シリウスの裁判のやり直しとペティグリューの裁判の日程は、魔法省から異例の早さで通達が来た。ブラック家の当主となる人間に対して、魔法省としては早く信頼回復を行いたかったのだろう。
日程は1週間後。それまで特にすべき事がある訳ではないが、シリウスには大人しく闇の魔術に対する防衛術の教室にいてもらわなければ。駅まで見送りに来た時の様に安易に外に出ないで欲しい。ホグワーツ、ひいてはダンブルドア先生の信用問題にも繋がるかもしれないのだから。
「セブルスは夏期休暇の予定はどうかしら?」
夜のお茶会の時にふと聞いてみると、「特段決めてはいない」という返事が戻って来た。
「君はどうなんだ?」
「行きたい所はあるわ。良かったら、一緒に行ってくれないかしら?」
「どこかね」
「私の実家と──お墓参りに」
セブルスがハッと目を見開いてこちらを向いた。昨年は行けなかったお墓に、今年はセブルスと一緒であれば行けると思ったのだ。
持っていたカップをソーサーに戻してそっと隣にある肩にもたれかかる。黒衣の肩は小動もせず私を支えてくれた。その温もりに安心してぽかぽかと胸が温かくなる。
「……良いのか」
「何が?」
「私が共に行っても」
「ええ。セブルスがいるなら、行けると思ったの」
「そうか……そうか」
セブルスは深い声で相槌を打つと、その肩に凭れた私の頭に自身のそれをそっと寄せてきた。最早染み付いた薬草の匂いと石鹸の香りがフワリと鼻腔をくすぐる。
「君がそう言うのなら、私も共に行こう」
「ありがとう」
「構わないとも。良ければいずれ、君の家族の話をもっと聞かせてくれ」
「ええ、そうね。少しずつでも良ければ聞いて欲しいわ。それから、私、貴方の話も聞きたいわ」
「……何も語れる事など無い」
「きっとある筈だわ」
セブルスの膝に置かれた彼の手にゆっくりと自分のそれを重ねる。ピクリと跳ねた指はしかし、しっかりと絡めて繋がれた。
「貴方しか話せない、貴方の話を聞きたいの。もちろん今すぐではないわ。いつか、貴方が語っても良いと思う時に、聞けたら嬉しい」
「ああ……分かった」
セブルスが小さく頷く気配がした。
セブルス自身の事は、実は知らない事の方が多い。ホグワーツに来るまでの事であるとか、リリーとの思い出であるとか、以前は特に興味も無いか、あえて気にしない様にしていた事も、彼自身から聞いてみたいのだ。辛いだけの記憶にならない様に。
それはきっと私も同じで、だからこそセブルスに聞いて欲しくなるのだろう。彼はただ受け入れてくれると知っているから。
城から離れるのは裁判が終わってからの方が良いだろう。見張っておかなければならない存在もいなくなるから。
私はうっすらとそう考えながら、手の平から伝わる愛しい人の体温を感じていた。
魔法省による裁判はウィゼンガモットで行われる事になった。クィリナスの裁判の時もそうだった。
当日はダンブルドア先生がシリウスを連れて行く形を取り、裁判に出席するセブルス、私が同行した。ウィゼンガモットに到着するまでの間、セブルスとシリウスとでかなり刺々しい険悪な言い合が交わされていた。しかし、あまりに子供じみたやり取りだったため、あえて仲裁には入らず放置しておいた。
ちなみに魔法省に行くための電話ボックスには、当然の事ながらダンブルドア先生とシリウス、セブルスと私の2人ずつで入った。シリウスと私が組むのはセブルスが断固反対し、彼とシリウスを一瞬でも2人きりにすれば喧嘩する事必至だったからだ。
曇天の空の下、法廷には既にかなりの数の記者がおり、前代未聞の事態に魔法界中の注目が集まっていると痛感した。
関係者用の部屋に通されると、そこにはウィーズリー一家の姿があった。
「ああ、ダンブルドア!手紙をありがとうございます。本当に最初は何が起こったか理解できなくて……」
