それはある日突然ベルと共にやってきた
ベルが纏っていた精霊の護布を纏い青い肌に琥珀の様に美しい縦に割れた瞳孔を持っていた
そこに居たのは竜女の女の子
人間がいるにも関わらず襲い掛かる事も無く目に映る全てを物珍しそうにキョロキョロと見ていた
「ベル様、その方は…………」
「えっと…………何というか…………」
皆が戦々恐々としている中ベルは彼女が言葉を介する事、人の様に振る舞うこと等を話し調査の名目で共に暮す事になったが
「イヤッ!!」
「こぉ〜ん」
ウィーネと名付けられた竜女の少女は幼子の様に誰にでも懐いたのだが何故か春姫にだけは懐かず拒絶を示した
「何ででしょうね?」
「ああ、寧ろ一番懐かれやすい性格していると思うんだがな?」
「これも多分…………」
ヘスティアはそこまで言うがそれ以上は口にしないがその場にいる殆どがその先を察した
(九尾、元は対モンスターを想定された兵器にも等しい力、野生の勘と言うかモンスターの勘と言うかそういうのが働いてるんだろうな)
ヘスティアはベルと共に庭で遊ぶウィーネを見ながらそう考える
「取り敢えずウィーネ君の情報が必要だ、皆宜しく頼むよ」
それから暫くベルと春姫以外はこれまでの伝手を頼りに情報を得ようとするがそれらしい話は無く
ベルがギルドからミッションを発令された事でその手掛かりを得た
「これが私の…………」
ダンジョン攻略前、春姫はヴェルフに渡された武器を見上げる
「取り敢えず命に聞いたイメージを形にしてみた」
見た目は短槍だがその刃先は刀の様に反った片刃になっており濡れた様に輝いていた
その武器を見て命はうんうんと頷きながらヴェルフに伝える
「少し短いですが間違いなくナギナタです」
「漸く春姫様との連携を確認出来ますね」
「うん、行こう」
「皆気を付けるんだよ。ウィーネ君、皆に迷惑かけないようにね」
「うん!!」
ヘスティアに見送られながら一同はダンジョン20階層に向かう
「フッ!!」
春姫は器用にナギナタを使いゴブリンを切り裂く
「流石にこの階層は余裕だな、しかしここまでやるとは」
「余程タケミカヅチ様にしごかれた様ですね」
「ええ、アレは凄い物でした」
春姫のナギナタの扱いにヴェルフは感心しリリルカはそれを仕込んだタケミカヅチを褒め命は余程の地獄を見たのか少し遠い目をしていた
それからもモンスターを倒しながら中層に突入するとリリルカの提案でフォーメーションの練習をする事にした
「前衛はヴェルフ様、中衛はベル様と命様、後衛及び補助役は春姫様で春姫様の判断で魔法を使ってみて下さい」
「分かりました」
それから春姫を交えフォーメーションを組むが春姫は一対一での戦闘は問題無く戦えていたがそれが複数体になった途端被弾が多くなりまだまだ荒削りなのが目立った
「もっと精進します!!」
「取り敢えず今回の目的は20階層ですからこの位にして先に行きましょうか」
リリルカの提案に賛成し20階層に向かいそこでウィーネの同胞を名乗るモンスター達に出会った
長くなりそうなので異端児交流はカットでお願いします