悪役令嬢のヒーローアカデミア   作:めめ師

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第十四話です。相も変わらずマジェスティックエミュムズすぎ。多分私の中で参考になってるキャラがいるんだけど誰なのかがわかってない。


職場体験

翌日、マジェスティックの事務所に入っていく。

 

「おはようございますわ、マジェスティックさん。本日もよろしくお願いしますわ。」

「うん、おはよう。早速コスチュームに着替えておいで、パトロールに行こうか」

 

ミーチアはコスチュームに着替えて事務所の外に出る。

 

「それで、どう?なにかそれっぽいの思いついた?」

「まあ一つだけありますが...誰も読めない文字なのですわ...」

「おおいいじゃん!独自言語ってやつ?ちょっと書いてみてよ!」

 

そういって紙とペンを差し出された。そこに魔術文字で”ドロシー”と書いてみる。

 

「うーん確かに読めない...でも独自性のあるヤツは覚えてもらいやすいし、他にこの文字を使っている人がいないのならそれはそれでわかりやすくていいんじゃないかな!」

「そうでしょうか?ならやっぱりこれにしますわ」

「うんうん、いいと思う!よし、サインも決まったことだしパトロールに行こう!」

 

それから午前中は何事もなくパトロールを終えた後、お店に入ってお昼ご飯を食べていると、店員さんから声をかけられた。

 

「あ、あの!体育祭優勝おめでとうございます!良ければこれにサインをいただけませんか!?」

「えぇ大丈夫ですわよ。」

 

そういって先ほど決まったサインを書くと、

 

「これは...なんて読むのですか?」

「あぁ、そうなりますわよね。ドロシーと読みますわ。わたくしのヒーロー名ですの。」

 

そのやり取りを見ていた、マジェスティックが声を上げる。

 

「あぁ、そうか。最初はヒーロー名よりも本名のほうが知れ渡ってるもんね。よし、今いる客のみんな!彼女は雄英体育祭優勝者なんだが、ヒーロー名がドロシーに決まったんだ、SNSでこれ広めといてくれないか?」

「おうよ!まかせな!ついでに写真いいかい?」「俺も写真ほしい!」

「えぇ、大丈夫ですわよ」

 

それからSNSで情報を広めてもらって、午後のパトロールに出たが...

 

「敵が出たぞ!」

 

ミーチアたちの飛ぶ場所からそう遠くない場所で敵が出現したとの情報が出た。

 

「ようし、いこうか!ドロシーちゃんは後ろで見ていてね。」「了解しましたわ。」

 

マジェスティックがその現場に飛んでいく。現場はコンビニの中で、敵と思しき人物が店員にナイフを向けお金を出すように要求していた。

 

「よくある強盗犯罪だね。こういうのはまず、相手の無力化を最優先にするんだよ。まず凶器。ついで本人。どんな個性かわからないから倒したとしても油断してはいけないよ。」

 

そういいながらマジェスティックは淡々とナイフを個性のリングで奪い取り、混乱する敵をもリングでコンビニの外に放り出し、無力化したのだった。

 

「くそが!マジェスティックのサイドキックとか出払ってんじゃないのかよ!?」

「たまたま俺が近くにいただけだ。おとなしく捕まりな。」

 

ミーチアは一瞬の制圧劇に舌を巻く。そのあとすぐにやってきた警察に敵を引き渡しながらマジェスティックと会話していた。

 

「さすがですわ、マジェスティックさん。」

「まあこのくらいなら君もできるだろう。そうだな...もしつぎ似たようなのが来たらドロシーちゃんにもやってもらおうかな。だから覚えておいてね。もちろん市民の安全は大前提に、まずは敵の無力化からだからね。」

「わかりましたわ。」

 

その後、特に何もなくファンサをしたり、迷子を案内したりしながらその日は終わった。

 

それから翌日パトロール自体は特に何も無く終わったのだが、緑谷からメッセージがきていた。

位置情報のみが来ていて調べてみると保須の住所であった。意味がよくわからず、どうかしたのかと返事を返してみるが既読がなかなかつかなかった。

(保須...最近で言うとヒーロー殺し...まさか...飯田さん...!)

