スーパーコーディネーターの悪友   作:アオノクロ

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 どうもクルーゼを乙女座のセンチメンタルなキモイブシドーと重ねてる人が多いみたいですね。作者もです。なんじゃコイツ気持ちワル。

 微妙に描写を濁すといろいろな読み取りをされて作者ニヤニヤです。学生時代はそんな解釈があったのかと作品の感想を頷いていました。念のため言っておくと作者のです。作者も知らない解釈なんであるんだろ、不思議。

 Q.ムウさんやっぱダメなの? A.相性と相手が悪い。作中を見るに高機動の射撃タイプがあってるっぽい。元メビウス・ゼロ乗ってたし。バエルは射撃武器もある近接より万能タイプなのでちょっと合いませんでした。あと相手が邪魔! って蹴散らした。

 よく分からんロマンデッキ作ってると手が止まりません。同時に使いたいカードも見つかりません、誰か整理するの手伝って…………

 名もなきブルーコスモスの回です。どうぞ


守りたいもの

 さて、自分はどこで失敗したのだろうか。

 

 妻を亡くし、形見である娘を大事に育てようと、仕事にかまけすぎないよう気を付けていたはずなのだ。

 

 流石に忙しい自分が連れまわすのはダメだと、ほどほどに成長したら1人暮らしを始めるようにした。

 

 それでも仕事に区切りがつけば会いに行き、娘の話を聞いて別れを惜しんで仕事に向かう。

 

 コロニーが襲撃を受けたと聞いた時は絶望で膝から崩れてしまった。

 

 それでも脱出ポッドは数多く出ており、避難民の名簿に娘の名前が載っていた。地球軍の戦艦に拾われ、ザフトから逃げながらも生き延びたと聞いた時は、いてもたってもいられず強引に船へと乗り込んだ。

 

 再会に喜ぶのもつかの間、そこで見たのは恐ろしいものだった。

 

 あんな鉄の塊を動かし、簡単に人を殺してしまう宇宙の化け物。

 

 どうにか助かったものの、娘の友人も同じ化け物だという。

 

 娘を助けようとしたのだが、肝心なその娘が化け物をボディガードだと引っ張っていった。

 

 なぜだ? ちゃんと教育してきたはずなのに、なぜそんなことを? わたしの教え方が悪かったのだろうか、それとも学校で良くないことを学んでしまったのだろうか、いやそれすらも元を正せば自分のせいだ。

 

 それから寝込み、寝ようにも寝られず、心が落ち着かない日が続いた。

 

 医者から渡された薬を飲むも頭が鉛のように重く、何かをしていれば気がまぎれるのだが仕事をするなと注意を受ける。

 

 そんな日の事だ、アラスカ基地が自爆に巻き込まれたというのは。

 

 基地にたどり着いたという娘の行方も不明。

 

 妻を失い、娘も失い、もはや何を糧に生きていけばいいのかも分からず、そんな時だ。

 

「我々の手で仇を取りましょう」

 

 そう声をかけられた。

 

 なにをする気力もなく、ただその熱心な言葉に釣られるのもいいかと動きだした。どうせ寝られないのだと、ルーティンとなった睡眠薬と頭がぼやける薬を飲みながら仕事をする。

 

 ブルーコスモスとはコーディネイターを滅ぼす組織なのだろう?

 

 だというのにトップである理事は他の事にかまけて仕事をしない、これはよろしくない。

 

 多少強引だが席をあけてもらい、ブルーコスモスのあるべき姿を取り戻した。

 

 本音を言えば何かをする気もなかったのだが、娘と再会できた時に胸を張ろうとがんばったのだ。

 

 叫ぶ大佐におや、と横を見れば離れていく黒い船。

 

 味方だったはずなのだが離れていく。

 

 お互いがお互いに撃ち合うのだが、どうにも当たらない。

 

 行き先はどうもあの白い船らしい。

 

 娘を救ってくれてた白い船も、コーディネイターを味方するのなら仕方ない。

 

 戦闘には詳しくないが自分なりの考えを伝えてみる。

 

 大佐としては離れていった黒い船を撃ちたいらしいが、その前に白を撃ち落とすべきである。

 

 あれは娘に悪影響を与えた船だ。

 

 黒い船も同じように汚染されたのなら、汚染が味方へと広がる前に落とすべきだと。

 

 そういえば大佐も納得してくれた。

 

 本当ならあの綺麗な花火をぶつけたかったのだが、あいにく数は少ないらしい。

 

 仕方ないかと船の砲撃を向けてもらう。

 

 娘と再会した時に、がんばったんだよと伝えたいのだ。

 

「フレイ、パパはがんばったよ」

 

 自分を包み込む光の中、今日の分の薬を飲み忘れたことを思いだした。

 

 

 

 

 

「ドミニオン、地球軍艦隊から離反していきます!」

「ナタル!」

 

 モビルスーツのみならず、艦隊戦も繰り広げる中で喜びの声が上がる。

 

 再会しようとは言ったものの、状況が状況なのでできない可能性はあった。クサナギ、エターナルは共に優秀な艦ではあるが、戦闘においてはアークエンジェルが中心となっている。

 

 負担も大きく、他の2艦と比べても被弾は多い。

 

 そんな中での頼りになる増援、それが油断となった。

 

 まさかこのタイミングでドミニオンではなく、アークエンジェルを狙うとは誰も思わなかった。なにせ素人の意見が、この土壇場で採用されるとは誰も思わず。

 

 回避も間に合わず、ブリッジへ向けて真っすぐに放たれる艦に搭載されているビーム砲。

 

