悪役令嬢のヒーローアカデミア   作:めめ師

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第三十五話です。恋愛未経験の身に恋愛描写はむずいのだ。


インタビュー演習

十二月初旬のこと、仮免講習を終えた轟と爆豪はその帰り道で暴れる敵を制圧したらしく、そのインタビューにテレビ局が寮まで来ていた。

 

「仮免取得から僅30分後にプロ顔負けの活躍!普段から仲良くされているんでしょうか?」

「そう見えんなら眼科か脳外科行った方がいいぜ」

「仲はいいです。」

「ハア!?テキトーこいてんじゃねーぞ!いつ仲良くなったんだコラ!」

「仮免補講で二人でいること多かったろ。」

「何だそのシステムは、時間と親交は比例しねぇんだよ!」

「システムってなんだ」

「知らねーよ!てめーも脳外科行ってこいやぁ!」

 

寮に初めてインタビューが来たということで、インタビューの行われた共同スペースには多くの生徒が集まっていた。

 

「な...なんですのあれ...」

「さぁ...」

 

なお、そこで繰り広げられる光景がアレだったため、全員何とも言えない様子で眺めることしかできていなかったが。そこにクラスメイトからインタビューにテレビ局が来ていることを聞いた常闇がやってきた。

 

「ム...インタビューと聞いてきたが...なんだあの光景は...」

「ワヒャッ!?とっ常闇さん!?おっおはようございますわ!?」

「...?どうしたんだミーチア??」

「なっ、ななっ...何でもありませんわーー!!!」

 

そう言ってミーチアはものすごい勢いで走り去っていってしまった。

 

「?何なんだ...?」

 

これまで、所謂中二病キャラ(?)で周囲を寄せ付けなかった常闇にはその反応からミーチアの心境を察することはできなかった。...周りのクラスメイトに関しては、その限りではなかったが。

 

「...何なん??」「落ち着け峰田。」

 

それからというもの似たような光景が寮や教室など、各地で散見された。

 

「ミーチア、この間の話なんだが...」

「うぃ!?あ、ああそれですわね...それについてはまだ途中ですので、もう少しお待ちください...」

「あぁ、了解した。」

 

「ミーチア、次のヒーロー基礎学の授業だが、チーム分け...一緒にどうだ?」

「ヌエッ!?いいいや、あの...芦戸さんの先約が入っておりまして...」

「そうか、なら仕方ない」

「いや~いいよ?常闇と組みなよ~」ニヤニヤ「そうそう、私らは今度でいいからさ~」ニヨニヨ

「エッ、あっあう...よろしくお願いしますわ...

 

ミーチアは真っ赤になった顔を常闇に見えないように俯かせて蚊の鳴くような声で言った。

 

「.........何なん???」「......落ち着け...」

 

 

それから数日後、朝の教室にて。

 

「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!一時間もインタビュー受けて!爆豪まるまるカット!!」

『仲はいいです。...はい、恐怖はなく...』「ある意味守ってくれたんやね...」

 

先日のインタビュー映像が実際に放送された様子を流しながら、瀬呂と上鳴が爆笑していた。

というのも、インタビューでは暴言ばかりだった爆豪の回答は一切使われず、爆豪は見切れてばかりで、すべての質問に轟の回答のみが採用されていたからだった。

 

「使えやァ...!!」

「オールマイトから遠ざかってない?」「イカれてんだ」

「聞こえてんぞクソデクと玉ァ!!」

「もう三本目の取材でしたのに...」「仮免事件の高評価が台無し」「まあわたくし達にとっては見慣れた光景ですわね」「そうだな...対抗戦の時は変化が訪れたかと思ったが...」

「ウヒャァ...そ、そうですわね...」

「......いい加減慣れなよ」ヒソヒソ「そ、そうは言いますが...」ヒソヒソ

 

そんなニュース映像は終わり、話題は愛知県泥花市で敵集団20名が大暴れし街が壊滅した事件に移っていた。

 

『事件から今日で九日、たった二十人の暴動、約五十分ほどで泥花市は壊滅に追い込まれたのです。』

「被害規模は神野以上らしいが、地方だったため死傷者数は抑えられたそうだ。」

 

ニュースの内容に飯田が悔やむように言う。

 

