俺の英雄譚は始まらない   作:佳和瀬

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9.火に惹かれる蛾のように

 前世の記憶を思い出してから、ずっと気になっていたことがある。

 俺の中の前世の記憶は虫食い状態だ。基本あやふやで、『何が起きたか』という結果こそ分かっても『どうやって』という過程の部分が不明瞭だったりする。

 

 だからずっと気になっていた──()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、ということが。

 

 △△△

 

 炎を纏った拳が迫る。

 避けきれない。咄嗟の判断で入り込ませた神の刃が拳撃を受け止めた。

 

「ぐっ……!?」

 

 それでも、体を貫く衝撃。

 ベルの体が簡単に弾き飛ばされる。

 空中で身体を捻り姿勢を制御、民家に着壁する形で勢いが止まった。

 

(なんなんだこれ!? いきなり炎が噴き出して、とんでもなく強くなった!?)

 

 完全に懐に入り込み、魔石を穿つ直前だった。

 シルバーバックを突然炎が包み込み、全身から炎を吹き出す異様な姿と化したのだ。

 

 ここにきて初めてベルに焦燥が生まれる。

 本能が、感覚が、脅威を正確に感じ取っていた。

 勝てる可能性が限りなく低い相手──頭の中で猛牛ミノタウロスが蘇る。

 

「っ……」

 

 頭を振って、振り払う。

 そんなことを考えている余裕なんてない。

 こいつを倒さねば、神様が危ないのだ。

 

 心の中に生まれた不安/悲観/恐怖を無視するように、遮二無二に飛び出す。

 大猿が振り回す四肢が炎により、直撃が終わりと等しい暴威を示す。

 それでも、【静穏血統(スキル)】のおかげか、体は異常なく動く。

 

 大振りの腕を潜り抜けて近づき。

 エイナに叩き込まれた知識通り、魔石が位置する胸部へと《ヘスティア・ナイフ》を突き立てる。

 

『ガァァァァァァァァァ!!!』

 

「──っ゛」

 

 刃が体毛に触れる、その刹那。

 ベルを拒絶するように炎が勢いを増す。

 壁のように吹き出された炎は、突き抜けることが不可能な程の熱を放つ。

 

 足を地面に叩きつけて急停止。

 その間にも振り降ろされる拳を転がるようにかわした。

 砕け散った石畳がベルに傷をつける。

 

 迷宮探索のために軽装を装備しててよかった、と場違いに思った。

 熱に炙られ、少し焦げ付いているが、これが普通の服なら耐えられずに燃えていたかもしれない。

 

(シルバーバックが反応する前に速攻……無理だ。ステイタスを更新した今でも、それは不可能。なら炎を強引に突破……これも無理。絶対に僕が先に死ぬ)

 

 浮かぶ選択肢がどんどん消えていく。

 ベルは思わず唇をかんだ。

 

 倒せる相手だ。

 力が増して、速さが増して、硬さが増しても、勝機は依然失っていなかった。

 ベルの技量はもう、ある程度の能力差を超える域に達しているのに。

 

 あの炎が、全てを邪魔する。

 ゆらり、と揺らめく紅い焔。

 綺麗なのに、それより先に悍ましさを感じる、()()()()

 

 あれを超えなければ、全てが意味をなさない。

 技も力も、意思も想いさえも燃えて消えてしまう。

 

(どうする!? どうやってあれを突破する!? 分からないけど、今のあいつの狙いは僕! 神様に助けを呼んでもらう? その間耐えられるの……?)

 

 ──さっき、ベルは見た。

 その炎が明らかな意思を持って動いているのを。

 回避した時の視界、不自然なまでに炎が伸びていた。

 

 寒気を覚えた。

 尋常ではない異常さが垣間見えた。

 手詰まりに近しい状況に、また弱気な自分が湧いてくる。

 

 弱いだけな自分から変わりたくて。

 変わろうとがむしゃらに走って。

 変わっていく実感もあって。

 

(また誰かに助けられて、いいのか、僕は? それじゃあ、ちっとも変わってないじゃないか。ただ助けられるだけの、今までのベル・クラネルじゃないか!)

