トロフィー『呪祓の王』獲得RTA   作:もちゃもちゃの玉ねぎ

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RTAをキャラ目線で書いたらえぐいほど文字数かさみますね。最後られん纏まらずにおかしくなってるかましれません
どうぞ(^ω^)_凵


渋谷事変《裏》

俺こと焔瀬統弥は現在、突如帳が下ろされた渋谷付近に高木ちゃんと共に待機していた。

「これ、俺は中に入っちゃだめなの?」

総監部より下された命令は待機、一刻も早く解決しなければならない状況の中でこの命令に俺は苦言を漏らす

 

「…総監部は五条悟単体での解決という方法でこの事態を解決するつもりのようです。」

 

「チッ、理解出来ないな。他の術師はそうでも俺は悟の邪魔にならないだろ。」

悟単体での制圧、それは理解出来る。だが、あいつに頼りすぎるのも如何なものかと俺は考えていた。現代最強と名高い悟が最も得意な戦闘は周囲に誰もいない時、しかしそれは俺以外の場合だ。俺ならあいつの足手まといにならない、それはあいつ自身も認める事実だ。

 

「…どうせ自分達に逆らう悟がこの事態の首謀者と共倒れしてくれることでも願ってるんだろうな。相も変わらず自己保身しか考えていない連中め。」

呪術界を支配する総監部、それがとうの昔に腐りきっている事など呪術界では誰でも知っている事実だった。

 

「それはそうでしょうね。腐ってますし。」

高木ちゃんも俺の言葉に同意する。

 

「まあ、いつでも行動出来るように準備はしときますかっと。高木ちゃんも他の補助監督との連絡はしっかりしといてね。」

背伸びをしながら高木ちゃんに話しかける。

 

「勿論です。統弥さんは結界に侵入したと同時に個人行動をお願いします。他術師はスリーマンセルでの行動となりますが統弥さんにとっては足手まといになってしまいますからね。」

 

「りょーかい。とりあえず呪詛師と呪霊を祓いまくればいいんでしょ。」

高木ちゃんの言葉に肯定を示し、自分の行動を決定する。現在こちら側の目的は首謀者の捕縛または殺害、呪霊、呪詛師の祓除それと非術師の保護だ。悟を除く最高戦力である俺は保護よりも祓除を優先する事を決めた。首謀者は悟がやってくれるだろうしな。

 

「…ナッナッミーン!!」

 

「この声、虎杖くんか?」

あまり関わったことの無い親友の教え子、その子のバカでかい声が渋谷中に響き渡る。

 

「五条先生がぁ!封印されたんだけどぉ!!」

 

「ッ!!マジか」

虎杖くんから聞こえた、ありえない発言。だがこの状況で嘘を言うとも思えない。

 

「……一旦虎杖くんの所に行くべきだな。」

 

「そうですね、ではここからは別行動です。ご武運を。」

高木ちゃんがこちらに頭を下げてくる。頭を上げた高木ちゃんの瞳は不安と悲哀が宿っていた。

 

「大丈夫だって、俺は死なないよ。高木ちゃんも死んじゃダメだぜ?無事に終わったらデートでもしよーぜ。」

安心させるように優しく頭を撫でる。全く可愛いやつだぜ。

 

「……その約束、絶対ですよ?」

 

「もち!じゃあまた後でな。」

そう言葉をかけて、虎杖くんの居る方面に向けて走り始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「虎杖くん、さっきの言葉は本当か?」

数分の移動の末虎杖くんを見つけた。既にそこには健人や伏黒くんも到着していた。

 

「……焔瀬さん、どうやら事実のようです。私はこれから伊地知くんと共にいくつかの要請を済ませてきます。その間彼らと共に行動してくれますか?」

健人がお願いごとを言ってくるが、勿論悩みどころではある。未来の呪術界の宝、それに悟の教え子、出来る事なら守ってやりたいが。

 

「…いや、すまない。それは出来ない、俺は単独で呪霊、呪詛師を殺す。悪いが足手まといは必要ない。」

 

「俺たち足手まといになんねーよ!」

虎杖くんが俺の言葉に腹を立てたのか反論してくる。

 

「あーすまん、別にそういうつもりで言った訳じゃない。」

 

「あ、そうなの??」

虎杖くんの顔に笑顔が宿る。この子ほんとに良い子だな。

 

