この素晴らしい魔道具店副店主に幸福を!   作:白峰 真紀

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第3巻
第18話 罪と裁判と唯一の救援


 

 「よーしここにボルトを嵌め込んでと……」

 「…………」

 「んで次にドォッキングゥ!させて……」

 「…………」

 「最後にパーツを入れれば……よし!完s「あの!」……どうしたの?」

 

 ユウヤが家で新たな機械の開発を進めていると、手伝っていたウィズが声を上げる。

 

 「どうしてそんなに呑気にいられるんですか?私のテレポートのせいでカズマさんが……!」

 「まぁあれは仕方ないことだっただろ。ランダムテレポートだから、本当にランダムであそこに行っただけだ。故意じゃないんだし別に悪くない」

 「ですが、私達を庇ってカズマさんが代わりに連行されて………!」

 

 あのあと、カズマは国家転覆罪の容疑者として警察署へ連行されていった。

 どうやらウィズがテレポートさせたコロナタイトが、この街の領主であるアレクセイ·バーネス·アルダープの家の上へテレポートして爆発したらしい。幸いな事に誰も死者は出なかったが、それが原因でテロリストか魔王軍の手の者ではないのかと嫌疑が掛かってしまった。

 

 幸運値が高いのに、こうも連続で厄介な事に巻き込まれるとは。ステータス表記に疑問が尽きない。

 

 

 「とは言ってもどうするんだ。ウィズが下手に庇えば、それで調べられて正体バレに繋がったら意味がない」

 「そ、それはそうですが………!!」

 「それに、ボクが何も考えなしにただ裁判まで過ごすと思ってるのか?」

 「え?」

 「どれだけ不利になっても関係ない、状況を一発逆転出来る手を既に用意してある。いやぁ今からあの領主の絶望に堕ちる顔が楽しみだ………」

 

 クックック、と悪どい笑みを浮かべる様子に、ウィズは一抹の不安を抱いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 ー翌々日ー

 

 

 

 時刻は正午前、裁判所内ではカズマと領主による裁判が起こっていた。そして戦いが繰り広げられ、その結果は、

 

 

 「被告人、サトウカズマ!!度重なる非人道的な問題行動及び、街の治安を著しく混乱させてきた非道徳的行為などを鑑みるに、検察官の訴えは妥当と判断。被告人は有罪、よって───判決は死刑とする」

 

 

 そう、下された。

 

 

 

 

 「おかしいだろおおおおお!いや待て待て待ってくれ!何だよこの適当過ぎる裁判は!もっとちゃんとした証拠持ってきてくれよ!!こんなんで死刑とか頭おかしいんじゃねーのか!」

 「被告人!被告人はもっと言葉を慎む様に!」

 「よろしい、それほどカズマをテロリスト呼ばわりすると言うのなら、私が本当のテロリストというものを見せてやろ………あっ、何をする!離してください!」

 

 紅い瞳を輝かせ始めためぐみんを警備員達が慌てて取り囲んで押さえる。そしてアクアが手から何かを発動させようとして。

 

 「ねぇー!やっぱりおかしいわ!私の曇りなき眼には裁判所内に漂う邪悪な空気が写ってるんですけど!私が今からこの空気を浄化して……あっ!別に変な魔法使う訳じゃないんだから、邪魔しないでよ!」

 「裁判所ではいかなる魔法も使用を禁止されています!でなければ、嘘を見抜く魔道具に干渉しておかしくなりますから!その二人を別室へ連れて行きなさい!」

 

 セナも立ち上がり、めぐみんと水の女神をどこかへ連れ出すように指示を出す。

 

 「静粛に!静粛に!………静粛にっつってんだろうが!」

 

 裁判長がとうとうキレはじめ、怒鳴りながら木槌を投げる。警備兵がめぐみんと水の女神を法廷から引っ張り出して入り口へ近づいていき、ずっと黙っていたダクネスが胸元に手を入れたその時だった。

 

 

 

─────ボカァァアアアアアアアアアアアアアン!!