 

 それは、嫌だ。

 だって、誓ったのだ。

 あの日あの時、月下にて、ベルが望んだのだ。

 

 前を向く。

 キッと強い意思が瞳に宿る。

 目の前の穢火にも劣らない、決意という炎が燃え盛る。

 

「僕は、負けない! お前にも、僕自身にも! 僕は──あの人の隣に立つんだ!!」

 

 高らかに願いが謳われる。

 誰にも崩せない絶対の意志が示される。

 

 強固な心。

 高まった(ステイタス)

 条件は達成された。

 故に、それは『解放』される。

 

 神の刃(ヘスティア・ナイフ)が、()()()()()()

 

「ベルくん!! それには、精霊の力が宿っている! 今なら、何かできるかもしれない!!」

 

 少し離れた建物の影、そこからヘスティアの声がした。

 そう、ヘスティアが『神の宴』に行く前、アルバスから受け取ったもの──精霊(ルクス)の破片!

 

 それ単体なら、大した力はない。精々微光が灯るほどの力しかない。

 しかし、持ち主の成長に伴い共に強くなる《ヘスティア・ナイフ》の素材として使われることで、持ち主の成長に伴い精霊としての機能は解放されていく武器として新生した。

 

 強く握れば、ナイフから暖かなエネルギーが流れてくるようだった。

 憧れと同じ光。

 ベルが前傾姿勢を取って、駆けた。

 

 刃から放たれる光が残光となり、進んだ軌跡を白く輝かせる。

 シルバーバックも漆黒の刃が脅威であると理解したのか、これまでで最速の拳撃を放つ。

 

「はぁぁッ!!」

 

 ベルは流麗に、柔軟に、迫る炎拳にナイフを添えた。

 力の方向を受け流し、その横を駆け抜ける。直進し続けながら回避するという、目を疑うような技。

 

 そのまま、さっきと同じように突貫。神の刃が振るわれる。

 魔石(急所)に迫る白纏う漆黒の斬撃。抗うように穢火が吹きあがる。

 

「あああああああああああああああッッ!!!」

 

 ──白光が、穢火を切り裂く。

 不定形の筈の炎は斬撃により絶たれた先から白く染まっていき、消えていく。

 

 斬撃を遮る壁は消えた。

 振りぬかれた刃はシルバーバックの魔石に突き刺さり、叩き割る。

 

 ぶるり、とシルバーバックが震える。

 噴き出す炎は徐々に勢いを失い、その巨躯も灰となり崩れ落ちた。

 

 

 そして、家の中からその勇姿を見ていた人々による喝采を浴び、過労から倒れるヘスティアを抱え走るベルは、憧れを想う。

 

(アルバスさん、なにか巻き込まれてたりしないかな)

 

 

 △△△

 

 猛る炎を纏った斬撃を弾く。

 全身を衝撃が貫いた。

 俺自身加護を最大出力から落としてるとは言え、拮抗してくる。手ごたえからして一段階ぐらいは強くなってるな。

 

 片手に握る光剣とは別に、新たに光剣を生成。

 総数五本。俺の意思に従い大鹿(ソードスタッグ)に殺到する。

 鬱陶しそうに剣角を振り回す。無駄だ。挑発するように周囲を旋回させる。

 

 やっぱりか。

 こいつ、()()()()()()()()()()()()()

 俺、というか精霊(ルクス)か。或いはルクスの力を使ってる俺。

 

「シル」

 

「ふみゅ……な、なんですか?」

 

「悪い。俺と一緒に居る方が危なくなったから、此処から離れてくれ」

 

「……アルバスさんは、どうするんですか?」

 

 シルが目を伏せた。

 

「あいつを殺す。その後はたぶんまだいる怪物を探すよ」

 

「……それって、アルバスさんがやらないとなんでしょうか? 別に、あなたがやらなくても……」

 

