機動戦士ToLOVEるSEEDー猿山ケンイチの受難ー   作:SS好きのヨーソロー

38 / 41
PHASE 37 言葉の刃物、己に向けた覚悟

 

 

 

 

 

 

 

御門先生が宇宙人と判明してしばらく。

変わらない日常を過ごしていた俺だが、その日は夢見が悪く、朝からぼんやりとしていた。

 

頭が重い。体調不良というわけではなくなにかモヤモヤが残るようなそんな感じ。

心はざわざわとした不愉快な感覚が残り続ける。

いわゆる嫌な予感がする、という感じの日だった。

 

「・・・なんなんだ、この感覚?」

 

朝から感じるこの不愉快さに顔を顰めつつ、俺はコーヒーを飲み無理やり目を覚ませるといつも通り学校に通う。

 

今日は朝から男女混合のマラソンという感じだった、朝から走るってしんどいよなぁ。

まあ、いつもMSを纏う習慣をつけている為ランニングなんかも慣れている。適当にリラックスしながら走ろうか、なんて思っていればリトはどこか眠たげなご様子。

確認すれば才培氏の漫画制作に駆り出されていたようで。

 

ザスティン殿はちょうど外出中だったらしく、仕方がなかったらしい。

「すまんなリト、俺も画力があればお手伝いくらいは出来るんだが・・・」

「あ、お前はやらないでくれ。マジで。負担を増やしたくない」

マジの顔で言われた。そんな負担とかないんだけどな・・・・・・。

 

ララちゃんはリトが走るためのアイテムを履かせていた。通称らくらくランナーくんだそうで。いつも通り吹き飛ばされていた。

 

待って俺も巻き込まないでくれリト

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

「待て待て待て待て俺を掴むなリトおおおおおおおお!!!」

 

 

そうなればもちろん制御なんて効かないわけで・・・

「おいちょっと待てこれ体育館突っ込むしかぐえええええっっっ!!!!」

 

おい!!ドアが吹き飛んだぞ!!威力どうなってんだ!!

 

場面を確認すれば、ちょうど天条院先輩たちがバスケットボールをしてた。

 

あ、これそういうことですね。

 

「うおおおおおおおおリトこれ絶対嫌な予感する!!!!!!!!!」

 

「仕方がないだろこれ止められないんだよおおおおおお!!!!!!!!」

 

「「避けてくれええええええええ!!!!」」

 

 

 

結果?そりゃあ、この光景を見たらわかるだろう?

 

リトは天条院先輩のお胸をダイレクトキャッチ

 

俺は天条院先輩の天条院先輩に顔面からダイレクトアタック。

 

「い、いい度胸してますわね・・・・・・???」

 

一言言おう、女性のフルボッコは何よりも痛いということを。

 

 

 

次の時間になる頃にはもうフルボッコでした。顔面ボコボコ。前が見えねえ、って状態。泣いてもいいですか?

 

 

 

「二人とも元気ないね????」

どしたの?って聞いてくるララちゃん

「お前のせいだろ!!」

「君の発明品のおかげだよ・・・・・・」

流石に俺も疲れた。痛えよ普通に。

 

 

次に、スプレーをかけようとするララちゃん。道具の名前はバーサーカーDX改スプレー型。はい、これどうみても危険物質しかないヤバいスプレーですね。そんなものを出してくるなよお前さんは!?

 

リトはもちろん避けた。

 

当たったのはネズミなのだが・・・。

ネズミがとてもとても暴走状態になっている。

 

あちこちに走りまわすネズミ。沢田のスカートん中に入って暴れ散らかすわそれ取るために籾岡がめくるわ。あ、やばいピンクのパンツ見えた

 

「いっでぇ!?」

 

思いっきり耳噛まれた。何こいつ俺の煩悩を消そうとしたのか?いいところあるじゃないかネズミ。ってんなわけあるか!!最悪だよ!!

 

「ララ!お前何してんだよ!」

「だってリトが避けるからさー???」

「そういう問題じゃないだろ!!授業がめちゃくちゃだっての!!」

「だって二人とも元気になって欲しかったし〜」

「ならもう少し俺のことを考えてくれよ!!」

「君のせいで俺まで巻き添いだぜ。ろくな目にあってないな・・・」

正直、これには俺もストレスが溜まってしまう。

普通の学生の立場ならばこう毎回邪魔というか、迷惑行為されるとな。悪い奴じゃないのは知ってるしメインヒロインって感じだし、原作知ってるからまだいいけども。

 

 

「俺もケンイチも迷惑なんだよ!だいたいお前のアイテムで毎回毎回・・・!!」

あ・・・いかん、リトが限界きて口調が強くなってる。

 

「お、おいリト。その辺に・・・・・・気持ちはわかるが、落ち着こうぜ?」

 

 

「ッ・・・リトのバカ!!」

 

ダッ、と走り出すララちゃん。

 

 

「・・・・・・あっちゃあ」

俺もさっきはつい不愉快で一言棘を吐いてしまったが・・・。

こりゃ、まずいことになったな。

 

「・・・リト、ちょっとこっちこい」

そういうと、俺はリトをトイレに連れて行く。

 

「ケンイチ・・・」

「一旦頭冷やせ、俺もお前も」

俺は水を思いっきり顔にぶっかけて顔を洗う。冷たい水が、寒い時期に体を冷やす。

 

少し、クールになってきた

 

「・・・・・・」

リトも同じように水をかけて落ち着かせてるようだ。

 

教室に帰れば、若干居心地の悪い空気だった。

確かに、ララちゃんは人気者ではあるが迷惑に思われるところも少なからずある。

・・・まあ、そこは仕方がないところでもあるが・・・リトも、頭が冷えたのか居心地の悪さに目を伏せる感じだ。

 

