俺が執行官……ってコト!?   作:爆死san

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『仲間』について……

執行官ってなる経緯は様々なんだけど、俺は先遣隊上がりなんだ。……意外かな? 誰でも下積み時代ってのはあるものだよ。まあ、その頃の仲間は皆、死んでるんだけどね。


スニーキングストーキングスナイパーストーリー

 

 

 

 少し時が遡り、唐突な来訪者が訪れる数日前の事だ。

 

 この日の俺は、新兵の訓練を見るわけでもなく、ナシャタウンにお忍びで赴く訳でもなく、同僚がいる執務室に居た。

 

 彼女から頼んでいたものを貰うためにだ。

 

 彼女が卓上に置いた錠剤が入ったケースこそがお目当ての代物。

 

 いつもと変わらず、それを無愛想に突き付けて、彼女は手元の資料へと視線を戻す。

 

 ……要するにさっさと持っていけって事だ。

 

 その意図通り、彼女に何か言うことも無く、そのケースをポケットへ入れる。

 

 そして、部屋から出ていこうとした時、彼女はふと口を開いた。

 

「貴方にとって……その目的はそれほどまでに大事な事なの?」

 

 錠剤をポケットへしまい込む俺を見て、向かいの『傀儡(サンドローネ)』は問い掛ける。

 

「……どういう意味かな?」

 

「貴方のやっている事、それは自らの命を縮める行為に他ならないわ。そんなの手の込んだ自殺と何ら変わりが無いわよ」

 

「人によっては、定めた目的に命を懸ける事もあると思うよ。それが端から見たら自殺のように見えたとしてもね」

 

「……そうね。命の使い方は持ち主の自由だもの」

 

「好きに生きても最後は理不尽なものだからさ。生きている内にやりたいことは済ませた方が良いって事だよ。何せ、それが出来ずに死んでいくヤツをごまんと見てるからね」

 

「……それは、貴方が()()()のただ一人の生き残りだから?」

 

 彼女の言葉と共に扉へと進む足が止まる。

 

 これには素直に驚いた、彼女からその言葉を聞くとは思っていなかったからだ。

 

「……それ、何処で知ったのかな?」

 

「『博士(ドットーレ)』の調査をしている時、偶然に見つけたの。尤も、殆どの記録が消されていたせいで、僅かな情報しか手に入らなかったけどね」

 

『博士』配下の第404先遣隊中隊、通称()()()、またの名を実験犬中隊。

 

 それがかつて──俺が仲間達と共にいた部隊。

 

 しかし、同部隊はドットーレの勅命の任務を遂行中に壊滅し、部隊の登録はおろか、その情報さえも抹消されている。

 

「驚いた……記録が残ってたなんてね」

 

「あのマッドサイエンティストの部下にも良心を捨てきれなかった者もいたみたいね。アイツの実験の被験者、それに関わった部隊について僅かだけど、記録が残っていたわ」

 

 そう言って、彼女は端が折れて皺がついた写真を一枚卓上に置いた。

 

 若干、色褪せてしまっているが、写真に写っていた少年少女達は揃って笑っていた。

 

 そして、隣の少女に肩を組まれ、少し照れ臭そうに目を背けている少年こそ──

 

「……懐かしいな」

 

 ……そういえば、部隊に編入された初日、集合写真を撮らされたか。

 

 お気楽な仲間が人生最後の写真とか、皆にボヤいていたのを覚えている。

 

 周りも、言った本人もそんな冗談で笑っていた、

 

 そして皮肉にも、俺を除いて彼らにとって本当に最後の写真となってしまった。

 

「これを踏まえて貴方に聞くわ。貴方が探している人というのは、かつてライカの部隊員なのかしら? 貴方の他に生存者がいたのかしら?」

 

「……いや、いないよ。生存者は俺一人だけだ」

 

「では、貴方は誰を探しているの? あの部隊に貴方の他に生存者はいないのだとしたら──」

 

