悪役令嬢のヒーローアカデミア   作:めめ師

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第三十二話です。AB対抗戦は私が書くのを楽しみにしてた話の1つなので頑張って書きます!


A組B組対抗戦 その1

12月に入ってすぐの頃、A組とB組の対抗戦という形で演習を行うという連絡があり、そのためにみんなはコスチュームに着替えて演習場に来ていた。

 

「ワクワクするねー!」「葉隠寒くないの?」「めっちゃ寒ーい!」「根性だね...」

「私冬仕様!かっこいいでしょ〜!」「入学時と比べると皆のコスチュームも様変わりしてきたな!」「飯田さんはそれで夏を乗り切ったの凄いですわね。」「排熱装置や冷却装置を内蔵してるから意外と涼しいんだぞ!このコスチューム!」

 

みんな最初期と比べてコスチュームが変わっており変わっていないのはミーチアや尾白位だった。

 

「かっちゃんも変えてる!」

「あぁーーー!?文句あんなら面と向かって言えやクソナード!」

「そのスーツ...防寒発熱機能付き?汗腺が武器のかっちゃんにとってとても理にかなった変更で素晴らしいと思...」「褒めてんじゃねー!!」

「緑谷がいちばん変化激しいよな。最近またなんかついたし。」「やれることが増えてきたからさ、すごいんだよこのグローブ!実は既に2代目なんだけど、発目さん強度の調整までしてくれて!」

 

その会話を傍で聞いていた麗日が何故か唐突に自分の顎を殴りつけた。

 

「去れ!!」「麗日ーー!?」

 

そこにひとつの声が届いた。

 

「おいおい、まーた随分とたるんだ空気じゃないか。」

 

声の正体は物間、B組の生徒も準備を終え演習場に来たのだった。

 

「僕らを舐めているのかい?」

「お!来たか!舐めてねーよ!ワクワクしてんだ!」

「フッ...そうかい、でも残念。波は今確実に僕らに来ているんだよ!

さァA組!!今日こそシロクロつけようか!」

 

全身を反らせて謎のポーズを取る物間は1枚の紙を取り出して高笑いと共に言う。

 

「見てよこのアンケート!文化祭でとったんだけどさァーァ!A組ライブとB組超ハイクオリティ演劇どっちが良かったか!見える!?2票差で僕らの勝利だったんだよねぇ!!」「まじかよ!見てねぇからなんとも言えねぇ!」

「入学時から続く君たちの悪目立ちの状況が変わりつつあるのさ!!

そして今日!AvsB!初めての合同戦闘訓練!僕らがキュ!」「黙れ」「物間ァ!!」

 

このまま止まらなくなるであろう物間を相澤先生達が捕縛布を首に巻いて止め説明を始める。

 

「今回特別参加者(ゲスト)がいます。」「しょうもない姿はあまり見せないでくれ。」

 

その言葉に皆のテンションが上がった。

 

特別参加者(ゲスト)?」「倒す!」「女の子!?」「一緒に頑張ろうぜー!」

「ヒーロー科に編入を希望している普通科C組、心操人使くんだ。

一言挨拶を。」

「何名かは既に体育祭で接したけれど、拳を交えたら友達とか...そんなスポーツマンシップを掲げられるような、気持ちのいい人間じゃありません。俺はもう何十歩も出遅れてる。悪いけど必死です。

立派なヒーローになって俺の個性を人のために使いたい。この場のみんなが、超えるべき壁です。馴れ合うつもりはありません。」

 

心操の言葉にみんなが拍手をしながら口々に言う。

 

「ギラついてる。」「引き締まる」「初期ろき君を見ているようだぜ」「そうか?」「結構似てますわよ。」「いいね彼」

「じゃ、早速やりましょうかね。戦闘訓練。」

「今回はA組とB組の対抗戦!舞台はここ運動場ガンマの一角!基本的には双方4人組を作り1チームずつ戦ってもらう!」

「心操を加えると41名、この半端はどうするのでしょうか?」

「心操は今回2回参加させるA組チーム、B組チームそれぞれに1回ずつ。よって5()()()()1()()()は5対4の訓練となる。」

「そんなん4人が不利じゃんか!」「ほぼ経験のない心操を4人の中に組み込む方が不利だろ。」

「5人チームは数的有利を得られるがハンデもある!今回の状況設定は敵グループを包囲し確保に動くヒーロー!お互いがお互いを敵と認識しろ!4人捕まえた方が勝利となる。」

「ヒーローであり相手にとっては敵!?どちらになりきればいいのだ!?」「ヒーローでよろしいかと!」

「双方の陣営には激カワ据え置きプリズンを設置している。相手を投獄した時点で捕まえた判定になる。」

 

その説明でブラドキング先生が手を向けた先には校長先生のデザインが施された牢屋があった。

 

