春姫さんは九尾の人柱力   作:寝心地

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第13話

春姫のネックレスから青白い光の帯が無数に現れ春姫を縛る

 

その光景はまさに怪物を封印する精霊の光の様で何処か美しかった

 

「グルルルルルルルル」

 

春姫の面影が消えた九尾はその光を鬱陶しそうに引き千切ろうとするが光の帯は伸縮し丈夫なのか一向に切れる気配がない

 

その光景をベートとアイシャは呆然と見つめる

 

しかしそこから変化は無く光の帯に縛られた春姫を見続ける二人の光景が続いた

 

「おい、バカ女、これどうなってやがる」

 

「私に聞くんじゃないよ。春姫…………お前一体どうしちまったてんだい…………」

 

アイシャは暴れ続ける春姫の姿にそう問いかけるが春姫は唸るばかりで何も言わない

 

「どう見ても正気には見えねぇがこっからどうすりゃ良い…………蹴れば元に戻んのか?」

 

「バカ言うんじゃないよ、しかしどうしたら良いんだろうね」

 

2人が状況に困惑しどうしたら良いのかと立ち尽くしていると更に変化が起こり帯は九尾が見えなくなるまで包み込むと九尾の雄叫びが消えていく

 

帯は次第に消えていきやがて収まるとそこには気を失った春姫がいた

 

「春姫!!」

 

アイシャは春姫に駆け寄りその体を抱き起こす

 

春姫の胸元を見れば上下しており息をしている事が分かる

 

アイシャはその事にホッと息を吐きベートは周囲を見回す

 

(誰かがあの狐女の暴走を止めたのは確かだ、だがどうやってあの暴走を知った?何処かで見てやがったのか?だが何の匂いもしなかったが…………)

 


 

春姫が完全に暴走する同時刻

 

異端児達を先導していたフェルズは自身の首に掛かっているネックレスが光ったのを感じ取り出す

 

そこには赤い光と共に4と言う数字が刻まれていた

 

「4か。今の内に封印しておこう」

 

フェルズは1度異端児達の進行を止めるとその場に魔法陣を描き膝を屈する

 

「尾獣封印術・廓庵入癲垂手(かくあんにってんすいしゅ)」

 

キイイイインと勘違い音と赤い光が魔法陣から放たれるとフェルズは立ち上がり再び異端児達を誘導し始める

 

「もうイイのか?フェルズ」

 

「ああ、彼女に渡した首飾りの効力を発動させた、本来なら私自身がその場にいた方が良いのだが緊急事態だったのでここから封印術を起動した。さぁ行こう、此方だ」

 


 

ピチョン ピチョン ピチョン

 

と水滴が水に落ちる音が響く

 

春姫は自身の精神世界でぼんやりと淀んだ思考で横たわっていた

 

その体は前回より九尾の封印に近く九尾が手を伸ばせば届きそうな程だったが九尾は何故か手を出さない

 

「……………………失せろ」

 

「ハッ!!」

 

九尾はそれだけ言うと春姫は意識を覚醒させる、気が付くと自室のベットで横になっていた




次回は20日に投稿します
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