 そうかもしれない。

 いや、俺もそう思ってた。戦うのも、苦しいのも、今の英雄たちに任せようって。

 

「確かに、俺じゃなくてもいいかもしれない」

 

 このまま逃げてもいいのかもしれない。

 シルと一緒に、怖かったな、なんて言って豊穣の女主人に戻るのも、俺はできる。

 けど。

 

「俺は、後悔したくないんだ。このまま誰かが来るのを待って、そのせいで誰かが傷つくのが、嫌だ」

 

 たぶん、お前(ケイオス)もそうだったんだろ。

 ただ助けようと必死だったんだろ。

 俺も同じだ。

 

 シルがうつむく。

 心配、してくれてるんだろうな。

 えー、どうしたら安心してもらえるんだ。

 

「あー、その、絶対に君の所に戻るから待っててくれ。帰ってきたらまた飯でも食わせてくれよ」

 

 今は約束できない。

 ほぼ確実に危険だから、危ないことはしない、とかは言えない。

 くそ、もうちょっと上手い言い回しとかできればな。

 

「ふふっ、もう。なんですか、それ。そんなこれから死んじゃうみたいな言い方して」

 

 思わずといった感じに、シルが笑った。

 よかった。この娘はやっぱり笑顔の方が似合ってる。

 一歩前に出る。

 

「死なないって。信じてくれよ」

 

 鹿が光剣の動きを捉え始めたのが分かった。

 これ以上の足止めは無理か。

 シルからの返事を待たず加速する。

 

 景色が流れ、視界の中で鹿がどんどんデカくなる。

 加護の『全力』発動は切っている。脅威は増したが、ただ対応するだけなら出力を最大にする必要はない。

 それに、取っといた方がいい気がする。感覚も、俺の中に居るルクスもそう言っている、気がした。

 

 このルクスも今思うと不思議だ。

 気にしていなかったが、気づいたら俺の中にいて、何も話さないがたまに何か伝えようとしてくる。

 単純な出力なんかも、記憶より下がっているし。経年劣化みたいなもん、と思っていたがなにか理由でもあるんだろうか。

 

『キィアアァァァァ!!』

 

 甲高い鳴き声がした。

 思考を打ち切り、鹿を正面に捉える。

 炎に包まれ、異常なほどに筋肉が隆起している。

 

 明らかな能力増幅(ブースト)だ。

 速攻は無理だな。まぁ普通に戦って、(リソース)削って隙作って殺す感じだ。戦いって基本そんなもんだしね。

 よし、方針は決まった。

 

 光剣を生成し、数本回りに浮かべ、一本を握り完全戦闘態勢に入る。

 こっちから攻撃してやる、と脚に力を込めた時だった。

 少し遠くでめちゃくちゃデカい魔力が吹き荒れるのが分かった。

 

 あ、そうか。

 別に今って俺以外も戦える奴いるんだった。

 

 ……じゃあ、()()()()()

 

 

 △△△

 

「【───終末の前触れよ、白き雪よ。黄昏を前に(うず)を巻け】」

 

 展開された翡翠色の魔法円。

 借り受けた魔法を唄いあげるのは【ロキ・ファミリア】に所属する魔導士、レフィーヤ・ウィリディスだ。

 高まり続ける魔力に吸い寄せられるように、その体を燃やす蛇花たちがレフィーヤに殺到する。

 

「させないよー!!」

 

「大人しくしてなさいっての!」

 

「ッ!」

 

「【閉ざされる光、凍てつく大地】」

 

 それもティオナ、ティオネ、アイズの三人が立ちふさがり、詠唱の邪魔をさせない。

 体から炎を噴き出し、能力を向上させた蛇花はしかし、第一級冒険者の前にして押し通す力はない。

 

 前衛が後衛を守る、基本的な形。

 そして、その暁には一撃必殺の魔法が放たれる。

 

「【吹雪け三度の厳冬──我が名はアールヴ】」

 