「緊張感よ!」

「4人捕まえた方...ハンデってそういうことか?」「ああ...なれないメンバーを入れること、そして5人チームでも4人捕らえたら負けってことにする。」

「お荷物抱えて戦えってか、クソだな。」

「ひでー言い方やめなよ!」

「いいよ事実だし。」「得の高さで何歩も先をいかれてるよ!」

「お待ちください、先程5試合中1試合が5対4になると言いましたよね?1人足りなくありませんか?」「たしかに!」

「それについてだが...ミーチア、お前は別枠だ。全試合が終わったあとにA組、B組それぞれ全員と訓練を行ってもらう。」

「「「「「はぁ!!?」」」」」

 

相澤先生の予想外の言葉に全員が困惑の声を上げた。

一足先に意図に気づいたらしい爆豪が声を上げた。

 

「チッ!そんだけ差があるって言いてーのか!」

「その通りだ、やったらわかる。ミーチア、本気でやれよ。」

「...えぇ、わかりましたわ。本気で望ませていただきますわ。」

「じゃ、クジだ。A組の心操の分はミーチアが引け。」

 

くじの結果

第一試合

蛙水、上鳴、口田、心操 vs 塩崎、円場、鱗、宍田

 

第二試合

青山、八百万、常闇、葉隠 vs 吹出、黒色、拳藤、小森

 

第三試合

飯田、障子、轟、尾白 vs 鉄哲、回原、骨抜、角取

 

第四試合

爆豪、耳郎、瀬呂、切島 vs 鎌切、取蔭、泡瀬、凡戸

 

第五試合

緑谷、麗日、芦戸、峰田 vs 柳、庄田、小大、物間、心操

 

第六試合

ミーチア vs B組

 

第七試合

ミーチア vs A組+心操

 

「スタートは自陣からだ。制限時間は20分、時間内に決着のつかない場合はのこり人数の多い方の勝ち。」

『じゃ、第一試合。ピンチに力を発揮するA組か、堅実に全体を底上げしているB組か。

スタート!!』

 

試合開始から数十秒後、周りを警戒しながら少しずつ進んでいくA組チームに対し、宍田と円場が奇襲を仕掛けた。

それに対し心操がサポートアイテムを使用して円場の声を模倣し、宍田を洗脳してカウンターを返したが、すぐに心操自身が円場の個性で囚われて起こされてしまった。

上鳴が宍田に向かっていき、宍田はそれを迎撃しようとするが、電撃を警戒した円場が宍田から離れる。その隙をついて蛙水が円場を拘束して牢屋まで持っていった。

対して宍田を止めようとした口田が連れていかれてしまった。

こうして最初のぶつかり合いは痛み分けという形になる。

ミーチアはその様子をモニターで眺めながら隣に座った常闇と話していた。

 

「宍田さん、単体でかなり強力な戦力ですわね。広域制圧、索敵の可能な口田さんをいきなり取られたのはいたいですわね。」「対して向こうは塩崎も残っている。厳しい勝負になりそうだな。」

 

モニターの向こうでは塩崎が広範囲に広げた茨に上鳴が拘束されていた。上鳴は放電をするような動作をし、塩崎にバリアを貼らせる。がそれはブラフだったようで宍田の足についたポインターに向けて局地的な放電を行った。

しかし、直前で狙いに気づいた鱗が鱗を飛ばしてポインターを弾いた。しかしその直後、戦場に響いた鱗の声に反応した塩崎が動かなくなってしまう。塩崎はそのまま蛙水に抱えられて運ばれて行くのだった。

 

「心操さん、上手いですわね。他に警戒させて自身の警戒心を薄めた。しかもその戦略は警戒されるが故に戦場全体に伝播する...そうなると今度は...」

 

鱗は宍田と連携を取ろうと指示を出すが、宍田は心操の洗脳を警戒してまともに答えようとせず、心操の元へと向かった。

宍田に接近された心操は捕縛布を使いパイプを宍田の頭にぶつけるが宍田はそれを耐え、心操を捕らえようとした。しかしそこに蛙水に投げられた鱗と頭を打ち、2人とも気絶したことでB組全員が戦闘不能となり、そのままA組の勝利で第一試合が終わったのだった。

 

「...心操さん、物凄いですわね...知られていれば対処可能かと思っておりましたが、知ったからこそ厄介な存在になりかねない。」「会話を封じるとは...厄介極まりないな...」

『第一試合!ぐぬぬ...A組+心操チームの勝利!!』

「次は常闇さんの試合ですわね。頑張ってくださいな。」

「ああ、行ってこよう!」「イッテクルゼ!」

 

試合開始と同時にダークシャドウを策敵に回したのだが、そこにB組の黒色が着いてきた。そのまま黒色が常闇のダークシャドウを操ることを警戒するが、それの裏をかいて青山が連れていかれてしまう。

が、常闇が空を飛んで青山を回収してそのままレーザーを辺りにばらまいて黒色が潜むための影を無くす。

黒色が隠れる影を失い、出てくるがその瞬間辺りに大量のきのこが生え出した。それに怯んだ隙に再び青山が連れ去られてしまう。さらに立て続けて吹出の巨大なオノマトペの壁が出てきて八百万が一人分断されてしまった。

 

