ただサプライズプレゼントとかはできるのでちょっと質が悪い。
Q.ラクスは恋心を知らないから恋ではないと自覚できていない? A.‼ 遺伝子で番になる相手を極められているから恋心は存在せず、自覚ができない。それはあれですね、なかなかに面白い考察ですね。この先の展開に活かせそうですありがとうございます。へへ、作者はヒロアカ作者の癖に同意できる人間ですから、えぇ安心してください。
微妙にモチベ下がってきましたが、とりあえず組みたいと思っていたデッキだけでも、でも整理もなーどうすっかなー。
愉悦の時間です。どうぞ
『こちらはアークエンジェル級強襲起動特装二番艦ドミニオン』
突如現れた黒い戦艦。それは誰もが見慣れたものと同じ形をしており、困惑していたが、それ以上に驚くものがあった。
「この声…………!」
マリューの想像通りの人物がモニター現れた。
『お久しぶりです、マリュー・ラミアス艦長』
「ナタル!」
アークエンジェルのクルー、そしてかかわったの事のあるラクスとカガリもまた目を見開いた。
「この船は、脱走艦であるアークエンジェルの捜索、撃墜を命じられています」
歯を食いしばるマリュー、それ自体は予想していたことだ。ただ、それがかつての身内だったということは予想できていない。
「…………理由は分かりませんが、今ならまだ間に合うかもしれません。わたしも弁護しますし、どうか……………………投降を」
真面目でありながらも人らしさがあった副艦長、はしゃいでやらかすバカを叱る姿を飽きるほどに見た。それが日常となり、最後は悲痛な姿を見せたことも覚えている。
「……………………ごめんなさいねナタル、わたし達は地球軍、いやこの戦争そのものに対して懐疑的なの……………………ともに助かった仲間も含めて、戻ることはできないわ」
悩むそぶりこそ見せたものの、答えは決まっている。あの日キラが助けた時から、オーブを守った時から、地球軍ではなく、自らの意思と仲間を持ってこの戦争に挑むのだと、そう覚悟したのだ。
同じように分かり切っていたはずの答え、それでもどうにかならないかと次に口を開けば戦いがはじまる。他に案はないか、そう歯を食いしばったナタル。
その横から拍手が聞こえた。
「いやァー流石ですネ。聞きしに勝るとはこのことダ」
新たにモニターに映りこんだのは金髪にスーツを着た、どうみても一般人である男性。緊迫した空気などどこ吹く風と、どこか見覚えのあるマイペースさだ。
「…………失礼ですが、どちら様でしょうか」
「オット、これは申し訳なイ」
誰もが気になっていたことを口にするマリュー、気に障った様子もなく組みなおした足に手を置き優雅に構えた。
「ムルタ・アズラエルと言いまス…………そうですネ、簡単に言えば地球軍へお金を出している者ですヨ」
「「「⁉」」」
ナタルの時とはまた別の意味で驚きに包まれるマリューたち。
顔こそ知らなかったものの、名前は有名である。アズラエル財閥のトップにして、
「襲われたヘリオポリスを出港、民間人やコーディネイターと協力しながら奇跡の航海を成し遂げた浮沈艦アークエンジェル。その艦長に出会えて光栄でス」
こちらを称賛し、頭を下げる様子を見ながらも警戒は解けない。
今こちらには地球軍の脱走艦、協力を拒み戦ったオーブ、そしてプラントから合流した船とブルーコスモスにとって嫌いに嫌いを混ぜ合わせた憎むべき対象しかいない。
「アラ? 警戒されましたかネ。まぁ仕方ないですけど、ボクも個人的に用がありましてね。その内容によっては見逃すのも吝かではありませン」
「「「?!」」」
一切隠すこともできずに表情に出るマリューたち、隣にいるナタルこそこれくらいは予想していたが、だからこそどんな要望を出すのか。
「…………いちおう聞きましょう、その内容とは」
「そう構えないでくださイ、別にとって喰おうってわけじゃないですし」
今この場において、ひとりだけお茶らけているアズラエル。対称的に周りの警戒はどんどん上がっていく。
「アークエンジェル、奇跡の航海に置いて立役者の一人。そのパイロットに会わせてください」
「敵艦が近づいてるってのになんでそんなのんびりしてるのさ!」
「なんか大丈夫かなって」
「えー…………流石に走った方がいいって」
「セグウェイ置いてきたの間違いだったなっと、あれ?」
最後に見たのはいつだったか。忘れることもできず、今でもたまに夢に出てきた。
