ニコル忘れてなかったとか言われましたが、ちゃんと覚えてます。有能なので下手に動かせない問題でした。
Q.エイプリルフール? A.種で約4ヶ月、運命自由合わせたら1年行くんやぞ。養ってくれ
ガイアッシュとかがうっかりストレージで拾える時代になりますように
スーパーコーディネーターの悪友、最終回です。どうぞ
────なぜ、殺さなかった」
宇宙を漂う三機のガンダム。
PS装甲はダウンし、かろうじて一部のモニターが光っているだけである。
その中の一機、プロヴィデンスの中でラウ・ル・クルーゼは呟いた。
世界への憎しみは事実である。
自分のような存在を造りだしてしまった世界を、求めた人類を、全てが滅ぶべきだと思っていた。
そして同じくらい、
「言ったろ、俺たちは止めに来たんだ」
鈍い音がしてプロヴィデンスのコクピットが開いた。
爆発の衝撃で歪んでいたが、少年1人でもなんとか強引に開けることができた。
中を覗き込みコクピットの様子を観察するユウキ。
先ほどまでの勢いはどこへいったのか、物静かになっているクルーゼ。
「…………キミ達ならば、私の事を否定し、言い返すこともできたはずだ…………………もっとはやくに決着をつけることも」
友人に向けての文句やらは叫んでいたが、最後以外でクルーゼにかけた言葉はほぼない。
途中で合流してきた仲間たちと協力すればもっと早く、自分は負けていたとクルーゼは自覚している。
「アンタは、俺たちの可能性のひとつだ…………キラ!」
「エネルギーはほぼないし動力も停止してるけど…………うん、これなら信号の発信くらいはできるよ」
呼びかけられた先ではフリーダムのコクピットで調べているキラ。同じようにモニターのほとんどは消えているが、それでも何ができるかを確かめている。
「俺たちは…………運よく幸せだった。そんな俺たちが何を言っても、アンタには運がいいだけの上っ面の言葉にしかならないだろ」
「…………そんなことはない…………………………その幸運をつかみ取ったのはキミ達自身の力だ…………胸を張って、言葉にすればよかった」
「だとしてもだよ」
どこからか取り出した小型のタブレットにケーブルをつなぎ、操作するユウキ。時折キラと話しながら助けを呼ぶ準備をしていく。
「自分が幸せだから貴方も幸せになれる、そんな辛い言葉言えるわけないだろ。充分がんばってきてんのに」
「………………それは全て、人類への復讐のためだ…………私は……裁かれなければいけない人間だ」
キミ達のような人間に、そう言いかけて口をつぐんだ。
少年が腰から何かを取り出しこちらへ向けている。
陰になってよく見えないが、形からすればあれだろう。
その銃口を向けられて、ラウ・ル・クルーゼは満足そうだった。
「そうだ………………そうすることで私は」
ユウキが引き金を弾き、その銃口から…………、
「………………なに?」
水の泡が飛び出した。
「あ、勢いつけねぇととばねぇや、ってうおっと⁉」
「そりゃ無重力で撃ったら反動で後ろ行くでしょ、バカなの?」
「はぁー⁉ 分かってたからこうして踏ん張ってんだろ!」
「いや明らかに驚いてたじゃん」
「見てねぇのに何言ってんだテメェ!」
ワイワイと騒ぐ子ども2人、それよりも気になるのは今取り出したものは、
「…………なぜ撃たない、なぜ」
「あ? そんなの嫌だからに決まってんだろ」
嫌だから、そんな簡単な理由でラウ・ル・クルーゼの願いはかなえられた。
「罪人には…………罰を与えるべきだ…………」
「あーそれならいつものがあるぞ」
態勢を崩し、宇宙へ放りだされそうになった原因である水鉄砲を片手に、またプロヴィデンスをよじ登っていくユウキ。
顔を出し、空いた手を差し伸べる。
「トイレ掃除だ。やり方は教えてやるよ」
悪戯小僧が自信満々に笑う。
何も残らず、全てを巻き込み滅ぼすと誓っていた男。あわよくば自分を否定し、打倒してほしいと願っていた男の顔に雫が落ちた。
「………………あぁそうかキミは、キミ達は違うのか」
悪を倒す勇者を望んでいた男。悪を演じ、その道中で出会えた名前の通り勇ましい少年は、
「とても、とても優しいのだな」
ぎこちなくゆっくりと、それでいて戸惑うように伸ばされた手が、
「完敗だよ。ユウキ・イチノセ君、キラ・ヤマト君」
真に望んでいたものをつかみ取れた。
その後発信されていた救難信号を元に、宇宙を漂流し騒いでいたバカ2人と要救助者1名をアークエンジェルが回収。
医務室で治療がされたが、重症であったはずの少佐が飛び起きて騒ぎに。
医務室で騒ぐなと看護師見習いに正座をさせられ、包帯がまかれたままトイレ掃除をする3人が確認された。
約1名は怪我が重症であるため後回しにされたが、艦長からきつい折檻を受けて怪我を負う前よりもボロボロになっていたらしい。