『ヒーローの失墜を狙った計画的犯行とみられていますが、街の声は...』

『泥花の英雄たちを責めるのは愚かしい。制度の緩和を議論していくべきです。』

『泥花のヒーローも責められないよ、要請の精査をしろって?あとだから言えることさ。』

『ヒーローもっと頑張ってほしー!』『私たちもガンバルからーみたいな?』

『以前ですとこういったヒーローがはめられた事件に関しては、ヒーローに対する非難一色だったわけですが。しかし、まさに今時代の節目と言いましょうか...”非難”が”叱咤激励”へと変化してきているようですね。』

 

そのニュースを聞いた麗日と芦戸が目の周りに手で丸を描きながら言う。

 

「見ろや君からなんか違うよね」「エンデヴァーが頑張ったからかな!」

 

その時、急に教室の扉が開き、ミッドナイト先生とMt.レディが入ってきながら言った。

 

「楽観視しないで!いい風向きに思えるけれど、裏を返せばそこにあるのは危機に対する切迫感!勝利を約束された者への声援は果たして勝利を願う祈りだったのでしょうか!?

ショービズ色が濃くなっていたヒーローに今、真の意味が求められている!」

「Mt.レディ!?なんで雄英に!?」「うわああ!!」

「特別講師として招いたんだ。お前ら露出も増えてきたしな。ミッドナイトは付き添い」

「増えてねんだよ!」「次から頑張ろーぜ!」

「オイラが言うのもあれだけど、一番ショービズに染まってんだろ!!」「お黙り!!」

 

峰田に指を差されてツッコまれたMt.レディはその指を叩き落としながら言った。

そのままMt.レディはMEDIAと書かれたプレートを取り出す。

 

「今日行うはメディア演習!現役美麗注目株(わたし)がヒーローの立ち振る舞いを教授します!」

「何するかわかんねぇが...みんなぁ!プルスウルトラで乗り越えるぜ!」

 

切島がそう叫んでみんなを鼓舞したのち、外に出てみると...

 

そこには明らかに自作のインタビューセットがあった。

しかも周りにはMt.レディのサイドキック達がカメラをもって待機していた。

 

「ヒーローインタビューの練習よ!」

「「「「ゆるい...」」」」

 

早速と呼ばれた轟がセットの上に立つ。

 

『すごい活躍でしたねショートさん!』「何の話ですか?」

『なんか一仕事終えた体で!はい!!』「はい」

 

事前説明もなく始まったインタビューに瀬呂が「始めおった...」とつぶやく。

 

『ショートさんはどのようなヒーローを目指しているのでしょう!?』「俺が来て...みんなが安心できるような...」

『素晴らしい!あなたみたいなイケメンが助けに来てくれたら私、逆に心臓バクバクよ!』「心臓...悪いんですか...?」

『やだなにこの子!』(カワイイほしい)『どのような必殺技をお持ちで?』

 

その声に轟がセットから降りて巨大な氷塊を発現させた。

 

「穿天氷壁、広域制圧や足止め、足場作りなど幅広く使えます。あとは少し手荒な膨冷熱波という技も...」

「あれ?B組との対抗戦で使ってたやつは?」「赫灼熱拳!!」

「...は親父の技だ。俺はまだあいつに及ばない。」

「パーソナルなとこまで否定しないけど...安心させたいなら笑顔を作れるといいかもね!あなたの微笑みなんて見たら女性はイチコロよ」

「俺が笑うと人が死ぬ...!?」「もういいわ!」

 

いかにもな天然の回答に流石にMt .レディからもツッコミが入った。

そこに常闇が疑問を投げかけた。

 

「技も披露するのか?インタビューでは?」

「あらら!ヤダわ雄英生、皆があなたたちのことを知ってるワケじゃありません!