保須には飯田が職場体験に行っているハズだった。

すぐに飯田に連絡を入れてみるが同じくつながらない状況だった。

ミーチアは不安を抱えたまま眠りにつくのだった。

 

翌日、マジェスティックに昨日の件を聞いてみた。

 

「マジェスティックさん、おはようございますわ。」

「おはよう、じゃあ今日もパトロール行こうか。」

「その前に...昨日保須で何かあったか、聞いていたりしませんか?昨日夜に友人から保須の住所のみが送られて来たのです。」

「昨日の保須って言うと...まあ、あれだね...昨日保須でヒーロー殺しが捕まったみたいなんだ。それと同時でほかの敵も暴れてたみたいで、多分それの件だろうね...特に学生が負傷したみたいな情報があった訳では無いから連絡が着くなら安心していいと思うよ。」

「そうでしたか...ありがとうございますわ...」

 

朝に携帯を開いてみても緑谷からも飯田からも連絡が帰ってきておらず、不安継続中であったミーチアは安心感から息を大きく吐いた。それを見てマジェスティックは微笑む。

 

「友達思いなんだね。いい事だ。さっ、着替えてきなよ。パトロール行こう。」

「えぇ、ありがとうございますわ。」

 

それからパトロール中、敵が出たとの情報が入りマジェスティックと共に向かう。

 

「よし、ドロシーちゃんやってみよう。教えたことは覚えてるね?」

「えぇもちろんですわ。それで入ってまいります。」

 

今回の事件は大通りで暴れる異形型の男だった。既に負傷者がいるようで、そのまわりには4人ほど倒れていた。ミーチアはその負傷者を風で運び、回復のために魔法陣を空中に描きつつ敵に声をかける。

 

「止まりなさい!これ以上は許しませんわ!」

 

その声に野次馬として集まっていた一般人が反応する。

 

「うお!体育祭優勝のミーチアだ!」「えぇ!あの情報まじだったのかよ!」

「来るんじゃねぇ!あいつらは俺を笑いやがったんだ!死んで当然なんだよ!」

「死んで当然な人間など存在しませんわ、あなたについても...しっかりと捕まって反省して貰いますわよ!氷よ!集まりなさい!」

 

そう言ってミーチアが敵の周りを凍らせて拘束をしようとする。

 

「効くかぁこんなの!邪魔すんならてめぇも殺す!」

「激流よ!押しとどめて!凍りなさい!」

 

空を飛ぶミーチアに向かって敵が飛び上がってくるが、そこに水を流しそのまま凍らせた。結果敵は顔以外が凍り体を動かすことができずに、そのまま無力化されてしまうのだった。

それを確認したマジェスティックがミーチアに近づいてくる。

 

「うんうん。さすがだね。完璧だよ。まず市民の安全の確保、次に無力化。しかも君はそれに加えて市民の治療までやってのけた。想像以上だね。」

「ありがとう存じますわ。」

 

そうしてミーチアに笑顔を向けたマジェスティックは野次馬の一般人たちの向けて声を張り上げた。

 

「みんな!新米ヒーローの卵、ドロシーのデビュタントだ!盛大に祝ってあげなよ!」

 

その声に一般人たちから歓声があがった。ミーチアはそれに応えるようにお辞儀をして見せた。

 

「可愛いよー!」「ファンだ!サインくれー!」「かっこよかったぞー!」

 

それからミーチアは存分にファンサを続けその場を後にするのだった。

 

以降、職場体験終了まで、特に敵が出現することもなく終わったのだった。

 

「それじゃあドロシーちゃん、1週間お疲れ様!あんまり有意義なものじゃなかったかも知れないけど、またどこかで!」

「そんなことはありませんわ。とても学びになりました。ありがとうございましたわ。」

 

そして翌日、1-A教室にて

 

「アッハッハッハまじか!マジか爆豪!!」

「笑うな!癖ついちまって洗っても直んねぇんだ!おい笑うな、ぶっ殺すぞ!」

「やってみろよ8:2(ハチニィ)坊やぁ!!」

 

教室では職場体験先で何故か髪型を矯正された爆豪がクラスメイトに笑われていた。

ちなみにミーチアもしっかりと吹き出した。

 

「へぇー敵退治までやったんだ!羨ましいなぁ!」

「避難誘導とか後方支援で実際交戦はしなかったけどね。」

「私もトレーニングとパトロールばかりだったわ。1度隣国からの密航者を捕まえたくらい。」

「それすごくない!?」

「ミーチアは敵退治を自分でやったんだよね?SNSでものすごい数の映像が回ってたよ!さすが体育祭優勝者って感じだった!」

「そうですわね。多くを学ばせていただきましたわ。魔法について話せなかったのは残念でしたが...」

「あぁそれやっぱり勘違いしてたんだ...」

 

周りのみんなは苦笑いをしながらミーチアを見た。

 

「皆さん気づいていらしたの!?教えていただければ良かったですのに...」

「いやぁ、明らかに楽しみにしすぎてて流石に指摘できなくてさ...」

 

その時梅雨ちゃんが後ろにいる麗日に声をかけた。

 

「お茶子ちゃんはどうだったの?この一週間。」

「とても...有意義だったよ。」

 

麗日は構えを取り、謎の呼吸音を鳴らしながら正拳突きを放っていた。

 

「目覚めたのね、お茶子ちゃん。」

「バトルヒーローのとこ行ってたんだっけ。」

 