 詠唱が進み、冷気が漏れ出るほどに魔力が臨界する。

 そして唄が終わり、魔法円が拡大する。

 魔法が紡がれるのを予期し、アイズたちが射線上から飛び退く。

 

「──?」

 

 そこに来て、アイズの耳がなにかを拾った。

 騒がしい、大きな足音。四足歩行だと今までの経験が告げる。

 徐々に鮮明に聞こえてくるその足音は、耳を澄まさずとも聞こえるほどに近づいてくる。

 

「なに……?」

 

 音の方向にアイズは視線を向けて。

 目を見開く。

 

「おおおおおおおお!!! そのまま撃てぇぇぇッッ!!!」

 

 そこに居たのは、光を纏う一人の少年と、彼を後ろから追いかける炎を噴き出す異形の大鹿(ソードスタッグ)だった。

 

 △△△

 

「ッ、【ウィン・フィンブルヴェトル】!!」

 

 まずい、ちょっと遅かったかも。

 あの後誘導しようと鬼ごっこをして、ここに辿り着いた。

 そしたらフィーナそっくりの女の子が魔法を撃つ直前だったのでそのまま続行を叫んだ。

 

 迫る豪雪。絶対の吹雪。

 ちょ、寒い寒い寒い!

 加護の出力を瞬間的に跳ね上げ防護しつつ攻撃範囲から抜け出す。

 

 見れば放たれた三条の吹雪が燃える蛇花を一切の抵抗なく消化/凍結させる。

 道すら凍土へと変え果てる威力を前に、燃え盛る大鹿すらも鎮火していた。

 凍結にこそ至っていないが、その砲撃を受け大鹿は明らかな消耗を見せている。

 

 鹿に向かって疾駆しながら、止まることなく光剣を三本生成。

 俺を見てるヴァレンシュタインさんを始めとした三人にぶん投げた。

 見た感じ武器なさそうだし、いるよな?

 

「これを使え!」

 

 全員が剣を掴んだ。俺も止めを刺しにかかる。

 鹿が反応する暇すら与えずに光剣を突き立て、光を放出。

 体内ごと魔石を破壊され、呆気なく息絶えた。

 

 死んだのを確認し振り向けば、凍り付いた蛇花が三人娘によって粉々に粉砕されていた。

 頼もしすぎてちょっと怖いな。

 

「あの火は……」

 

 目の前で崩れ落ちていく怪物。

 灰になり、周囲を雪のように舞った。

 俺はその積もった灰に手を伸ばす。

 

 あの炎に感じた既視感と嫌悪感。

 きっと、あれが黒幕への手掛かりになる。

 灰をかき分ければ、その中に僅かったに灯ったままの火種を見つける。

 

「……【ルクス】」

 

 心臓の動悸が激しい。

 まるで魂が怯えているかのように震えそうになる。

 名を呼び、指先に微光を灯す。

 その光と、火種を近づける。

 

 そして、触れ合ったその瞬間。

 

「ガッ……!?」

 

 頭痛、そんなやわなものじゃない。頭の中で竜が暴れまわっているような、そんな激痛が襲ってくる。

 チカチカと視界が赤く染まって瞬く。

 意識が急速に薄れていって──

 

 

 

 

 

 

 

 

『君の炎って綺麗だよね。ずっと見ていたいぐらいだ』

 

『えへへ、そうかな……? うんっ、ケイオスにずっと見せてあげるね!』

 

 映される光景。

 

『ごめんね、君の力を、ただ殺すために使ってしまって。本当は、もっと…………』

 

『ううん、いいの。ケイオスなら、正しくわたしを使ってくれるって信じてるから。だから気にしないで?』

 

 映される光景。

 

