―デュエル・アカデミア
???「〈アックス・ドラゴニュート〉で攻撃! 」
オベリスクブルー生徒「ぐわああああ!!」
〈アックス・ドラゴニュート〉の直接攻撃によってオベリスクブルー生徒のライフはゼロになった。
???「この程度の実力でオベリスクブルーとは笑わせてくれる。一から出直して来い」
〈アックス・ドラゴニュート〉を使ったデュエリストがオベリスクブルーを気絶させると黒服の男二人がオベリスクブルー生徒を連れて行った。それを確認すると彼は電話をかける。
???「社長、俺です。20人位の奴と戦いましたがオベリスクブルーの質はかなり悪いです。ほんの少し強いレアカードもっているだけでデュエリスト気取りで実力ははっきり言ってひどいです」
『そうか、竜司。引き続き間引きを続けろ。オレが運営するデュエル・アカデミアに馬の骨にもならんクズをこれ以上蔓延らせるわけにはいかん。全く鮫島の奴は何をしている!』
???「ええ。同感です。こちらも強い奴がいないと面白くないですからね」
『竜司、次に相手する奴のデータを送る。そいつが特待生に相応しいかどうか確かめろ』
竜司「了解しました」
竜司と呼ばれた男は『愛智遊佳』のデータを見た。
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デュエル・アカデミアに入って数週間。
様々なことがありました。十代が万城目と夜中にデュエルしたり、十代と明日香がデュエルしたり、丸藤翔の兄である丸藤亮と仲良くなったり。彼曰くブルーはエリート意識が強くて癖が強い人間ばかりだが、遊佳のような物腰柔らかい人間はいないらしい。
亮「君の様な話やすい人間が来てくれてうれしいよ。デュエルの腕もたつようだから楽しみだ」
と言われた。
授業を受けたりドローパンを食べたりして日常を過ごしているが、基本的にイベントは十代に降りかかる様なので遊佳は平和に過ごしていた。
遊佳(それにしてもオベリスクブルーで良かった。あのカイジの地下労働施設みたいな寮に入ったら多分3日も入れない…)
個室で過ごせることに安堵しつつ、これまでの経過をノートにまとめていた。
そんな中、メールから呼び出しがされた。
『本日、転校生が来るので全校生徒はデュエルフィールドに来てください 校長』
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―デュエルフィールド
竜司「デュエル・アカデミア・ドミノ支部から起案した甲斐田竜司です。よろしくお願いします」
高身長の精悍な顔つきをした生徒が現れる。
クロノス「それでーはシニョールの竜司の要望で、アカデミア生とのデュエルを希望をしているようですね」
竜司「ええ。デュエルア・カデミアのエリートたちがどれほどの実力か知りたいので」
クロノス「では一人指名して下さーイ」
竜司「では彼に‥」
竜司はそう言って遊佳を指さした。
十代「遊佳、ご指名みたいだぜ!」
遊佳「はい。でもボクでいいんですかね」
三沢「別に大丈夫だろう。お前は実力はあるんだし、相手からのご指名だ」
皆に後押しされデュエルフィールドに立った。
竜司「貴様の全力、オレに出してみろ」
遊佳「よろしくお願いします」
竜司&遊佳「デュエル!!」
2人のデュエルが始まった。
遊佳「ボクのターン、ドロー! 〈ダークヒーロー・ゾンバイア〉を召喚!」
〈ダークヒーロー・ゾンバイア〉攻撃力2100 守備力500
遊佳「更にカードを1枚セットしてターンエンドです」
遊佳 LP:4000
手札:4 デッキ:34 墓地:0 除外:0 EXデッキ:15
モンスターゾーン
〈ダークヒーロー・ゾンバイア〉攻撃力2100
魔法・罠ゾーン:
セットカード1枚
竜司「俺のターン、ドロー! 手札から〈正義の味方 カイバーマン〉を召喚!」
〈正義の味方 カイバーマン〉攻撃力300 守備力250 レベル3
三沢「〈カイバーマン〉だと!?」
万城目「まさかアイツのデッキは!?」
竜司「〈カイバーマン〉の効果を発動! このカードをリリースし、手札より〈青眼の白龍〉を特殊召喚する! いでよ〈青眼の白龍〉!!」
