スーパーコーディネーターの悪友   作:アオノクロ

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 流れ弾だな。流れ弾ですね。の流れ、めっちゃ好き。軍人だけど人であるのが良いです。

 ヒントだけでしたが、バカの婚約者を当てた方がいましたね。外伝キャラになりますので、出そうか悩んでます。設定などを協力してくれた方が教えてくれたのですが、ストーリー改変の結果、あーこれ関わりない方がおかしいわって謎の玉突き事故が起きました。

 さてミネルバのトイレ掃除はまだお待ちください。

 というかお忘れかもしれませんが、この作品はガンダムなんです。トイレ掃除する小説じゃないんです()


平和への礎

 やっと終わった。

 

 プラントで大きく息を吐いたアスランの率直な気持ちだった。

 

 ザフトに復帰するにあたり、様々な手続きがあった。のは別に構わない、のだが、

 

「これでアスランもザフトに戻りましたね!」

「久しぶりに見ましたが、似合ってますよ」

 

 エースの証である赤服に袖を通し、デュランダル議長から自由行動が許される特務隊、FAITHの証を受け取る横できゃいきゃいと騒ぐ2人。時間が合うごとに連れ出され、巻き込まれ、そのたびに精神をすり減らした。

 

「未だアスランの婚約者はラクス様と思われていますし、そのためにもできるだけ会話してミーアに教えようと思って。まぁカガリさんがいるので、誤解などないために複数人でいます」

 

 ニコルにそう言われては断ることもできず、様々な質問や話をしながらニコルが情報を補填する。

 

 そのたびに削れていくナニカ、ザフトに戻ったという緊張感より、やっと解放されるという清々しさがアスランを満たしていた。

 

「ではさっそくミネルバと合流して欲しいのだが、見せたいものがある」

「? 他に何か?」

 

 案内されるがままについていけばモビルスーツ格納庫、そこにはスカートを思わせる装備を纏ったモビルスーツ。

 

 形状からしてセイバーなどの同期なのだろうが、そのシルエットは、

 

「白い悪魔、に似ているかね」

 

 思いがけない言葉に目を見開く。

 

 見つめられたデュランダルだが、モビルスーツから眼を離すことなく言葉を続ける。

 

「君からすればおもしろくない話かもしれないがクルーゼ隊、ザラ隊を退け、はてはヤキン・ドゥーエでも活躍したフリーダムやジャスティスと並ぶ伝説の機体。それを模して造られたのだよ」

 

 アスランの脳裏に浮かぶのは、幾度となく繰り広げられたあのバカとの戦闘。

 

 奇策を用い、ストライクとの高度な連携をこなす高い操縦技術を持ちあわせた友人。

 

「恐怖の対象も、時が立てば風化し畏怖の念は薄れる。ならばそれすらもこちらの象徴としてしまおう、というわけだ」

 

 隣に立つラクス・クライン(アイドル)、目の前で佇む白い機体(恐怖の象徴)

 

 その2つを手中に収めている遺伝子工学者(神官)

 

 歪でありながらも、この世界で心と力のどちらにも影響を与えるものが揃っている。

 

「………………この機体を、どうしろと」

 

 何を考えているのかは分からない。ただ口にする言葉を考えなければいけない。それだけが無意識に分かっていた。

 

「ミネルバに新しいモビルスーツパイロットがいるのだが、機体がなくてね。これを届けて欲しい。なに、キミも知っている相手だ」

「…………確認のためにも、聞いておいてよろしいでしょうか」

 

 聞かなくても分かる。

 

 分かるが、外れの可能性をかけてアスランは問うた。

 

「オーブ代表の護衛にして、ブレイク・ザ・ワールドの協力者ユウキ・イチノセ。あのムルタ・アズラエル理事直々に、ブルーピリオドから貸し出してくれるらしい」

 

 意識が遠く、頭上へと登っていく感覚があった。

 

 誰なんだろ? 誰なんでしょうね、とのんきに話す後ろの2人。目の前で意味深に微笑む議長よりも怖く感じるのは何故だろうか。

 

 よりによってあのバカを? ザフトのメンバーとして、さらに白い悪魔を模した機体に乗せる? 計画としては理解した。しかしやりたくない、というか普通に放り投げたくなってきたアスラン。

 

 背後にいる友人のことを知っているのか、いや知らないからこの場でこんな提案ができるのか。

 

 薄れゆく意識の中、かろうじて出した答え。それは、

 

 どれもこれもすべてあのバカが悪い。

 

 そう決断して任務了承の敬礼を返した。

 

 

 

 輸送機の準備を待つ間、こっそりと伝言はないかと聞いておく。

 

「また、会いましょうね。と」

 

 少し考えこんでいたが、思っていたよりも些細な事だった。知らないものからすればなんでもない、普通の願い。だが背景を知る者からすれば、大事なものだと骨身に染みる短い言葉。

