遊戯王★転生GX-魔道騎士決闘伝   作:Laginera

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第8話「退学アンティ制裁デュエル! 十代VS翔 後編」

―控室

 

廃寮に現れた女デュエリスト、ソフィア

 

本名はソフィア・ゆかり。新設された本土のネオ・ドミノシティ出身のデュエリスト。賞金首のデュエリストを捕まえたり、依頼があったら仕事をする裏稼業で生計を立てていた。

今回の件ではタイタンに恨みのあるデュエリストから依頼を受けてきて彼を捕まえる事、もう一つ、ブルー生徒の誰かが遊佳を追い出すために依頼してきたそうだった。

 

遊佳「ネオ・ドミノシティ…!?」

ソフィア「海馬コーポレーションの科学技術で童実野町に隣接された、近代社会を発展させた町よ。レクス・ゴドヴィンによって管理されているわ」

遊佳「…」

 

遊佳(この世界ではすでにネオ・ドミノシティが作られているのか…。)

 

ソフィア「そこにあるアカデミアは新たな召喚方法の研究をしているのよ」

遊佳「それが…シンクロ召喚…!」

 

なぜソフィアがシンクロ召喚を使えたのかわかった気がした。

 

ソフィア「ところで、デュエルを見に行かなくていいんですの?」

遊佳「ああ、大丈夫ですよ」

 

遊佳(十代。このデュエルは君にとって辛いかもしれない。だけど、『楽しくないデュエル』はこれから経験していことになるでしょう。自分で乗り越えるためにもボクは何も言えない)

 

遊佳は心を鬼にして十代の行く末を見守ることにした。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――― 

 

―デュエル・フィールド

 

十代「オレのターン、ドロー! 〈E・HEROスパークマン〉を召喚!」

 

〈E・HEROスパークマン〉攻撃力1600 守備力1400 レベル4

 

十代「バトルだ! 〈スパークマン〉で〈パトロイド〉を攻撃! スパークフラッシュ!」

翔「トラップカード〈スーパーチャージ〉を発動! 〈ロイド〉モンスターが攻撃を受けた時発動でき、デッキからカードを2枚ドローする!」

十代「だが〈パトロイド〉は破壊されるぜ!」

翔「くっ…!」

 

翔LP:4000-(1600-1200)=3600

 

十代「オレはカードを1枚セットしてターンエンドだ…」

 

十代LP:2800

手札:3 デッキ:33 墓地:2 除外:0 EXデッキ:15

モンスターゾーン:

〈E・HEROスパークマン〉攻撃力1600

 

魔法・罠ゾーン

セットカード1枚

 

 

三沢「十代! さっきからお前らしくないぞ! なんでそんな消極的なデュエルをするんだ!」

十代「…」

翔「兄貴…」

 

 

佐藤「予想道理ですね。遊城十代はデュエルから〈楽しみ〉を奪われると途端に消極的になる」

クロノス「シニョール佐藤。何でそんなことがわかったんですーノ?」

佐藤「普段の十代君の様子を見ていればわかりますよ。彼は座学の授業は居眠りや出席しないことが多いです。逆に実技の授業になると途端にやる気を出してオベリスクブルークラスの実力を発揮する。つまり彼は好きなことに没頭できるが嫌いな事は避けたがる子供の様な性格をしているんですよ」

クロノス「つまりどういうことナノーネ?」

佐藤「…プロをしていた私にはわかるんですよ。彼は遊びとしてのデュエルモンスターズは得意でも、意地でも勝たなくてはいけない状況にはとことん弱い。クロノス教諭、あなたを破るほどの実力があっても、彼はデュエリストとして致命的な欠陥を抱えている。真剣勝負に弱いという〈闘争〉を大いに嫌う事。何かを失うデュエルに弱いという事です」

クロノス「一言余計ナノーネ。まあドロップアウトボーイは要するに子供過ぎるということですーネ」

佐藤「そういう事です」

鮫島「…」

 

鮫島(十代君。急に大人になるのは種だった植物がいきなり成長する位の無茶だろう。だが、このままでは君はヒーローデッキだけではなくデュエリストとして大切なものを失うことになる…!)

