機動戦士ToLOVEるSEEDー猿山ケンイチの受難ー   作:SS好きのヨーソロー

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ー猿山ケンイチに転生する男のドタバタToLOVEる劇、開幕ー


PHASE 0 好きな能力もらったけど、俺原作知らないよ?

きっかけは、子供を守るためにトラックに轢かれたこと。

それがここに来たきっかけだった。

 

所謂異世界転生のテンプレート。ありきたりすぎる展開だけれど、子供のために動けたと考えたらそれも悪くない。

 

そうして俺はテンプレ通りに異世界へと転生した。好きな能力をもらえるとのことで、ガンダムのロボット・・・MSを鎧みたいに纏える能力とそれに付随してメカを呼び出せる力。

 

夢のような展開だ。だって実際MSに変身できるし、アークエンジェルやドミニオン、エターナルなんかの戦艦も呼び出せるのだから。

 

しかし、転生した場所が悪かった。

 

ToLOVEる、俺これ原作知らないんだよなぁ。

 

そう、お先真っ暗とはこのことである。

 

ToLOVEるとはジャンプに珍しいえっちなラブコメで描写にガチでおっぱいとかが出てくるトンデモ作品らしい。あと作者の矢吹氏がかなりの苦労家とかなんとか。

それはいいのだが、俺自身はその原作とやらを知らない。

もちろん、猿山ケンイチというキャラも詳しく知るわけがないのだ。

なぜそのキャラの名前が出るのか。

それがなんと、己の体が猿山ケンイチになっているからだ!

いやまじでなんでやねん。俺はこの子のことなーんにも知らんというのに。

知っている情報は、強いていうなら主人公の友人的立ち位置でいわゆる悪友とかエロゲーの親友キャラのポジションだ。

親友とバカして楽しむとか、そんな感じのやつ。

いや俺それ自体は好きだけどね、いいじゃない友人キャラ

 

しっかし悲しいことに、この作品の主人公結城リトくんは誰もが認める超ハーレム主人公なのだ。

それのせいで猿山ケンイチくん、もとい俺はいわゆる竿役に抜擢されることが多い。

ヒロインの同人誌見た時に高確率で猿山くん出てるだろ。あれ気まずくてしゃーない。

 

俺もヒロインたちは可愛くて好きだ。ヤミちゃんこと金色の闇?とかモモちゃんとか可愛らしいじゃない。あと美柑ちゃんとかね。うん、可愛いけどNTRは遠慮です。

 

そりゃそうだろ、NTRの原因が俺でーす!とか目も当てられない。キラのフレイの時のレベル100だ。

まあフレイ・アルスターのあれはフレイも悪いしキラも余裕ないから仕方がないけど。

だから俺がNTRをするなら片っ端からヒロインに手を出すオルフェ・ラム・タオになるということ。それ可哀想とかいうもんじゃないだろ、死にたくなるわ。

 

「っつーわけで、展開的にどう転んでも俺は詰みなわけだが。どうすりゃいいんだって話だよなぁ、うん」

やれやれ、と頭をかきながらも仕方がなく能力をもらったのでそれに冠する情報をPCで閲覧していた。

 

正しく俺がもらった能力とは

『MSを召喚し纏う力』・『それに付随する武装、兵装を扱う力』だ。

これはいわば解釈の問題で、一般的なMSを纏うこともできれば、言い換えればMAとか戦闘機を纏うこともできるという話

だから俺の好きな作品、SEED系でいうメビウス・ゼロやスカイグラスパーにもなることができるという話。

まあそいつらは完全に移動用というか。というかメビウス・ゼロに関しては完全に宙空用戦闘機なわけで重力下じゃおそらく使い物にならない。

 

いや、ガンバレル使わずのブーストだけなら使えるのか??まあそこら辺は鍛えてみないとわからない、というのが正直な感想だ。

あとは結城リトとの

交流だが、むやみに縁を切る必要もないだろう。

俺は結城リトの友人の猿山ケンイチであり続けるだけだ。

そこになんら遠慮だったりそんなものは不要と言える。

まあ正直、ヒロインズを拝んでみたいという正直な気持ちもある。だって可愛らしいじゃん。ララちゃんも春菜ちゃんも良いですな。

 

なんてことを考えながらも転生したこの人生、楽しんだもん勝ちとも言える。

PCを見て能力や機体のセッティングを早くに終わらせれば、俺は携帯で友人である結城リトの連絡先を探し当て、電話をかけてみた。

 

数コールで出てくれた友人は、確かにアニメの声と同じようなものだった。

切り抜きでしかみたことないが、本当の声につい驚きながらも咳払いをした。

 

『おぉ、猿山。どうかしたか??』

「夜分遅くに悪いなリト。今大丈夫か?」

『ちょっと待ってくれ。美柑ー、洗い物・・・あ、電話出てていい?うん、ごめん!』

「おっと・・・・・・悪い、もしかして取り込み中だったか?」

『いや、美柑・・・あぁ俺の妹が洗いモンしてたから手伝ってて・・・』

「そうだったのか、忙しい時間にかけてすまん。

って美柑ちゃんももうそんな歳か。今いくつだあの子?」

『もう11。来年から中学生だよ』

「うひゃぁ、もうそんな歳か。初めて会った時は小学校低学年とかだっただろ?

時間が経つのってのは早いねぇ」

『なんだよ急に、じじくさいぞ??』

「はは、悪い悪い。ちょっとな。

あぁそうそう、くだらん話だけど明日一緒に行かないか?たまにはこういうのも悪くないだろう?」

『急に電話よこしたと思ったら、まあいいけどさ』

「お、すまんな。じゃあ俺はもう切るよ。美柑ちゃんにも邪魔して悪かったって言っといてくれ。

あぁそうそう、あまり妹ちゃんに迷惑かけてやるなよー?」

『うるせ、わかってるっつーの』

 

なんて、ほんとくだらない会話ではあるがそれを済ませれば電話を切る。

 

そうだ、俺とリトは友人だ。

 

友人との日常(アニメの世界)それを遠慮なく楽しむことにでもしようか。

 

そう考えれば、次の日ってのも案外に悪くないのかもしれない。そう思えるのだった。

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