〈青眼の白龍〉攻撃力3000 守備力2500 レベル8
ドラゴン族の中でもトップクラスの攻撃力を誇るモンスターであり、伝説の決闘者・海馬瀬戸が愛用したモンスターとしても知られている。
十代「すげええ! 〈青眼の白龍〉初めて見たぜ!」
十代は初めて見るブルーアイズに感動する。
竜司「更に魔法カード〈スタンピングラッシュ〉を発動! 場にドラゴン族モンスターがいる時、相手の場の魔法・罠カードを1枚破壊する! 」
遊佳「チェーンして速攻魔法〈スケープ・ゴート〉を発動! ボクの場に4体の羊t-君を特殊召喚する!」
〈羊トークン〉攻守0 レベル1
竜司「だが破壊はされる! 更に500ポイントのダメージを与える!」
遊佳「くっ…!」
遊佳LP:4000-500=3500
竜司「更に〈青眼の白龍〉で〈ダークヒーロー・ゾンバイア〉を攻撃! 滅びのバーストストリーム!!」
遊佳「ぐうう…!」
遊佳LP:3500-(3000-2100)=2600
ブルーアイズの一撃でゾンバイアが破壊され遊佳はダメージを負う。
竜司「これでターンエンドだ」
竜司LP:4000
手札:3 デッキ:34 墓地:2 除外:0 EXデッキ:15
モンスターゾーン:
〈青眼の白龍〉攻撃力3000
魔法・罠ゾーン
なし
遊佳「ボクのターン、ドロー! 手札から〈リトル・ウィンガード〉を召喚!」
〈リトル・ウィンガード〉攻撃力1400 守備力1800 レベル4
竜司「その程度の雑魚モンスターを呼んだところでやられ役が関の山だ」
遊佳「確かにそうかもしれません。だけどデュエルモンスターズはモンスターの攻撃力が全てではありません! 手札から装備魔法〈団結の力〉を発動! 装備されたモンスターの攻撃力・守備力は自分の場のモンスター1体につき800ポイントアップします!」
〈リトル・ウィンガード〉
攻撃力1400→1400+(800×5)=5400
守備力1800→1800+(800×5)=5800
翔「攻撃力5400!」
三沢「〈スケープ・ゴート〉を攻撃のためのコンボに使ったのか!」
竜司「〈青眼の白龍〉を上回る攻撃力だと!」
遊佳「バトルフェイズ、〈リトル・ウィンガード〉で攻撃! 」
竜司「くっ!」
竜司LP:4000-(5400-3000)=1600
十代「すげえ遊佳! あの伝説の〈青眼の白龍〉を破壊しやがった…!」
竜司「おのれ…!」
遊佳「カードを1枚伏せてターンエンド。さらにエンドフェイズに〈リトル・ウィンガード〉を守備表示にします」
遊佳 LP:2600
手札:3 デッキ:33 墓地:2 除外:0 EXデッキ:15
モンスターゾーン
〈羊トークン〉4体 守備力0 レベル1
〈リトル・ウィンガード〉守備力5800
魔法・罠ゾーン
セットカード1枚
竜司「…〈青眼の白龍〉を破壊された屈辱…ただでは済ませんぞ! オレのターンドロー!〈強欲な壺〉を発動し、デッキから2枚ドロー!」
遊佳「手札増強魔法…!」
竜司「魔法カード〈死者蘇生〉を発動! 墓地より〈青眼の白龍〉を特殊召喚する!」
死者蘇生の光により〈青眼の白龍〉が竜司の墓地より復活する。
翔「だけど今の〈リトル・ウィンガード〉の守備力は5800もあるっス! 例え〈青眼の白龍〉でも戦闘破壊できないっスよ」
竜司「そんな雑魚モンスター戦闘破壊するまでもない! 手札から魔法カード〈滅びの炸裂疾風弾〉を発動! 相手の場のモンスターをすべて破壊する!」
遊佳「〈ブルーアイズ〉専用魔法カード…!」
竜司「消えろ雑魚共!!」
バーストストリームにより〈リトル・ウィンガード〉と〈羊トークン〉全てがフィールドから消された。
遊佳「だがその魔法カードを使ったターン〈ブルーアイズ〉はバトルを行えません」
竜司「そんな事想定済みだ。更に手札から〈マンジュ・ゴッド〉を召喚!」
〈マンジュ・ゴッド〉攻撃力1400 守備力1000 レベル4
竜司「このカードの召喚に成功した時デッキから儀式魔法か儀式モンスターのどちらかを手札に加える! 儀式魔法〈白龍降臨〉を手札に加えて発動! レベル4になるよう手札・場のモンスターをリリースして儀式を執り行う! 〈マンジュ・ゴッド〉をリリースして手札の〈白龍の聖騎士〉を儀式召喚!!」
