スーパーコーディネーターの悪友   作:アオノクロ

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 FAITHの正式名を考えてくれた方がいました。こんなん他の作品で出ることないだろって笑いました。

 Fast
 Acting
 Integrate
 Toilet cleaning
 Headquarters
 (便所掃除統合即応本部)

 やっぱり主人公単体より、キラやズラがいないと書きづらい、というより暴れないと実感しました。なので今作の相方はズラです。トイレ掃除しないとこの作品はダメだと感じます。

 ユウナの好みは外伝にはいるのですが、絡ませる気はないです。お前の望みは叶わないぞという暗喩、つまりゲンコロ。必死に泣きながら仕事するのが未来だ、頑張れユウナ。退場するなら過労死だぞ。\マイドマイド!!/

 ミーアはね、仕方ないよね。男なら見ちゃうよね


飛翔する白と紅

「んでなんでいるんだよ」

「それはこっちのセリフだ」

 

 シャコシャコと規則正しい音が響く中、顔を見ることもなく話す2人。

 

「俺はアズラエル理事から、ザフトの現状を調べて欲しいと依頼を受けたんだ。お前がいるとは聞いてないぞ」

 

 手をかざし水を流すアスラン。

 

「あーたぶんその後だな。開戦したのはあくまで大西洋連邦の軍、ブルーピリオドは関係ないって体のために出向してくれって言われた」

 

 水が流れ終わった後に、専用のコーティング剤を吹きかけるユウキ。

 

「俺に連絡がなかったのは」

「忙しい、ってのが八割。俺と一緒だろうから任せるってのが残りか」

 

 最後に滅菌用洗剤を床にまき、専用のデッキブラシで床一面に広げる。

 

「オーブの情報もなかったもんなお前」

「誘拐されて中断したとはいえ結婚式が行われ、大西洋連邦との条約。輸送機じゃなくモビルスーツなら撃ち落とされてもおかしくなかった」

 

 バケツに洗剤とブラシなどをまとめ、ゴム手袋を外して畳むと手を洗う。

 

「あの議長、お前はどう見る」

 

 水滴を切り、備え付けの送風機で乾かした。

 

「………………きなクセェ、勘だけどな」

 

 道具をしまったバケツを持つと扉を開ける。

 

「お前が言うならそうなんだろ。注意しておく」

「どっかでキラたちと連絡とらねぇとな」

 

 真剣な表情で通路を歩く2人、その手にはトイレ掃除用の道具が握られていた。

 

「うわトイレめっちゃきれいなんだけど!」

「すげぇ! 今週の当番誰だ⁉」

「俺だけど、まだやってねぇぞ? 誰がやったんだ?」

 

 騒がしい声を背中に次の目的地へと歩き出す。

 

「…………なんでトイレ掃除してるの?」

 

 ケンカばかりしている2人が大人しくしているの見て疑問しか湧かないルナマリアだが、暴れた後には必ず行うのを見てそういうものかと理解した。

 

 

 

 

 

 ミネルバは現在、潜水艦デグチャレフと共にジブラルタルへと向かっている。

 

 そんなミネルバを狙うのは、

 

「おいおい、この程度で勝てるわけないだろ。全部出すんだよ」

「しかし」

「中途半端に戦力を出せば勝てるもんも勝てないだろ。ウチの上司からの要望だよ」

 

 怪しげな仮面を被る黒い制服を着る地球軍の兵士。

 

 正確には大西洋連邦の()()()()()()()()()、通称ファントムペイン。その指揮官であるネオ・ロアノーク。

 

 不満げな顔だが指示を出す地球軍の将官たち、だがネオは内心でそれ以上の不満をため息に変えて吐いていた。

 

(ミネルバを撃て、ってのは分かるがそのための根回しもなく、現地民を強制的に働かせての基地建造。物量で押すにせよ、どうしろってんだが)

 

 大西洋連邦のトップにはブルーピリオドがいる。直接の命令権などはないが、動かすには充分な権力とコネが繋がっている。下手に動けば上司についてバレるのだが、そのことを分かっているのかいないのか。その上司がそうしろというのだから、配下である自分たちはその通りに動くしかない。