そうして話していると、クラス中の話題は緑谷、飯田、轟の3人に向かっていった。この3人は保須でヒーロー殺しの逮捕に立ち会ったらしかった。

 

「いちばん大変だったのは...お前ら3人だな!」

「そうそうヒーロー殺し!」「...心配しましたわ」「命あって何よりだぜまじで!エンデヴァーが助けてくれたんだってな!さすがNo2だぜ!」

「...そうだな。助けられた。」

「俺ニュースとか見たけどさ、ヒーロー殺し、敵連合とも繋がってたんだろ?もしあんな恐ろしいやつがUSJに来てたらと思うとゾッとするよ。」

 

それを聞いた上鳴が言う。

 

「でもさあ確かにこええけどさ、尾白動画みた?あれ見ると一本気っつーか執念っつーか、かっこよくね?とか思っちゃわね?」

「ちょっ...上鳴くん!」「えっ...あ!飯田!ワリ...」

「いや、いいさ。確かに信念の男ではあった。クールだと思う人がいるのもわかる。ただやつは信念の果てに粛清という手段を選んだ。どんな考えを持とうともそこだけは間違いなんだ。

俺のようなものをこれ以上出さぬためにも!改めてヒーローの道を俺は歩む!!

さァそろそろ始業だ!席に着きたまえ!!」

 

それからヒーロー基礎学。コスチュームに着替えてグラウンドに集まるとオールマイトが待っていた。

 

「ハイ私が来た。ってな感じでやっていくわけだけどもね。ハイヒーロー基礎学ね。久しぶりだ少年少女!元気か!?」

「ヌルッと入ったな。」「久々なのにな」「パターンが尽きたのかしら。」

「職場体験直後ってことで今回は遊びの要素を含めた救助訓練レースだ!」

「救助訓練ならUSJでやるべきではないのですか!?」

「あそこは災害時の訓練になるからな!私はなんて言ったかな?そう、レース!

ここは運動場ガンマ!複雑に入り組んだ迷路のような細道が続く密集工業地帯!5人4組に別れて1組ずつ訓練を行う!私がどこかで救難信号を出したら街外から一斉にスタート!誰が1番に私を助けに来てくれるかの競走だ!

もちろん街への被害は最小限にな!」

 

オールマイトが流れるような動きで爆豪に指を向けた。

 

最初の組は緑谷、尾白、飯田、芦戸、瀬呂の5人だった。

待機組はモニターを見ながら話す。

 

「クラスでも機動力いいやつが固まったな!うーん強いて言うなら緑谷さんが若干不利かしら...」

「確かにぶっちゃけあいつの評価ってまだ定まんないよね。」

「何か成す度に大怪我してますからね。」

 

「トップ予想な。俺は瀬呂。」「尾白もあるぜ!」「オイラは芦戸!あいつ運動神経すげぇぞ!」「デクが最下位!」「怪我のハンデはあっても飯田くんな気がするなぁ」

 

それからスタートして数秒、モニターに映った緑谷は工業地帯上空を跳ね回るように飛び移る緑谷が映っていたのだった。

 

「おおおおお緑谷!?なんだその動き!?」

「もしかしてついに克服したのですか!?」

 

そうしてミーチアはモニターの緑谷の動きを見ていると...

 

「「「「「あ」」」」」

 

緑谷が足を滑らせて落下したのだった。

 

ミーチアは耳郎、上鳴、爆豪、口田と同じ組で、爆豪がせっていたが普通に1位でクリアしたのだった。

 

それから授業後着替えていると。

 

「いやー緑谷凄かったね!」「ようやく自傷を克服したようで安心ですわね」「ミーチアちゃんは安定して1番ね。」「ミーチアが授業でコケてるの想像できないや」

「ねぇみんな、ちょっと静かにして」

 

その耳郎の声にミーチアたちの視線が集まった。そこの壁に小さな穴が見えた。

そして静かになったことでうっすらと声が聞こえてきた。

 

「峰田くんやめたまえ!覗きは立派な犯罪行為だ!」

「おいらのリトル峰田はもう立派なバンザイ行為なんだよぉ!八百万のヤオヨロっぱい!芦戸の腰つき!ミーチアの真っ白肌!葉隠の浮かぶ下着!麗日のうららかボディに蛙水の意外おっぱああああ!!!」

 

その瞬間耳郎が穴に向けてイヤホンジャックを刺したのだった。

 

「ああああああああ!!!!」

 

「ありがと響香ちゃん」

「なんて卑劣!すぐに塞いでしまいましょう!」

「まあ、自業自得ですわね。」




ミーチアちゃんは今後もずっと爆豪の壁としてそびえ立ち続けるんだろうなぁという予感が作者ながらにしています。やろうと思えばA組全員の個性再現できるからねこの人。多分個性因子の研究とかすれば相澤先生の抹消みたいなことも出来ると思う。
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