ライダーソウル持ち元ダークライダーの転生者ウマ娘は平和に暮らしたい 作:momo28
Side:ブランク
「警備員!ここの警備員として働かせてください!!」
「阿呆ッ!?できるわけ無いだろう!?」
「純粋な罵倒!?」
まさかやよいさんの口から罵倒が出るとは思わなかった。
………いやまあこっちもだいぶ悪かった気がするけど。
「お、落ち着いてくださいブランクさん!貴女の歳じゃまだバイトすらできませんよ!?」
「そうです!!そもそも、可愛いウマ娘ちゃんに警備員なんて危険な仕事をさせる訳にはいきません!!」
「うわっ!?起きた!?」
「うむッ!デジタル君の言う通りだ、そもそも君はまだ中等部だろう」
「学校通ってませんけどね」
顔顰めちゃった………
許して。
「いや、しかし……認めん!お父さんはそんなこと絶対に認めんぞ!」
「いつからあんたは私の親になったんだよ……」
「では、私がお母さんということで……!」
たづなさん???
貴女そんなキャラでしたっけ?
もうだめだよ、みんな頭おかしくなっちゃってる。くそっ一体誰がこんなことを!!
………俺だわ、てへっ。
「では私はその様子を遠くから見つめる人で……うえへへぇ」
ただの不審者だよ!!
………最初のイメージからすでに不審者だった!!
なんと無く寝ているのが辛くなってきたので、ベッドの側にあった支柱を掴み起き上がろうとする。
その時……
「へ?うわっ!?」
「あっ」
バキッ!!と派手な音を立てて支柱が粉々になった。
固まる面々。
「っす〜〜〜……………」
「……あ、あの、ブランクさん?」
「……………oh」
「きょ、驚愕……」
「……ごめんなさ〜〜い!!!」
思わず俺はそのまま保健室を飛び出してしまった。
◆
やっちゃったぜ⭐︎
いや完全にやらかしたな……一体いつの間にあんな強くなってたんだ?
というかなんで逃げちゃったんだよも〜……
というか俺、ここ……中央トレセン学園だっけ?の保険室から飛び出て来たせいでここがどこかわからない。
広すぎるってばよ……
一体東京ドーム何個分だよ?
「ねえそこの君、一体どうしたの?」
「うぇぇ!?」
びっくりした!!びっくりした!!(2回目)びっくりした!!(3回目)
声がした方向に振り向くと、白髪で高身長なとんでもない美人さんが居た。
モデルやってたりします?
あとやっぱ耳と尻尾は生えてるんですね。
「あ、あぁ〜。それが私ここ来たの初めてで、迷っちゃって……」
「そっかそっか!う〜ん……そうだ!それなら一回うちに来てみない?」
うち……?
一体なんの話だ?と考えていると、モデルやってそうな人が頭に何か帽子のようなものを装備する。
「ああ、そんな心配そうにしなくても大丈夫」
「ちょっとうちのチームに入ってもらうだけだからさ!」
は?
チーム……?ってなんだ?そして突然何を言い出すんだこの人?
そんな感じで混乱していると、急に人が変わったかのようにその人が叫んだ
「今だ!ウオッカ!スカーレット!やってお終い!!」
「ええ!?!?」
急に後ろからずた袋を頭に被せられ、えっさほいさと運ばれる。
……えちょっとどこに連れてかれてるの!?!?
あと名前言ったら隙をついた意味無くない?
◆
「とうちゃ〜く」
ずた袋が外され、雑に下ろされる。
ここどこだよ。
見た感じどっかの部屋かな?広さは……まあまあって感じ。
「にしても、警戒されたからってこんな手段を使うなんて……」
「仕方ねえだろぉ?最近は茂みにすら近づかないよう言われてんだぜ?全く困ったもんだ」
「それは全部貴女のせいではありませんこと!?」
「んなこと言うなよ〜アタシだってこんなことやるつもりなかったんだぜ?」
「……面白い奴が来た、ちょっくら行ってくるって言ってましたよね」
「お、おい言うなよそれぇ!!……っておいおい、落ち着けよマックイーン、顔が怖いぜ?」
「……メジロ流奥義、瞬獄殺!!」
「んなっ!?新しい技だとお!?ちょっとまっtアババババババババ」
えぇ………?
何が繰り広げられてるんだこれ。
というか俺は何を見せられてるんだ……??