「──サンドローネは死人は蘇ると思う?」

 

「はぁ?」

 

「姿や声……あらゆる要素を模倣して新しく生まれたら、死人は蘇ったと言うのかな? それとも生まれ直したって言うのかな?」

 

「……馬鹿馬鹿しい話ね。死人が蘇る訳無いじゃない。結局は一度、生まれたら死ぬまでそれきりよ」

 

「そうだね……それは俺も同意するよ。死んだ人間が蘇る訳が無い」

 

 無論、特殊な条件があれば人は死の淵から甦る事はあるかもしれない。

 

 だが、それは選ばれたごく一部の者の特権であり、殆どの者にとって死は絶対だ。

 

 死は絶対だ──それが覆りはしない。

 

「死んだら……そこで終わりなんだ」

 

 それが覆ったら──必死で戦って、それでも生きようとして、死んだ仲間が馬鹿じゃないか、死に物狂いで足掻いた仲間は愚かじゃないか。

 

 そんなの彼女が──皆があんまりにも憐れじゃないか……

 

「だから……俺は絶対に認めない。アレが彼らなんて、皆にはそれぞれ名前があった。ただ名簿から消えていくだけだったとしても……俺の仲間達は確かに彼処にいたんだ。あんな泥の塊が彼女で──皆であってたまるものか」

 

「す、スカラマシュ。貴方……」

 

「……ごめん。少し感情的になり過ぎた。薬の件、わざわざありがとう」

 

「……ねえ、貴方は──」

 

 サンドローネが何か言い終わる前に鋼鉄の扉が閉じる。

 

 そして、振り替えること無く、そのまま奥へと歩いていく。

 

 食い縛った唇の端から一筋の血が流れているのに気が付かぬまま。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 唐突だが、俺はどうも生まれつき運がない星の下に生まれたらしい。

 

 子供の頃、ようやく買えたパンを野良犬に取られたり、ファデュイに入ったばかりの頃は俺だけが教官に怒鳴られたり。

 

 そして、先遣隊にいた時も他の部隊間との賭け事でカモにされたり……いや、アレは相手がイカサマしてたからか。

 

 ……とまあ、何かと厄介事に巻き込まれる事が多かった。

 

 そして、執行官になってからは──まあ、周りに面倒事を振り撒く事もあるし、その逆も然りだろうか。

 

 ……個人的には後者の方が多いつもりであるが。

 

 つまり、何が言いたいのかというのは──

 

 破壊された陸巡艇の残骸を踏みつけ、俺達と対面する一人の男。

 

 異様なまでの存在感と、その目から感じる俺に対しての明確な敵意と殺意。

 

「月の気配を追って来てみれば……わざわざ探す手間が省けたぞ。あの時のの借りを返してやる……」

 

 さぞかしご立腹なこの男こそ『月の狩人』──今回、俺が引いてしまった貧乏くじその人である。

 

「しつこいね。俺は君にまで貸しを作ったつもりなんて無いんだけどね?」

 

「相変わらず……ペラペラと……っ!」

 

 どうやら、いつの間にか俺にも質の悪い追っかけが付いて回るようになったらしい。

 

 当然だが、継ぎ接ぎ姿の元人間に付きまとわれて、喜ぶ趣味は俺には無いのだが。

 

「『散兵』様、アレが……?」

 

 その溢れ出る威圧感に仮面の中で声を震わせながら、傍らの副官が問いかける。

 

 いや、彼自身も聞かなくても、その問いの答えなど分かっているのだろう。

 

「そう。あちらの方がお騒がせのウチの元第三位のストーカーだよ」

 

「……それ、立場的には我々も同じになってしまうのでは?」

 

 失礼な、俺達は彼女を捜しはしても、彼女のストーキングはしてないぞ。

 

 というか、直近で彼女の方が俺達の同僚を探している。

 