必殺技は己の象徴!何ができるのかは技で知ってもらうの!即時チームアップ連携、敵犯罪への警鐘、命を委ねて貰うための信頼。ヒーローが技名を叫ぶのには大きな意味がある。」

「...ちょっと前までカメラ移りしか考えてなかったはずだぜあの女...」

「Mt.レディだけじゃないよ。今、ヒーローたちみんな引っ張られてるんだ。No.1ヒーローに」

 

そこから各人のインタビュー演習が始まった。

 

 

「インゲニウムの意志を受け継ぎ、駆けるものであります!」『誠実さが伝わるわね!』

 

「博覧強記、一切合切お任せください!」『自信は人を頼もしくするの!』

 

「私の前ではすべてが0kgなのです!」『和らげるのも一つの才よ!』

 

「闇を知らぬものに栄光は訪れぬ」『良い~!雰囲気良いよ!』

 

「俺の後ろに血は流れねぇ!」『ああー!兄貴!!』

 

続々とインタビューをみんなが受けていく中ミーチアの出番がやってきた。

 

『活躍見ました!ドロシーさん!』「ありがとうございますわ」

『ドロシーさんはどのようなヒーローになりたいのですか?』「皆さんの期待に応えられる...皆さんに信頼されるヒーローですわ。」『素晴らしい!どのような必殺技をお持ちで?』

 

その質問にミーチアは事前に組んでおいた術式を発動させた。それによって先ほど轟が発現させた氷塊がドラゴンを象った形で動き出した。

 

「属性顕現・氷竜(アイスドラゴン)。今回は氷ですが、他にも炎、水、土、風、雷など様々なものを様々な形で動かせますわ。」『わあおド派手な必殺技ね!体育祭でもそうだったし、派手な技は覚えてもらいやすくなるわ!良いじゃないの!!』

 

『なにもうみんな!心配して損しちゃった!意外にちゃんとできるじゃない!』

 

「俺ぁテキトーなことは言わねぇ!黙ってついてこい!」

『...一人だとまだましね...わかった、ソリが合わないのね。人類と。』

「ワリィ俺がいたから丸々カットに...」「思い上がんな!てめーなんぞが俺に影響与えられるわけねーだろが!」「そうか」

「相澤くんのメディア避けを参考にさせるべきかも」「いや...あいつが今参考にすべきはほかにいます。」

 

『デクくんでしたっけ!?活躍見ました!』「それは...よかった、よかったです...!

『ご自身ではどのようにお考えでしょうか!?』「それは...良かった...!

「アイツ俺の硬化を!」「アガりすぎ。そういえばこういう機会には恵まれていないものね」

 

緑谷はガッチガチに固まっている。レゴブロック緑谷の完成であった。

 

『あなたの技はオールマイトリスペクトが多いように思いましたがやっぱり憧れてる?』

はい」「ここは声でかいんかい」

「でも、それだけじゃだめだと思って、自分なりにオールマイトの技をカスタマイズしてみたりもしてます例えばデラウェアスマッシュはオールマイトのレパートリーにはない州名から付けた技名で最近では訓練の一環でそのまま技にしたデラウェアスマッシュエアフォースと...」「ボソボソなげー...」

 

そこでミッドナイト先生が声を上げる。

 

「そういえば例の暴走、進展があったと聞いたけど大丈夫なの?」

 

そこで緑谷は右手を前に伸ばして集中する。そしてカッと目を開くと緑谷の身に着けた手ぶくろの人差し指の上にある穴から黒いヒモがおよそ10cmくらいピョロっと出てきた。

 

「よっしゃ!今はピョロっとですがコントロールの第一歩です。ゆくゆくはこれも...」

「「なにそれ」」

 

これで全員のインタビュー演習が終わった。その後の休憩時間に常闇がミーチアに話しかけていた。

 

「先ほどの必殺技、対抗戦でも使っていたものだな。技名も自分で考えたのか?」

「ぬゅえっ!?...えぇそうですわ、常闇さんも依然そのまま英訳するだけでもかっこよくなると言っていらしたので、そのまま読んだだけですが。それと、対抗戦で使ったのは少し違って”属性吸収・ドラゴン”ですわ。」

「ほぅ(ソワッ)やはり魔法は興味深いな...いつか俺も使えるようになってみたいものだ。」




ミーチアちゃん鳴き声語録。

常闇くん、流石にここまで鈍感じゃないとは思うけど、先の展開のために今だけ鈍感系主人公になってもらいます。

ミーチアちゃんのいた世界の設定とかって出して欲しい?

  • 欲しい(ストーリー上で)
  • 欲しい(ストーリーとは別で)
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