機動戦士ガンダムSEED Gladius   作:プワプー

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最近…せっかくあるし、前書き・後書きになに書こうかなぁ~て考えるのですね。

すみません…第3話です。


第3話 別れ、そして旅立ち Ⅲ

 

 

 あれから数日たった。

 かつて村があったところはまだ悲惨な光景だった。

 片付けの作業をしている人たちとは別に軍服姿の三人の男がいた。一人は中年の威厳のある男性で二人は若く彼の部下のようであった。

 「しかし…ひどい有様です。生き残りは一人だとか…しかもまだ少年とか…」

 若い士官、ウェインは顔をしかめて言った。

 一方、もう片方の堅物そうな士官は上官に不満を漏らした。

 「私たちがこの町に来たのは、補給のためです。こんなところに来て良いのですか、ガウェイン大佐。」

 「それもそうだな…。」

 ガウェインはから返事で答えた。

 「ジェローム、ウェインは先に戻っててくれ。俺は後から行く。」

 

 彼らを去っていくのを確認し、ガウェインは広場へ向かった。そこには村人たちの遺体が安置されている。彼はある名前を探し、見つけ、そこで立ち止まった。

 ハーディ・トレンシー

 「まったく…、デュエインのヤツになんて言えばいいか…久しぶりというのに…こういう再会は考えてなかったぞ。」

 もう返事も来ない、その布に包まれたかつての戦友に向かって話しかけた。

 

 

 アバンは部屋に前に立っていた。ジーニアスを手に持ち。

 その隣ではリィズと3人の子どもたちがいた。この3人の子どもたちはダグラスの子どもである。

 『待て、アバン。心の準備ができてない。』

 「お兄ちゃん、本当にいいの?」

 「そうだそうだ、アバン。」

 「いけないんだぞぉ。」

 「お母さんに怒られる~。」

 口々に言われながらも、いいんだよと言い返した。

 そして、部屋に入ろうと、ドアノブに手を伸ばしたとき、

 「何しているの。」

 後ろから女の人の声が聞こえた。振り返るとそこにはマーサが立っていた。

 「ここにはまだ来るなって言っていたでしょ。」

 「いや…ジーニアスを返しに…」

 たじろぎながらアバンが答えると、マーサはひょいっとアバンからジーニアスを取り上げた。

 「あんたたちは他にやることあるでしょ。」

 そう言い、アバンらを追い返した。

 

 すたこらと去るアバンに「やーい、怒られた。」と茶化す子どもたちが去っていくのを確認し、マーサはコンコンとドアを叩いた。

 「入るよ。」

 彼女は部屋にいる人物の返事を待たず、ドアを開けた。もっともこの部屋にいる彼も返事をすることはなかった。もちろん、彼女もそれをわかっていた。

 彼はベッドの上でうずくまっていた。

 「…ご飯、食べてないのかい。身が持たないわよ。」

 さっき運んできた昼食は手を付けられておらず、冷めていた。

 ヒロはマーサの言葉にも何も答えなかった。

 あれからずっとこんな感じだった。

 たまに言葉を発しても、いつも自分を責める言葉だった。

 彼女は片付けながら、

 「ヒロ、あんたが作っていたヤツ、工場のところに置いてあるよ。あと、これジーニアス。さっき、アバンが持っててね。ここに置いとくからね。」

 と言いながら、机にジーニアスを置き部屋を出て行った。

 『ヒロ…』

 

 部屋には、ビープ音が鳴り響くだけだった。

 

 

 村を知らない者たちにとって今回のことは寝耳に水のことであり、また自分たちにも火の粉が降りかかるのではという不安があった。

 さらに、一部隊ではあるが軍が補給を兼ねてしばらくここで休息するといい、滞在している。

 海辺の町では大騒ぎであった。

 今、町長室では話し合いが行われていた。

 「何でこんなタイミングで軍が来るんだ!?」

 「この際あの子をここに来た軍に保護してもらうのはどうです?」

 「しかし、あの子は…」

 「では、どうするのだね!あの子がいる限り、この町にも危険が及ぶかもしれないんだぞ!」

 「そうだそうだ。また、いつあいつらが来るかもしれないじゃないか。」

 

 「ダグラス、あなたはどう思っていますか?」

 今まで彼らのやり取りを聞いていた町長は黙っているダグラスに尋ねた。

 みんなダグラスに目を向けた。ダグラスはただ黙っているだけだった。

 しばらく、静寂が流れた。

 

 「もしもーし。すみませんが…ちょっとよろしいでしょうか~。」

 突然、窓の近くから声が聞こえた。みな驚き、声がした方を見ると、そこには左眼の上から頬にかけ傷があり、白髪頭の髭を生やした老人が立っていた。そして手には刀を持っていた。

 「えっと、申し訳ありません。どなたでしょうか。一応ドアに呼び鈴があったはずなのですが…」

 ここにどうやって入ってきたのか。それも含めて驚きながらも、町長は何とか平静を保ちながら尋ねた。

 「いや~、呼び鈴は確かにあったんだけどね…何度も鳴らしても応答ないし、外からもずいぶん熱心な議論が聞こえてきたから…登ってきちゃった。」

 みんなが唖然としながらも構わずその老人は続けた。

 「いやはや、自己紹介が遅れてしましましたね。ヴァイスウルフの者です。ちなみに自分はルドルフ・ガルダリクといいます。こちらにダグラス・スティサムという人がいると思うのですが…彼から連絡受けてね。」

 名前を呼ばれ、それまで黙っていたダグラスがルドルフの下へとやって来た。

 「自分がダグラスです。しかし、すでに依頼人も亡くなっています。」

 もう依頼はなくなった。と言おうとしたとき、ルドルフに遮られた。

 「いや…依頼は続いてるよ。それに依頼の件だけでなく、もう一つあるんだ。」

 は?と思いがけない言葉を受け、ダグラスは驚いていたが、ルドルフは構わず話を進めた。

 「セシル・グライナーとは、『何かあったとき、ヒロを引き取る』…そういうことになっているんだ。」

 

 

 

 

 

 

 海上に一機の航空機‐スピアヘッドが飛んでいた。

 「どうだ?」

 パイロットの男性士官が後ろの作業している女性下士官に尋ねた。

 「やっぱり…ボスゴロフ級の潜水艦の反応が確認できます。…大佐に報告ですね。」

 パイロットはスピアヘッドを野営地へ戻るために旋回させた。

 

 「大佐のカンが当たってことか…。ZAFTが追ってきたのか…。」

 




簡単な登場人物紹介

主要ではないけど、紹介した方がいい登場人物を載せます。

ダグラス・スティサム
 ナチュラル。運び屋。村に必要な物資を運んでくれていた。ジャンク屋も営んでい  て、ここで働いている人たちは兼務している。また、彼らの中には、徒弟として働い ているのもいる。

マーサ・スティサム
 ナチュラル。ダグラスの妻。彼との間に三人の子供がいる。度胸もあり肝もすわって いる。住み込みのアバンやリィズを含め、ダグラスの下で働いている人たちの面倒も よく見る。彼女には皆、頭が上がらない。

カイル
 ナチュラル。ダグラスの下で働いている青年。今では彼の右腕として、運び屋・ジャ ンク屋をまとめている。
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