機動戦士ToLOVEるSEEDー猿山ケンイチの受難ー 作:SS好きのヨーソロー
臨海学校のイベントの一つ、肝試しを終えた俺こと猿山ケンイチ。
途中宇宙人の大軍の襲撃が起き、何とか迎撃できた俺は戦闘後意識を無くすトラブルは起きたが目を覚まし、親友のリトと湯船に浸かりながら思いの丈をつぶやいた。
旅館の休憩スペースで少し黄昏ていた俺はそこで西蓮寺春菜と出会うのだった。
「あっ・・・猿山くん」
「おっ、よう西蓮寺」
「お風呂入ってたの?」
「あぁ・・・落ち着きたくてな、リトと浸かってたんだよ」
そう言うと微笑む西蓮寺。
「ふふっ、相変わらず2人は仲がいいね」
「そりゃ俺とあいつは親友だ。少なくとも俺はそう思ってるよ」
「結城くんもそう思ってるよ」
「はは、だと嬉しいな。
そういえば西蓮寺はどうしたんだ?」
「うん、少しジュース飲みたくなって」
「お・・・なら行こうぜ。奢ってやるよ」
「えっ!?い、いやそんなの悪いよ!」
「いいからいいから。君を置いていってしまったのも事実だし、まあ詫びも兼ねてな」
「そ、そんなこと・・・。あれは襲撃?があったからなんだよね」
「ま、それはそうだけど気にするなよ。俺がそうしたいだけなんだ、行こうぜ」
ということでちゃっちゃか歩いて自販機に向かうと西蓮寺の飲みたいものと俺の飲みたいものを買う。
「ありがとう。・・・やっぱり猿山くんは優しいよね」
「はは・・・俺にそんな言葉は似合わないよ」
褒められるのは気分は良いが別に特別なことはしていない。
「そーいうことは言っちゃダメだよ。
猿山くんがあのプールの時も動いてたのは知ってる。
あの光とか爆発は猿山くんがMSってロボットを使ったんでしょ?
理由もおそらく猿山くんと結城くんが離脱するため・・・じゃない?」
「・・・困ったなぁ。そこまで言われると苦笑いしかできないぜ」
「だって猿山くんは優しいんだもん」
「・・・俺だけだったらあの場で悪目立ちしつつ先生に事情説明、ってのもアリだったんだがあそこにはリトもいたからな。少なくともリトが不名誉な言われ方をするのは勘弁したかった。だからこそああするしかなくてな」
西蓮寺相手なら隠す理由もあまりない。素直にそう言うと西蓮寺はちょっとだけ頬を膨らませていた
「・・・私はあのことで猿山くんが悪く言われるのはあまり嬉しくないかも。だって猿山くん自体にそんなつもりはないんじゃないの?」
「さぁてな?俺の性格上水着とかは目の保養だからな、見れるもんは見たくなるもんだぜ?
・・・まぁ、流石に盗撮ってのは悪趣味が過ぎたからあん時は怒りが勝ったけど」
「ほら、やっぱり。・・・あまり、自分を悪く言わないで。
私も猿山くんの友達なんだから」
「・・・あぁ、そうだな。
善処するよ。ありがとう西蓮寺、じゃあおやすみな」
「うん、おやすみなさい。猿山くん」
ありがたい限りだ。
少なくともメインヒロインからそこまで嫌われていないのであればこちらもまだ気が楽というもの。
・・・友達か。
その言葉を噛み締めながら俺は就寝するのだった。
場面は翌日、朝食時にて。
こういう店は大抵が学生向けにおかわりなんかを用意してくれることが多い。
朝食バイキング?だとかそういう感じのやつだ。
だからこそたくさん食べれるという素晴らしい利点がある。
「お、猿山くんはたくさん食べるんですねぇ」
俺のおかわりの頻度を感心感心、というふうに見ている校長先生。
「あぁ・・・昨日ぶっ倒れていたでしょう?
普通に貧血とか栄養不足もあり得るので食える分だけ食っときたいんです。
食わねえと動けないんで。まあ流石に周りに比べれば少食ですがね」
「少食ではないぞお前。あ、俺もおかわりで」
気がつけばリトもおかわりをしていた。
「ふふ、たくさん食べることはいいことよー、はいどうぞ」
女将の高美さんからご飯をもらう。
「うーん、高美ちゃん僕にも」
抱きつきに行こうとする校長が1人。
「うっさいエロ親父」
「ほんとうちの校長がすみません」
まじで何なんだこの人は本当に。
飯を食ったあとは自由時間。
皆水着を持ってきていて海へと出かけていた。
「ケンイチも行かないの?」
「あぁ、ごめんララちゃん。俺は少し休みたいから後で行くよ」
「うん!!いーっぱい遊ぼうね!」
活発な彼女に優しく微笑みかけると俺はホテル併設のカフェで少しのんびりさせてもらうことにした。
カフェテリアで席に座ると、たまたま来ていた骨川先生がこちらを見て少し驚いた感じだ。
「おや。こんにちわ猿山くん。自由時間ですが海には行かないのですか?」
「あぁ、少しゆっくりしたいんです。骨川先生は?」
「わしもだよ。朝はコーヒーを飲みながら落ち着きたい」
「なるほど、わかりますよ」
なんて言いながらコーヒーを飲む。
落ち着いた時間の心地よさは何にも変えられない。
「しかし、君のことだからてっきり校長と水着について楽しんでそうなものを・・・」
「先生は俺を何だと思っとるんです。いや否定はしませんけども」
全く否定できないのが悲しい話だ。後校長あんたまじで評価どうなっとるんだ。
「はは、すまんすまん。ここはコーヒーもうまくてなぁ」
「そういや毎年引率なんでしたっけ?」
「そうじゃよ。たまに個人でくることもある」
「確かにこのうまさは通いたくなるわけだ」
なんて笑いながらコーヒーを楽しむ。
それからも普段の学校生活についての他愛ないことやせっかくなので先生に授業の細かいことを聞いていたりと話していれば大凡1時間くらい経過していた。
「ありがとうございました先生。そろそろ俺行きます」
「あぁ、行ってらっしゃい」
のんびりとした時間を過ごし、今から海だ水着だ女の子だ!!とテンションを上げてきてみるとそこには楽園オブ楽園があった。
「ここが・・・ここが理想郷だったかッ!!