 

 

 

 突然、入り口の扉が吹っ飛んだ。近くの警備兵がぎょっとして思わず手を離してしまい、めぐみんと水の女神が地上へと落とされた。めぐみんは下から、水の女神は上から着地し、ぶつかったところが痛むのかさすっていた。

 

 

 「その裁判、少し待って頂こう」

 

 

 その先からコツ、コツ、と靴の音が響いてく。そこに現れたのは。

 

 「おい貴様、一体何を考えてここへ来た。ここはいま儂が裁判を起こしている。さっさとつまみ出」

 「自分が絶対有利になるように事実を改変してる、出来レースの裁判の間違いだろ。汚い奴だなぁお前」

 「!?な、何故それを……いや、そもそも貴様は一体誰だ!」

 

 その問いかけにフッと笑うと。

 

 「ウィズ魔道具店副店主、ユウヤだ。被告人サトウカズマの弁護人にして、この裁判を終わらせに来た」

 

 その言葉に、カズマは人生で一番喜んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 「ユ、ユウヤさん?いくら貴方でも突然割り込むのは───」

 

 困惑しつつも軽く忠告するセナ。しかしユウヤは動じることなく、懐から紋章を取り出して見せる。

 

 「!?こ、これは……!ま、まさかユウヤさん貴方は………!?」

 

 すると更に動揺するも、何とか残った理性を動かせて動きを止めた。それが見えていたのか、裁判長や領主も大きく驚愕していた。

 

 「さてアルダープ。貴様は国家転覆罪でこの裁判を起こし、さっき死刑判決をしろと言っていたが……ハッキリと言って、証拠が不十分だ。さっき上げていた証拠も、本人ではなく、その仲間が起こした行動が原因だし、何よりさっき魔道具には「魔王軍の手先ではない」と言った発言に反応しなかった。なのに死刑というのは違うんじゃないのか?」

 

 ユウヤの言葉にグッと何も言えなくなり、悔しそうに顔をしかめる領主。対照的にカズマ達の顔はもっと言え!と煽るようなものになっていたが。

 

 「それに……………」

 「ッ!?な、何故………!」

 

 スッと自然に隣へ移動して耳打ちすると、領主は冷や汗を流して動揺した。そんな様子にニヤリと笑い。

 

 「ボクとしては、別に必要以上に関わって来なければとやかく言うつもりはない。ただ、今回カズマを処刑しようものなら……」

 「分かった!分かりました!!今回の裁判は無効にします!!」

 

 悩みに悩み、嫌そうな顔をしつつも、そう宣言した。

 

 

 「というわけで、この裁判は無しだ。解散!!」

 

 言ったあと、ダクネスの元へ近づいて耳打ちすると、彼女は大きく動揺した。

 

 「え、あ、あの………こ、この後始末を私が?いえ、その、貴方の頼みなら断るつもりはないですが……」

 「じゃ、頼んだよ。ダスティネス・フォード・ララティーナ」

 「………あっ!そ、その名で呼ぶなぁ!!」

 

 すぐに仲間達が駆け寄り、その名前を弄る様子を目に入れて、裁判所を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 「本っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ当にありがとうございましたァ!!」

 

 

 次の日、屋敷の中、カズマが見事に綺麗な土下座で礼を言っていた。

 

 

 「気にすんな。あの領主には前々から暴君っぷりが激しくて気にくわない所があってな。一発へし折ってやりたいと考えて来ただけだ」

 「いやもうホンット来てくれてありがとう。アクアはポンコツ過ぎて役に立ってなかったからさ」

 「はぁ!?あんたふざけんじゃないわよ!!私だって頑張って弁護してたじゃない!!」

 「お前ただ「異議あり!」「論破!」としか言ってなかったじゃねぇか!!俺の弁護に全くなってなかったし、むしろただのお荷物になっていただろうが駄女神が!」

 