「八百万さんを分断しての各個撃破...一見正解に見えますが、八百万さんがいかに対応できるかにかかっておりますわね。」

 

そこに拳藤が迫り2人の戦闘が始まる。

八百万は巨大な大砲を作り、それを八百万ではなく壁の向こうにいる常闇たちに向けて撃った。八百万はそのまま拳藤に制圧されてしまったが、意識を落とす直前に拳藤に創造途中のワイヤーを絡みつけて、大砲の合わせて巨大な重りと化した。

 

一方、八百万の大砲から撃たれた袋を開けた常闇は中に入っていたサーモグラフゴーグルで小森、黒色の居場所を特定して即座に2人を制圧してしまった。

しかし直後に小森の胞子により咳が止まらなくなり、その隙に常闇は制圧されてしまった。

葉隠は吹出に見えない格闘戦を仕掛けていたが、八百万を引き摺ってきた拳藤に捕らえられてしまったのだった。

 

『第二試合!4-0でB組勝利!』

 

ミーチアは戻ってきた常闇を労っていた。

この試合で運動場が半壊したため、移動も兼ねて時間をとったのだ。

その間ミーチアは常闇の喉に残った胞子を取り除いていた。

 

「惜しかったですわね。あと少しで勝てた試合でしたわね。」

「ゲホッ、あぁ...あそこで小森を気絶させていれば終わっていた試合だった...なんともままならんな...」

「ああ、あまり動きませんように。ズレますわ。」

「スマン」「フミカゲダイジョウブカ?」

「わたくしはあまり医療には詳しくありませんが、小森さんの話を聞くに胞子を除けば終わるでしょう。あと少しですわ。」

 

それから休憩も常闇の処置も終わり、次の試合が始まる。

 

『第三試合!スタート!』

 

試合開始と同時、B組陣地の周りにあるパイプやコンテナなどの設備が崩れ落ちた。

 

「さっきの反省を聞いてなかったんですの!?」「まあ見た通り脳筋だったな」

 

モニターの先ではさすがにいきなりの陣地破壊はB組チームの仲間も想定外だったようで言い合いがされていた。

そこに轟の広範囲氷結攻撃が届く。しかも今までのものと違って視界を遮る背の高いものではなく、1部分だけ盛り上がってより相手の拘束に特化した攻撃だった。

そこに飯田がレシプロバーストで突っ込んでいくが、骨抜が周りの氷全てを軟化させた。

さらに潜んでいた尾白が動いた拍子に足元のパイプが崩れてしまった。そこにB組の武闘派、回原が対峙する。

飯田は骨抜に足元を軟化させられ、地面に沈んでしまう。

轟の後ろに隠れて索敵に徹していた障子が角取の角で分断された。

轟は氷を突っ切ってきた鉄哲と肉弾戦になる。しかも鉄哲には炎も氷も聞いていない様子だった。

 

「初手のぶつかり合いは完全に押されたな。骨抜が核といったところか...」「これは厳しい試合になりそうですね...連携が取りきれてない上に個々人同士でも押されていますわ。」

 

骨抜が沈んだ飯田を固めるが、飯田は個性伸ばしによりレシプロの制限時間が10分に延びている。そのまま地面を掘り進んで出てきた。そのまま高速で動き骨抜を翻弄するが、骨抜は地面の潜って移動してしまう。飯田はそのまま尾白と戦う回原を回収して牢屋に運んだ。

 

その間角取と戦っていた障子の元に尾白が加勢したが、さらに骨抜の邪魔が入る。尾白が角取ごと尻尾で拘束するが、そのまま角で運ばれて尾白が牢屋に入れられてしまった。

対して轟と鉄哲の戦闘場面は轟の熱が高すぎて現場のカメラが機能せず状況がわからなかった。

しかし、外側から運動場を映すカメラが運動場にそびえるタワーが倒れる様子を映し出した。それにより巻き上がった煙が晴れた時、鉄哲、骨抜、飯田、轟の4名が倒れていた。

その戦況を認識した角取が倒れる骨抜、鉄哲を角で浮き上がらせ、さらに自分も飛び上がる。現在残っている障子には空中に対する攻撃手段を持たず、そのまま試合終了まで耐えられてしまうのだった。

 

『20分経過、第三試合終了だ!投獄数1-1、引き分けだ!』

「うーん、轟さんと飯田さんが揃った状態で負けるとはB組の方々、強敵ですわね。」「骨抜、鉄哲の強さが際立ったな。単純な肉弾戦で鉄哲と渡り合える者は少ないだろうな。」

 

今のところ1‐1と1分け。残すところ二試合となった。

―そのあとに対ミーチアの総力戦が控えているが。




三人称視点バトル描写ムッズ!!
会話とか挟めなくなっちまうよ!ミーチアちゃん博識キャラではあるから一応解説やらせてるけどだいぶむずいこれ

アンケートなんか競ってて笑う。どうしようね?

ミーチアちゃんのいた世界の設定とかって出して欲しい?

  • 欲しい(ストーリー上で)
  • 欲しい(ストーリーとは別で)
  • いらない
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