春姫さんは九尾の人柱力   作:寝心地

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第14話

目覚めた春姫はベットから立ち上がろうとするが地面に足をつけた途端力無く崩れ落ちる、どうやらかなり長い時間眠っていた様だ

 

もう一度周りを見回すとそこは確かに自分の部屋で周りは驚く程静かだった

 

「私の部屋………………ウィーネ様?異端児の皆様は…………」

 

異端児達がどうなったのか確認する為壁に手を付き何とか立ち上がると部屋の外に出る

 

「は、春姫殿!!目が覚めたのですか!?」

 

そこに命が現れ春姫を支える

 

「命ちゃん…………何があったの?ウィーネ様は?異端児の皆は?」

 

「落ち着いて下さい春姫殿、ウィーネ殿達は無事ダンジョンに戻る事が出来ました。ベル殿も黒いミノタウロスに襲われましたが命に別状はありません」

 

「黒いミノタウロス?」

 

「はい、それが…………」

 

命は春姫が気を失った後の事を説明した、何でも春姫の魔法のお陰でこれと言った妨害もなく順調に異端児達を迷宮に戻していたのだが途中でアステリオスと名乗るミノタウロスがベルに決闘を仕掛けベルもそれに応じ二人の戦闘を囮にフェルズが異端児を全員帰したらしい

 

因みにアステリオスは力尽くで冒険者を蹴散らし自力で戻ったらしい

 

「そんな事が…………」

 

春姫は安心したのか踏ん張っていた足からフッと力が抜けその場に倒れる

 

「春姫殿!!」

 

「大丈夫、大丈夫です」

 

春姫はそう言うと命がソファに座らせた

 


 

極東のとある土地

 

そこは廃村や枯れた大地が広がる所謂【死んだ大地】だった

 

そんな大地を歩く6人組

 

ジャリジャリと歩く度に音が鳴りやがて全員の足が止まるとそこには巨大な石像とそれを封印する様に黒い文様が走りその上から札が貼ってあった

 

「漸く見付けたぞ、配置に付け」

 

先頭に立っていた男が周りの人間に指示を出すと彼らは目に見えない程の速度でバラバラに散る

 

全員が配置に付くと何やら印を結び地面に手を付く

 

『【口寄せ・外道魔像】』

 

全員がそう言うと巨大な禍々しい石像が現れ目の前の像から青い何かを吸収し始める

 

それはものの3〜4時間程で終わったが終わる頃にはすっかり暗くなっており満月が優しい光で地上を照らしていた

 

照らされる光が彼らの姿を鮮明に映し出す

 

全員が黒い服に赤い雲柄模様の衣服を纏いサンダルの様な物を履いている

 

体には飾りではなく本物の黒い杭が何本も刺さり痛々しい見た目をしているが何より特徴的だったのはその目

 

全員の目が紫色に染まり幾重にも丸い線が続く輪廻ノ様な瞳を宿していた

 

「行くぞ、次は九尾だ」

 

先頭に立つ男はそう言い全員がオラリオに向けて走り去った




次は24日に投稿予定です
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