連れ去られたと思ったら連れ去った人が知らない人にボコボコにされてるってどんな状況?
「なんなのこれぇ」
「アンタも大変ね………」
「実行役が言うことじゃないと思うけどな」
あ、なんかすごい仲が良さそうな人達が来た。
「えーっと……お二人は?」
「ああ、名前を言って無かったわね、アタシはダイワスカーレット、そしてこっちが……」
「スカーレットと同室のウオッカだ、よろしくな!」
「ブランクヒストリアルです、よろしくお願いします」
「そうそう、ここには本当は他にもスペシャルウィークとサイレンススズカって娘がいるんだけど、二人とも今は用事があっていないから、そこんとこよろしく」
「あ、はい」
「ちゃんと先輩はつけた方が良いぜ?」
「………分かってるわよ」
因みにここ何処ですか?ほんとに。
……それとなんとなくだけど、この部屋の外にまだ二人いるっぽいな。
あとで自己紹介でもしに行くか。
「……ああ、それともう一つ。ここにはアタシ達のトレーナーさんもいるんだけど、なかなか癖が強くてね……」
「癖……?」
どういうことだ?と考えていると、急に足に変な感覚が現れる。
ゾワゾワ〜って感じ。
びっくりして足元を見ると、バッジを付けた男……不審者が足を触っていた。
い、いやこれ、足ってかガッツリ……
「って、トレーナー…アンタねぇ………」
「またですの……?前回から全く反省していませんね?」
額に青筋を浮かべ今にもトレーナーと呼ばれている男に蹴りかかろうとしているスカーレットにゴルシをしばいたマックイーンが合流する。
あ、この人もう助からねえな。
さあそれではトレーナー?さん、言い訳をどうぞ!!
「ちょ、ちょっと待ってくれ、ついやっちゃっただけなんだ!!」
何がついやっちゃっただよ。
でもまあすんごい狼狽えてるし顔真っ青で可哀想になってきたからちょっくら助け船を出してやろう。
「………汚されちゃった」
「!?」
あ、間違えた。
場が一気に凍りつき、さっきまでボコボコにされていた人も合流して冷たい目でトレーナーを見ている。
「トレーナー……」
「ま、待ってくれ!!誤解なんだ!いや誤解じゃないけど!!」
……ま、あとは頑張ってなー。
唐突にそろそろ謝りに行った方が良いのでは?という考えが浮かんできたので隙を突いてこの部屋を抜け出し保健室を目指してテクテクと歩く。
後ろから叫び声とドグシャアという何かが蹴られる音がしたが特に気にしないことにする。
……あのトレーナーは今頃何処とは言わないが何かを押さえて悶絶してるだろうな。
しばらく歩いていると案の定迷ってしまったようで、先ほどまで校内にいたはずなのに気づいたら外の運動場にいた。
なんでだよ。
「最近の学校って凄いんだな……」
ほんとすごいなこれ。めっちゃ広いじゃん、芝生もふもふ。
遠くでは他と同じく耳と尻尾が生えたここの生徒らしき人達が走り込みをしていた。
「……早くね?」
どう考えてもおかしい速度、思わず笑いが出ちゃう。
いつの間に人間は余裕で棒最速の人を超えるようになったんだろうなぁ。
思考を放棄する。
そのまましばらく寝そべってぼーっとしていると、何処かから声が聞こえてきた。
「ふーむ、ここら辺は及第点だな……後は走る際にかかる負荷をなんとかするだけなのだが……」
そちらの方向をチラッと見ると、白衣を着た人が人型のロボットを見てぶつぶつと何かを呟いている。
「……そこら辺は後で改造しよう。次だ、そうだな……カフェの走りを真似させて見るか」
カチッとUSBをロボットに挿し込む。
ニヤリと笑っていた彼女だったが、少しずつ顔に困惑の色が現れる。
「…うむ?おかしい、何も起きないな。コードを間違えたか?………あ、これこの前寝ぼけて作ったよくわからない薬品で一日漬けておいたUSBじゃn」
『滅亡迅雷netに接続』
妙に低い機械音声が響く。
見れば、ロボットは彼女に向けて拳を振り上げている。
そして『滅亡迅雷net』、その単語を聞いた瞬間、俺はその場から起き上がり駆け出した。
「ーーーー!!どっせい!!」
バァン!という鈍い音が響き、ロボットは吹き飛ばされる。
「大丈夫ですか!?」
「あ、ありがとう……ところで君は誰だい?」
「私はブランクヒストリアルです!ちょっと詳細は省きますね!」
「あ、あぁ」
俺、ブランクヒストリアルは敵意をむき出しにしているロボットに向き直る。
畜生……なんでこいつらがここにいるんだ!