 要するにお互い様ってこと……いや、違うか。

 

「さて……ミハイル君、執行官第六位として命令するよ。俺を除いた各分隊は直ちに実験設計局まで後退。サンドローネの機械軍団と協働して実験設計局の防衛に徹しろ」

 

「し、しかし……『散兵』様は……」

 

「優秀な部下に発狂したメンヘラストーカーの相手をさせる訳にはいかないからね……急いで」

 

「……っ、はっ! ……おまえ達も聞いていたな? 実験設計局まで下がるぞ!」

 

「「「はっ!」」」

 

「……御武運を」

 

「やれるだけやるさ」

 

 命令と共に武器を収め、足早にその場を去っていく将兵を彼は冷たい眼差しで見つめていた。

 

「馬鹿め……逃がすと思っているのか?」

 

 そして、その組んだ腕の内で指を叩くと、影の中から赤黒い腕が伸びてくる。

 

「おっと」

 

 遊星から放たれた閃光がその腕を灼き、過剰な雷元素の奔流は影の腕を爆砕した。

 

 紫の爆炎と共に吹き上げる爆風を浴びながら、俺も彼も微動だにしない。

 

「駄目だよ? せっかく君の希望通り、俺が相手をしてあげるってのに」

 

「ほざけ……今度こそ、その減らず口ごと潰してやる……」

 

 今回はあの時のように誰かの助力なんて無い。

 

 俺自身の力で撃退──若しくは増援が来るまで、この場で持ちこたえなくてはならないだろう。

 

 正直なところ、状況は絶望的──それでも退く理由にはならない。

 

 俺とて腐っても執行官の一員……虚勢でもその意地を張らせてもらおう。

 

「おお、怖い。それだから嫌われるんだよ」

 

「黙れっ……!!」

 

 合図と共に彼の背後、側面へ回り込ませていた遊星が一斉に閃光を吐き出す。

 

 そうして起こる紫の爆轟と共に、互いの刃同士がぶつかり合い──戦端が開かれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──はあっ!!」

 

 顔のすぐ横を禍々しい長槍の一閃が通り抜けていく。

 

 躱した体勢のまま腕の内で小銃を回し、銃床を腹部へと打ち付ける。

 

「っ……小癪な真似を……うぐっ!」

 

 再度、小銃を回して今度はその引き金を引く。

 

 放たれた銃弾は相手の身体へ撃ち込まれる同時に爆ぜる。

 

 爆発の熱と爆風が頬を掠めながら、詰められた距離を再度離していく。

 

 邪眼の元素放出による高速移動──まるで雷光のようにも見えるそれを常人が捉えるのは至難の技だろう。

 

 尤も、それはあくまで相手が人間の範疇にあればの話なのだが。

 

「チッ……」

 

 追い縋るように伸びてくる影の腕を遊星の閃光が焼き切り、すかさずに第二射を放つ。

 

 銃弾が直撃し、その爆轟をもろに受けても、当の本人は少し体勢を崩すのみだ。

 

「ホント、無駄に丈夫だな……」

 

 というより、前に戦った時よりも明らかに耐久力が上がっている。

 

 対多数を想定して、炸裂弾の方を多く持ち込んでいるのもあるかもしれないが、それを考慮したとしてもだ。

 

「逃がすか……!!」

 

「はやっ……!?」

 

 邪眼の元素を一気に解放し、亜音速の突撃をすんでのところで躱す。

 

 そして、ボルトハンドルを引き、『月の狩人』の背部へもう一発──だが、今度は彼の方が早かった。

 

 死角から伸びてくる影の腕──すぐ照準を合わせ、引き金を引く。

 

 銃弾の炸裂と共に雷元素を放出して、もう一度、彼と距離を取る。

 

 しかし、今度は彼自身が追い縋って来ていた。

 

「ほんと、しつこいなぁ……!」

 