 

 

翔「ボクのターン、ドロー! 魔法カード〈サンダー・ボルト〉発動! 相手の場のモンスター全てを破壊するっス!」

十代「くっ…! 」

翔「更に手札から〈融合〉を発動! 手札の〈スチームロイド〉と〈ジャイロイド〉を融合し、〈スチーム・ジャイロイド〉を融合召喚!」

 

〈スチーム・ジャイロイド〉攻撃力2200 守備力1600 レベル6

 

万丈目「十代の場にモンスターはいない。この攻撃が通れば奴の敗北。とんだ番狂わせだぜ」

明日香「十代はこんな所じゃ終わらないわ…」

 

 

翔「バトルフェイズ〈ドリルロイド〉でダイレクトアタック!」

十代「罠カード〈攻撃の無力化〉!! バトルフェイズを終了させる!」

 

ドリルロイドの攻撃が無力になり、翔の攻撃を防いだ。

 

十代「…翔。お前はどうして本気を出せるんだ…? こんな意味のないデュエルに?」

翔「アニキ、ボクだってこのデュエルに意味は無いと思っているっス。だけどこれがもしアニキとのアカデミアの最後のデュエルかもしれないなら本気出戦いたいんス。後で後悔しないように…!」

十代「後悔…!」

翔「アニキはいいんすか! もしヒーローデッキを失う事になって、こんなデュエルで終わるなんて! ボクは退学になってもアニキと全力でデュエルした思い出がああれば後悔しないっス! ボクはこれでターンを終えるっス」

 

翔LP:3600

手札:0 デッキ:30 墓地:7 除外:0 EXデッキ:14

モンスターゾーン:

〈ドリルロイド〉攻撃力1600

〈スチーム・ジャイロイド〉攻撃力2200

 

魔法・罠カード

セットカード1枚

 

十代「翔…悪いな…! ならオレも後悔しない様に全力でデュエルするぜ! 魔法カード〈闇の量産工場〉を発動し、墓地の通常モンスター〈クレイマン〉と〈スパークマン〉を手札に戻す! 更に魔法カード〈融合〉を発動! 手札の〈E・HEROスパークマン〉、〈E・HEROフェザーマン〉、〈E・HEROバブルマン〉を融合し、〈E・HEROテンペスター〉を融合召喚だ!」

 

〈E・HEROテンペスター〉攻撃力2800 守備力2800 レベル8

 

翔「アニキっ!」

十代「バトルだ! 〈ドリルロイド〉を攻撃!」

翔「くっ…!!」

 

翔LP:3600-(2800-1600)=2400

 

十代「メイン2に入りモンスターをセットしてターンエンドだ」

 

十代LP:2800

手札:0 デッキ:32 墓地:7 除外:0 EXデッキ:14 

モンスターゾーン:

〈E・HEROテンペスター〉攻撃力2800

セットモンスター 

 

魔法・罠ゾーン:なし

 

 

翔「ボクのターン、ドロー! 〈サブマリンロイド〉を召喚!」

 

〈サブマリンロイド〉攻撃力800 守備力1600 レベル4

 

翔「バトルフェイズ! 〈サブマリンロイド〉は相手プレイヤーに直接攻撃が出来る!」

十代「何! うわああ!」

 

十代LP:2800-800=2000

 

翔「更に〈スチーム・ジャイロイド〉でセットモンスターを攻撃っス!」

 

〈スチーム・ジャイロイド〉の攻撃でセットモンスターである〈E・HEROクレイマン〉が破壊された。

 

翔「〈サブマリンロイド〉は攻撃した後守備表示になるっス。ターンエンド」

 

 

翔LP:2400

手札:0 デッキ:30 墓地:7 除外:0 EXデッキ:14

モンスターゾーン:

〈サブマリンロイド〉守備力1600

〈スチーム・ジャイロイド〉攻撃力2200

 

魔法・罠カード

セットカード1枚

 

十代「オレのターン、ドロー! 〈テンペスター〉で〈スチーム・ジャイロイド〉を攻撃!」

翔「トラップカード〈進入禁止!No Entry!〉を発動! 場の攻撃表示モンスターを全て守備表示にするっス!」

十代「…! カードを1枚セットしてターンエンドだ」

 

十代LP:2000

手札:0 デッキ:31 墓地:8 除外:0 EXデッキ:14 

モンスターゾーン:

〈E・HEROテンペスター〉守備力2800 

 

魔法・罠ゾーン:

セットカード1枚

 

 

三沢「翔の奴なんて粘りだ」

明日香「あの罠カードは1ターン目から伏せられていたわ。いざという時まで取っていたのね」

隼人「きばれ! 翔!」

 

翔「ボクのターンドロー! 魔法カード〈シールドクラッシュ〉を発動! フィールドの守備モンスターを破壊するっス! 」

十代「!」

翔(〈テンペスター〉を破壊して、〈スチーム・ジャイロイド〉と〈サブマリンロイド〉のダイレクトアタックで決めるっス!)

