やはり俺の逆行は間違っているのか? 作:ペンギンって可愛いですよね
投稿していきます!
本文
雪ノ下雪乃の姉――雪ノ下陽乃。
未来の俺にとっては“絶対に関わりたくない女のランキング”常連の恐怖の存在だ。
笑顔の裏で全てを見透かし、軽いテンションで他人の心を握り潰すスキルを平然と使ってくる。
そんな陽乃が、この日――動いた。
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◆ 葉山隼人、目に見えて“おかしい”
昼休み。
雪乃と会話した翌日、葉山は明らかに変わっていた。
・“みんな”に合わせない
・女子の誘いを軽く断る
・雪乃の様子を伺う
・そしてなぜか俺のそばに来る
おいおい、やめろ。
逆行して赤ん坊から育ち直しても、俺は陰キャだぞ?
中心人物のお前が来ると周囲がざわつくんだよ。
案の定――
「なんで隼人くん、あいつの隣なの?」
「雪ノ下さんの次はあれ?」
「意味わかんないー」
…はい嫉妬ゲージMAX。
そんな空気が張りつめたところへ、
さわやかに場違いな声が響いた。
「やっはろー♪」
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◆ 雪ノ下陽乃、子供相手でも容赦なし
雪ノ下陽乃。
学年は違うが、学校中で知られた“雪ノ下姉妹の姉”。
完成された笑顔と、完成された怪物性を併せ持つ人間。
陽乃は教室に入り、軽く手を振った。
「隼人くん、最近ちょっと変わったね~?」
葉山の肩が跳ねた。
陽乃から見て“変わった”と言われるのは、ほぼ逃げられない証拠だ。
「そ、そうかな?」
「うん。前より“まっすぐ”って感じ?
迷いがなくなったというか、大人っぽいよ?」
小学生捕まえて何を言ってるのかこの人。
そして陽乃は視線をすべらせ――
俺の アホ毛 にロックオンした。
「隼人くんの近くに、前はいなかった子がいるよね。
黒髪で、ぼーっとしてて、アホ毛がぴょこんって」
ぴょこんって言うな。
陽乃は俺をじーっと観察し、
「君、名前は?」
「……比企谷八幡」
「ふぅん。八幡くんね?」
にこっと笑う。
だがその笑みは、
「興味を持ったから、逃がす気ないよ?」
という捕食者の顔だった。
やめてほしい。
本当に。
⸻
◆ 陽乃、核心を突く
陽乃はあくまで無邪気を装って葉山へ言う。
「最近、雪乃ちゃんのことよく見てるよね?
気にしてるんだ?」
葉山は図星で言葉が詰まる。
さらに陽乃の追撃。
「それに隼人くん、誰かの影響を受けた感じがするなぁ。
“みんな”じゃなくて、“誰か一人”のために動くようになった。
前の隼人くんならしなかったことだよ?」
陽乃の視線が、再び俺へ。
「ねぇ八幡くん。
あなた、隼人くんに何を言ったの?」
逃げられねぇ。
「……別に。ちょっと話しただけだ」
「ふぅん?」
陽乃は笑った。
本当に面白そうに。
「あなた、ただのクラスメイトじゃないよね?」
未来で散々知ったけど、
この人は“違和感”に敏感すぎる。
そして陽乃は宣言した。
「決めた。
八幡くん、あなたのこと――少し調べてみよっか♪」
ああ、終わった。
逆行世界でも、俺は雪ノ下陽乃という災厄に目をつけられた。
だが同時に、
陽乃はすでに“いじめの火種”に気づき始めていた。
この世界線では――
雪乃の孤独も、葉山の後悔も、原作より早く誰かが察知し始めている。
そしてその誰かは、雪ノ下陽乃。
最悪で、
最強の介入者だ。