 水の女神とカズマが取っ組み合いを始めたのを横目に、めぐみん達と話す。

 

 「いやぁカッコよかったですよユウセンセ!ピンチに颯爽と駆けつける、正に勇者みたいでした!」

 「そう言ってもらえて光栄だ」

 「ユウ……様。後始末ですが、一晩でだいぶ型が付きました。今日で多分終わります」

 「そっか。悪いな押し付けて。あとそんなかしこまった言い方止めてくれ。前みたいな接し方で良いよ」

 「わかった。ユウ」

 

 

 ……と、そこでめぐみんが疑問に思っていた事を口にする。

 

 「………そういえば、ユウセンセはどんな手を使ってあの領主を脅したんですか?なんかダクネスも敬語になってましたし」

 「それか?実はボクは貴族なんだよ」

 「「「えええっ!?」」」

 

 ダクネス以外の三人が大きく驚き、ユウヤもそれにビクリとすくめた。

 

 「な、なんだそんなに驚いて」

 「そりゃ驚きますよ!!ユウセンセが貴族だったなんて、私初めて知りましたよ!!」

 「お前、見た目が一般人っぽくないなぁって思ってたけど貴族だったのかよ!」

 「何々!?じゃああんたの家の子になればシュワシュワ飲み放題なの?」

 「養子はもう取ってないから無理だ」

 

 そうして軽く受け流しつつも、本当の身分を明かしても態度か変わらずに接する一同に心の声でボソリと感謝を述べる。

 その後、同じく貴族だと分かったダクネスの名前を軽く弄り、顔を真っ赤に染め上げて面白がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 ーそしてさらに次の日ー

 

 

 「さぁ出てきなさいアンデッド!あんたに引導を渡しに来たわよ!!」

 「な、何!?強盗!?ヤクザ!?……ヒィッ!?アクア様!?」

 「急にどうした。そんな導師みたいな事を言って」

 

 突然ユウヤの家にやって来て物騒な事を吐く水の女神に、ビクビクと怯えてユウヤの後ろへ隠れるウィズ。遅れて入ってきたカズマはまず裁判の結果を話す。

 

 「そうでしたか。ユウヤさんから話は聞いていましたが………すみませんカズマさん。そもそも私がテレポートで石を転送したせいなのに……」

 「そうそう、あんたちゃんと分かってふぐ……!」

 「気にしなくていいさ。あのときウィズがいなきゃ、俺達皆助からなかったんだ。領主の家は吹っ飛んだらしいが、幸い怪我人はいなかったらしいし。それに、ユウのおかげで裁判を無しにしてくれたおかげで、俺への嫌疑は晴れたしな。まぁ、残る問題は領主の屋敷を建て直す分と、二人の家と店を建て直す分の金が必要だって事だな」

 

 何かバカな事を話そうとする水の女神の口を塞いで言うと、ウィズはそれを聞いて、安心した様に息を吐く。

 

 「なるほど、そうでしたか。私達への返済はゆっくりでも良いので、領主さんへのお金を稼がないとですね。でもお金ですか……。私も何とかしてあげたいのですが、お店を建て直すのに全額払ってしまったのでお金はないですし……」

 「ボクと金稼ぎが凄く上手い店のもう一人の店員で何とか出来ない事もないが、ボクも自分の家を建て直すのにだいぶ金使ったから払える分は多くないな。もう一人は気まぐれで、何よりアイツは自分の欲望のままに生きてるから、何を考えて行動してるのか全く分からん」

 「私達にも何か協力出来る事があれば良いのですが……」

 

 困った様な表情で言うと、二人はカウンターで悩み込む。

 

 「いや、実はウィズ達に頼みたい事があって来たんだ」

 「そう、頼みってのは他でもないわ。今からサクッと成仏して頂戴って事よ!」

 