サッと立ち上がったウィーズリー夫妻が心底ホッとした様に顔を明るくした。
どうやらダンブルドア先生が彼らに裁判での証言を依頼した様だ。当事者でもあるから、とても有効な証言になるだろう。
子供達も口々に挨拶してくれた。チャーリーがいないのはルーマニアにいるからだろう。久々に会ったビルは相変わらずの穏やかさで、卒業してからその精悍さに磨きがかかった様に感じる。
「ヴァレー先生、お久しぶりです」
「ええ、久しぶりね。元気だったかしら?」
「はい。先生もご健勝そうで良かったです」
「ありがとう」
にこやかに握手を交わしていると、双子もわらわらと寄ってきた。
「やあ、ヴァレー先生」
「スネイプ先生もご機嫌麗しゅう」
「眉間の皺が休暇前の5割増ですね」
「おい、見ろよ、兄弟。シリウス・ブラックって手配書では強面だったけど、こう見たらかなり美形じゃないか?」
「そうだな、兄弟。何だかビルに雰囲気が似てるな」
私とセブルス越しにシリウスを遠慮無くジーッと見ていた双子は、長兄のビルと見比べ始めた。
似ている部分があってもおかしくはないだろう。Mrs.ウィーズリーの生家であるプルウェット家には、ブラック家から嫁いでいる人がいた筈だ。
もしかすると、ビルの潤沢な魔力や強力な魔法の力はブラック家の血に起因する物なのかもしれない。しかし、それを磨いたのはビル自身の努力だ。
部屋の隅では、ロンとジニーがずっと何やら話し込んでいた。
そうこうする内に私達は法廷まで呼ばれ、裁判が始まった。
裁判はシリウスの物とペティグリューの物と同時に行うという異例の体制で、通常被告人1名が座る法廷の中央の椅子にはペティグリューが鎖に繋がれて座らされ、その隣には堂々とシリウスが立っていた。ペティグリューの顔は真っ青で、シリウスは表情こそ平静を保っているものの、その目は彼への憎悪にギラギラと輝いていた。
基本は裁判官に聞かれた事を答える形式なのだが、ここで意外な才能を発揮したのがロンだった。明確に質問に答えるだけでなく、自分の考えもしっかりと述べられていた。それに加えて、当時の状況や周囲の子の心象まで言い添えるという補足までしていた。
「僕達の寝室では、スキャバーズは常に小心者で食い意地の張ったネズミでした。クルックシャンクス──ハーマイオニーの猫に追いかけ回されたせいで、やつれて毛が抜けていました。とても可哀想でした。僕は薬を飲ませて世話をしました。しかしスキャバーズは全く回復しませんでした」
「私は年だって言ったんです、寿命だって」
ジニーが加わった。
「でも、兄は丁寧に世話をしていました。クルックシャンクスを遠ざけ、ポケットにスキャバーズを入れて一緒に行動していました。それくらい大事にしていたのに、その正体が裏切り者の殺人鬼だったなんて、兄の受けた衝撃は計り知れません」
胸を張ってジニーは堂々とそう述べた。
もしかして先程ずっと話し込んでいたのは、ここで話す事を打ち合わせていたのだろうか。
ここで、ロンはズボンのポケットから折り畳まれた紙片を取り出した。それを掲げて、ロンは「ハリーからの証言も預かっています、読み上げて良いですか?」と裁判官に問い掛けた。法定内がザワリと揺らめいた。その内の1人である私も、ロンの一手には驚いている。
ハリーは、今回の裁判には来ていない。関係者ではあるものの、未成年の彼の精神的負担を考慮されたのかもしれない。ウィーズリー家に関しては、本来は夫妻が証言を頼まれた様なのだが、子供達の強い希望で証言台に立っているのだ。
「生き残った男の子」であるハリーの、ペティグリューの裏切りによる被害者の内の1人でもある彼の証言がどれ程の重みを持つか、どれ程の価値があるのか、計り知れないくらいだ。
「静粛に。代読を許可する」
筆頭裁判官が重々しく告げた。ロンは小さく頷いて紙片を広げた。1つ深呼吸した彼は、法廷中の注目が集まる中で口を開いた。