「とりあえずおれはこの帳を下ろしている呪詛師を潰す。君たちは帳が上がりしだい中に侵入してくれ。」

自分の今後の行動を話し、虎杖くん達に指示をだす。

 

「了解です。ではここから別行動で。」

伏黒くんが肯定してくれる。

 

「あっ!そうだ。焔瀬さん!俺のこと悠仁でいいよ!」

ほんとに優しい、僕涙が出ちゃうよ。

 

「俺も恵で大丈夫です。」

この子達良い子すぎない?ほんとに悟の生徒か?いや、悟の生徒だから良い子になるのか?反面教師的な?

 

「わかった。悠仁、恵、それと?」

もう一人の術師、名前知らなかった。

 

「あ、自分は猪野です。」

 

「おーけー猪野くんね。2人の事頼んだよ。」

猪野くんに2人の事を頼んで呪詛師の居そうな高層ビルの屋上に向けて飛び立つ。

 

「はっや!」

 

「そりゃそうだろ。五条先生に次ぐ術師だぞ。」

悠仁と恵がなんか話している気がする。まあ気の所為か!

 

「そこか」

たしかな呪詛師の呪力を感じて一気にビルを駆け上がる。

 

「お前達だな、帳を守っている呪詛師は?」

 

「ッ!?」「なッ?!」

呪詛師達の顔に驚愕と恐怖が映る。

 

「問答無用だ、即殺す。」

術式を解放し『禍焔』を放つ。三本のビームは呪詛師共の心臓を同時に貫き、その命を奪った。

 

「これが帳の基か。」

釘のようなものを発見し踏み潰し破壊する。その瞬間帳が上がった。

 

「…さてと、ここからが本番だな。」

ビルからおり、地下へとつづく道を疾走する。

道すがらに発見した呪霊を祓う、祓う、祓う。

そんなおりに絶対に存在してはいけない人物が現れた。

 

「やっ!久しいね統弥。」

そこに居たのは、かつて共に青い春を過ごし親友、そして1年前、もう一人の親友によって殺された筈の人物。

 

「……は?すぐ、る?」

自身でも分かる明らかな動揺。昨年確実に悟が殺した筈の夏油傑、その人が今、目の前立っている。

 

「生きてたのか、?悟がしくじった?いや、いやいや、そんなことはありえないだろ。」

……違和感、存在してはいけない存在がそこに居る。

 

……違和感、傑の頭にかつては無かった縫い跡、

 

……違和感、絶対に共に生きることの出来ぬ、圧倒的嫌悪を感じる自分、

俺は理解した。こいつは自分の不倶戴天の敵だとッ!!

 

「お前、傑じゃないだろ。たしかに姿形、というか身体は傑の物だ。だが、絶対的にナニカが違うッ!」

 

「……キッショ、なんで君も分かるんだよ。」

傑の皮を被ったナニカが頭の糸を抜く、その瞬間、口のついた脳みそのようなものが見て取れた。

 

「こういう術式でね、脳みそを入れ替えたらその身体を乗っ取れるんだ。もちろん術式もね。」

よし決めた、過去で1番の覚悟を持って、

 

「お前を殺すッ!」

 

「ハハッ怖いね。」

口では怖いと言いながらもその飄々とした態度は崩さない。

 

「まぁここで君とやり合うつもりは無いよ。」

 

「……ならなんでわざわざ現れた?」

単純な疑問を口にだす。

 

「ん〜単純な興味かな。自分でも危ない橋を渡ってると思うんだけどね。自制が効かなかったよ。

五条悟と双璧を成す術師。君たちは私の計画には少し邪魔でね。君たち強すぎるんだよ。平安でも頂点にたてる実力者が2人も」

困っちゃうよねーとタハーという効果音が流れそうな軽い声でナニカが喋る。

 

「だから、これで君を殺せるとは思えないんだけど、足止めにはなるでしょう。少し遊んでいてくれ給えよ。」

言葉と同時に傑の身体を乗っ取ったナニカの背後から呪霊が湧き出る。

 

「ッ呪霊操術!」

 

