のままキラは固まった。
『勘弁してくれユウキ、タイミングがずれてても俺には分からないんだ』
「勉強不足だな、ちゃんと教えてもらえ。お礼に異性との付き合い方を教えてやれ『いいからさっさと行ってくれ頼むから!』あいあい」
自分が言った通り無駄口をしない軍人の鑑、だがその背中から感じる威圧にどんな形相なのか想像したくない。しかも出会って一時間も経っていない上司なのだ、今後が怖い。いらないことを言う友人を戦場に向けて追い出す。だがこうでもしないと今度はこちらが戦場になりかねないのだ。
『進路クリア、発進どうぞ!』
かわいらしくなったオペレーターの声を合図に、パイロットたちが飛び立つ。
「ムウ・ラ・フラガ、メビウス出るぞ!」
「キラ・ヤマト、ガンダム行きます!」
「ユウキ・イチノセ、ホワイト出撃する!」
これより何度も行うことになる三人の戦闘、その初陣が始まった。
見返すと出撃時にガンダムと言っていたこの頃、ガンダムって言葉に誰も突っ込まないんかい。
トールとカズイは整備手伝いですが他二人は原作と同じです。フレイは考えてますけどまだ出てないだけ、そしてようやく絡まさられたナタル、人気ですよねー作者も好きです。
関係ないですけど原作死亡キャラ生存タグって今のうちからつけておいた方がいいですか? いや別に桑島さんとか関係ないですけど、同じ人が同作品別キャラ演じてるの声優さん凄すぎ。
指摘とかツッコミとかでもいいので感想くれると嬉しいです!(ぜひください)
今後よく見る風景
副艦長「ガミガミガミガミ」
問題児「あいあい」
艦長(案外相性いいのかしら?)