 訳の分からない事を口走る水の女神に呆れて無視し、カズマはウィズ達に相談を持ち掛けた。

 

 

 ざっくりと意訳すると、

 

 ・カズマがとある便利な道具を作るので、良ければ店に置いて欲しい。

 

 ・売れた場合は店に利益の一部を払う。

 

 ・置いてもらえるかどうかは物を見てもらってからでいい。

 

 ということだ。

 

 

 「冒険者稼業で簡単に金を稼げないのは分かってる。そうなると、商売で稼ぐしか方法がないんだ。いきなりこんな事を頼めるのは、ウィズやユウくらいしかいなくてさ」

 「つまりカズマが言いたいのはこういう事よ。これからこの店は私達が経営するから、とっとと店の権利書をいっだいっ!!」

 「そろそろ黙っててくれ」

 

 いつまでもやかましい事を口走る水の女神の額を、ユウヤが取り出したハンドガンから発射したゴム弾を当てて黙らせると、カズマが頭を下げて頼み込んだ。

 頭を押さえて店の床を転がる水の女神に怯えつつ、ウィズは優しげな微笑を浮かべると。

 

 「そんな事なら構いませんよ。むしろ商品が増えるのはこちらとしても嬉しい限りです。ウチの店も、元々あまり繁盛しているお店ではなかったもので……」

 「そう思うんだったら全部ボクに商品の仕入れを任せてくれないかな。ウィズは品を棚に並べたり、掃除するだけでいいよ」

 「い、嫌ですよ!ここは私のお店ですし!私の商品を楽しみに待っててくれる人だっているんですから!!」

 「なんでそこだけ強情なんだ……」

 「と、とにかく。領主さんの屋敷の弁償となると、私も他人事ではありません。何を売るかは知りませんが、期待してますよカズマさん」

 「ウチの経営を黒字にしてくれることを願ってる」

 

 ニコリと笑い、あっさりと承諾した。ユウヤも失笑しつつ同調し、カズマは笑みを零した。店の床を転がる陸に上げられたサカナ水の女神がいなければ、もう少し良い雰囲気だったのだが。

 

 

 ……と、そこでウィズが少し表情を曇らせた。それは、言うべきかどうかと迷っているときの顔だ。

 

 「………?どうした?気になる事があるなら言ってくれよ?無理に頼んでいる訳じゃないから、もし何か思う事があるんだったら……」

 

 カズマの言葉に、ウィズは慌てて手を振った。

 

 「い、いえ違うんです!その、カズマさんが作った物を置いてくれというお話は私達としても有り難いんです!そうではなくて、その………アクア様の事なんですが……」

 

 言ってウィズが困ったように口ごもる。隣のユウヤも「あぁ~」と苦悩の表情を浮かべていた。

 

 「……?こいつがどうかしたか?あ、これから商品置いて貰う事になったら、アクアがちょくちょく顔出しに来ると困るとかか?それだったら、なるべくここには来させないようにするが」

 「………い、いえ、そうではなく……。来て頂いてもいいのですが、その…………」

 

 途切れた言葉をユウヤが拾って続ける。

 

 「いつもここに来る度に、アクアが客に『ここの商品はこの女店主と男副店主が人に言えない様な製法で作った物ばかりだから、買わない方がいいわよ!』って吹き込んで来てな……」

 「おい、どういう事だ」

 

 難詰するカズマの低い声に、水の女神が床で頭を抱えながらビクリとする。

 

 「い、いえ!それはもういいんです!なぜか不思議な事に、それからウチの店の聖水とかが男性冒険者の方々に凄く売れ出したので、その事は別に……」

 「代わりに店の評判が落ちてるから、スゴい複雑な気持ちだけどな」

 「それよりもその……。アクア様がウチの店の商品をあちこち触るもので、呪術用の薬やネクロマンシーに使う秘薬が片っ端から浄化されていってしまいまして、かなりの商品がダメに……」