 更に放出する元素量を上げ、更に加速──冷たい空気に打たれながら、錠剤を口へと放り込む。

 

 錠剤が喉を通ると、瞬く間に身体の内で轟いていた膿のような不快感がまるで嘘だったかのように軽くなる。

 

 流石、『博士』──いや、ここはサンドローネと言うべきか。

 

 この薬の効果と即効性についてもそうだが、此方の我儘を聞いてくれた彼女には感謝の言葉しか見当たらない。

 

「──そこっ!!」

 

 眼前へと迫る槍の刃先──それが突き刺さる寸前、銃剣の刃とぶつかり合い、激しい火花を散らした。

 

「クッ……しぶといヤツめ!」

 

「生憎、伊達や酔狂で執行官をやってなくてね!」

 

 腹部へと蹴りを入れ、背後の遊星達が援護の閃光を放つ。

 

 着弾と共に再度加速──相手も自らを赤い光として、此方を追跡する。

 

 時折、光が交差すると共に甲高い火花が散り、紫の閃光が宙を薙ぐ。

 

 閃光が薙ぎ払った後に、切断された影の腕が爆ぜ、巨大な土煙が舞う。

 

「……っ、しまっ──」

 

「──遅いっ!!」

 

 遊星の一体に障壁を発生させ、土煙を突っ切った槍の神速の一閃を受け止める。

 

「この程度で止められるものか!」

 

「止められてる割によく言うじゃないか……っ!」

 

 しかし、口では強気言ったものの、自分の置かれている状況には歯噛みせずにはいられない。

 

 これはマズい……というか、なんて馬鹿力だよ。

 

 通常出力ならまだしも、加速に使ってた元素を全部回しても防ぎきれないなんて。

 

 そうこうしている内に障壁にヒビが入っていく……

 

 槍が──自分の死がヒビが広がる度に近付いてきている。

 

 既に槍の先端は、目のと鼻の先にまで迫ってきていた。

 

 ──こうなれば、やむを得ないか。

 

 障壁が完全に砕けると同時に遊星の核を崩壊させる──その瞬間、遊星を構成していた雷元素が制御を失い、行き場を失ったエネルギーは一気に外部へと解放された。

 

「──っ!?」

 

 強烈な閃光と熱──それは瞬く間に二人の人影を呑み込む。

 

「──いい加減に消えろ」

 

『お前──」

 

 照門の先には目を見開く『月の狩人』。

 

 迸る光で身体中が麻痺していく感覚を覚えながら、その引き金を引いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 全身の至るところから鈍い痛みが襲ってくる。

 

 身体を強く打ち付けたか、身体中の切創、もしくは火傷──はたまた両方か。

 

「ぐっ……気でも狂っているのか、お前は……!!」

 

 過剰な雷元素に当てられた為か、苦悶の表情を浮かべる『月の狩人』。

 

 その身体からは度々、スパークによる火花が飛び散っていた。

 

 ここまでやってようやく手応えがあった事を喜びべきか、それともこの程度かと嘆くべきか。

 

「君に言われたくはないね……遊星を一から再構成するってかなり手間なんだけど?」

 

「ほざけ……俺の力の方が勝っている、それだけの事だ」

 

 おうおう……ぐうの音も出ない正論で返されちまったよ。

 

「……何故だ? お前はただの人間の筈だ。なのにお前からはあの月の気配を感じる。何故、お前がヤツの魂の一部を持っている?」

 

「はっ……言ってる意味がよく分からないんだけど……っ!」

 

 残存する遊星の一体が雷元素の刃を形成し、背後から奇襲をかける。

 

 しかし、その刃が『月の狩人』に触れることは無かった。

 

「万策尽きたようだな……先程と比較しても動きの精度が落ちているぞ」

 

 地面から伸びた影の腕に絡め取られた遊星から元素がどんどん奪われていく。

 

 紫白の光が弱々しいものに変わり、やがては消えた。

 

