スーパーコーディネーターの悪友   作:アオノクロ

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 殺す気ないの? 殺したらやーいやーいって煽れないじゃないですか、そんなことしませんよ。これまでの恨みがあるんですからちゃんと仕返ししないと。別に優しくはなってません、ただ原作よりもお仕置きとかないので余裕があるだけです。

 Q.フォビドゥンの鎌そんな脆い? A.…………演出の都合です、この先受け止めてても角度とかいろいろと理由があると思いますはい。

 じゃんけん大会で数度のあいこの末に負けました! 悔しい! 試合? 普通に負けましたが? というか使うデッキ忘れてしまい、当日手持ちデッキを店と知り合いに借りたカードで調整して出ました。準決勝まで行けて笑いすぎて楽しかった。

 忘れられていたフレイとクルーゼです。どうぞ


父を持つもの

「キミはどう思うかね」

「知らないわよそんなの」

 

 あくまで紳士的な態度なのだが、紅髪の少女は見向きもせずに答える。

 

「勝手に連れてきておいてよく言うわ」

「これは手厳しいな」

 

 クルーゼの私室にて、ソファの上で貸し出された端末を使い何かを調べているフレイ。仮にも敵陣でする態度ではないだろうが、怪しい白仮面に攫われたのだ。機嫌も悪くなる。

 

「とはいえ確認だけでもしてもらえないだろうか」

「何度も言うけど、わたしはモビルスーツのことなんて分からないわよ」

「それでもさ」

 

 あまりに頼み込まれるのでいやいやながらも身体を起こす。差し出されたモニターには多少画質は荒いが、モビルスーツの戦闘が映し出されていた。

 

「直近であった、オーブ対地球軍の戦闘だ。アークエンジェルもオーブ側として参加している」

「それを早く言いなさいよ!」

 

 ひったくるように奪い取り、モニターに噛り付くフレイ。流石に失礼すぎる態度だが、気にすることなくクルーゼは反応を確かめていた。

 

「アークエンジェル…………マリューさんたちも生きてたんだ…………」

 

 アラスカの自爆は聞いていた。巻き込まれたのかと思い自暴自棄にもなりかけていたが、安堵なのか涙ぐむフレイ。

 

 無事知って映像を見ていた時、

 

「……………………キラ、ユウキ?」

 

 死んだ、とされている友人の名前が出た。

 

「どれかね」

 

 いつの間にいたのか後ろから覗き込むクルーゼ。近いと押しのけたりすることもなく、モニターから眼を離さない。

 

「この………………真っ白と、青い羽のやつ」

「ふむ」

 

 片方は知らない。イザークがアラスカにて飛び回っていたというが、こちらがキラ・ヤマトだとすると、

 

「………………バエルか」

 

 個人的な情報網によって手に入れていたモビルスーツの名前。第一位に君臨するソロモンの悪魔、その名を冠する白いモビルスーツ、ここまでくれば答えは簡単だ。

 

「白い悪魔というわけだな………………………………ユウキ・イチノセ‼」

 

 

 

「………………どうするの?」

「どうする、とは」

 

 静かに、それでいて力強く名前を呟いたクルーゼは席に戻り、作業を始めた。

 

「なんとなく、そう思っただけで別に確証は…………」

「キミの勘は信用できる。それに間違っていたとしても、それは私自身の判断ミスだ」

 

 あっさりと言いのけるクルーゼにフレイは何も言えない。出会った時から今の今まで、何をどう考えて動いているのかが全く分からない。

 

 分かるのはユウキへの何か思い入れがあること、そして、

 

「……そろそろ薬を飲んだ方がいいわよ」

「む、もうそんな時間か」

 

 机の引き出しから瓶を取り出し、中に入った錠剤を飲み込む。

 

 身体が悪い、それも外傷などではなく病気やそれに類する生まれつきのもの。

 

 見習いとはいえ看護師であるフレイは何度も医務室で検査を受けろと言った。しかし問題ないと断るくせにたまに苦しんで呻いている。知り合いのバカなら無理やり引っ張っていくが、ここは敵の艦であり自分は捕虜のようなもの。

 

 あきらめて薬の申告と簡単な検査だけに留まっていた。

 

「ふむ、キミのおかげで発作が出る前に薬を飲むことができて助かるよ」

「そう思うならちゃんと診察を受けなさいよ」

「申し訳ないがそれは無理だな」

 

 やる事があるのでね、と笑いながら作業を進める。

 

 その姿は残りの寿命に焦る老人ではなく、お楽しみを見つけた子どものような姿だった。

 

 

 

 

 

「じゃ行くか」

「お前は来なくていい」

 

 火に包まれるオーブ、クサナギの調整、キラとカガリの兄姉関係の発覚。いろいろとあったが話し合った結果、ラクスの救出に向かうべきという方向で話は決まった。

 

 それに伴い、アスランはいま一度この戦争の意図を父親に聞きたいと願い、プラントに戻ることにした。

 

 のだが、

 

「俺ひとりでシャトルでプラントに戻るつもりだ。キラが護衛についてくるのは分かる、しかしユウキ。お前はダメだ」

「なんでだ」

「なんでもだ」

 

 知り合って一ヵ月も経っていない二人の会話である。

 

 出会いもそうだったが、オーブでの時間。そしてクサナギの探索と理由をつけて、どこからか取り出したのかセグウェイで艦内を走り回ったのを見て確信した。

 

 こいつがいるとロクなことにならない。

 

 無重力では磁力を使い、天井を走るバカを見た時は思わず二度見してしまった。

 

 アスラン以外にも、初めて見た者たちは驚きと呆れが混じって同じ感想が出た。

 