いつも通り笑いながらパイロットスーツも着ずに歩いていく後ろ姿、必死に走っているのに差は開くばかりで、掴んだと思って開いてみれば何も握られていない。
そんな目覚めを何度繰り返しただろうか。
隣でニヤリと笑う男も、驚く部下たちにも構わず立ち上がった。
「あれ」
死んだと思っていたはずの、周りからは年の離れた姉弟のように見られていた相手が、
「久しぶりです」
最後に見た時と同じように、
「元気でした? ナタルさん」
笑っていた。
「…………っ何故ぞこにいるユウキ・イチノセ‼」
これまでの人生でも一番の大きな声が出た。
「なぜって、そりゃ」
「貴様は一度死んだ!」
普段の冷静さもかなぐり捨てて思う言葉をそのままぶつける。
「生きていたのなら! そのままでよがっただろう‼」
生きていた嬉しさ? 黙っていた腹ただしさ? そんなものはない。
「なんでっ、戦場に戻ってきた‼ 家族のもとで! 平穏に暮らしておけばよかっだものを‼」
肩で息をする。
言いたいことは言い切った、いや言い足りないが言うべきことは言ったはずだ。
さんざん言われたはずの相手は映りの悪いモニター越しで、いつもの満面の笑みではなく。静かな優しい顔で微笑んでいた。
「やっぱナタルさんは優しいな」
「っ!」
「だからです」
分かってはいた。戻らない理由も、戦う理由も、そばで見てきたのだから。
「ナタルさんみたいな、優しい人を助けたいと思ったからです」
キレイに手入れをされていた制服はぐしゃぐしゃになっていた。
「…………」
『というか社長何してんの?』
「いまボクに話振るのやめてもらっていいデス?」
艦長席に座り込みうつむいたナタルを他所に、アズラエル以上に空気の読めないバカが口を開いた。
アズラエルはちょっと勘弁してほしかった。
『エー二度目ですけど、アークエンジェル追っかけろって言われてついてきたんですヨ』
「落とす気ないのに?」
『キミに用事があるんでス』
びっ、と指を差されるユウキ。全員の注目が集まるも心当たりはありすぎてない。とはいえ、
「お、おいユウキ。ムルタ・アズラエルとどういう関係なんだよ」
誰も事情を知らないので、近くにいたムウが代表して小さな声で尋ねた。
「え、助けてもらってバエル貰った」
絶句した。
まさかの命の恩人、しかもモビルスーツを貰ってきていた。
「え、それでこっちに勝手にきたの?」
「伝言は頼んでおいた」
それで済む問題ではない。陣営とか所属とかそれ以前の問題として、今ここで撃ち落とされても普通に文句は言えないレベルである。
「聞きましたヨ、それはそれとして彼女からも言いたいことがあるそうデ」
後ろに視線をやれば、緑髪をまとめた少年、いやズボンスーツを着ているが少女が前に出てきた。
「あの、伝言と報告が短すぎて対処に困ったんですけど」
『ニコルならできるって』
「できるからって丸投げしないで欲しいんですけど⁉」
どうも新しく知り合った相手もバカの被害にあったらしい、こいつブルーコスモス盟主の下で何やってきたんだという視線が集まる。
そんな中、
「ニコル⁉」
「お、おま、生きてたのか⁉」
『アスラン、ディアッカ? アークエンジェルにいたんですか?』
まさかの再会である。
『そんな、ブルーコスモスのとこで何してるんだ⁉』
死んだと思っていた仲間とかつての敵が生きていて、しかも敵のほぼトップの下にいたのだ。驚きもだが、疑問に疑問が重なりすぎて優秀なコーディネイターだとしても、頭がパンクしかけている。
「ユウキに助けてもらったんです。ブリッツが爆発に巻き込まれた時にホワイトがかばってくれて…………その後も地球軍に引き渡されそうだったぼくを引き取ってくれて、今はアズラエル理事の秘書をやってます」
最後に会った時と変わらない笑顔で話すニコル。
生きていた嬉しさ、そして昔ならありえないと言い捨てるしかなかった状況。飲み込むことなどできないが、できないがゆえに逆にもうなんでもありか、と飲み込めてしまった。
え、ブリッツのパイロットなの? と見れば頷くディアッカ、全員が混乱している。
『ユウキ、ぼくのアイスを食べたことまだ忘れてませんからね』
「残りあげたじゃん」
『ほぼ解けてジュースみたいになってたんですけど⁉』
「味は変わらない」
『溶けたらアイスじゃないんですよ‼』
元気でよかった…………というには、こう、なんか素直に言えないが。というか仲良すぎないか?