私は今猛烈に感動しているッ!!
私の望む世界が今目の前にある!!!!!!!!!」
おっと失礼。最高すぎてどこぞのサマーオイルが出てしまった。
「猿山ーーーーー???」
ジトーーーって水着女子が睨んでくる。
「はいすみません、いやマジですみません」
平謝りするしかなかった。とにかく女子怖えよ。
なんてふざけつつも海を満喫してると何かが動く気配がした。
「ッ・・・・・・速い!」
それに目をやりつつ女子陣に目をやると騒ぎになっている。
「ちょ、猿山こっち見ないで・・・」
女子の声で察した。胸部を手で隠す感じ、それを見かけてすぐに目を手で隠す。
おそらくは水着が片っ端からとれていってるのだろう。
つまり女性陣はおそらく素っ裸。いよいよ冗談じゃ済ませなくなってくる。
「おい、お前ら。他の利用者たちに女性陣が見つかってはまずい。
俺たちで砂浜を立ちホテルの方を見ながら監視だ。
振り向いたら死ぬからおすすめはしないぜ。
あと的目!クラス委員責任者として教師陣、あとは女将たちを呼んできてくれ!」
「え、ええ、わかりました!」
こうなりゃ俺のキャラじゃないとか関係なく動くしかない。
「・・・ブリッツ、ミラージュコロイド・ステルスを用いて周囲を観察しろ。何かあれば逐一俺に報告だ。」
SDのブリッツを出撃させて周囲の索敵に移らせつつ状況把握をしていると女性陣は何とか着替えることができたようだ。
「・・・なんか意外だね、猿山がきちんとしてるなんて」
「失礼だぞ籾岡・・・実害出てるしなぁ」
どうしたもんかな、となってるとララちゃんが犯人とっ捕まえようとしてる。しゃーない、俺も行きますかね。
「リト、ララちゃんのそばにいてやれ。俺は海中で探してみる」
そういうと海に潜り込み機体を起動
「アビスガンダム!アーマードスタンバイ!」
アビスに変身するとソナーと熱源探知を使いつつ索敵する。すると砂浜あたりにイルカが一匹。
リト、ララちゃんあたりに子イルカが一匹捕捉できる。
近くに行くと、どうやらペケを取られて素っ裸になってしまっているようだ。眼福ではあるが普通に見てはいけないものを見た。ジャンプ漫画だろ、普通に乳房丸ごと見えるってどうなんだ。
欲を感じてしまったら最悪フォビドゥンブルーになって海中フェイズシフトダウンするか。
減圧死は怖い。
視界を海底側に向けるとリトに通信を試みる。
「リト、少し進んだところに親イルカの姿が確認できた。
そちらに向かうから俺の機体に掴まれ」
そう述べてリトにビームランスの取手を握らせるとその方へ向かう。
ララちゃんのそばに戻るとペケは取り返したらしい。
よくよく見ると、そこの親イルカは衰弱していたようだ。かなり弱まっていた。おそらく陸に打ち上げられて時間が経っているのだろう。
「ZGMF-1000ザクウォーリア!アーマドスタンバイ!」
ザフトのニューミレニアムシリーズの傑作量産機、ザクウォーリアを纏う、そして
「そして、ホスピタルウィザードっと!」
バックパックのウィザードシステムにホスピタルウィザードをつけると歩く病院、野戦病棟との呼び名が高いホスピタルザクウォーリアに姿を変える
「ケンイチ、そのMSって・・・・・・・?」
「こいつはホスピタルザクウォーリア。医療病棟設備を兼ね備えている機体でな。
こいつだと機体の整備や治療もできるんだ。」
そう解説していると子イルカが声を発している。
『お願い、お母さんを助けて』
「・・・・・・あぁ、任せてくれ。俺が力になろう」
どうやらこの腕時計が翻訳をしてくれるようだ。
子イルカにそう頷きかけ親イルカを軽く治療するとリトたちと海へと還しその見送る。
「親子、かぁ・・・」
「・・・どうしたんだ?」
「ちょっと・・・デビルークのこと思い出してさ」
「・・・・・・そうかい。ではリト、ララちゃん。俺はやらねばならんことがあるから離脱する!」
すぐにホスピタルウィザードからノーマルのザクウォーリアになると岩場に飛び移る。
「水着!!何でこんなところに!?まさか神様からの・・・」
「なるほど、そこに流れ着いていたか」
「猿山くん!これは・・・」
校長が水着を手に取っている。
「とりあえず女子生徒たちの水着ですね、それは」
女性陣がそれを見掛ける。
「あ、犯人はあんたらだったのか!!」
「あー待て待て、違うよ。犯人はイルカだって」
「問答無用!!」
うん、まぁ色々眼福だったし仕方があるまい。
・・・だけど、理不尽な暴力は好かない。
「校長、吹っ飛びますが怪我はしないようにしますので」
とだけいうとせめてもの、校長だけランサーダートで撃ち飛ばし強制離脱させるのだった。
さて、俺はこれからこの地獄を生きねばならん。
泣いていいかな?