「『──まず初めに、僕、ハリー・ポッターは真実のみを証言すると両親に誓います。スキャバーズは、僕が見てきた全ての時間で、臆病で、食い意地の張った、ただのネズミでした。まさか人間だとは、とても思えませんでした。シリウスによって正体が現された時、確かにピーター・ペティグリューには指が1本ありませんでした。爆発現場に残された指以外は、五体満足でした。ペティグリューは人間の姿にされた後、もうお聞きかもしれませんが、ロン、ハーマイオニー、ヴァレー先生、そして僕に命乞いをしました。しかも父の名を出して。それから、ホグワーツに連行する間にも、ペティグリューは逃走しました。その時は、ロンとハーマイオニーの飼い猫クルックシャンクスが被害にあいました。後ろ暗い事が無ければ、そんな事はしない筈です。本当に裏切っていなければ、逃げずに堂々としていればいい筈です。確かに僕はこの3年間、傷1つ付けられませんでした。しかし、常にペティグリューがネズミの姿で側にいたのは事実です』──以上で終わりです」
ロンが口を閉じてようやく、法廷内の空気が少し緩んだ。皆が皆、ハリーが何と書いているのか、全身を耳にして聞き取ろうとしていた様だった。
ここでハリーの証言を出してきたのは、とても効果的だったと思う。死を偽装してウィーズリー家に潜伏していた事への印象が、将来闇の陣営の元へ舞い戻る際にハリーを手土産にするためなのではという物にほぼ確定した様なものだ。何か大きなトラブル──それこそシリウスがインペリオを受けたという様な、全てが引っ繰り返る証拠が出てくるなんて事──が無ければ、このままペティグリューのアズカバン行きは確定だ。
そして事実、シリウスの冤罪を晴らす裁判は形式ばかりの物となり、ペティグリューの裁判が最も時間を割かれた物となった。それ程長い時間拘束されていた訳ではなかったが、精神的に疲労したのは否めない。
判決が出るまでの間、先程いた部屋に戻された私は口寂しくなってポーチの中からドライフルーツを取り出した。リンゴのふわりとした甘い香りが部屋に広がり、何となく注目を集めてしまった。とりあえず1人1人にお裾分けをして回ると、ジニーが手に持ったリンゴをジッと見詰めていた。
「どうかしたかしら?もしかして嫌い?」
「ち、違いますっ」
慌てて首を横に振った少女は、懐かしむ様に目を細めた。
「昨年、先生にドライフルーツを貰ったなって思い出してたんです」
「そういえばそうだったわね」
あれは新学期が始まってしばらく経ってからの事だった。その時はまさかジニーが日記の「例のあの人」に生気を奪われているなんて思いもよらず、単に何か悩み事があるのかと思っていたんだっけ。たった1年前の事なのに、随分前の様に感じる。
「あの時は、本当にありがとうございました。今までずっと言えなくて……」
「気にしないで。私はお裾分けをしただけだもの」
「でも、先生の優しさで少し元気になれました」
「それなら良かったわ」
少しでも当時の彼女の救いになれていたのが嬉しくて微笑むと、ジニーもニコリと笑い返してくれた。
「そういえば、とてもしっかりした証言だったわね。自分達で考えたの?」
「ああ、あれは──」
ジニーが答えかけた時、
「それだよ!」
「俺達も聞きたかった!」
と双子が割って入ってきた。大きめのリンゴを渡していたのだが、もう食べてしまった様だ。
「びっくりしたぜ!あんなに自信満々にハキハキ喋るロニー坊やは初めて見た」
「僕に失礼じゃない?」
フレッドもしくはジョージに引っ張られて連れて来られたロンが顔を顰めた。
「事前に練習でもしてたのか?ハリーの証言まで預かってたしさ」
「何とも策士だな!」
「クィレル先生が相談にのってくれたのよ」
ジニーがそう言うと、双子はピタリと口を閉じてそっくりな顔を見合わせた。それからロンとジニーを順番に見て、