 

十代「悪いな翔。オレも相棒を、ヒーローを失いたくないんだ! 速攻魔法〈融合解除〉! 〈テンペスター〉の融合を解除して融合素材である〈E・HEROスパークマン〉、〈E・HEROフェザーマン〉、〈E・HEROバブルマン〉を守備表示で特殊召喚する!」

 

〈E・HEROスパークマン〉守備力1400

〈E・HEROフェザーマン〉守備力1000

〈E・HEROバブルマン〉守備力1200

 

 

翔「…流石アニキっス! 〈サブマリンロイド〉を攻撃表示にしてバトルフェイズ! 〈サブマリンロイド〉でダイレクトアタック!」

十代「くっ…!」

 

十代LP:2000-800=1200

 

翔「〈スチーム・ジャイロイド〉で〈スパークマン〉を攻撃! 〈サブマリンロイド〉を守備表示に変更しターンエンドっス」

 

翔:LP:2400

手札:0 デッキ:29 墓地:7 除外:0 EXデッキ:14

モンスターゾーン:

〈サブマリンロイド〉守備力1600

〈スチーム・ジャイロイド〉攻撃力2200

 

魔法・罠カード:無し

 

 

十代「オレのターン、ドロー! 魔法カード〈強欲な壺〉を発動し、カードを2枚ドロー! 魔法カード〈融合〉を発動し、〈フェザーマン〉と〈バブルマン〉を融合し、〈E・HEROセイラーマン〉を融合召喚!」

 

〈E・HEROセイラーマン〉 攻撃力1400 守備力1200 レベル5

 

十代「カードを1枚伏せてバトルフェイズ! 〈セイラーマン〉はオレの魔法・罠ゾーンにカードがある時、ダイレクトアタックが出来る! 」

翔「くっ…!」

 

翔LP:2400-1400=1000

 

十代「オレはこれでターンエンドだ」

 

十代LP:1200

手札:0 デッキ:28 墓地:10 除外:0 EXデッキ:14 

モンスターゾーン:

〈E・HEROセイラーマン〉攻撃力1400 

 

魔法・罠ゾーン:

セットカード1枚

 

十代も腹を括り、天性のドロー運を発揮してデュエルを続けていく。

 

翔「ボクのターン、ドロー! …!」

 

翔はドローしたカードを見て目を見開く。

 

翔(パワーボンド! 兄さんから使用を封印されたカード…!)

 

機械族融合モンスター専用融合魔法である〈パワーボンド〉。

強力な力と引き換えに高いリスクを持っている魔法カードである。

 

翔はかつていじめっ子とのデュエルで些細な口論となり、それを亮に諫めてもらったことがある。感情的になり相手の反撃を考えてなかった翔はもしデュエルを止めなければ負けていた。

 

亮から叱責されて以来〈パワーボンド〉はお守りとしてデッキに入れているが、使用はしていなかった。

 

翔(アニキは攻撃力の低いセイラーマンを召喚した。それはあの伏せカードに反撃の手段があるってことっス。 〈サブマリンロイド〉で直接攻撃して〈スチーム・ジャイロイド〉で攻撃すればそれでアニキのライフは0になる。〈サブマリンロイド〉のダイレクトアタックのみに抑える事も出来るけど…。ボクは後悔したくないっス!)