滅亡迅雷netの問題は社長……仮面ライダー01が既になんとかしたって聞いてたのに!
……そういえば俺転生してたんだったわ。
「……全く、襲いかかってくるのは……スマッシュやドーパンド……と言ったか?だけにしてほしいものだねえ……!」
あれ、スマッシュやドーパンドを知っているのか?
また襲いかかってきたロボットに複数の拳を叩き込むが傷一つすらつかない。
「っ!かったいなあ…!」
「それはウマ娘の力と同等の出力に耐えるためにものすごく頑丈に作ったロボットなんだ!普通のウマ娘の身体能力では傷をつけることもできないんだ!早く逃げてくれたまえ!!此方も警察を呼んだ!後は彼らに任せればいい!!」
「そういう訳にはいかないんだよなあ……!」
幾ら元がダークライダーとはいえ、元々は仮面ライダーが大好きで、そんなライダー達の勇士を近くで見たくてラスボスやってた節があるブランクには多少なりとも正義感が存在する。
滅亡迅雷netに接続されたロボットの能力は底知れない、だからこそ、このまま見て見ぬ振りをすればここの生徒達などに被害が行ってしまうし、それこそ警察とかにどうにかできるとは思えない。
そして……恐らく、この世界に仮面ライダーは存在しない。存在していたとしても似て非なる何かの『特撮番組』だろう。また、この世界はどちらかというと前世よりも前前世に似ているような気がする。
つまるところ、怪人などにダメージを与える手段はあれど、決定打になるようなものでは無く、G3アーマーなどのパワードスーツ的なあれも無いということだ。
今のところ、この学園内で奴と戦えるのは私だけだろう。
先ほどどうにかできるとは思えないと言った警察に任せても良いが、恐らく出てくるのは普通の警察では無く専用の特殊部隊である。特撮作品でよくあることだが、こういう部隊が現場に到着する頃には既に甚大な被害が出ていることが多い、被害を出さない為にも、ここで倒せる者が倒してしまった方がいい。
それに彼女はスマッシュやドーパンドの存在を知ってはいるが、滅亡迅雷netは知らないようだった。
ここの警察もスマッシュやドーパンド用の装備はあるのだろう。だが、滅亡迅雷netはちょっとばかし勝手が違う。
勿論警戒はするだろうが、何も知らずそのまま戦闘に入れば待っているのは全滅だ。
……そんなことを捲し立てはしたが、正直勝てるビジョンが浮かばない。
幾らなんでも硬すぎる、流石の俺でも手が痛いぞ。
「んなっ!?」
『ぜぜぜ、ぜつ、つ、つつ、めめ、絶滅!!』
やべっ、組みつかれた。こいつ力強っ!?
そのまま芝生の上に投げ飛ばされゴロゴロと転がる。
「くっ……ブランク君!」
『ぜぜぜ、絶滅、絶滅アァァァァァアアア!!!!』
バキバキバキバキと大きな音を立ててロボットの体が変形していき、謎のベルトと四角いカードのような物が生成された。
「なっ……自身のパーツから製作したのか!!……なんなんだあれは」
【ゼツメライズキー】
【ゼツメライズ】
パキンと音を立ててゼツメライズキーが割れる。するとロボットは雄叫びを上げ、ロック機構が外され外装を破壊し無理矢理接続が開始され、すぐに化物……マギアへと姿を変えた。
「マギア……くそっ……」
あれは……見たことないやつだ、少なくとも本編では出てきていない。
見た目的に……アノマロカリスか。
「ぐっ!?」
マギアが発射してきた弾丸のようなものをゴロゴロと回転することで回避する。
……どうするか、もっと勝てる要素消えたぞ。そしてもっと逃げちゃいけない理由増えたぞ。
「(一体、どうすれば)」
その時、服のポケットから一枚のカードが飛び出してくる。
「わ、わわわ…っと。ん?これは………」
これ、俺がこの世界に転生した時に持ってたカードか、まだあったんだな?