「言っただろう?術式を使えるって、

『特級叛霊 悪路王大嶽』、『特級仮想怨霊 雪女』及び一級呪霊14体、彼らと少しの間遊んでいてくれ。」

数多の呪霊が溢れ出る。並の術師、特級を除いた術師なら容易に圧殺できるであろう呪霊達、

……だが問題ない。俺からすれば群れただけの烏合に過ぎない。

 

「…この程度で俺を殺せると??」

随分と舐められたものだなと考えながら威圧する。

 

「いやいや、倒せるなんて思ってないよ。彼らは私が逃げるまでの足止めさ。」

飄々とした態度を崩さないコイツが非常に気に食わない。

 

「絶対追いかけて殺してやるよ。」

 

「怖いね。なら見つからないように逃げるとしよう。」

そう言って奴は逃げ去っていった。

 

「…さて、速攻で終わらせる。」

その言葉と同時に呪力を滾らせ術式を解放する。呪霊共も同じように術式を発動、1番でかい呪霊以外は全て水や氷の術式、なるほど、こちらの対策は充分って訳か。

まあ、舐められたものだな。

 

「悪いけど、お前ら如きに構ってる暇はないんだ。何も出来ずに死んでくれ。」

刹那のうちに圧縮した焔を放つ。1級の数体はそれで死亡、その他1級も脅威にならない。『禍獸』を放ち生き残った1級を始末する。

1番厄介なのはやはり、悪路王大嶽と呼ばれた呪霊。

 

「『悪路王大嶽』ね、日本三大悪妖怪の一角とは。速さも重さも呪霊としては過去一だな。」

巨大な図体に反しての俊敏な動きに巨大な図体に見合った攻撃力、それに斧を振れば降るほどそれが上昇している気もする。おそらくそういう術式だろう。

 

「……で?お前は後ろからチマチマと攻撃しやがって、シャイか??」

悪路王の後ろから攻撃してくる雪女、ダメージは入ってないが正直鬱陶しい。

 

「お前から殺す。」

呪力を足に込め、疾走する。一瞬のうちに眼前に到達した俺に向けて雪女は術式を放とうとする。

 

「おっせえんだよ。」

雪女の腹に掌底を打ち込み、その腕を起点に焔を放出する。

 

「あとはお前だけだな。」

背後から斧を振り下ろす悪路王に告げる。

瞬時に後ろへ振り向き振り下ろされる斧を片手で掴む。

 

「明らかに威力が増してるな。どういう術式だ?」

悪路王は掴まれているのにも関わらず力を入れ続ける。踏ん張っている足下のコンクリートがひび割れる程の力。

 

「グギャア!!」

悪路王が掴まれた斧を取り戻そうと無作為に暴れる。

 

「動きが騒がしいんだよッ!!」

悪路王の腹に拳を打ち込む。悪路王は後方へ吹き飛ぶ。

 

「出力最大 『禍焔』」

焔を極大のビームに変えて悪路王に向けて放つ。

 

「仕留めそこなったか。」

悪路王は右半身を失いながらもしっかりと立っていた。

 

「耐久力も上澄みだな。まあもう限界だろ。その可愛らしい髭と一緒に焼き尽くしてやるよ!」

死にかけの悪路王に向けて容赦ない攻撃を繰り返す。

すこしして悪路王は完全に消滅した。

 

「思ったより時間かけちゃったな。必ず見つけ出して殺してやるッ」

俺は奴が消えた方向へ走り出した。

 

 

 

 

 

「ん??あれ建人?」

傑の身体を乗っ取った奴を勘で追いかけていると高専の後輩である七海建人、悟の教え子の禪院真希、そして禪院家現当主の禪院直毘人がいた。

 

「焔瀬さん。一体どれ程の呪霊を祓ったので?」

健人がそんな事を聞いてくる。それ気になんのかな?

 

「えーと、特級3体に1級は14体以上、2級も50以上かな。」

道すがらに祓った呪霊の数を数える。

 

「クハハハ!凄まじいな。焔瀬特級術師。」

直毘人さんが笑いながら話しかけてくる。

 

「そうですかね?当然のことです。」

 

「どうだ、禪院に婿に来んか!」

直毘人さんから急な申し出があった。

 

「有難いですけど、お断りさせていただきます。」

 

「……そうか、どうだ!今なら真希とその双子の妹をやろう!」

妹の方は知らないけど真希ちゃんは可愛いから可愛いのかな?