「「本当に?」」
と口を揃えて聞いた。ロンとジニーが頷くと、双子は心底感心した様に「へえー!」と息を吐いた。
「合格スレスレだった俺達の成績を上げたのは只者じゃないと思ってたけど、やっぱり頭良いんだなぁ!」
「これはどうにも逃せない人材だな、兄弟!」
「そうだな、ぜひとも俺達の特別顧問になってもらわないと」
双子はロンをほっぽり出して何やらブツブツと相談を始めてしまった。そんな2人にやれやれと息を吐いたロンは、ちょっぴり得意気な顔で私を振り仰いだ。
「先生、どうでした?裁判の模擬授業だったら点が貰えそうでした?」
「もちろんよ。最初から最後まで矛盾の無い、しっかりした証言だったわ」
「やった!」
「先生、先生、私は?」
嬉しそうにガッツポーズをするロンの横合いから、ジニーが手を上げた。彼女にも「ジニーも素晴らしかったわよ」と告げると、嬉しそうに笑っていた。
ロンはバックビークの控訴準備の時に随分積極的にクィリナスに質問していたから、今回はその成果が出たという所なのかもしれない。それにしたって立派な弁論だったと思う。
しみじみとそんな事を考えている内に、判決が出た様だ。再び法廷に呼ばれた私達は、厳粛な雰囲気の中、裁判官が判決を読み上げるのを聞いた。
簡潔に言えば、ペティグリューはアズカバン行き、シリウスは無罪となった。加えて、ネズミに変身して逃走しない様に吸魂鬼だけでなく人が監視に付く事となった。
魔法省は正式にシリウスに謝罪する事となり、杖も即日返還される運びとなった。
ダンブルドア先生から直々に杖を返してもらったシリウスは、嬉しさが爆発しそうな、懐かしい痛みを覚えた様な、複雑な面持ちだった。それでも、久しぶりに主の元に戻ってきた杖をグッと握り締めたのはハッキリと分かった。
それから、シリウスが正式にブラック家の当主となるために、今後山の様な手続きと書類の処理が必要と判明して、彼は思いっきり顔を顰めていた。どうやら机仕事は苦手らしい。さもありなん。
判決が出た後、ウィーズリー家は裁判官へペティグリューとの面会を求めに行った。どうやらジニーによる説得は成功したらしい。
「ヴァレー先生、良かったら、着いて来てくれませんか?」
ジニーの突然の申し出に、私は首を傾げた。
「私?ダンブルドア先生でなくて良いのかしら?」
「はい。万が一があっても、先生がいればペティグリューを捕まえられると聞いたので」
それならば、と私は首肯した。
少し手続きに時間を要したが、ジニーとペティグリューの面会は実現した。
ダンブルドア先生とシリウスが釈放に必要な諸々の手続きを行っている──セブルスはその付き添いだ──最中、待合室よりも狭い部屋の中、距離を取って向かい合った椅子に座った2人は対照的な様相だった。
ジニーは胸を張って堂々としており、その横顔は緊張のためか僅かに強張っているが、家族が側にいるからか顔色はそれ程悪くはない。一方、ペティグリューはというと、その顔色は真っ青を通り越して最早白くなっており、まるで羊皮紙の様。ブルブルと小刻みに全身を震わせている様子は、さしずめ猫に睨まれたネズミだ。
私は2人の中間辺りに立って、一先ず静観の構えを取った。
「ペティグリューさん」
ジニーが呼んだその一言だけで大袈裟に肩を跳ねさせたペティグリューは、どうにか口の端を上げようとして失敗していた。
「聞きたい事があります。良いですか?」
ジニーの強い眼光を受けて、ペティグリューは必死に首を上下に振った。
「ペティグリューさんは、ハリーが嫌いですか?」
「そ、それは……」
ペティグリューは困惑した顔になった。何故そんな事を聞かれるか分からないという様な、答えの出ない謎解きを言われた様な、途方に暮れた表情にも見えた。
目をウロウロさせながらも黙り込んでしまったペティグリューに、ジニーは1つ息を吐いてまた口を開いた。