……というか、もしかしてこれドライブのカメンライドカードか?だけど………
そう考えていると、急に頭に知らない記憶が流れてくる。
「うっ!?ああぁぁぁ!!!」
「ブランク君!?」
ああああめっちゃ頭痛い!!というか情報量多い!!ってか誰の記憶だよ!
……………だけど、記憶のおかげでなんと無く使い方はわかった、これであのマギアを倒すしかない!!
行くぞ!
ふらふらとした足取りでマギアに向かっていき、カードを掲げ叫ぶ。
「変……身!!」
【ソウルライド!】
【デッドヒートドライブ!!】
記憶が流れ込む。
◆
「ベルトトレーナー。これって名前からしてハートに対抗するためのシフトカーだろ?」
「そうだ、現時点での最強装備だ。しかし、まだ未完成なのだ。思い出せ、あの時のハートと、同じようになるぞ!」
「俺もそう思ったがね…考えるのはやめた!止め方は、走りながら見つけてやるさ!」
「止むを得ない…このままではマッハが危ない!」
「いくぞ!あっ、ぐっ、うおぉっ……!」
『DRIVE! TYPE-DEAD HEAT!』
「おお!体が……ちょっとマッハの勝負服っぽいな」
「そう。シフトデッドヒートは、マッハと一つを兼用するのだよ」
「やってやるさ、ああああああ!!!」
「………一週間後にはレースが控えているというのに、無茶をする。全く、困ったものだな」
◆
灰色だった髪は赤茶色に染まり、後ろで結ばれてポニーテールに変化する。
白いライダースーツが体を多い、胸部には赤い装甲が装着され、肩にはメーターが付いた。
「ブランク、君?」
ブランクヒストリアル……いや、デッドヒートドライブは手に抱えている何処か車を思わせるヘルメットを被る。
「お前、ひとっ走り付き合えよ!」
◆
そこからは蹂躙だった。
アノママギア(仮)の発射する弾丸を高速で移動することで避けつつ、赤い稲妻のようなものが見える拳を叩き込む。
先程まで傷一つつかなかったマギアの装甲はバチバチとエネルギーに蝕まれ煙が上がっている。
「ああああぁぁぁあぁぁaaaaaaaaaAAAa!!」
発射されたのは今までとは威力の段違いな弾丸、しかし……
「無駄だ」
ガンッ!と鈍い音を立て弾丸は蹴り返される。
その弾丸はエネルギーを纏ったままアノママギアに直撃、アノママギアは爆散した。
「ふぅ……終わったか」
ヘルメットを取ったデッドヒートドライブに白衣を着たウマ娘……アグネスタキオンが困惑しながらも話かける。
「き、君は……ブランク君、なのかい……?」
「ん?何言ってんだ?誰だよブランクって……もしかして、人探しか?」
「え、えーっと……」
「ベルトトレーナー、どうする?………あれ?ベルトさん?どうしたんだよ?」
すると、ドライブの勝負服から急にアラームが鳴り始め………
「あああぁぁ!?」
「えっちょどうしたんだね急に!?」
バチバチとドライブの体が帯電し、急にバシュンと音を立てて動かなくなった。
「どうしたんだい……?お、おい……な、何か言っておくれよ……なっ!?」
体を包んでいたスーツとヘルメットが消え、髪は元の灰色に戻り、髪型も元に戻る。
「ぁ……」
力無くその場に倒れたブランクをタキオンが支える。
「……全く、なんなんだい?君は……」
周りを見渡すと何人かが遠くから此方に向かって来ているのが見えた。
恐らく、先ほど呼んだ警察だろう。
「(……彼女が倒したと説明しても誰も信じないだろうな)」
そう考えたタキオンは、ブランクをおんぶし気持ち早めに歩き出す。
「やけに軽いな……?栄養は採れているのか?………あとで新作のロイヤルビタージュースを飲ませて見ようか」
タキオンは気づかなかった。
ブランクが手に持っているカード………ソウルライドカードが変化していることに。
【デッドヒートを失いました】
【スピードドライブのソウルとの一部同期を確認しました】
なお、タキオンはこのあとよくわからないUSBを作ったことをバッチリ詰められました。
ちゃんちゃん!!
主人公が持っているカードで次に復活するのはどれ?(セイバー、リバイス、ギーツ、ガッチャードは未視聴のためまだ載りません)
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【ただのウマ娘】グランドアギト
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