スーパーコーディネーターの悪友   作:アオノクロ

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 前回ユウナのところをウナトと間違えたところがあり、カガリとハゲが結婚しかけてました。すいません。R18で探せばありそうですね。

 割とマシになったユウナの活躍は待っててください。一個くらいは予定してます。


 どうでもいいんですが、最近完結したseed作品の感想に「ホモISに続いてこんなの書けるなんてすごいです!」みたいなのがあったんです。気になって投稿作品を見たんですが、該当する作品はありませんでした。

 すいません、それたぶん自分です。


戻るという進み方

 地球から飛び出していくシャトル。

 

 その窓際から見下ろせる島国のどこかにいる恋人、いまどのような表情をしているのか想像しながら、アスランは故郷へと戻っていく。

 

 

 

「何の用だ。俺はお前ほど暇じゃないんだぞ」

 

 オーブに戻り、この先について悩んでいたアスラン。

 

 カガリの手助けをしたい、とは常に思っているが、オーブの政治に口を出すわけにはいかない。警護として仕事はしているが、そこまで自分が役に立っているとは思っていない。

 

 ブレイク・ザ・ワールドの時もカガリには無断で出撃した。

 

 その判断が間違っているとは思わないが、同時にこのようなことでしか役に立てないのではないのかと、悩みは深くなった。

 

 悩める恋人、動き出す世界、その中で歯がゆい思いをしていた男は呼び出した友人に悪態をついていた。

 

「用があるのは俺じゃねぇよ」

 

 海が見える海岸を走り、ユウキに言われるがままに途中の開けた場所で車を止めた。

 

 渡された小型パソコンを開くとすぐに通信画面が開いた。そこに映し出されたのは、

 

『お久しぶりですアスラン・ザラ君。いえ今はアレックス・ディノでしたカ』

「! アズラエル理事!」

 

 かつての敵の主、そして現在は自分たちでは手の届かない政治社会で活躍する男。

 

 個人的なつながりがあるわけではないが、オーブの立て直しなどカガリやユウキを通じて話したことはそれなりにある。

 

 とはいえユウキのように直属の部下ではなく、カガリのように仕事相手兼師事をうけているわけでもなく。

 

 このように個人的に呼び出されるのははじめてのことだった。

 

『まずはブレイク・ザ・ワールドについテ。活躍したらしいですネ? 地球に住む者として感謝しまス』

「い、いえ偶然近くにいただけなので、それほどのものじゃなくてですね」

 

 立場としては圧倒的に上の存在から頭を下げられ、慌てるアスラン。

 

 カガリと話してるときは大人げない対応がよく見られたが、こうも誠実さを見せられると調子が狂う。

 

『立場はありますが恩には礼を返すべきでス。これはビジネスでも人としても重要なこと、受け取っていただけますカ?』

「は、はぁ」

 

 言ってることは間違いないので素直に受け取るしかない。

 

 その後も少し雑談を交わした後、表情は変わらず雰囲気だけが引き締まったアズラエル。同じようにアスランもまた表情を引き締める。

 

『今回呼び出した要件ですが、単刀直入言いまショウ。キミ、ザフトに戻りませんか?』

「⁉」

 

 思ってもいなかった言葉に、引き締めたはずの表情も崩れた。

 

 何か言おうとしたのだが思うように言葉が出ず、うろたえてしまうもアズラエルは笑うことなく静かに口を開く。

 

『戸惑うのは分かりまス。なのでまず、理由をお話させてくださイ。その上でどうするか、考えていただきたイ』

 

 そこから語られた言葉、情報をアスランは混乱しながらもゆっくりと咀嚼していく。

 

『ということでス。そう長くないですが期日を設けるので、しばらく考えてもらって「行きます」………………ホウ?』

 

 全てを聞き終わったアスラン。アズラエルの言葉を最後まで待つことなく、こたえを返した。

 

『いいのですカ? 言っておいて何ですが、かなり危険で困難な依頼でス。できないとは思ってませんが、下手をすれば』

「それでもです」

 

 悩みはあった。迷いもあった。戸惑いも疑念も。

 

「いま自分ができるのなら、それをやるべきだと思います」

 

 

 

「で、カガリには何ていうんだ?」

 

 潮風を浴びながら男2人でのドライブ。

 

 肘をついたまま海を眺めるユウキが、隣でハンドルを握るアスランに声をかける。

 

 日光対策のサングラスで目元は見えないが、また何か考え込んでいるのは分かりやすい。

 

「…………ちゃんと言うさ」

「あっそ」

 

 カガリへの言葉もだが、同時にアズラエルからの頼み事も気にかかる。

 

 

 

『現在、地球軍で怪しい動きが見られまス』

「それはっ⁉」

 

 なんのために、何て聞くまでもない。

 

『元々くすぶっていた連中はいましたガ、我々も抑えてはいるのです。が、それも限界がありますシ、全てを把握するのは不可能でス。連中は待ってたのでしょう。開戦となる火種ヲ』

 

 ブレイク・ザ・ワールド。

 

 それは間違いなく世界が滅ぶかもしれない大事件だった。

 

 様々な思惑はあれど、大半の人間にとって出した答えは同じ。

 

 コーディネイターのナチュラルへの攻撃。

 

 実際にそれが事実なのだが、正確にはテロリストの仕業である。

 

 プラントも被害を出しながら食い止めようとしたが、ゼロにはできなかった。

 

 実際に被害を受けた者、同じ地球に住み心を痛めた者。

 

 その感情を向ける矛先があるとしたらひとつしかない。

 

『そんなことより復興を、とは言ってるのですがネ。それで済むならそもそも戦争は起きてませン』

 

 先の大戦による憎しみも消えたわけではない。

 