〈白龍の聖騎士〉攻撃力1900 守備力1200 レベル4
竜司「バトルフェイズ! 遊佳にダイレクトアタック! ダークアウト・セイクリッド・スピアー!!」
遊佳「ぐああああっ!!」
遊佳 LP:2600-1900=700
竜司「雑魚がどれほど策を練ろうと最後には巨大な力に屈服することになる! エンドフェイズに〈白龍の聖騎士〉をリリースすることでデッキから〈青眼の白龍〉を1体特殊召喚する! いでよ〈青眼の白龍〉!!」
竜司LP:1600
手札:1 デッキ:30 墓地:8 除外:0 EXデッキ:15
モンスターゾーン:
〈青眼の白龍〉攻撃力3000
〈青眼の白龍〉攻撃力3000
魔法・罠ゾーン
なし
三沢「何!? 2体目の〈青眼の白龍〉だと!」
明日香「さっきより状況が悪化してるじゃない!」
竜司の場に並ぶ2体の〈青眼の白龍〉。その威圧に並みのデュエリストであれば意気消沈するだろう。だが、遊佳はまだあきらめない。
遊佳「エンドフェイズに伏せカード〈強欲な瓶〉を発動! デッキから1枚ドローします」
竜司「最後まであきらめないか…」
遊佳「ええ。デュエルは最後までわかりませんから。ボクのターン、ドロー! 手札から魔法カード〈増援〉を発動し、デッキから〈切り込み隊長〉を召喚!」
〈切り込み隊長〉攻撃力1200 守備力400 レベル3
遊佳「〈切り込み隊長〉の効果を発動! 手札のレベル4以下のモンスターを1体特殊召喚します。〈真紅眼の鉄騎士―ギア・フリード〉を特殊召喚! 」
〈真紅眼の鉄騎士―ギア・フリード〉 攻撃力1800 守備力1600 レベル4
竜司「雑魚モンスターを2体並べた所で俺の〈ブルーアイズ〉には遠く及ばない」
遊佳「だけど、力を合わせればどんな巨大な壁も打ち砕ける! 魔法カード〈融合〉を発動! 場の〈切り込み隊長〉と〈真紅眼の鉄騎士―ギア・フリード〉を融合する! 融合召喚、出でよ鋼の意志を持つ魔導騎士、〈鋼鉄の魔導騎士ギルティギア・フリード〉!!」
〈鋼鉄の魔導騎士ギルティギア・フリード〉攻撃力2700 守備力1600 レベル8
十代「遊佳の新しい融合モンスターか!」
遊佳「更に魔法カード〈古のルール〉を発動! 手札のレベル5以上の通常モンスターを特殊召喚する! 〈真紅眼の黒竜〉を特殊召喚!」
〈真紅眼の黒竜〉攻撃力2400 守備力2000 レベル7
竜司「ブルーアイズに劣るがそんなレアカードを持っていたのか。だがその2体ではオレのブルーアイズは倒せん!」
遊佳「それはどうでしょうか。〈ギルティギア・フリード〉はモンスターとのダメージ計算時に自分の墓地の魔法カードを除外することでこのカードの守備力分攻撃力を上げます」
竜司「何…!」
翔「守備力の半分…ってことは800ポイントだから」
隼人「〈ギルティギア・フリード〉の攻撃力は2700。それに800足されて3500になるんだな!」
十代「いっけー! 遊佳‼」
遊佳「〈ギルティギア・フリード〉で〈青眼の白龍〉を攻撃! 更にダメージ計算時墓地の魔法カード〈融合〉を除外して攻撃力を800ポイントアップする!」
〈鋼鉄の魔道騎士ギルティギア・フリード〉
攻撃力2700+(守備力1600/2)=3500
遊佳「ソウル・ブレード!」
竜司「くっ…!!」
竜司LP:1600-(3500-3000)=1100
遊佳「更に〈ギルティギア・フリード〉は場の戦士族モンスターのみを融合素材とした場合バトルフェイズに2度の攻撃が出来る! 2体目の〈青眼の白龍〉を攻撃!連撃のソウル・ブレード!!」
竜司「バカな…!」
竜司LP:1100-(3500-3000)=600
十代「遊佳の場にはまだ〈レッドアイズ〉がいる! これで竜司のライフはゼロになる!」
三沢「まさかブルーアイズデッキに勝つのか!」
遊佳「〈真紅眼の黒竜〉でダイレクトアタック! 黒炎弾!!」
レッドアイズの攻撃が竜司に放たれようとしたときだった。
竜司「オレは…負けん! 手札から〈アンクリボー〉の効果を発動! このカードを手札から墓地に送り、相手もしくは自分の墓地のモンスターを特殊召喚する!」
遊佳「何!」
竜司「よみがえれ、〈青眼の白龍〉!!」