プラントと地球軍は第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦と呼ばれるこの戦闘の後に、ユニウス条約を締結。
戦闘中、急進派に対し逆クーデターを起こした穏健派の議員、アイリーン・カナーバがプラントの臨時最高評議会として、地球連合軍に対して停戦を呼びかけ現場にいたハルバートン提督が了承。
スカンジナビア王国外相の確認の下に条文を作成。C.E.72年3月10日、開戦時の悲劇の地であるユニウスセブンにおいて地球連合とプラントとの間に正式に停戦条約として締結された。
この条約が締結された際には現地にいたハルバートン提督、そして元ブルーコスモスの盟主、ムルタ・アズラエルの姿もあった。
内容に関して言いたいことはまだまだあったとのことだが、こんなことに時間をかけている暇はないとブルーコスモスを解体。その後、世界中のエネルギー問題へ取り組んでいる。
戦争は終わったかのように見えたが、未だブルーコスモスを名乗る集団や元ザフトの脱走兵などが徒党を組み、戦争の火種は未だ消えない。
そんな世界で1度まとまっていた者たちも、自分の居場所を確認し、各々の道を歩んでいる。
ある小島に建てられた小さな孤児院。
明るい太陽の下、子どもたちが水鉄砲で遊んでいる。
そこへ近づいてくる人影がひとつ。
「あ、ユウキだ! ユウキが来た!」
「ユウキ! 今日のお土産はなにー?」
「おい、ちゃんとさんづけしろ。じゃなきゃ何もやらねぇぞ」
「なんだとユウキのくせにー」
「くらえ!」
「おいこら水かけるな! その気ならこっちもなぁ‼」
どこに持っていたのか大きめの水鉄砲を持ち出して子どもたちと遊びあう。
「なにやってるのさもう」
「あ、キラにーちゃんだ」
また新しく現れた人影に別の子どもたちも集まってくる。
「久しぶり、みんな元気だった?」
「げんきだよー」
「キラさん………フレイさんからわたしにしない?」
「どこでそんな言葉覚えてくるのさ、フレイに怒られるからやめて。いやホントに」
子どもたちにいいように遊ばれる少年たち、その2人に声がかかる。
「みなさん、ご飯の時間ですよ」
桃色の髪の少女の呼びかけで一斉に家へと走り出す子どもたち。
その後ろをびしょぬれになった少年が歩いてくる。
「あら、だいぶ濡れましたわね」
「はぁーあいつら加減しやがらねぇの。ラクス、俺も腹減った」
「先シャワー浴びてきたら?」
「めんどくせ」
3人もまた家に入ると、大きなテーブルに座り顔見知りの大人たちも一緒に全員で料理を食べ始める。
子どもたちと話をしたり、隣に座る少年におかわりをすすめる少女がいたり。
日が暮れてもにぎやかな家の中、そこでは誰もが望む優しい平穏な時間が流れていた。
はい、これにて「スーパーコーディネーターの悪友」完結です! 唐突っぽいけど原作よりは書いてるはずです!
完走した完走ですが(激うまギャグ)むっずかしいなガンダム! 社会的、政治的やり取りの把握がホント難しい! 比較的分かりやすいSEEDでも色々あるんだなって調べて思いました。
政治面をメインにした二次創作の方尊敬します。
最後ですが、書いてたらレスバゼロでした。個人的にも言い負かす、って好きじゃないんですよね。ディベートとかは好きですが。
言いたい事も理由もわかるし、自分の幸運を盾にするのも否定するのも違うなと思い、こういうオチになりました。感想いただけたらと思います。
おまけ ~ある男の話~
「ふむ、ヤキン・ドゥーエについての話しか。
「あくまで私の聞いた話でしかなく、確実性はないがいいかな?
「あの戦争は然るべくして起こったものだ。
「小難しい理屈はなく、感情のままに起きたからな。
「だからこそ止まるのも確定事項だった。
「争う人間がいれば止める人間もいる、それが摂理だろう。
「後にも先にも、あんなバカな止め方をするものはいないだろうがね。
「もっとも、そんなバカな事に救われた者はたくさんいるのだ。
「まさしく
「キミと同じナチュラルがね。
「自分が語れるのはこれくらいかな。
「彼はどうだろう、騒がしくも平穏を願っている人間だ。
「よければ探すのはやめておいてほしい。
「私のわがままさ……ありがとう。
「名前? ただの清掃会社の職員にそんなものはいらんよ。
「キミのその文字が、少しでも世界に優しさを分けるキッカケになることを祈っているよ」
※あるジャーナリストの取材でした。取材相手はサングラスをかけた金髪で、その会社でも掃除が上手いと評判らしいです。
いつも感想や誤字報告ありがとうございます。ここすきとかしてもらえると読み返した時に嬉しいのでしていただけたり? してください(土下座)
運命も自由も構想はあります。他に書きたい小説もありますし、空き時間にでも投稿するでしょう。またいつか