 あぁ、コイツはバカなんだと。

 

「理由をいえ、理由を」

「ユウキだからだ」

「名前を呼べって言ってんじゃねぇよ」

「キラ!」

 

 このままではらちが明かないとおそらく一番分かっている友達を呼ぶ。もちろんちゃんと理由が分かれば引き下がりもするのだが、そのためには言葉と理解度がまだ足りない。

 

「え? 置いていくの? ユウキを?」

 

 心底不思議な顔をして首をひねるキラ。何か洗脳でもされているのかと思い、振り返れば、

 

「アスランの部屋はどこだっけ」

 

 物騒なことを言うバカ。仕方なく、本当に仕方なく、ついてくることを許可した。

 

 

 

 流石にプラント内部へ入ろうとはせず、付近で待機するという。バエルはバッテリー駆動なのだが、フリーダムからエネルギーを分けてもらうらしい。ちゃんと専用のケーブルは用意してあった。

 

 変なところで準備がいいなと感心した。

 

 港に着くとすぐさまパトリック・ザラの場所へと連れていかれた。

 

 目的はそこだし、何も問題はないのだが、道中不思議な感覚がアスランを襲った。

 

「………………こんなに狭かったか?」

 

 プラントを出てそこまで時間は経っていないはずなのだが、どうにも息苦しさを感じる。気圧や酸素濃度も完璧に調整されているはずなのにだ。

 

「ジャスティスはどうした! アスラン! フリーダムは⁉」

 

 部屋についての開口一番がこれである。

 

 急だとは思うが、大事なことだ。だというのにどこか頭に入ってこない。

 

「………………安全な場所に置いてあります。父上に聞きたいことがあって、戻ってきました」

「なんだ! フリーダムは見つけたのか⁉」

「……父上は、この戦争をどうお考えですか?」

 

 戦っていくうちに大きくなっていった疑問。自分と同じコーディネイターのため、と思っていたが実際に戦ったのはコーディネイターだからと、傷つけることなどしない人間ばかり。

 

 しかも自分たちが原因で戦争に巻き込んだものもいる。

 

 仲間を守ろうと、戦争を終わらせようとしていたのに気が付けば戦火を広げることしかしていない。

 

「そんなものどうだっていい! フリーダムはどうした⁉」

「お答えください父上! このまま戦って! 戦争は終わるのですか⁉ 自分にはただ戦火を、被害を増やしているようにしか見えません‼」

 

 ナチュラルのふざけた作戦も、軍人でもない民間人が巻き込まれたために生き残ろうと必死になっていただけだった。

 

 卑怯? 戦わない人間を巻き込む卑怯なことをしたのはこちらだ。

 

「あの小娘のようなことを…………! さてはそそのかされたか‼」

「父上‼ この戦争はコーディネイターの未来のため、母のような被害を出さないためではなかったのですか⁉ 今のままで胸を張ってそうだと、母に言えるのですか⁉」

 

 何かが破裂する音がした。

 

 紛れもなく優秀だと言えるアスランにその動きは見えていた。通常なら反応することもできたそれを、ありえないと思っていた。

 

 父親が、実の息子を銃で撃つなどあるはずがないのだから。

 

「連れていけ…………ジャスティスの場所を吐かせねばならん」

 

 うなだれるアスランを部屋に入ってきた憲兵が抱え上げる。

 

 赤いナニカが滴り落ちた。

 

「………どうすれば………………戦争は終わるのですか………………」

 

 痛みに呻きながらもかすれた声でハッキリと口に出し、その言葉は相手に届いた。

 

「………………ナチュラルを皆殺しにすればいい」

「……………………」

「連れていけ」

 

 薄々そうではないかと思っていた。それでも一縷の望みをかけて、ちゃんと聞いておきたかった。どんなに過激な発言をしていても、平和のため未来のためにとがんばっているのだと。自分のたった一人の家族なのだから。

 

『よろしくな、ズラ』

『え、そんなに苦労してたの』

 

 再会できた友人でもなく、戦場で出会った少女でもない。なぜ今思い出すのがこの二人の、この言葉なのかアスランには分からない。

 

「…………ズラじゃない……………………ザラだ」

 

 呟かれた言葉は誰にも届かない。




 実はこの先もめっちゃ書きました。けどすごい長くなりそうで分けました。というか最終決戦めっちゃ書きたくて手が止まらん。原作も見直したけど…………最後のナタルさんの顔が…………もう、ね。

 どうなるか分かりませんがいい感じになると、いいなぁ(他人事)

 この先変化したとこするとこ多くてめっちゃ長くなる。三月内で種終わるかと持ってたけど普通に四月行きそう。


 おまけ ~TSキラ世界線のアークエンジェル搭乗者に聞きました。TSキラとユウキがどこで一線を越えるかトトカルチョ~

 ムウ「案外誰も知らないうちにシレッとくっつくんじゃないか?」
 マリュー「ふとした休みにポロっと告白するのが良いわね」
 ナタル「…………しらん」
 フレイ「事情知ってるけどきっかけあればコロッと行くわよ………………それが難しいんだけど」
 ラクス「………………………………こういうのは他人が言うものではありませんよ(ニコリ)」
 学生男子「「「さっさとくっつけ」」」
 ミリアリア「とっくにくっついてるけどお互いも周りもそう認識してないだけでしょ、後は誰が混ざるかじゃない?」


 おまけリクエストからでした。この世界線でも生まれ事情一緒です。ヤバいね!


 いつも感想や誤字報告ありがとうございます。ここすきとかしてもらえると読み返した時に嬉しいのでしていただけたり? してください(土下座)
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