竜司の場に〈青眼の白龍〉がよみがえり、〈レッドアイズ〉の攻撃から身を守る。
遊佳「〈レッドアイズ〉の攻撃は中止します。ボクはこれでターンエンドです。〈ギルティギア・フリード〉の攻撃力は2700に戻ります」
竜司「エンドフェイズに〈アンクリボー〉によって特殊召喚されたモンスターは墓地に送られる」
遊佳LP:700
手札:0 デッキ:31 墓地:8 除外:1 EXデッキ:14
モンスターゾーン
〈鋼鉄の魔道騎士ギルティギア・フリード〉攻撃力2700
〈真紅眼の黒竜〉攻撃力2400
魔法・罠ゾーン
無し
竜司「俺のターン、ドロー! 愛智遊佳。貴様の実力は認めよう。確かにオベリスクブルーを名乗る資格は貴様にあるようだ。だが、俺は負けるわけにはいかない。魔法カード〈龍の鏡〉を発動! 墓地の融合素材に必要なモンスターを除外しドラゴン族融合モンスターをエクストラデッキから特殊召喚する! 」
遊佳「君の墓地には‥」
竜司「俺の墓地に眠る2体の〈青眼の白龍〉を除外し融合を行う! 白き誇り高き竜よ、完璧なる魂を合わせ我がフィールドに現れよ! 融合召喚、〈青眼の双爆裂龍〉!!」
〈青眼の双爆裂龍〉攻撃力3000 守備力2500 レベル8
遊佳「2体のブルーアイズの融合体…!」
竜司「このカードはモンスターに2回まで攻撃が出来る。これで終わりだ!〈青眼の双爆裂龍〉で〈ギルティギア・フリード〉と〈真紅眼の黒竜〉を攻撃! 滅びのツインバーストストリーム!!」
遊佳「うわあああああー!!」
遊佳LP:700-((3000-2800)+(3000-2400))=0
遊佳のモンスターが全滅し、ライフが0になった事で勝負が決まった。
竜司「はあハア…!」
竜司(なんて奴だ…。この勝負俺が負けてもおかしくなかった…。遊佳は将来俺の前に立ちふさがるデュエリストになるかもしれん)
竜司と遊佳のデュエルが終わると、デュエルフィールドのモニターが映し出される。
海馬『竜司、苦戦しすぎだな』
竜司「しゃ、社長!」
海馬『貴様はオレの後継者として認めたデュエリスト。〈青眼〉使いとして恥じぬよう研鑽を積むことだ』
竜司「もったいないお言葉です…!」
画面に映る海馬に竜司はお辞儀をした。
鮫島「オ。オーナー! 一体彼は…!」
海馬『今言った通り、甲斐田竜司はオレの後継者となる男だ。奴にはオレのデュエルで培った技術を全て叩き込んでいる。その証としてペガサスに〈青眼の白龍〉のカード3枚を新たに製作し、奴に託してある』
鮫島「だから彼は〈青眼の白龍〉を持っていたんですね」
海馬『それはおいていて、鮫島! 今のアカデミアの体たらくは何だ! 竜司に頼みオベリスクブルー及び各ランクの生徒にデュエルを挑んだが、オベリスクブルーは権力を元に差別するだけのクズ集団、ラーイエローはどっちつかずのことなかれ共、オシリスレッドはデュエルもまともにできない落ちこぼれの集まり! 貴様はアカデミアで何を教えている!』
優秀なデュエリストの育成を目指しているアカデミアの現状に海馬は怒りを覚えていた。
きっかけはアカデミアで育成した卒業生の殆どがプロ入りしているがほとんどがデビュー後に消えていく。そこでアカデミアの現状を知るべく、後継者である竜司に視察に行かせたのだ。
鮫島「め、面目ありません…」
鮫島は海馬に頭を下げるしかなかった。
海馬『だが、先の愛智遊佳のようなデュエリストがいるならまだ望みはあるだろう。負けたとはいえ竜司を相手に食い下がれるデュエリストはそういまい。鮫島、1年だけ時間をやる、それで育成に結果が出ないのであればデュエル・アカデミアは閉鎖させてもらう!』
クロノス「ま、待ってくださいーノ! 今いる在校生達はどうするつもりですーノ!?」
海馬『見込みのある奴は他のアカデミアに編入手続きをしてもいいが、見込みの無い馬の骨にもならん奴は退学してもらう。例えそれが鮫島の愛弟子である丸藤亮であってもだ!』
亮「!」
海馬『竜司にはデュエル・アカデミアにいてもらう。貴様らの情報を逐一報告してもう為にな』
それを最後に通信は切れた。
竜司「これからよろしくお願いします」
竜司の在籍が決まり、デュエル・アカデミアはより一層騒がしくなった。