鋭い爪と銀の両足がぶつかり合う
辺りには火花が飛ぶが春姫は劣勢に立たされている
春姫の腹に蹴りが飛び春姫は吹き飛びされ地面を転がる
いくら九尾の力を有していようとその力が半端な解放であればレベル差は埋まらない
「うっ!」
「雑魚が、何も出来ねぇくせに出しゃばってんじゃねぇ」
「確かに私は弱いです。何も出来ない、誰も助けられない。でも!!」
春姫はゆっくりと立ち上がる、口を開くその犬歯は若干伸びベートに襲い掛かる
(っ!?力と速度が増した?)
「彼らを救おうとしているベル様の、そして彼らの想いに応えたいと思う気持ちに嘘はつきたくない!!この思いを曲げたくない!!」
「っ!!舐めんなぁ!!」
ベートは猛攻する春姫にカウンターを決め春姫はまたも転がる
「嘘は付きたくねぇ?応えたい?曲げたくない?吠えるだけなら雑魚にも出来るんだよ!!」
ベートはそう言い蹴りを放つ、衝撃波が辺りに弾ける
「……………………テメェ」
振り抜かれた足は1人の人間の腕により止められた、嘗て春姫を唯一と言っても良い程気に掛けていた元【イシュタル・ファミリア】の団員
例の事件から様々な事情で面会の機会が無かった姉貴分
「よぉ、【
「……………………アイシャさん」
「久しぶりだね、ヘッポコ狐。ちょっとはマシな顔付きになったじゃないか、あれからお互い色々あったが、取り敢えず目の前の面倒事を片付けようか、準備は良いかい春姫?」
アイシャはそう言い春姫に尋ねる。目の前の春姫は彼女の知る様相とは少し違うが彼女が尋ねたのは一緒に戦えるかと言う確認のみ
春姫はそれに応えその隣に立つ
「はい、微力ながらお手伝いします」
「さっさと来いバカ女共、沸いた頭ごと潰してやる」
「上等だよ!!」
アイシャと春姫は強敵であるベートに剣を向ける
アイシャが凄まじい威力で攻撃しその僅かな隙を春姫が介入しベートに攻撃させる隙を与えない
「ハッ、戦闘のせの字も知らなかった様なヘッポコ狐が随分やる様になったじゃないか!!」
アイシャは嬉しそうにそう言うが春姫にはその言葉を返す余裕が無い
ベートは素早く春姫のナギナタは当たる気配が無くベートの攻撃は春姫にとって致命的な威力を持っている
勿論危ない場面になればアイシャが守ってくれるが絶対ではないし守られてばかりではいられない
「【ウチデノコヅチ】!!」
【ココノエ】に装填されていた内の5つの内2つを自身とアイシャに使いレベル差を埋める
「チッ!!いい加減通しやがれ!!」
しかしベートも歴戦の戦士らしく完璧に立ち回り3人の戦いは長引く事を予感させた