春姫さんは九尾の人柱力   作:寝心地

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あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします


第16話

ダンジョン18階層

 

【ヘスティア・ファミリア】はウラノスの情報から未開拓領域に向かう為一度リヴィラの街で一泊し先に進んだ。

 

それからある程度先に進みとあるT字路に入るとそこには蜥蜴人の異端児リドが立っていた。

 

「よぉ待ってたぜベルッチ達、話はフェルズから聞いてるぜ。【真実の滝】に行くんだろ?案内するぜ」

 

「ありがとうリド」

 

「それで、【真実の滝】とはどういう場所なのですか?」

 

案内を買って出たリドが先導しそのリドにリリルカが尋ねる。

 

「ん?ん〜そうだな、俺達も詳しい事は分かってねぇんだがどうも滝の前で座禅を組むと自分の心と向き合わされるらしい」

 

「良く分かんねぇな」

 

リドの説明にヴェルフが首を傾げた。

 

それから出来るだけモンスターとの戦闘を避け下層に向かうとリドは足を止める。

 

「……………………ここだ」

 

リドがそう言い【ヘスティア・ファミリア】の面々がリドの影から顔を出すとそこにはダンジョンの中とは思えない程穏やかな滝があった。

 

「ここには何故かモンスターも生まれないし近寄っても来ない、俺達にとっても安全地帯って訳だ」

 

【ヘスティア・ファミリア】の面々は荷物を降ろし【真実の滝】の周辺を調べ始める

 

「う〜ん、やはりあの真ん中の場所でやるしかないと思います」

 

ある程度調べた末、リリルカは滝と自分達の間にある小さな円状の土地を見る、それ以外に怪しい場所は無くベルが春姫を抱えその土地に立つ。

 

「ありがとうございますベル様」

 

「いえ、頑張って下さい」

 

「良し、じゃあそこで座禅を組んでくれ」

 

リドの言う通り春姫は座禅を組む。次第にリドやベル達の話し声や気配が消え次に目を開けると綺麗だった滝に靄がかかっていた

 

「ここは…………」

 

春姫は座禅を止め周りを見る、やはり【ヘスティア・ファミリア】のメンバーの気配は一切無い。

 

『貴女の真実は闇の中にある』

 

その声が聞こえ滝の方を見るとそこには春姫そっくりな人物が立っていた、外見こそ春姫そのものだがその瞳は黒く白目が墨を塗った様に黒くなっていた

 

「……………………貴女は?」

 

『私は貴女、貴女の中にある大切な恨み、悲しみ、憎しみ、あらゆる負の感情』

 

「ふざけないで、今ここに居る私が本当の私、負の感情が私な訳が無い」

 

『なら力づくで追い出してみる?そんな事出来ないけど』

 

春姫はナギナタを構え目の前の闇春姫に振るう、しかし闇春姫もナギナタを取り出しその凪を受ける

 

「ッ!!」

 

「『【大きくなれ】【其の力に其の器。数多の財に数多の願い。鐘の音が告げるその時まで、どうか栄華と幻想を】【大きくなれ】【神饌を食らいしこの体。神に賜いしこの金光。槌へと至り土へと還り、どうか貴方へ祝福を】【大きくなぁれ】【ウチデノコヅチ】!!』」

 

共に【ウチデノコヅチ】を発動させその光に包まれる。

 

『これで少しは認めた?同じ魔法、同じ力量、同じ姿、違うのは…………私の方が九尾に気に入られてるって事だけ』

 

「そんな、事」

 

『いい加減認めなさい。憎しみこそ、負の感情こそ、本当の私…………』

 

艷やかな笑みを浮かべ、春姫は早々に余裕を失っていった。




次は11日に投稿する予定です。宜しくお願いします
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