ヒーロー科が日々の授業やインターンに勤しむとある日、A組とB組の女子が揃って買い出しに来ていた。
今日は2月13日、つまりバレンタインの前日である。
A組もB組もそれぞれ、みんなで男子全員分のチョコを1つ用意しようという話になっていた。
「材料はこんなもん?」「ん。」
「よし、じゃあ私会計行ってくる。ミーチア、その間に愛しの常闇に贈るもん考えときなよ。」
唐突に拳藤にそう言われ、ミーチアは吹き出してしまった。
「んなっ...なな、なんで知っているんですの!?」
「だってそりゃ...見てたら分かるし...そもそも私ら告白見てっからね。」
拳藤の返答にミーチアは震えながらB組女子の方を向いた。
「ま...まさか...」
「...私らも知ってるよ?てか、ほとんどヒーロー科全員知ってると思う。」「ね。」「ウラメシイけど、おめでと。」
ミーチアはまさかの事実に頭を抱えた。
「それで、常闇さんに贈るものは何にするんですの?」
「何って...チョコのつもりですが、それ以外にあるんですの?」
「バレンタインはチョコ以外にもそれぞれにつけられた意味に合わせて相手に気持ちを伝える文化があるのですわ。...ほら、これ。」
八百万の見せてくれたスマホの画面には様々なお菓子とそれに込められた意味が載っていた。
「そうだったんですのね...初めて知りましたわ。
マカロン...作れるでしょうか...?」
ミーチアの視線は自然と"あなたは特別な人"という意味を持つマカロンに向いていた。
「大丈夫だよ!私も手伝うからさ!」「そうよ、素敵な思い出になるようにしましょ。」
「皆さん、ありがとうございますわ!」
ちなみにミーチアの後ろには耳郎に説教されている芦戸と葉隠の姿があった。
「で、何言おうとしたの?」
「裸にリボンでプレゼントは私ってやったら?って言おうとしてました...」
「...それ言ったら多分丸1日再起不能になるから絶対ダメだからね」
翌日の朝、ミーチア達女子が教室に入ると男子の殆どは明らかにそわそわした様子でこちらを見ていた。
非常にわかりやすいものである。
普段と様子が変わらないのは飯田、轟、爆豪の3人くらいであった。
「ぷっ!みんなわかりやすすぎ!ちゃんと作ってきたからね!ほら持ってけー!」
「「「「「おおおお!!」」」」」
「ありがとな!大事に食うぜ!」
「サンキュー!貰ってくわ!」
「皆!もうすぐ始業だから眠くならないようにすぐ食べるんじゃないぞ!」「溶けるわ。」
「人生初の...親以外からのバレンタインチョコ...わあぁ...!」
みんなテンションを上げながらチョコを受け取っていくのだった。
なお、テンションが上がりすぎて女子の輪に飛び込もうとした峰田は蛙水に叩き落とされていた。
そんな中、物欲しそうな目をミーチアに向ける常闇に気づいたミーチアはそっと耳打ちをした。
「ちゃんと個別で用意していますわ。放課後に渡しますのでどうかお待ちください♪」
テンションを上げながら跳ねるように自分の席に向かうミーチアとぎこちなく動きながら座り直す常闇を見ながら2名、血涙を流す男子の姿があったのだった。
「クソが!!」「爆発しろ!!」
そして放課後、ミーチアは自室に常闇を招き色とりどりのマカロンを振る舞う。
「ウム...美味い!手が止まらん!」
「良かったですわ。お菓子作りは初めての経験でしたので...」
「ほんとにそうとは思えないほどの出来だな。俺のために頑張ってくれたんだと思うとより一層美味く感じる。」
「なわっ!?あ、ありがとう存じますわ...///」
初々しいカップルのふたりはその後も魔法の話に花を咲かせながら二人でマカロンを平らげたのだった。
後日、バレンタイン当日のことをミッドナイト先生に根掘り葉掘り聞かれ、げんなりすることになるのだが...
超短いけど書きたかっただけなんで。
そういえばミーチアちゃんの鳴き声は実は全部私の知人がびっくりした時に発した鳴き声を元ネタにしています。
ミーチアちゃんのいた世界の設定とかって出して欲しい?
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欲しい(ストーリー上で)
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欲しい(ストーリーとは別で)
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いらない