「ペティグリューさんはシリウス・ブラックやハリーのお父さん、ルーピン先生と仲が良かったと聞いています。そうですよね?」
「いつも一緒だった……シリウスとジェームズがいつも僕を助けてくれた……」
「でも、裏切った」
「しょ、しょうがないじゃないか!あんな……どんな人間でも『あの人』には敵わない!シリウスもジェームズも強かった!でも僕は弱いし何より母の事を出されたら……!」
「──落ち着きなさい」
静かに私が割り込むと、勢い込んでいたペティグリューはビクッと全身を跳ねさせ、すぐさま口を噤んだ。私が袖の中に隠し持った杖の存在に勘づいたのかもしれないが、落ち着いてくれるのなら何でも構わない。
先程の裁判中の尋問でも、寝返りの理由として病気の母の面倒を見てくれると約束してもらえた事を供述していた。母1人子1人であれば特に抗い難い甘言だっただろう。
「ジニー、続けて」
少女は気圧された様子も無く、コクリと頷いた。
「ペティグリューさんにはペティグリューさんの事情があった事は分かりました。最後にこれだけ聞かせてください。ペティグリューさんは、ジェームズさんやリリーさんやハリーが、彼らの死を望む程、嫌いでしたか?」
「っ……!」
ペティグリューは目を限界まで見開いて何度か口をハクハクと開け閉めしたが、結局何も答えなかった。何も、言える言葉が無いといった様子で、ガックリと項垂れてしまった。
しばらく沈黙が続き、面会の終了を裁判官が伝えにやって来た。ジニーは素直にうなずいて立ち上がり、ペティグリューは枷に繋がる鎖を持たれて無抵抗で腰を上げて出入口へと歩いた。しかし扉から出る1歩前で立ち止まり、「……嫌っていた訳じゃない」と小さく小さく呟いた。
「本当なんだ。憎んでも、嫌っていた訳でもないんだ……」
胸に迫る物悲しい呟きを残して、ペティグリューは部屋から出て行った。
「ジニー、これで良かったの?」
少女の方を振り向いて聞くと、「はい」と彼女は頷いた。
「私が聞きたかった事は聞けましたから。パパもママも、許してくれてありがとう」
家族を振り返って礼を言ったジニーへ、ウィーズリー夫妻は
「良いのよ、ジニーちゃん」
「お前がそれで良いなら良いんだ」
と優しく返していた。
少し経って、手続きの終わったダンブルドア先生達と合流した。シリウスは晴れ晴れとした、どこか憑き物の落ちた顔をしており、セブルスもまたいつもよりどことなく明るい表情をしている。
仮ではあるが一段落が付いたからだろう。それはセブルスの心の余裕が少しでも増える事に繋がるだろうから、単純に嬉しい。
後日お礼の席を設けると宣言したシリウスに子供達が歓声を上げる中、セブルスがさっさと1人で帰りそうな気配を察した私は一行から離れて先を行くセブルスを追った。
「セブルス、ねえ、待って」
「……何だ」
「漏れ鍋でお茶してから帰らない?」
「構わない」
セブルスが頷いたのを確認し、私はウィーズリー家やダンブルドア先生、シリウスを振り向いて
「それじゃあ、これで。皆さん、良い休暇を!」
シリウスが何か言いかける様に口を開いたが、私は気付かぬフリをしてセブルスと姿現しをした。
ようやっと一区切りついたと、私の心も少し軽くなっていた。
スレッジ・ハンマー「心の扉を叩いて」
47話目です。
今作から炎のゴブレット篇に入るにあたってタイトルの付け方を変えました。カクテル言葉です。調べてみると凄いたくさん種類があるんですね、カクテル。お酒はあんまり呑めないんで全然知らなくてびっくりしました。
珍しく結構な真面目回になったかなと思います。ジニーの質問に、ペティグリューは何を感じたんでしょうね。 ロンやジニーにフォーカスする事がほとんどなかったので、そういう意味でも珍しい作品になったかと思っています。楽しんでいただけてたら良いんですが