 

翔「バトルフェイズ! 〈サブマリンロイド〉でダイレクトアタックっス!」

十代「くっ…!」

 

十代LP:1200-800=400

 

 

明日香「〈スチーム・ジャイロイド〉の攻撃で十代は…!」

万丈目「ふん…」

 

翔「〈スチーム・ジャイロイド〉で〈E・HEROセイラーマン〉を攻撃!」

十代「トラップ発動! 〈異次元トンネル ミラーゲート〉!!」

翔「!」

 

十代が発動したカードの効果で〈スチーム・ジャイロイド〉と〈セイラーマン〉のコントロールが入れ替わる。

 

十代「〈E・HERO〉が攻撃された時、攻撃してきたモンスターとオレの〈E・HERO〉のコントロールを入れ替えてバトルを続行する! 〈スチーム・ジャイロイド〉のコントロールをエンドフェイズまで貰うぜ!」

翔「うわああ!」

 

翔LP:2400-(2200-1400)=1600

 

翔「流石アニキッす…! 〈サブマリンロイド〉を効果で守備表示に変更し、ボクはこれでターンエンド。〈スチーム・ジャイロイド〉のコントロールを返してもらうっス」

 

翔LP:1600

手札:1 デッキ:28 墓地:7 除外:0 EXデッキ:14

モンスターゾーン:

〈サブマリンロイド〉守備力1600

〈スチーム・ジャイロイド〉攻撃力2200

 

魔法・罠カード:無し

 

 

十代「オレのターン、ドロー! 魔法カード〈ホープ・オブ・フィフス〉を発動! 墓地の〈E・HERO〉と名のつくモンスター5体をデッキに戻してシャッフルし、その後2枚ドローする! ただし場と手札にこのカードしか無ければ3枚ドローする! 」

 

明日香「今、十代の墓地には〈E・HEROスパークマン〉、〈E・HEROクレイマン〉、〈E・バブルマン〉、〈E・HEROフェザーマン〉、〈E・HEROセイラーマン〉の合計5体がいるわ。発動条件をギリギリ満たしているわね」

三沢「十代のライフは残り400。このドローで全ての決着がつく…!」

 

十代「デッキをシャッフルし、カードを3枚ドロー! 手札からオレは魔法カード〈サンダー・ボルト〉を発動…! 相手の場のモンスター全てを破壊する…!」

翔「くっ…!」

十代「更に〈E・HEROバースト・レディ〉を召喚…!」

 

〈E・HEROバースト・レディ〉攻撃力1200 守備力800 レベル3

 

翔「アニキ…やっぱデュエルって楽しいっすよね」

十代「ああ…そうだな」

翔「だから遠慮なく来て欲しいっス! 退学になってもまた来年受験してアカデミアに戻ってくるっスから…! デュエルがある限りボクとアニキの友情はずっと繋がっているっス!」

十代「翔…! ああ、その為にもこのデュエルに決着をつける! 魔法カード〈H―ヒート・ハート〉!! 場のモンスター1体の攻撃力を500ポイントアップさせる! 〈E・HEROバースト・レディ〉の攻撃力を500ポイントアップさせる!」

 

〈E・HEROバースト・レディ〉攻撃力1200+500=1700

 

十代「〈バースト・レディ〉でダイレクトアタック…!」

翔「うわああっ…!」

 

翔LP:1600→0

 

 

デュエル終了後、十代はクロノス達の元に走る。

 

十代「なあ本当に翔は退学なのかよ!? あんなに良いデュエルが出来るのに…!」

クロノス「むぐ…」

佐藤「そういう約束のデュエルだったはずです」

 

三沢「クロノス教諭、佐藤先生。いくら何でも退学は重すぎるのでは…!」

 

三沢も訴えるが、そこに1人の教員が現れる。

 

響みどり「ちょっとクロノス教諭、佐藤先生。翔君は0点どころか満点の好成績ですよ」

十代「響先生!」

クロノス「なんですーと!」

 

響先生によるとクロノス達が持っていったのは仮の成績表であり、翔は答案用紙に名前を書き忘れていたので0点としていた。後で諸注意をした後にしっかりとした成績表を作るつもりだったらしい。

 

鮫島「そう言う事でしたか。であれば、もう制裁デュエルも終わりましたし、テストで好成績を抑えた生徒を簡単に退学させるわけにはいきませんね。翔君の退学は成績に免じで取り消しと言う事で」

翔「あ、ありがとうございます!」

十代「さっすが校長!」

響「あ、だけど十代君はこれから補修を受けてもらいます」

十代「え…!?」

響「ギリギリ赤点は避けているけど、全部のテスト結果がギリギリなのはいただけないわね」

十代「そんなああああああー!」

 

翔の退学はなくなったが、変わりに十代は1か月間補修の毎日となった。

 

 

 

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