「そういえばさ!この前の文化祭の写真が現像できて!こんな感じで出来てるんだよなー!」

話題を変えるために、アニマル喫茶の写真を用意して場を盛り上げる。

 

この作品の空気感は良い。Aという出来事のあとにBという出来事をぶち込めば空気がガラリと変わるからだ。

 

教師は俺の意図を理解したのか俺の行動を許可してくれている。

 

「おー、綺麗に撮れてんじゃん!」

「わー、ほんと!いいねこれー」

籾岡、沢田がノリノリで反応してくれるから場の空気も変わりつつある。

 

 

「貸し一ね、猿山」

「さんきゅ、籾岡。助かる」

どうやら籾岡達も俺の行動の意図を理解してくれてのことらしい。

 

 

 

そこから、なんとか学校を終えて家に帰る俺たち。

念のため、俺はリトと共にリトの家に帰る。

 

「あれ?、二人とも。ララさんは?」

美柑ちゃんの一言に、血の気が引く。

 

やっぱり、こうなるか

リトも現状のヤバさを察してすぐさまララちゃんの部屋・・・改造した研究室(ラボ)に走り込む。

 

リトは、たからものいれと書いている箱に前にとったぬいぐるみを見てはっ!?となっていた。

 

「・・・ケンイチ!俺ララを探すわ!」

 

「仕方がない、俺も原因の一つだ!探す!!」

俺も荷物を置けばすぐに外に飛び出る。

確かに、ララちゃんの言動、行動に多少の不愉快さはあった。がしかしだからと言って嫌いなわけではない。

むしろ、漫画やアニメ、フィギュアにスロット等、様々なコンテンツで見かける気がする。なお俺は友人にスロットでToLOVEるを教えられたのがきっかけだったりする。

 

まあそんなふざけたきっかけの出会いだが、彼女と知り合い、実際に生きている一人の人物として知ってしまえば心配になるのも当然のことだろう。

 

僚機にSDサイズのジンを複数機召喚して全機出撃。

もちろん俺も捜索に当たる。

 

しばらくすれば、携帯電話に物珍しい人物からの着信があった。

電話の相手は西蓮寺春菜、リトが好意を寄せている人物で第三者、神々の目線から言えば彼女もリトのことを好意的に思っているだとかそういう感じのうらやましい奴だ。

 

その彼女からの着信だと・・・・・・・?

何かあったなこりゃ、と思いつつ電話に出る。

「猿山ケンイチです。・・・・・・西蓮寺か?」

『あ、うん・・・・・ごめんね、猿山君。今少しいい?」

「ああ、いいが手短に頼んでよいか?実はララちゃんがリトの家に帰ってきていなくてな。万が一があってはよくないし捜索中なんだ」

『う、うん・・・・・・実は、あの子、今私の家にいるの』

 

まさかの発言でいったん俺の動きは止まった。

 

「・・・・・OK、おそらくリトには内緒にしたほうが良い内容だな」

 

 

話を聞くにどうやらララちゃんは友人である西蓮寺に頼ったらしい。しかしまあ、我ながら彼女に迷惑をかけてしまうとはお恥ずかしい限りだ。

 

突如電話口の声が変わる

「・・・・大変恐縮です。お電話口のあなたは」

『西連寺秋穂。いつも妹がお世話になっているわね』

「西連寺のお姉さまでしたか・・・・いえ、俺こそ親しくしていただいていて」

『あんまり女の子悲しませること言っちゃうとモテないわよ~?』

ラフな感じで言っているがこれは一種の警告みたいなものだろう。

己の立場を理解し自惚れるなという意味だ。

 

そういえば、作品によってはこの人に手を出す俺もいるみたいじゃないか。流石に調子に乗りすぎてしまった。

 

耳の痛い話だ

 

「ええ、おっしゃる通りです。自分の発言に責任を持つように心がけます。

俺の友人にも深く言いつけておきます。

ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ございませんでした。彼女のことどうかよろしくお願いします」

 

ということで通話が終わる、ララちゃん関連はまあ西連寺の家にいるならば問題も起きないだろう

 

 

 

 

 

西連寺side

「あら・・・・この子自体が言ったわけじゃないのね」

「もー、お姉ちゃん。この人は友達なだけ!しかも猿山くんは結城君を止めようとしてたよ!」

 

「・・・・・にしてはかなり責任を感じていたというか、自分のことのように謝っていたけど」

「ケンイチはねー、優しいけど自分を追い詰めちゃうんだよね」

「春菜、できる限り気にかけてやんな。あと謝っといて。

・・・・・あれ、もしかしたらいつか潰れるタイプよ」

「わかってる、なんだかんだ私も放っておけないし」

 

西連寺春菜は、友人を想いそう述べていた。

side out

 

 

 

その後、無事ララちゃんはなんとかリトと仲直りできたようだ。

 

やはり彼らは平和がよく似合う。

 

彼ら、彼女らには仲良くして欲しいものだと思いつつ西連寺秋穂さんの言葉を思い返していた。

 

いくら美柑ちゃんから多少ご好意をいただいていたとしても本質の俺はああいわれる立場なのだ。

 

覚悟を決め、俺は友人が朝まで睡眠を味わう中不眠不休でMSの操縦をやりこんでいたのだった。

 

今作のヒロインは誰が良いですか

  • 1.結城美柑
  • 2.ヤミ
  • 3.古手川唯
  • 4.他ヒロイン(コメント欄で受付)
  • 5.ハーレム
  • 6.ヒロイン?ナニソレオイシイノ?
  • ex.結城リト(腐
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。