 

 それが自分たちの生まれた理由なのだから。

 

「戦いの時間だ。気張っていくぞ」

 

 ダガーWから新たに用意された白い翼を持つウィンダム。

 

 同じく戦うために育てられた部下を率いて、ミネルバを撃つために出撃する。

 

 

 

 

 

『コンディションレッド発令! パイロットはモビルスーツ搭乗口にて待機してください!』

 

 艦内に響き渡るアナウンス。兎用の罠を教えていたユウキ、教わっていたシンやレイがパイロットスーツに着替えると既に集まっていたアスランやルナマリアと合流した。

 

 タリアから聞かされたのは多すぎる地球軍の機影、しかし敵艦などの姿が見当たらないこと。セイバーとインパルスの遊撃、そしてザクはミネルバの護衛。

 

『モビルスーツの戦闘指揮はアスラン、貴方に任せます』

「えっ⁉」

「…………分かりました」

 

 何か言いたげなシンだったが、軽く睨むだけで済んだのは成長だろうか。

 

『それと…………協力を頼んでもいいのかしら』

 

 向けられた視線はこの場で唯一、ザフトではない人物。

 

 戦う意思はない、その証として送られてきた大西洋連邦側の人間。下手をしなくても同士討ち、という結果が生まれてしまう。議長から説明は受けているものの、実際に命令を下すのはタリアである。扱いにくい事この上ない。

 

 そんな疑念を笑い飛ばす。

 

「そりゃね。ひとりで殲滅して来いってなら無理ですけど、一緒に戦ってほしいってなら遠慮なく」

 

 操縦の難しい型落ちでの戦闘技術、議長直々に預けられた新型モビルスーツ。これらを遊ばせておくほどミネルバに余裕があるわけではない。

 

『…………では、頼みます』

「了解」

 

 真剣な顔で敬礼を返すユウキに意外なものを見たと驚く3人。

 

 何も気にしないアスランの声で慌ててモビルスーツへと向かった。

 

「シン・アスカ、コアスプレンダー行きます!」

「アスラン・ザラ、セイバー出る!」

 

 ミネルバから出撃するは最新鋭の赤き可変機、セイバー。そして戦闘機という名目でモビルスーツ搭載数を誤魔化されているインパルス。

 

 ともに機動力の高さを活かし前線で暴れる。

 

 そしていま、新たなる白き機体が現れた。

 

「ユウキ・イチノセ、コンコルディア出撃する!」

 

 調和を意味する女神。白きスカートのような装備を腰にまとい、そこから引き抜かれた二振りの剣を持って地球軍へと降り下ろした。

 

 

 

「新しい機体だと?」

「いくら増えても堕としてやるよ!」

 

 警戒するネオとは対称的に、戦意を高ぶらせて突撃するカオスにのるスティング。

 

 機動と火力を持ち合わせた可変機という、同じコンセプトで作られたセイバーへ突撃する。

 

「カオス!」

 

 しかし兵装全てを使った攻撃も難なく躱され、それどころか鋭い反撃に慌てて回避する羽目に。他にもセイバーを狙うウィンダムもいるのだが、連携もおざなりであれば一撃を加えることもできすに落とされていく。

 

「なかなかやるな!」

「…………なんだコイツ」

 

 同じ白というカラーリングの2機。

 

 ビームライフルにビームサーベルというシンプルな装備の万能型ウィンダムW(ホワイト)に対し、実体剣と小型のビームピストルを両手に持ち替える近接型のコンコルディア。

 

 得意な距離にしようと詰め寄るコンコルディアを下がり、時には攻め上がり戦うウィンダムW。

 

 援護に入ろうとする通常のウィンダムもいたが、すげなく切り落とされ撤退していく。

 

 激戦の中でも大きく目立つ紅白の2機。

 

「すごい…………」

「……………」

「これほどとは…………」

「す、すごいですね!」

 

 甲板にてミネルバの護衛をしていたレイとルナマリア、戦況を確認していたブリッジのクルーたち。

 

 その誰もが獅子奮迅の活躍をこなす2機に注目が良く。

 

「…………! 俺だって!」

 