 燃える町。苦悶に包まれて息絶えた人。両手を握り、救いを祈りながら喰われた人。崩れ去った建物。踏み潰され原型を留めていない肉塊。地面に染み込んだ鮮血。怪物が嗤った。燃えカスと化した肉体。泣き叫ぶことしかできないのに体を引き裂かれた力なき子供。憎悪の表情のまま死んだ親。それを笑う怪物。誰もいない、炎に包まれた町。子供を抱えたまま死んだ母親。積み重なった骸。積み重なった骸。積み重なった骸。積み重なった骸。それを作った怪物。積み重なった骸。積み重なった骸。積み重なった骸。積み重なった骸。積み重なった骸。

 

 映される光景。

 

『こんな使い方じゃないんだ。君の炎は、死体を燃やすためじゃなくて、誰かを癒す力の筈なのに』

 

『悲しまないで。ケイオスが悲しんでるのが、一番悲しいの』

 

 映される光景。

 

『……ケイオス? どこにいるの?』

 

『いない。わたしの、わたしたちのケイオスがいない』

 

『そんなのやだよ』

 

『会いたいよ』

 

『わたし、頑張るから』

 

『ケイオスが悲しまないように、頑張るから』

 

『だから』

 

『帰ってきてよ』

 

 光景が、映されて。

 

 

 

 

 

 

 

 

「───ハッ」

 

 意識が覚醒される。

 一気に現実に引き戻される。

 手元の火種が消えている。俺に記憶を思い出させるために、力を使い切ったのか。

 

 ああ、そうか。

 そういうことだったのか!

 

「ねぇ、君──」

 

「───下、警戒!! ()()()()()()()!!!」

 

 オルナ似の少女の言葉を覆う形で叫ぶ。

 瞬間、ヴァレンシュタインさんたちが臨戦態勢を取った。

 地面が揺れる。地盤そのものを揺らしているような、尋常ではない揺れ方。

 

 やっと分かった。

 感じていた既視感。

 (ケイオス)はあの炎を知っている!

 

 だって彼女は()()()()()()()()()()()()()()!!。

 

 怪物を強化していたあれは、付与魔法(エンチャント)の要領で行われた精霊の加護。

 

 ずっと疑問だった。

 いくらルクスが万能で、今より出力含め性能が高かったとしても、俺は黒竜を追い返せたか?

 

 違ったんだ。

 記憶を取り戻して、理解した。

 前提が違った。ルクスだけじゃなかった。

 

 ケイオスは、1()2()()()()()()()()()()()()!!

 

『───ァアアアアアアアアアアアアアアッ!?』

 

 大地が爆発した。

 穢れた炎が吹きあがり、歓喜の声が木霊した。

 耳をつんざく、到底人には害にしかならない高周波。

 

 ああ、くっそ。

 最悪だ。最低な気分だ。

 俺の目の前に、さっき見た少女がいた。

 いや、もう少女ではない。

 

 肩まで流した頭髪は光沢を帯び。

 可憐さに満ちた上半身には炎を模した形の極彩色を衣を纏い。

 紅色の髪に紅色の肌、紅色の上半身。

 

 その下半身は鳥のそれだった。

 巨大な鳥の下半身には、常に穢れた炎が揺らめいている。

 知識(記憶)がそれをファイアーバードのものだと囁く。

 

 魂が震える。俺の中を流れる血が沸き立つ。どうしようもなく、目を見開いた。

 果たして、向こうも同じだったのか。

 その体が、俺の方を向いて。

 

「ニクス……!」

 

『ケイオス──ケイオス!!』

 

「ケイオスじゃねぇんだよ……!!」

 

 顔を合わせ、()()()()()()()()()()()()()ことを理解して。

 

 光剣を構えながら、俺は吐き捨てるように叫んだ。

 

 




ケイオスが契約した精霊の何人かは大精霊です。残りは中級精霊。
後に説明しますが今回登場した二クスは大精霊だったけど今は『精霊の分身』です。
12話予定だったけど11話で終わりそう。

ヘスティア・ナイフに使われたルクスの破片は本人から了承の気配があったので渡しました。
剣だった彼女は今主人公に肉体に融合していて出てこれませんが、破片程度なら取り出せる。

次回
10.英雄の来世VS精霊の分身
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