 

「勝手なこと言ってんじゃねぇよ、馬鹿爺ッ!!」

真希ちゃん激おこだ。女であるのに禪院家当主に罵詈雑言を浴びせられるなんてなんて肝っ玉の据わった子だ。

 

その後と3人とたわいのない会話をしていると、開けた場所にでた。

 

「……いるな」 「…いますね」「…いるのう」

俺と健人、それに直毘人さんの声が重なる。

柱の影から蛸のような呪霊が顔をだす。

 

「先手必勝ッ!!」

直毘人さんが術式を発動し呪霊を狙う。

 

「流石、最速の術師は速いな。速度なら俺も負けそうだ。」

禪院直毘人、悟を除いて最速と謳われる術師である。

そんなことを考えていると呪霊の呪力の雰囲気が変わる。

 

「直毘人さん!一旦引いてください。」

ここで1級上澄みの実力者を失うのは不味と考え後ろに下がらせる。

 

「……先程までは呪胎だった訳か、道理で弱いわけよ。」

直毘人さんの言う通り先程の蛸は成体ではなかった。マスコットのようだった姿が筋骨隆々の蛸に変わった。

俺の経験的に、自立型の呪胎の成体は総じて強い。

3人を背後に下がらせる。

 

「……我が名は陀艮、我らには皆、名前があるのだッ!!」

自らを陀艮と名乗った呪霊は戦闘早々にブチギレ、印相をむすんだ。

 

「領域展開」

 

「皆、俺の後ろへ。」

 

「『蕩蘊平線』」

陀艮が唱えた刹那、世界が変わった。

 

「いきなり領域展開なんて、お前焦ってるだろ。」

俺は陀艮に向けて話しかける。

 

「黙れッ!貴様らはここで殺す。死累累湧軍ッ!!」

気付けば数多の魚型の式神が身体に噛み付いていた。

 

「…残念。」

しかしその式神は俺に触れた瞬間に焼き尽くされる。

 

「皆無事?」

 

「問題ありません。」

3人を代表して健人が答えてくれる。

 

「良かった。そっちも領域を見せてくれたんだ。こっちも見せてあげよう。」

結ぶ手印は『降三世明王印』

 

「領域展開 『穢祓禍焔鄉』」

刹那、陀艮の領域を俺の領域が塗りつぶす。

 

「あっ有り得ぬッ!!我が領域が塗りつぶされたッ」

陀艮は明らかに動揺している。

 

「そりゃ、領域の押し合いはより洗練された方に傾くんだから、俺が勝つよ。」

 

「じゃあな呪霊、呪霊に名前なんて必要ないよ。」

陀艮は穢れを祓う焔に焼き尽くされて息絶えた。

 

「…思ったより雑魚かったな。」

そんなことを呟きながら領域を解除する。

 

「…やべぇ、もう終わったのかよ。」

真希ちゃんがこちらを驚愕を浮かべた瞳で見てくる。

 

「流石ですね。」「やはり禪院に来んか?次期当主の座を約束しよう。」

他2人も俺も称えてくる。やはり人に褒められるのは気持ちが良いな。

 

「建人ありがとう、直毘人さんのはお断りします。そんなことよりもここから移動しましょう。人命及び、呪霊の祓除を最優先に、あと俺はここから別行動で。ツギハギはまだしも火山頭は現状俺しか祓えないでしょう。火山頭を発見した場合は即刻退避を、無駄な術師の死は避けたい。」

首謀者を除けば恐らく敵側最高戦力の火山頭、そいつを見つけ出し祓うのが俺のやるべき事だ。

 

「了解した。行くぞ真希、七海1級術師。」

3人は俺とは別方向に走り出していった。

 

「さてと、標的は何処にいるのやら。」

呟きながら俺も走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

火山頭が見つからない中、呪霊を祓っていると今までに感じた事のない邪悪な呪力が渋谷中に広がった。

 

「ッ宿儺か!!」

1度少年院で感じたあの気配、だかその時とは比べ物にならない重圧感。

恐らくは何者かが指を大量に悠仁に食わせた。

俺は宿儺のいる方向に走り出した。

 

 

 

宿儺の方向へ向かっていると宿儺からこちらに姿を現した。

 

「ケヒッ焔瀬統弥、あの時の続きと行こうではないかッ!」

宿儺はこちらに向かい斬撃を飛ばしてくる。俺はそれを避け宿儺に近づく。

 