 「どういう事だこのクソ女神!」

 

 リッチースキルを教えたあの日から、水の女神に何かと嫌がらせを受けていたのだ。始めは受け流していたが、何日も繰り返されると段々と我慢も限界に近づいてくる。あと二日遅かったら直接言いに行くところであった。

 

 カズマは水の女神を引き起こすと、頭を掴んでユウヤ達に向かって下げさせようとした。

 

 「ウィズ、ユウ、悪い!ダメにした商品の分は、俺が責任持ってコイツから金を巻き上げて弁償させる!こ、こらっ!抵抗するな!お前もちゃんとごめんなさいってしろよ!」

 「待ちなさいよカズマ!嫌よ!何で女神がリッチーに頭下げなきゃいけないのよ!大体、私の体に触れた水が浄化されちゃうのは、私から溢れ出る神々しさのせいなんだからしょうがないじゃないの!植物が日の光を浴びたら光合成するみたいに、水に触れたら勝手に浄化しちゃうのよ!こればっかりは仕方ないわ!」

 「じゃあまず商品を勝手に触らないように意識してくれよ。ってな訳で、ハイこれ」

 「何々……『店への誹謗中傷及び器物損壊罪』………ってたっか!?」

 

 

 ユウヤがカズマに手渡したのは、『借金紙』と上にデカデカと書かれた弁償の領収書だった。その額は7260万エリス。こんなにも早く製作出来た理由は、水の女神へのちょっかいにいい加減我慢の限界になったユウヤが、貴族の権力を行使して速攻で弁償の紙を製作したのである。

 

 

 「ちなみに払うのはちゃんと本人じゃないとダメだからな。あとこの紙、本人が借金する度に増えていくぞ。どんな目的で誰に金を借りたのか、これを見れば一発だ」

 「スマン、こんなもん作るほど迷惑かけて」

 

 申し訳ない気持ちになって受け取ると、水の女神が涙汲み、喚き出す。

 

 「わあああああああああああああ!!鬼よ!!女神にお金を要求するなんて無礼だと思わないのかしら!?成仏させてあげるわクソアンデッド!!」

 「そもそもあんたの自業自得だろうが……。こちとら3週間ずっと嫌がらせを受けたせいで、ただでさえ少ないウチの売り上げがもっと下がってるんだよ……」

 「スンマセン!ウチの駄女神がほんっとスミマセン!!」

 

 頑なに謝ろうとしない水の女神の代わりに、カズマが深々と頭を下げた。

 

 「あ、頭を上げてください!いいんです、過ぎた事は!ただ、これからは出来れば商品を浄化しないで欲しいということだけで……!アクア様には最近、霊関係で随分とお手を煩わせてしまっておりますから………!」

 「それに関してはボク達も助かってるんだが、その地道な作業も厭わないで欲しいぞ」

 

 そう言って、慌てて頭を下げるウィズと大きく息を吐くユウヤ。

 

 ウィズの真っ直ぐな言葉や、ユウヤの念押しに、最近まで墓地の浄化を手抜きし、屋敷の悪霊騒動を引き起こした張本人は、気まずそうに目を逸らした。

 

 

 その後、水の女神も謝罪して、お店への弁償代を払うことを約束した。なお、酒場のツケなども含めて、借金紙に書かれた金額は、合計で1億1630万エリスとなっていた。

 

 ここまで金使いが荒く、トラブルメーカーな女神がいるのかと、女神に抱いていた幻想的なイメージが少しずつ音を立てて崩れていくユウヤであった。

 

 





 次の日連発しすぎだろおい(笑)


 ・借金紙:今作オリジナル。一般で使われる賠償紙や弁償の領収書よりも効果が大きい。名前を書くと、本人が今、誰に、どのような借金をしたのか内容が表示される。本人が借金をした人にその分のお金を返すと、内容は消える。


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