最近小説を書くこと自体の難しさを再認識しています。好きなので続いてますが同時にどうすればもっと面白くなるかな? と考えながらも試行錯誤の連続です。
バカの婚約者? そのぉ、アストレイ要素が含まれるので史実としてあるけど書こうかは悩み中でして……………………皆さん大好きなあのキャラが出ます(話題逸らし)
「………………あれがミネルバか」
オーブの岩肌に偽装された港の入り口。迎え入れるは、ブレイクザワールドによる被害を食い止めた立役者である、ザフトの最新艦ミネルバ。
友人に妹が乗り合わせていると聞き見に来たのだが、とても進水式も終わってない新造艦とは思えないほどに損傷している。
だが自分が気にしているのは内部の方、悪友の影響だ。
怪我をしていないか? という心配は一欠けらもある。
決してデートの約束をなくした恋人から逃げるためだったり、知り合いから女の勘という理由で友人の異性関係を確認しろと命じられたわけではないのだ。
とりあえず身代わりに、最低でも道連れにしようと、少年は自身に与えられた人類最高峰の脳みそを回転させた。
「ひとまず、腰を下ろせるかしら」
ミネルバのブリッジでタリアは肩の荷が下りたと息を吐いた。
艦長に任命され、進水式も行わず突発的な作戦行動の開始。議長の我がままを聞きながらも謎の敵の相手、それが終われば人類の危機に立ち向かうことになり、既に一端の兵が体験することのない経験を積み過ぎた。
もっともこれからオーブのお偉いさん方と話をしなければいけないのだが、一瞬の油断が命取りになる戦闘とは違い少しは気が楽だ。
クルーたちにも羽を伸ばさせたやりたいし、お礼を言ってくれた若き代表もその程度なら融通を利かせてくれるだろう。
もうひと踏ん張りするか、と顔をあげると出迎えようとしているオーブの政治家たちの元へ向かった。
「やぁーカガリ! よくぞ無事で帰ってこれたね! おかえり!」
「ゲ、ユウナ」
ミネルバから下船したカガリを待っていたのはオーブの氏族であるセイラン家の青年、ユウナ・ロマ・セイラン。
現状オーブの政はカガリが代表だが、その多くはセイラン家が担っていることが多い。カガリのためオーブのため、とはいえ甘い汁を吸いながらの仕事ぷりはあまり好かれておらず、その理由を補強する大部分が、
「おいおい、仮にも婚約者なんだから迎えにくらい来るさ」
見た目だけならそう悪くもないユウナのウインクを、カガリは嫌悪感を隠すことなく顔をしかめて受け取る。そんな表情も愛おしいと朗らかに笑うが、後ろに控えるアスランを見つけると皮肉を込めた笑みに切り替えた。
「やぁキミもカガリの警護お疲れ様、えーっと、アレスくん?」
「アレックス・ディノです。ユウナ様」
「そうだっけ? まぁどっちでもいいよ、さぁカガリ。疲れてるだろうしゆっくり休むといいよ」
「ちょ、おいまて、まだグラディス艦長との話が」
「あとで大丈夫さそんなもの、ささ」
強引に迎えの車へ乗せようとするユウナ、肩に回された手の向こうから不安げに振り返るカガリをアスランは静かに見つめるが、拳が強く握られていたことには本人も気が付かなかった。
そんな様子を内心呆れながら見守っていたタリアだが、残っていたユウナの父、ウナト・ロマ・セイランに話を振ろうとして、また声が割り込まれた。
「あ、ユウナじゃん」
「ゲェ! ユウキ!」
ミネルバのタラップから降りてきた人物、呼ばれた本人はその相手を見つけると驚愕の顔で固まった。
「なんでお前がいるんだ!」
「そりゃ仕事でだけど。ちょうどいいや、腹減ったから飯おごれよ」
「なんだと! 前から言ってるがぼくはオーブの氏族、セイラン家の跡取りだ‼ 本来キミみたいな立場の人間はぼくと話すこともできないんだぞ!」
「あー知ってる知ってる、オコノミヤキってうまいよな」
「何も聞いてない! なめてるだろ!」
ザフトとオーブのお偉いさんがいる中でギャーギャーと騒ぐ2人、これ幸いと抜け出したカガリはこっそりとタリアの元へ来ていた。
「すまないグラディス艦長、重ね重ねになるが人類への災害を食い止めたあなた方の勇気と行動に感謝する」
「いえそれはいいのですが………………」
目の前にいる一国の代表からのお礼の言葉。ちゃんと受け取るべきなのだが、どう頑張っても向こう側で騒ぐ2人に意識が向いてしまう。
そのことをカガリも分かっているのか、
「あぁ気にしなくていい、いつものことだ」
笑顔でサラリと言ったがいつものことで済ませていいのだろうか。警護であるアスラン・ザラも口元をニヤけさせている。気のせいでなければいい気味だとか言った気がするのだが、これがあの英雄アスラン・ザラなのだろうか。