そんな疑念がクルーたちに浮かんだ時、
「え、つまりユウキは死んだと思ってたら元気に遊んでたってこと?」
スーパーコーディネイターがバカの状態を把握した。
「いや死にかけてたけど」
「あの子のアイス食べるくらい?」
「美味かった」
モニターを見れば怒っているがそれはそれとして仕方ないなぁと笑っているニコル。じゃれあいにしか見えない。
命を助けられて、その後もアレコレして、え、つまりこいつこっちが死んだかと悲しんでいたら助けられた先で女の子と遊んでいたと?
「…………え、何この空気。まだ何もしてないけど」
過去にしていた。というか生存報告をしていない。見事なまでに報告連絡相談ができていない。
「ニコルの事言ってなかったっけ」
「聞いてないな」
なんだかんだ一緒に遊ぶくらいには仲良くなっているディアッカに聞けば頷かれた。
さらに全員の視線が厳しくなる。
「…………じゃあ俺やることある『総員第一種戦闘配備』…………ナタルさん?」
聞こえたのは一切の感情が消えた無機質な宣言。
モニター越しだというのに圧がすごい。
もちろん同じ場所にいるものは、
「アズラエル理事、あとでお話があります。ニコル秘書も」
「…………イヤァボク妻帯者でしテ「先ほど自分のわがままを聞くと言いましたね?」…………」
自分の言葉に首を絞められた。世界でも有数の人物ではあるが形無しである。
「え、え、え」
ひとりよく分かっていないニコルは慌てているが、話をするのは決定事項である。
「聞こえなかったのか、総員第一種戦闘配備」
「は、はい!」
圧に飲まれていたドミニオンのクルーが全力で準備し始めた。
途切れたモニターから視線を戻せば、冷汗をかくバカ。いろんな場所からプレッシャーを感じていた。とくにエターナルの艦長席から。
ものすごくいろいろと言いたいが、戦闘が始まるために動き出すアークエンジェル。全員がバカの背中をジト目で睨んでいた。
こうして恐怖とか責任とかそういったものから逃げ出そうと姉妹艦による戦争が始まった。
いやぁー筆(指?)がノリノリでしたわ。前回もだけど光堕ちアズにゃん有能すぎてめっちゃ書きやすいし動きやすい。こりゃ闇堕ちナーフしないと駄目ですわ。
さてここでおひとつ。皆さんは主人公がなぜ戦うのか、なぜ軍人への態度があぁなのかお分かりですよね? ですが、作中では家族とキラ、それにラクスしか知っていません。ではその状態でどっかの元副艦長が知ればどうなるのでしょうか? 考えただけでもご飯が進みます。 愉悦が終わった? 継続‼ 続行‼ もう一回遊べるドン‼
ま、作者は愉悦部ではないのでそんなことしないですけど、はい(ニッコリ)
主人公の生い立ちとラクスの生い立ちとネタが増えて嬉しいです(ニッコリ)
おまけ ~アークエンジェル~
バカ「おい一緒に来いよ」
スパコ「やだよ」
ズラ「なんで俺も」
バカ「向こうは三機出てくるだろうし、こっちも三機。ムウさんやディアッカは護衛、何もおかしくないだろ」
お前のせいだからさっさと行って土下座して来いの視線を浴びせている全員「「「「「「「「「……………………」」」」」」」」」
珍しく本気で焦ってるバカ「な、なんだよ!」
※初手謝罪、もしくは後々でバレたら問題なくドミニオン合流コースでした。バカのせいだけどバカのおかげでもある変えられないさだめ。
いつも感想や誤字報告ありがとうございます。ここすきとかしてもらえると読み返した時に嬉しいのでしていただけたり? してください(土下座)