 そして勢いのある行動は味方の士気をも上げる。

 

 2人の姿を1番近くで見ていたシンの身体に気力が満ちていく。

 

 エース機であろう機体は受け止められている。ならばそれ以外は全力で、自分だってできるのだと、守るのだと空を駆けていくインパルス。

 

 

 

 

 

 この後、地球軍は潜水艦デグチャレフをアビスが撃墜。しかしその代償として、多数のウィンダム、そして建設途中だった基地を失った。

 

 この事実を知ったブルーコスモスの真の王は拳を握りしめ、机に叩きつけた。

 

 

 

「つっー…………」

「お兄ちゃん大丈夫?」

 

 パイロットスーツのまま額にマユから受けとった氷嚢を当てるシン。

 

 先頭の最中、建設途中の基地を発見。

 

 無抵抗の地元民を攻撃する地球軍を見て怒りのままに攻撃を開始。

 

 戦車や砲台を破壊し、施設をも攻撃しようとした時、

 

「な、に、し、て、ん、だ‼」

 

 空から飛び降りてきたコンコルディアがインパルスの背中を蹴飛ばした。

 

 思いがけない不意打ちに振り返れば、こちらを見下ろすコンコルディアの姿。残った地球軍は撤退したのか、その後ろをセイバーもついて着陸した。

 

 基地が発覚し、予想以上の強さを持った2機の被害により早めの撤退命令が出されたが故だったのだが、もしこれがアスランならば噛みついて攻撃を続けていただろう。

 

 しかし相手は自分が信頼している兄のような存在、蹴られた怒りはあるが無視することはなかった。

 

「何するんですか!」

「こっちのセリフだシン! お前何してやがる!」

「何って、地球軍からこの人たちを助けようと!」

「ならまず報告しろ!」

「でも!」

「兵器や兵装を破壊したは良い、けど基地すらも壊そうとしただろ!」

「何が悪いってんですか!」

 

 坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、とはいうが破壊したところで恨むのは地球軍くらいだろう。なんの問題があるのかと、喰いかかる。

 

「そこに情報があるかもしれないし! 人だって残ってるかもしれない!」

 

 頭に籠っていた熱がスッと冷めていくのを感じた。

 

「で、でも」

「ザフトは良くても、ブルーピリオドからすればこいつ等の情報は欲しいんだ」

 

 そうすればまた戦闘は止められるかもしれない、そう言われてシンに反抗する気力はなかった。ミネルバからの帰投命令に従い、インパルスを飛ばす。

 

 残っているコンコルディアが身振りも含めて地元民に話しているが見えた。

 

 そして自分に手を振っている人たちも。

 

 タリアなどと難しい話をしていたのだろう。ユウキが戻ってくるのはかなり遅かった。

 

 出迎えたシンが喰らったのは遠慮のない頭突き。そして、

 

「…………お前の気持ちは分かる。けどな、その先を考えないとまた争いに繋がるんだ」

 

 額を抑えてうずくまるシンの髪を乱暴な手が乱す。その時に聞こえた自分を労う声ではなく、痛みのせいで目元が滲んだ。

 

 そう言い張ってベッドに寝転がる兄を見て、妹は静かに部屋を出ていく。

 

 痛みが引くまでは時間がかかるだろうと、兄の面倒を見てくれた相手にお礼を言いに小走りで駆けていった。




 新機体、良い感じに皮肉めいた名前ない~? って相談したら考えてくれました。救世主(セイバー)調和(コンコルディア)の紅白、めでたいですね。まぁ乗ってるの暴れまわるナチュラルですけども!(笑いどころ)

 なんだかんだ真面目に仕事はするので、この後はタリアと話してアズラエルの元に情報送ったりしてます。アスランも手伝ってる。紫唇はこの先どうすんだろね。

 どうでもいいですが、キラズラシンがTSして知識あり転生オリ主のヤンデレハーレム、TSマシマシードというアイデアが浮かびました。誰か書いて

 いつも感想や誤字報告、ここすき等ありがとうございます。励みになっています。


 こうしていると、普段の騒がしさが嘘の様ね。

 ────実はあまり暴れているところを見ていないミネルバ艦長
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