「今すぐ悠仁の中に戻れ。その身体はお前の物じゃない。」

我が物顔で悠仁の身体を使うコイツに怒りが湧き出る。

 

「ケヒッでは奪い返してみせろッ!」

挑発的な顔を浮かべて宿儺が言う

 

「…舐めやがってッ 今理解したよ、俺はお前が嫌いだ。」

傑の身体を乗っ取った奴と同じ嫌悪感、俺の不倶戴天の敵。

 

「逆に好かれていたら此方から願い下げだ。」

宿儺のニヤニヤ顔を塗り潰してやる。

 

「術式解放『禍火却纏』」

 

「見せてみろッお前の本懐をッ!」

何処までも人を舐めてくれるな、此奴は。

相対して分かった、少年院よりは確実に強い、だが俺の方が強い。

 

「悪いけど、今なら俺の方が強えよッ!」

一瞬で距離を詰める。連打、連打、連打ッ

徒手空拳で宿儺の距離を潰す。

 

「ケヒッ 良い拳だッ!『解』」

腹に向けて斬撃が放たれる。避ける必要もなし!このまま殴り続ける

 

「ふむ、『解』が効いていないな。なるほど、貴様の呪力性質だなッ!『解』が身体に触れる前に性質で威力を減衰させたなッ!」

1度の出来事でこれほどの洞察力、流石は呪いの王

 

「ネタが割れたからといって何が出来る。お前はただ、俺にボコられろ。」

攻撃は辞めない。悠仁の意識が戻るまで宿儺を俺に足止めする、そして非術師を傷付けさせない。

 

「ケヒッ貴様俺を此処に縛り付けようとしているな。虎杖悠仁の身体を傷付けないように、それに加えて非術師を気遣ってか大規模の技さえ使わん。つまらんな」

全部バレてやがりますね。しかしバレたところで問題は無い。多少手加減しても今の宿儺なら完封出来る。

 

「そうだと言ったら?」

 

「領域を使い、ここいらの人間を鏖にする。」

 

「糞がッお前ならやりかねないっていう嫌な信頼があるよ。」

宿儺ならたしかにそうするだろう。此奴は自分の愉悦の為に何万の人間の命をもてあそべる奴だ

 

「そうだ、故に全力で来いッ!!」

宿儺から数多の斬撃が放たれる。避ける必要はない。身体に張った呪力の膜で斬撃を侵蝕し威力を減衰させる。

 

「『禍焔 刃』」

刃に形作った禍焔を宿儺に向けて放つ。流石は呪いの王、全てを見切り避け切る。

 

「『纏朱禍 蒐』」

焔を腕にだけ集中させ固定化させる。

瞬時に宿儺へと近づき腹に一撃を喰らわせる。

「『爆』」

その一言と同時に焔が爆ぜる。宿儺は轟音と共にビルへと突っ込んだ。

 

「ケヒッ、クハハハハハッ!!やはり貴様は良いぞッ!平安にも居なかった食いでのある術師だッ!」

宿儺は随分とご機嫌だ。だからこそ危うい、気分が良いからと非術師を細切れにする可能性がある。

 

「そうか、腹いっぱい喰わせてやるから速くかかってこいよ。」

指をクイクイと動かし宿儺を挑発する。

 

「ケヒッ、ならばその言葉に甘えて…ッ」

宿儺の意識が俺から逸れた。釣られて俺も其方に意識を向ける。

そこには宿儺とは別方向で異質な呪力が溢れ出していた。

 

「?!なんだ」

今まで感じた事のない呪力だ。

 

「…焔瀬統弥、またお預けのようだな。俺は行くところが出来た。」

意味のわからぬ事を宣う宿儺

 

「は?」

何言ってんだ此奴、行かせるとでも思ってるのか?それなら俺のことを舐めすぎだ。

 

「…嫌、貴様も着いてこい。着いてこぬのなら道すがらに有象無象を細切れにする。

やはり貴様は甘いな。それ程の力を持ちながら何かを喪うことを極端に恐れる。貴様のそれはまるで弱者のそれだな。」

宿儺の言葉に身体が止まる。宿儺の言っていることは的を得ていた。たしかに俺は失う事を恐れている。

 