 そこへ今回の事件、そして出回ってしまった黒いジンのテロ活動。

 

 アズラエルなどが抑えるにも限界はある。

 

『ま、それはこちらの仕事ですガ、アスラン君にはザフトの調査をして頂きたいのです』

「ザフトの? ………………! まさか手引きした者が」

『いるかもしれません、いないかもしれません…………どちらにしても向こうの情報が欲しいのでス。……………秘密のネ』

 

 プラントを襲った謎の集団、ユニウスセブンの落下、これらを偶然で片付けるには繋がりすぎている。

 

 もちろんプラントにブルーピリオドの協力者はいる。しかしそれだけでは足りない。もう少し、別の角度からの情報が、視点が欲しい。

 

『求めているのは内部からの情報ではなく、現場の意見というやつですネ。いつだって当事者が得る情報は貴重。なのでザフトのパイロットとして、潜って欲しいのでス。まぁスパイというより研修レポートの報告くらいのお気楽なものですヨ』

 

 何を見た、何を感じ、何を思った。

 

 現場に出ることが難しいアズラエルが欲しい情報はそれである。

 

 

 

「確かにイザークたちに頼めばプラントの情報は手に入るだろうが、前線での視点は違う。そして今現在、ザフトのパイロットとしてすぐに動けるのは俺だけだ」

 

 自分以上の適任者はいない。

 

 その事実、そして仕事の内容を把握したうえでアスランは了承した。

 

「…………お前腹芸とか無理そうだけどな」

「お前は演技が最悪だ」

 

 車内の雰囲気が険悪になった。

 

「恋人ほっといて仕事とか振られても知らねぇぞ」

 

 思っていたよりも威力の高い攻撃が来た。

 

 もちろんユウナが既にカガリと結婚する気がないのは知っている。

 

 それはそれとして、変な虫が付くのもいいものではない。

 

 後日、ザフトに戻る出発の日に指輪を送ることを決意した。

 

「…………そういうお前はどうなんだ?」

「なにが?」

「彼女と食事にでも行かないのか」

 

 アスランから表情は見えないのだが、渋い顔をしているのは分かる。

 

 思わず笑ってしまった。

 

「彼女じゃねぇし」

「そういう意味ではないが、今のうちに相手を決めておいた方がいいんじゃないか?」

「どういう意味だよ」

「後になって後悔しても知らんということだ」

「知るか。なんでこの年で結婚とか考えねぇといけねぇんだよ」

「プラントではよくある」

「ここは地球だズラ」

 

 もしハンドルを握っていなかったら、すぐに掴みかかってきただろう。

 

 それほどまでに怒っているのが分かるが、普段の仕返しのチャンスでもあるとアスランは気が付いていた。

 

「とりあえずラクスとニコルにだな………………出ていいぞ」

 

 追撃のチャンスだというのに、タイミング悪くユウキの端末から着信音が鳴った。

 

 表情だけでざまミロと煽るユウキを蹴り飛ばしたいが、あいにく運転中である。

 

 どこかに良い広場はないかと探すが、しばらくは一本道しかなかった。

 

「はいもしも『久しぶりですわね』──────」

 

 元気よく通話をつなげたユウキの表情が固まった。

 

 小さくも聞こえたのは自分の元婚約者であり、プラントでの平和の歌姫として名を馳せた丁度話題にあがった人物。

 

「あの、ラクス」

『はいラクスです。オーブに戻ると聞き料理を作っていたのですが、一向に現れなくて待ちぼうけのラクスです』

「………………ちょっと用事があって」

『ユウナ様のご自宅でキラたちとゲームをすることでしょうか? それとも新しく知り合った女性と遊びに行く約束でしょうか?』

「………………………………」

 

 普段はおしゃべりな奴が無言になるほど圧されている。

 

 声が入らないように静かに笑う運転手を睨みつけるが、すぐさま名前を呼ばれ通話に戻ると、静かに返事と謝罪を繰り返す人形になる様子を見てまた笑う。

 

「あの…………はい。今日は行くので、はい……………ハンバーグがいいです。寄り道せずに帰ります、はい」

 

 ようやく終わったと思えば謎の疲労でシートに沈み込んでいくユウキ。

 

 時間はあまりないが、ひとまず送り届けよう。その方がもっとおもしろいことになる。

 

 そう判断すると、アクセルをさらに踏み込み加速していくアスラン。

 

 途中で向かう先に気が付いたユウキが飛び降りようとするが、片手でむりやり席に押しとどめる謎の攻防が発生。

 

 無事送りつけて叱られる様子を楽しんだが、カガリのもとへ戻るとザフトに復帰することで少しケンカになった。

 

 

 

 

 

「捕縛したテロリストはいない。なら誰が悪いのかなんて、元の持ち主しかいませんよね」

 

 暗い部屋で静かに猫をなでる男、その口元は弧を描いていた。

 

 宇宙ではハザードマークの装備を付けたモビルスーツが、地球では一つ目のモビルスーツが、動き出そうとしていた。




 書いといてあれですが、ここバッサリカットで良かったですね。書き直す時間なかったので投稿しました。物語構成から考えたいですけど、書かないと思いつかないことが多くて難しいものです。

 ということでズラはプラントへ戻ることになりました。自分の意思より誰かに指示貰う方があってるタイプだと思います。

 そろそろ開戦というか物語進めたいんですが、キラシンズラを書いたのでバカ視点のオーブでの話を書こうか悩みます。ダレそうだけどジブリールたちの行動も難しいし、うーん悩みどころです。


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 ラクス様今日ハンバーグなの? じゃあユウキが来るんだね! だってユウキが来るときいつも作ってるよ。あといつもより笑ってるもん。えーみんな知ってるよー。

 ────秘密にしないとニンジンを多くすると言われた孤児院の子ども
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