春姫さんは九尾の人柱力   作:寝心地

9 / 18
第9話

混乱に陥るダイダロス通り

 

それとは別に激しい死闘が繰り広げられる迷宮街南東

 

(ッ!!強い!!)

 

アイズは目の前の相手の強さに驚愕していた

 

Lv6の己を容易く捻じ伏せる怪力、容易く追い付く速度、何よりレベルでは測れない技量

 

布の覆面で顔の下半分を隠すエルフの女性、見たことがある様な彼女の力は見たことも無い未知の実力に上書きされていく

 

体の光が淡く輝きアイズに牙を剥く

 

「やはり慣れない、ここまで大幅なランクアップは危険だ」

 

エルフはそう呟きなぎらも攻撃の手は止めずアイズの余力を削っていく

 

仕掛け等と言う物は単純だった

 

覆面のエルフ、リュー・リオンに春姫の希少魔法【ウチデノコヅチ】を使っただけ

 

しかしLv4であるリューにただ【ウチデノコヅチ】を使っただけではこれ程までの力の差は出ない、寧ろLvが1つ足りずリューが圧倒されても不思議ではない、ではどういう理屈なのか、それは春姫の2つ目の希少魔法によるもの

 

「【愛しき雪。愛しき深紅(あか)。愛しき白光(ひかり)。恐ろしきこの身を側において欲しいーー二千夜(よる)の末に見つけし其の恋願(おもい)。我が名は狐妖(こよう)、今なお破滅。我が名は古謡(こよう)、かつての想望(そうぼう)。鳥のごとく羽ばたく御身のために、この身、九妖を宿す。響け金歌(こうか)玉藻(たまも)召詩(うた)白面金毛(はくめんこんもう)、怪物の王。全てを喰らい、全てを滅ぼす尾獣の尾】

【大きくなれ。其の力にその器。数多の財に数多の願い。鐘の音が告げるその時まで、どうか栄華と幻想を。大きくなれ。神饌(かみ)を食らいしこの体。神に賜いしこの金光(こんこう)。槌へと至り土へと還り、どうか貴方へ祝福を。おおきくなぁれ】【ウチデノコヅチ】」

 

春姫第二の魔法【ココノエ】その力は魔法効果の装填

 

春姫の【ウチデノコヅチ】は対象1人のレベルを1つ上げると言うシンプルにして強力な効果

 

しかしそれを【ココノエ】を介する事でその効果を最大9つまで広げることができると言うこれまたシンプルにして強力な効果

 

本来の彼女の魔力ではこの最大効果をもたらす事は出来ない、しかし彼女の中にはもう1つの魔力と言っても良い存在、九尾が封印されている

 

その結果、本来発動出来ない最大値の装填を可能にしその力の内4つをリュー・リオンに注いだ

 

現在、リュー・リオンのレベルは8

 

春姫の【ウチデノコヅチ】の効果時間は20分

 

この20分間、リュー・リオンは【猛者】すらも超えた都市最強に君臨する

 

効果が切れるまで後19分

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。