「一つ試したい事が出来た。お前を生きたまま槍に吊るせば、あの月はやってくるのか……」

 

「随分とスプラッターな趣味を持ってるね。そういう所だよ、君が女性に逃げられるの」

 

「……その減らず口もろともに粉々にしてやる……っ!!」

 

 煽る癖に、煽り耐性低すぎでしょ……一瞬で扱いを更新したよ。

 

「──ほう? 急いできたつもりだったが……案外、元気そうだね」

 

 唐突に指を鳴らす音が木霊し、同時に紅い刺のようなものが無数に生えてくる。

 

 そして、その刺は『月の狩人』の身体の至るところを刺し貫いた。

 

「うぐっ……こ、これは……赤月の……っ!!」

 

「確かに報告にあった通り、耐久能力については常軌を逸しているようだ」

 

 ……これは驚いた、確かに此処へ来るとは聞いていたけど……まさか、今来てくれるとは。

 

 優雅な歩みと共に、赤い月を思わせる巨大な鎌の刃が煌めく──彼女こそ執行官第四位『召使(アルレッキーノ)』その人だった。

 

「おのれ……っ!!」

 

「さて、此処からは彼の代わりに私が君の相手をしよう。……無論、君がまだ続ける気ならばね」

 

 静かな言葉の中に潜む、身の毛がよだつような殺気。

 

「……くっ、そこのお前、命拾いをしたな……」

 

 流石の『月の狩人』も不利を悟ったのか、影の中へとその身体が沈んでいく。

 

 その身体が沈むと先程まで感じていた、鋭い殺気と禍々しい気配が消える。

 

「……退いたか」

 

「みたいだね……助かった、命拾いしたよ」

 

「礼を言うならサンドローネに言うと良い。彼女に君が『月の狩人』を一人で相手取っていると言われて急行したんだ」

 

「……実験設計局は?」

 

「設備の破損は目立つが、それ以外は特に問題はない。サンドローネの機械軍団と君の部下達が上手くやったようだ。今は子供達と兵士を手伝いに向かわせている」

 

 どうやら、彼女だけでなく、『壁炉の家』の面々、配下の兵士も共に来てくれたようだ。

 

 何はともあれ……皆が無傷とは言えないものの、この局面はどうにか切り抜けたらしい。

 

 むしろ、ここまでボロボロになっているのは俺だけか。

 

「併せてだが、サンドローネから、君と合流次第、ヒーシ島へ向かうように言われていてね。姿を隠した迷い人を見つけ出すには君の力がいるとの事だ」

 

 成る程……全くウチのツンデレーネ様は本当に素直じゃないらしい。

 

「やれやれ……ホント、人をこき使ってくれるよね」

 

「まあ、サンドローネも君の行動には何かと手を焼いていたようけどね。彼女から届いた手紙には君への愚痴も綴られていたよ」

 

「えぇ……」

 

 ……女性ってこわーい。いつの間にか、アルレッキーノにまで俺の所業が知られてるじゃん。

 

「そう卑屈になることはない。君も此処では随分と噂になるようになったみたいじゃないか」

 

「その殆どが誤解と、根拠が無いものばっかりなんだけどね?」

 

 噂というのは話す人間によって面白可笑しく脚色されるのが常である。

 

 その本人としては不本意も良いところなのだが。

 

「後、ヒーシ島へ行く前に必ず医務室へ来るように──とのことだ」

 

「アッハイ」

 

 ……ホント、あの子って人使い荒いよね。

 






『散兵』について③……

スカラマシュに出会ってから、色々なものの見方が変わった。でも、同時にスカラマシュが私に──サンドローネ達にも隠していることがあるって分かるようになったの。彼が隠したいと思う事だから、あまり話したくないというのは分かる。でも……たまに不安になるの。いつか……私でも及ばない所に一人で行っちゃうんじゃないかって、其処から戻るつもりも無いんじゃないかって。
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