 誰しもが覚悟を決めて歯を食いしばった時、ブリッジの前へ飛び込んでくるボロボロとなった真っ白な機体。

 

 思わず少年の名前を呼び出しそうになったクルーの中で、艦長だけが現在のパイロットの名前を叫んだ。

 

 

 

 

 

 GAT-X131カラミティ、GAT-X252フォビドゥン、GAT-X370レイダー、これらはストライクなどのGAT-Xシリーズの後継機であり基本的に性能は上がっている。

 

 分かりやすい点で言えば、ストライクなどに搭載されている実弾を無力化するPS装甲。これらは常に展開されている点からバッテリーの消費が激しかったのだが、改良されたTP装甲、これは常にではなく被弾時のみ発動する消費を抑えたPS装甲、となっている。

 

 ただほぼ同時期にロールアウトされた1機だけ、ほかの機体とは別の思想で作られている。

 

 それがGAT-S001バエル、これはGATシリーズにおける基礎をもとに、別系統の発展を求めた機体である。

 

 武装は実体剣バエルソードを2振り、ビームライフルとシールド、ビームサーベルとオーソドックスなものである。

 

 特徴としてカラミティなどよりも少し後に作られたのだが、PS装甲もTP装甲も搭載していない。

 

 機体を覆うのはアークエンジェルなどにも使われているラミネート装甲、つまり実弾よりも対ビーム兵器を考慮されているモビルスーツなのだ。

 

 利点としてTP装甲などより軽く、エネルギー効率が向上したために稼働時間の延長。その結果スラスターなどに、これまでよりもエネルギーを使えるため機動力の上昇に繋がった。

 

 とがった点はなく、より速く、よりシンプルな機体となり、パイロットの腕前を試される機体となっている。

 

 対ビームの目論見は、出資者による「実弾を無力化するなら今度はビーム兵器が使われるでしョ? ならその対策も考えないといけませんよネ」という意見である。

 

 実際にそれを考えられた機体が未来で登場するあたり、先見の明がありすぎる優秀な意見だった。

 

 とはいえ急な無茶ぶりによる短期間での開発であり、TP装甲を搭載する暇がなかったというのも噂されているが、真偽は不明である。

 

 また、バエルソードにもラミネート装甲が使われており、同系統の機体への対策、またその気になればビームを切り飛ばすこともできる。

 

 とはいえこれこそパイロットの腕によるが、理論上バエルでは、

 

 

 

 

 

 

 

「アークエンジェルはやらせん!」

 

 

 

 その気になれば戦闘は継続できるだろうし、一般兵相手なら苦戦することもない。だができるのなら修理を受けるべきだ。

 

 そんな状態のバエルは両手にバエルソードを構え、戦艦のビーム砲を真正面から受け止めた。

 

 まっぷたつ、とはいかないがブリッジへの直撃は逸れていき、それでも様々な場所に被弾していく。

 

 だが真正面から受け止めていたバエルの被害はそれ以上である。

 

 ラミネート装甲によるビーム耐性があるものの、想定しているのはモビルスーツサイズのものだ。

 

 少しずつバエルソードは削られ、バエル本体の足や頭部が崩れていく。

 

「うぉぉぉぉぉぉ‼」

 

 少しでも角度をミスすれば巻き込まれるビームの中、気合を入れながら破損したスラスターも使い、態勢を維持し続ける。大事な人を守ろうと命を張るその姿は、

 

「へっ、俺ってばやっぱり不可能を可能に…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

「担架! 急げ!」

「まだ息はあるんだ! こっちから運ぶぞ!」

「フレイさん輸血パックの準備!」

「はい! ……………………パパ?」

「ぼーっとしない!」

「! すいません‼ ダメですよ少佐! マリューさんを泣かせたりしたら‼」

 

 

 

 

 

「見つけた!」

「ほう…………先に来たのはキミか」

 

 向かい合うは自由と天帝。

 

 自分の寿命を解決するために生まれてきた代理の命、最高傑作としてあまたの兄弟の上に生まれた調整者がぶつかりあう。

 

 すでに多くの命が失われている。

 

 しかし、戦争はまだ終わらない。




 バエル設定を感想などで見ていたんですが、こう、頭におぼろげながらに浮かんできたんですよね。アカツキでレクイエムを防ぎきるシーンが。

 対ビーム装甲機体ならいけるやろって、不可能? パイロットが可能にしました。

 型番はなんだろ、悪魔、デビル、サタン、じゃあSでいっかみたいな。001なのは名前の元ネタですね。

 そしてちゃんと明言しましたフレイパパ、これまでの作中に名前は出してないのですが、アニメだとしても声でもろバレなやつです。感想でも普通に名前出てましたね。ジブリールではなかったです、はい。前回のラストもです。

 戦争だしこんな人も多かったんじゃないかなって、フレイは後に知ることになりますがキラがどうにかしてくれるでしょう。別案だと直接話して壊れたのを知るルートもありましたが人の心があるのでやめました。そっちだとたぶん運命の原作キラになりかねない。

 おまけ ~没√~

 フレイパパ「やぁフレイ」
 紅髪「パパ⁉ どうしたのそんなにやつれて」
 フレイパパ「心を病んでね、いちゃらぶ本を買ったら中身がNTRだったんだ」
 紅髪「脳破壊されてますね。イチャラブを見て癒してください。あ、キラちょうどいいところに!」
 またしても何も知らないスパコ「え、フレイどうし…………ん、あ、ん」
 フレイパパ「」

※人妻ものとNTRものの違いって何でしょうね。


 いつも感想や誤字報告ありがとうございます。ここすきとかしてもらえると読み返した時に嬉しいのでしていただけたり? してください(土下座)
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