初投稿です。よろしくお願いいたします。
第0話 異世界転移、再び
ー5年前ー
「……ここは」
目が覚めると、知らない街の入り口前に寝そべっていた。
上半身を起き上がらせ、キョロキョロと首を動かしていると、ドレッドヘアで半裸の男が近寄ってきた。
「よう兄ちゃん。そんなところに座ってどうしたんだ?」
「……ここは何処だ?」
「寝ぼけてんのか?ここは駆け出しの冒険者が集まる街、アクセルだ」
半裸の男に尋ねると、返ってきたのは聞いたことがない地名だった。
「(……まさか)」
ユウヤは似たような感覚を覚えている。かつて数十年前も
過去の経験から察するにこれは。
「……
ユウヤ改め伊青悠也。2度目の異世界へ。
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取り敢えず自分の状況を誤魔化すように、この駆け出しの街に来たが、疲れて眠ってしまい、そのあと起きたら寝ぼけていたと嘘を付いて半裸の男から詳しく話を聞いた。
取り敢えず
・ここアクセルは冒険者になりたい者が住むのにピッタリな場所で、大体ここで経験を積んだあとに別の場所へ移動する冒険者達が多い。
・その理由は低ランクのモンスター達が多く住んでいるから。
・冒険者になりたいのならまずはギルドへ向かって、そこで冒険者登録をする必要がある。
・冒険者は各々就きたい職業を選ぶことが出来る。
・冒険者は討伐を繰り返してレベルアップ出来る。
・レベルが上がるとポイントをゲットでき、新たなスキルを獲得することが出来る。
ということは分かった。
ちなみに半裸の男から4000エリスを渡された。「それで登録と1日分の食事の足しにしてくれ」と。見た目に限らず良い人だった。今度会った時は何かお返ししよう。
「初めまして。本日はどうされました?」
冒険者ギルドに入ると、金髪の受付嬢が営業スマイルで迎えてくれた。ユウヤは冒険者登録に来たことを伝えて登録分のエリスを渡す。
「はい。丁度1000エリスいただきました。では簡単にですが説明させていただきますね」
優しい笑みを浮かべながら受付嬢は小冊子に書かれていたのと同じ説明をする。
ユウヤはそれよりも受付嬢の露出が高い服装が気になっていたが、余り良くないと考えて興味を逸らした。
「ここまでで質問はありますか?ないようでしたら、次はこの紙に年齢・身長・体重等の身体的特徴を………」
前の世界ではむっつりと言われたことを思い出しつつ、言われた通りに記入して提出した。
「ありがとうございます。ではこちらのカードに触れて下さい。あなたのステータスが表示されるので、これでどの職業に就けるか分かります」
その金属製のカードにはレベル、筋力、生命力、魔力、器用度、俊敏性、知力、幸運の文字が刻まれている。
どの異世界でも、大まかなステータス表示の部分は変わらないようである。
そうしてカードに触れると、光と共にカードに文字が刻まれた。
「はい、ありがとうございます。イセイユウヤさんですね。……おお、全体的にステータスが平均以上を上回ってますね。特に魔力と知力、俊敏性の3つが高いです。私も受付嬢を長年していますが、ここまで全体的に高ステータスな人は初めて見ました」
取り敢えず弱ステータスでは無かったことに一安心。それととある部分に文字が刻み込まれる寸前、こちらが逆に
(前の世界で20年以上経験を積んでいるので高いのは当たり前であるが)
この世界で使える貴重な身分証明書を懐に仕舞うと、受付嬢が職業の説明を始める。
「それでは、どの職業に就きますか?このステータスなら大抵の職に就けますし、一部の上級職にもなれますよ」
受付嬢が提示したリストには冒険者、クルセイダー、アークプリースト、アークウィザードの職業等が表示されている。ちなみに前の世界では魔法戦士を選んでいた。
冒険者という最弱だが全てのスキルが使えるという魅力的な職にも興味が沸いたが、この世界では魔法について良く知りたい、と考えたユウヤはウィザードを選択した。
「え、良いんですか?すぐに上級職に就けますよ?」
「まだ自分は駆け出しなんで。すぐ上級職に就いて楽な方向で物事を続けると、いざって時に対応出来ない可能性があるかもしれない。だから最初は下の職業で経験を積んだ方がいいです。だからウィザードでお願いします」
「は、はぁ。分かりました。ウィザードですね。随分と真剣な理由ですね……。長年ギルドの受付嬢をしていますが、上級職ではなく一般の職を選ぶ変わった方は初めて見ました……」
その言葉に心当たりがあるため、ユウヤは少し苦笑した。前の世界でも、普通は考えない方法で行動していたことで呆れられたり引かれたりしたのだ。
「……では改めまして。冒険者ギルドへようこそ、ユウヤさん。貴方のこれからの冒険者としての活躍を、スタッフ一同お祈りしております」
祝福の言葉を送られ、それに軽く一礼をしてユウヤは冒険者ギルドをあとにした。
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それから3ヶ月が経った。
ユウヤは冒険者として様々な依頼をこなし、現在では期待のアクセル一の魔法使いの新人、と言うような目線をギルド職員からは向けられている。
ただ本来パーティで挑むような依頼を1人で難なく何回も達成したせいか、同じ冒険者からはヤベーイ!奴を見るような目線を向けられてるのが少し気になる点だ。
そうこうしてるうちに条件を満たし、ウィザードから上級職のアークウィザード、そして更に上のハイウィザードへ転職した。強くなった感触は余りしないが。
そしてスキルは魔法スキルは勿論、この世界では全く使われない初期魔法も含め習得し、片手剣スキル、両手剣スキル、槍スキル、盾スキル、打撃スキル、火器スキル、鎌スキルもついでに獲得した。
モンスター討伐を取り敢えず優先して受けていたらかなりレベルが上がり、スキルポイントが増えてスキルもたくさん獲得出来たのでユウヤは気分が良くなっていた。
そんなある日、金にも余裕が出来たので何か役に立つ魔道具でも購入しようかと思ったが、生憎この近くに位置する魔道具店の場所を知らない。受付嬢に聞いて場所を教えてもらうと、ユウヤは駆け足で向かう。
そこはアクセルの一角にポツンと建っている小さなお店だった。
扉を開けるとチリンチリンと店員に来客を伝える鈴の音が鳴り、店の奥から(おそらく)店主の女性がパタパタとやってくる。
「いらっしゃいませ!何かお探しでしょうか?」
……そう、これが店主ウィズとの初めての出会いだった。
ユウヤが獲得するスキルのせいで結構魔法戦士っぽい感じになってますが、武器とかは大体魔法で作るので魔法使いではある……はず(多分)。……だよね?仮◯ラ◯ダーウィ◯ードも剣とか銃とか使ってるし良いよね?
なお、上みたいな文章は今話だけ(多分)。次話からはちょっと違ってくるかもだから注意。