「…お前をここから移動させなければ良い話だろうが。」

呪力を奮起させる。

 

「いや、貴様は俺に着いてくる。なぜなら彼処には伏黒恵が居るからな。此処に留まっていれば伏黒恵は死ぬぞ?」

宿儺の言葉に息が詰まる

 

「……何?」

 

「事実だ。故に着いてこい。」

宿儺は一瞬のうちに呪力に向けて走り出す。

 

「クソッ」

遅れて俺も走り出す。

宿儺は本当に道すがらに斬撃を放った。それを防ぎながら宿儺に着いていく。

 

 

 

 

 

宿儺の目的地に到着すると本当に恵が倒れていた。

 

「恵ッ!」

恵に駆け寄り反転術式をかける。

今の恵は仮死状態、なるほど術式の調伏の儀を発動した訳か、彼処で震えている呪詛師を巻き添えに。

つまりは無関係の人間である俺があの式神を殺せば儀式はノーカウントになり恵の命は繋がれる。

 

「…焔瀬統弥、貴様あの式神の相手をしろ。しないのなら此処で伏黒恵を殺す。」

此奴何言ってやがる、何処までも巫山戯やがって。

 

「言われなくてもやるつもりだったんだよ。だがお前は信用なんねぇからな、縛りを結べ。」

宿儺への縛りの提案、宿儺はそれを了承し、伏黒恵に手を出さない縛りを俺たちは結んだ。

 

「……お前の事は悟に聞いてるよ。十種影法術の虎の子、八握剣異界神将魔虚羅。」

魔虚羅に近付く。悟から聞いた話では此奴の能力は『適応』故にこいつは一撃で屠る。宿儺の見ている状況でこちらの手の内を見せすぎるわけには行かないから。

 

「『術式反転 氷終理』」

俺の術式反転、『氷終理』焔の反転である氷を操る能力を持っている。本来なら反動として自身の身体を凍らせていくが反転術式を使い治療する。

魔虚羅はこちらに接近し斬撃を放ってくる。悪路王が可愛く見えるほどの重さを持つ一撃、しっかりと動きを読み攻撃を躱す。

 

「流石は虎の子、しっかりと強いな。」

数発程殴ってみたが外殻もしっかりと硬い。僕が考えた最強の式神のような存在だ。

 

「遊んでる時間は無いんでな。終わらせて貰うぞッ」

魔虚羅に向けて技を使用し足を封じる。

 

「『拡張術式 凍葬』」

俺の持ちうる技の中で最も威力のある攻撃、物質のみならず呪力すらも凍らせる絶対の技。それを魔虚羅に向けて放つ。

けたたましい轟音とともに魔虚羅のいた道路事全てを氷漬けにする。

数瞬の後魔虚羅は消滅した。

 

「ケヒッ良いものを見させて貰ったぞ。」

宿儺は満足そうにこちらを見る。

 

「……次はお前だ。」

宿儺に向かって歩き出す

 

「ケヒッなぜだか知らんが貴様の顔を歪ませたくなった。これは貴様と小僧への嫌がらせだ。」

宿儺が手印を結ぶ。やらせるかッ!

宿儺に向けて走り出す。絶対に展開させてはいけない。何人もの人間が巻き添えになるのかわかったものでは無い。

 

「領域展開『伏魔御廚子』」

以前見た外殻のない領域が展開され、数多の斬撃が100メートル以上の広範囲に吹き荒れる。ビルが細切れとなり、世界が崩壊する。

「クソがッ」

俺自身にも斬撃が吹き荒れるがそんなことに構っている暇はない。一刻も速く宿儺を沈め領域を破壊しなければッ!

宿儺に凄まじい連打を打ち続ける。背後の建物が崩壊する程の威力の拳を何度も何度も打ち続ける。

 

「ケヒッ!ではまた会おう、焔瀬統弥ッ!」

宿儺の呪力が消える。

 

「……クソッ結局何人殺されたんだか。

切り替えろ、この際非術師の死は仕方がない。」

悠仁を恵の隣に寝かせる。

 

「…お前は死んどけ」

こっそりと逃げようとしていた呪詛師を焼き殺す。

とりあえずは悠仁が起きるまではここで待機だな。




コメントが1日の生きがいななっております。沢山くださいmщ(゚Д゚щ)
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