「おーいカガリ! ミネルバのクルーにユウナが飯おごってくれるってさ‼」
「ぼくはセイラン家の跡取りだぞ! その程度できないわけがないだろう!」
何がどうしてそうなったのか分からないが決まったらしい。そのまま2人は迎えの車に乗り込むとそのままどこかへ向かっていった。すぐ後ろを民間らしきバイクが追っていったが警護だろうか。
「そういうわけだ。すぐに、とはいかないが上陸許可も出したいと思う。ゆっくり休んでくれ」
「は、はぁ、ありがとうございます」
オーブ代表と言えど感情がむき出しの若い少女、だと思っていたがどうにも肝が据わっているのかもしれない。
先ほどとは違い、連れていかれるのではなく自分の足で歩いていくカガリを見て、タリアは心の中で評価を更新した。
「降りられるかもって」
「どうする?」
「なんかごちそう食べられるらしいけど」
ミネルバの艦内では作戦行動が終了したとゆるりとした空気が流れていた。
連戦によって増えたキズの修復もそれなりに時間がかかることから、休暇も貰えるらしいとにぎわっている。
そんな様子を横目に流れのままついてきた民間人であるマユは、デュランダルによってザフトの軍人扱いとなっており、些細な手伝いなどをしていた。
偶然とはいえ戦いに巻き込まれ不安はあったものの、兄がおりホーク姉妹やアーサーなどに気を使われながら日々を過ごして来た。
その原因であり、心の支えとなっていた人物を探していたのだが、既に下船したと聞き、少ししょんぼりとした矢先に上陸許可の話が来た。
思うことはあれど自分の故郷。偶然とはいえ帰ることができて浮かれており、自分の兄もどうするのかを聞きに兄の部屋へと向かっていた。
「お兄ちゃん、オーブに降りられるらしいけどどうするの?」
一緒に遊びに行くか、それともユウキさんを探しに行くのか、どちらにせよ疲れた心を休めるには丁度いいと元気よく話しかけたのだが、
「ん、あぁ…………おれはいいよ、メイリンたちと遊んで来いよ」
普段ならめんどくさいと態度で語りながらも付き合ってくれるのだが、どうにも様子がおかしい。ベッドに寝転んで本を読みながら、眼をこちらに向けようともしない。珍しいと思うが、兄もカッコつけたい年頃なのだろう。そう判断して「分かった」とだけ返事をして部屋を出ていった。
ひとりになった部屋でシンは思案にふけっていた。
開いていた本も眼は文字を読み取れず、景色として認識している。
理由は分かっていた。
憎い、とは思わなくても家族があと一歩でバラバラになっていたかもしれない自分の故郷。
アスハの意固地ともいえるオーブの理念を貫こうとした結果が、今とは違ったらどうだっただろう。運が悪い、と言えばそれまでだが妹のマユは争いに巻き込まれた。ユウキへの恨みはない。乗せたままモビルスーツで戦闘をしたのはどうかと思うが、結果として生きている。
普段は口うるさくめんどくさい妹だが、それでも大事な家族だ。
巻き込まれるなら自分の手で家族を守る。
そう思ってザフトに入ったが、危うく妹も死ぬかもしれなかった。
いけ好かないアスラン・ザラもあの代表を守ろうとしたモビルスーツの腕はすごかった。
明るくて悪戯好きなユウキさんも型落ちの機体で奮闘し、何よりも握りしめられたあの時の痛みを未だに忘れることはない。
それに比べて自分は────────────
無意識に眺めていた手から視線をずらし、上陸許可が出てどこに行くべきか、シンはひとり静かに考えていた。
皆さん大好きなボンボンの登場です。ちょっと性格が変わって性格の悪いスネ〇からまだマシなス〇夫になってます。決してすごい発想の出るドラ〇もんではありません。でもアズラエルと同じく光堕ちすると輝く良いキャラではありますね。これが光堕ちなのかは不明ですが。
ちょっと考え込むシン、妹がいるしメンタルの余裕がある分考え込むようになりました。本が好きっていうし運動が得意だけど思案するのも好きだと思うんです。それらを無意識に活用するのが一番実力を発揮できるタイプかなって。
この先どうするかほぼ無計画です。ミネルバに乗り続けるか別行動をするのか、花嫁強奪フリーダムは好きなので書きたい。あとどうあがいても戦争は起きます。だってCEなので。
いつも感想や誤字報告、ここすき等ありがとうございます。励みになっています
チッ、あの石ころに巻き込まれていればいいものを。
───変なグラサンをかけたハゲオーブ氏族