別に読まなくてもいいやつです。
ミーチアのいた世界の設定
乙女ゲームの世界のストーリー
貧困層から聖女としての力が突如覚醒したヒロイン、ソニア(主人公)は王立魔術学院へと進学する。そして忙しく日々を過ごすうちに出会った王太子殿下と恋に落ちたのです。
しかし、その恋にはとてつもない障害がありました。
家格の差ももちろんありますが、1番は王太子殿下の現婚約者である公爵令嬢、ミーチア・リダー。
彼女は様子の変わった王太子殿下に彼が別の人との恋に夢中なのだと察します。自身の次期王妃としての立場が脅かされると焦った彼女はとある魔術師に促されるままにソニアにいじめを繰り返していきます。
そのいじめに耐えながら王太子殿下と共に過ごすうちに、国内にとある噂が広がっていきました。
それは魔王が復活したと言うもの。あくまで噂だと笑い飛ばす王太子殿下でしたが、ソニアはなんとも言えない悪い予感を感じていました。
その日以降、王国全土に魔獣の活性化や魔物による被害報告が増えていきます。
やがて魔王の復活も与太話だと笑い飛ばしている場合じゃないと、魔術学院生徒も含めた大規模な調査隊が組まれました。
調査隊は国外へと遠征に行き、やがて魔王の根城へと到着します。
ソニアは聖女として魔王の討伐隊に組み込まれ、魔王と相対しましたが、魔王という名は伊達ではなく敗北してしまうのです。
しかしそこに女神様が舞い降りてきました。
10人の女神様は王族にのみ伝わる大魔法を使い、全員がソニアに力を譲渡、そのまま消えてしまいました。
しかし、それによって新しい女神として覚醒したソニアはあっという間に魔王を倒し王国へと帰還、国王にもその功績を称えられ王太子殿下の婚約者として晴れて認められるのでした。
一方の元婚約者、ミーチア・リダーはなんと調査の結果魔王の復活に加担していたことが発覚し、処刑されてしまうのでした。
かなり端折りましたが、だいたいこんな感じです。
まあよくあるストーリーですね。しかし本作のストーリーはかなり変わっていた模様。一体どうしてなのでしょうか?
目が覚めると知らない天井がそこにあった。
意識が覚醒していくうちに覚えのない記憶が脳内に流れ込んでくる、パニックを起こすもやがて落ち着くと私は確信した。
ここは前世で好きだった乙女ゲームの世界だと。
どうやら転生してきたらしい。そこまではいい。むしろ嬉しい。しかし問題がひとつ、なんと私が転生したのはこのゲームの黒幕、魔王を召喚し、私の推しであるミーチア・リダーを唆し処刑までさせた憎き魔術師だったのだ。
私は決意した。原作を変えてやると、推しを救ってやると、彼女を幸せにさせてやると。
それからまだ幼い彼女と接点を作り、彼女が好きだった魔法を教える家庭教師となった。どうやらそれは成功だったようで、やがて王立魔術学院へと進学した彼女は順風満帆な生活を送っていたらしかった。
しかし、そこに問題が発生した。
乙女ゲームのヒロイン、ソニアがなんと彼女を悪者にしようと画策していたのだった。
私はこいつも転生者だなと確信し、それの妨害を試みた。
しかし悲しいかな、王宮魔術師であるこの身に学院内の出来事を同行することなど到底不可能なのであった。
やがて原作の本筋とは異なるも、彼女は無実の罪を着せられてしまい、この世界から追放されてしまうことになるのだった。
私には止められなかった。王国一番の王宮魔術師が聞いて呆れる。だが、自分を卑下している暇はない。彼女の断罪の時は刻一刻と迫ってきているのだ。
しかし、彼女を救う手立てがひとつも浮かばないまま、追放の前日がやってきてしまった。
最早彼女を刑罰から救うことは叶わないだろう。
であればせめて、平和な世界へ、私の前世の世界のような発展した世界で何不自由なく生きて欲しい。
彼女の大好きな魔法を気兼ねなく使える世界がいいな...そんな世界があるかは分からないが、なるべく近いものになるように夜通し追放の為に組まれた魔法陣を書き換える。
そうだ、彼女にせめて言葉を残そう。
「ミーチア・リダーよ。そなたに罪がないこと、ワシはわかっておる。そなたは学院始まって以来の天才魔術師じゃった。そのまま成長しておれば大魔法ですらも簡単に行使する立派な魔法使いになったじゃろう。だが悲しいかな、この国は国王陛下が絶対。その命には誰も逆らえんからのう...代わりと言ってはなんじゃが...この世界とは異なる別の道を辿った世界にそなたの魂を繋げよう。そこで今度こそ悔いなく、生きると良いぞ。」
十数年と演じてきて、もはや意識しなくても出来るようになった元の魔術師の口調で彼女に自分の願いを届ける。
それから間もなく、ミーチア・リダーはこの世界から追放をされてしまうのだった。
どうか今度は幸せに生きてくれ...
登場人物紹介
ミーチア・リダー
本作の主人公、生まれ持った魔法の才能とその探究心によって様々な独自の魔法を作り上げる正真正銘天才。
原作(乙女ゲーム)だと日々の王妃教育と魔法の楽しさを知らないため無気力マンと化しています。
レオニダス・リビニア
ミーチアの元婚約者。王国の次期国王という立場でありながら、婚約者ほっぽり出して別の女とくっつこうとか考えてた愚か者。せめて側室とかにしろ。
一応勉強しなくても授業聞くだけで学院次席を取るほどの才能マン。
ソニア・ノーディ
原作(乙女ゲーム)主人公。本作では転生者が入っていた模様。
前世の後悔を今世で払拭してやると息巻いていたところに原作と全く違う展開をお出しされてブチギレた。レオニダスが推しだったけど、そこまで思い入れはなかった模様。
マーリン(王宮魔術師)
全ての元凶。全部こいつが悪い。本作では転生者が入っていた。
元凶が行動を起こさないんだから原作通りになんかなるわけないじゃんね。ミーチアが推しで、救ってやると息巻いて十数年そのために動くほどのオタク。
作者は乙女ゲームをやったことがありませんのでなんか変だなって思っても見逃してください。