 

 思うことはあるが、大事な友人には違いないのだ。願いはかなってほしいし、幸せになって欲しいとも思っている。

 

 必ず伝える、そう言い切って手を握った。

 

 手を振って見送る2人に手を振り返して、プラントを出発するアスラン。

 

 目標はバカへの八つ当たりである。

 

 

 

 

 

「どうだい味は」

「うーん、俺は昨日の方が好きだな」

「私は今日の方が好みですね」

「あらあら」

 

 オーブにて、バルコニーでコーヒーを味わう大人たち。

 

 眼下に広がる浜辺では、キラと子どもたちが走っている。

 

 農園ではフレイとラクス、そしてキラの母親であるカリダ・ヤマトが作物の採取をしていた。

 

 つい先ほど戦闘をしていた国とは思えないほどに平和だった。

 

 誰しもがこの光景を維持したいと、続いてほしいと願ってはいるが、同時にそう遠くない未来に崩れていくことも理解していた。

 

「…………どうするんだい」

 

 口を開いたのはエンデュミオンの鷹と呼ばれた地球軍のエースパイロット、ムウ・ラ・フラガ。

 

 ヤキン・ドゥーエにて重傷を負ったが、無事に回復し現在はオーブでテストパイロット兼指導を行っている。恋人であるマリューと共に、キラやユウキなどの弟分が働いてはバカなことをするのを笑って眺め、時に巻き込まれて過ごしていた。

 

 たまに戦闘へ駆り出されることはあるものの、小さな諍い程度であるためさほど問題ではない。

 

 しかし現在は、また世界中を巻き込む戦争が起きると自宅に居座る、なんて余裕はなくなる。

 

「…………プラントに戻る、という事は考えている」

 

 ムウに返事を返したのはアンドリュー・バルトフェルド。

 

 かつてザフトとしてキラやユウキと戦い、命を救われたコーディネイター。

 

 隣にいる元愛人である、アイシャ・バルトフェルドとなった女性の肩を軽く抱きしめた。

 

「この先、この国では生きづらくなるかもしれない。そうなる前に………………良ければ全員をつれて、とは思っていた」

 

 それが難しいのは重々承知している。

 

 コーディネイターの暮らすコロニーにナチュラル、しかも元地球軍のエースパイロットを連れていくことなどできない。だがそれでもできるのなら、と思うほどに彼らは時間を過ごして来た。

 

「せっかくコーヒーについて語り合う相手ができたんだ。惜しむのは仕方ないだろ?」

「まぁな、若きスーパーパイロットなキラとユウキも、味が分からないおこちゃまと来たもんだ」

 

 見栄を張ろうとしてコーヒーをねだり、顔をしかめたままどうにか飲み干すと口直しだとすぐにジュースを取り合う2人。それをみて笑い、暴れるなと叱られ、カフェオレを差し出すと子どもにドヤ顔で自慢する。

 

 くだらなすぎる日常も、もうじき終わってしまう。

 

「ま、距離が空いたって俺たちの関係が変わるなんてことはないさ。ってかっこよすぎたかな?」

 

 おちゃらけた態度のムウを見てマリューが笑い、釣られて笑っていく。

 

 笑い声に気が付いた子供たちが砂浜を走って向かってくると、汗と砂で汚れた手を振っていた。

 

 タイミングよく野菜を収穫してきたラクスたちも戻り、食事の支度を始めていく。

 

 汚れた手を洗い服を着替えるだけでも、元気すぎる子どもたちには遊びになる。

 

 はしゃぐ子どもたちを止めようとしたキラも一緒に叱られながら席に着く。

 

 もうすぐ終わってしまうだろうこの光景を、もう少し、もう少しだけ続いてほしいと願う大人たち。

 

 

 

 

 

「よし、準備はいいな。ぬかるなよ」

 

 誰もが寝静まった深夜、平和のための使者が訪れた。




 ※まだ議長はユウキのことをちゃんと知りません。薄々計画に支障が出るかも? 取り込めないかな? とかです。じゃなきゃニコルの前でこんなことしない。

 元クルーゼ隊ですが、さっさ引き取れ! とちゃんと幸せになってくれ、が半々くらいであります。強制はしないけど言う、みたいな。なので今回の議長にはあんまり良い顔しません。優しい

 いい友人ができて一番よろこんでるのは砂漠の虎さん。ミネルバへの通信は原作通りですが、マリューではなくムウが同じ部屋で笑ってました。

 セリフがないけどフレイもいます。でも襲撃はする。だってこの時のフリーダムかっこいいから。

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 追いかけるのも大変です。だけどあきらめません、そういう人だと分かってますから。お嫁さんになるための修行だってがんばります! まずはモビルスーツ戦でのリベンジ! 今度はお互いが全力を出せるといいですね。

 ────ある会社の若き社長にして天空の皇女
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