淵源を巡る英雄   作:タキマ2000

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アナザーディメンション

 ポップスターから離れた宇宙空間でとある二人が戦っていた。一人は悪魔を思わせる翼に宝剣ギャラクシアを携えた剣士。名をメタナイト。もう一人は対照的に天使を思わせる翼に十字の仮面、右手にランス、左手にシールドを携えた銀河最強の戦士ギャラクティックナイト。メタナイトが己の力を更なる高みへ目指すために、大彗星ギャラクティックノヴァに願いを叶え、ギャラクティックナイトを呼び出した。そして現在、メタナイトがギャラクティックナイトに強烈な一撃をお見舞いし、メタナイトは銀河最強の戦士に勝った。

 

 だが誰も想定していなかったことが起きた。メタナイトの一撃を受け爆発したギャラクティックナイトだがその瞬間、背後にアナザーディメンションが開き、そこに吸い寄せられてしまった。

 

 その後の消息は未だに分かっていない。

 


 

 「いや〜、全くこんな時間にヴィランとか勘弁してくんないかなー」

 

 彼の名はホークス。この世界でヒーローという職業に就いている人物だ。先程まで彼は、寝ていたのだがヴィランによる事件が発生し、一番近くに事務所を置くホークスが、派遣されたのである。

 

 「もう終わったし早く帰って寝よ」

 

 そう考えた瞬間、遠くの方から空気が震える感覚が彼を襲った。

 

 「!なんだ!」

 

 また新たなヴィランが出たのかと警戒を張るホークスだが遠くの山から煙が立ち上っているのを目撃した。空気の震えた感覚といい煙といい、爆発の個性をもったヴィランが暴れていると思い急いで向かう。

 

 ーー

 

 「なんだこりゃ。隕石でも落ちてきたのか?」

 

 現場に到着したホークスは目を疑った。ヴィランはいなかったが、周囲の破壊状況と陥没した穴をみて、何かが勢いよく落ちてきたと推測した。

そして穴の中心を見て声を挙げた。

 

 「オイ!大丈夫か!」

 

 そこにはボロボロになった謎の人物がいた。ホークスは彼に近づき素早く容態を確認した。息もあり、脈もあると分かると彼を抱えて急いで病院へ向かった。彼が一体何者なのか。それは後ほど意識が回復してからでいいとホークスは向かいながら考えた。

 


 

 彼は深く沈んだ意識の中にいた。彼は思い出す。あの剣士との戦いを。この世に生まれて初めて自分を負かした存在に感動し噛み締めていた。

今まで数え切れないほどの闘争を経験した。いくつも星を滅ぼした。銀河も破壊しようとした。しかしそれでは退屈すると思い数多の世界へ移動した。誰もが自分を滅ぼそうと躍起になった。その度に返り討ちにし、逆に滅ぼしてきた。その現状に退屈を感じてしまいスターリーと呼ばれる守り人に封印されてやった。また何百年後かの未来で自分を負かせる者が現れると思い眠りについた。

 

 そして実際にその者が来た。彼は歓喜した。今まで味わったことのない戦闘が彼を熱くさせた。今思えばあの剣士とは、色んな世界で戦った記憶があるような気がするが、それでもあの剣士との戦いは、とても満足するものだった。そこから先は覚えていない。自分はどうしたんだ。あの後どうなった。なぜ自分はこんな所にいる。ひたすら闇が広がる中で周りを見渡す。すると目の前に光がゆっくりと差し込んできた。それと同時に体が勝手に光の方へ登って行くのを感じる。おそらく出られると確信した彼は、そのまま身を委ねて目を閉じる。

 

 そして、彼は目が覚めた。目の前には見慣れぬ風景があった。背中に感じるフカフカの物。右腕に刺さっている謎の針。所々体に巻き付いている白い布。いや待て…体?なんだこの体?自分はこんな体ではなかったはずだ。もっと丸かったはず、そう思った。目の前に広がる状況に冷静に情報を集めていると何やら右から音がした。

 

 「お?目が覚めたんだ」

 

 目をやるとそこには変な鳥がいた。立派な翼がついてるが体が自分の知っている鳥ではない。いや、自分の今の体と一緒だ。なんだこいつは?着々と情報を頭に詰めていたがここで少しフリーズを起こしてしまった。

 

 「あ、ごめんねーいきなり。びっくりしたよね」

 

 何も言っていないのにヘラヘラと笑顔でそう言ってくる。ただ今のところ危険は感じない。

 

 「いや〜心配したよ。君がボロボロで倒れていたからね〜俺が助けたんだよ」

 

 倒れていた。おそらくあの戦いの後なのだろう。怪我をしたことがなかったから分からなかった。

 

 「あれ?俺の声聞こえてる?参ったな。君には聞きたいことがいっぱいあるんだけど」

 

 何やら話している。自分が話さないことに困っているようだ。悪いな鳥。自分は口を開いたことがないし開く気もないから話せないんだよ。しかし、何か行動を起こして、自分に聞こえていると分からせなければ。そう思い彼は、右手を相手に向けて左右に振った。

 

 「?それは聞こえてるっていうことでいいんだよね。良かったよ!じゃあ自己紹介をしようかな。まぁ知ってると思うんだけど」

 

 知らん。お前のような変な体を持った鳥など初めて見た。しかし名を教えてくれるのなら好都合だ、と彼は思った。

 

 「俺の名はホークス。それじゃ早速だけど色々質問していいかな?」

 

 今ここにアナザーディメンションを超えてきた銀河最強の戦士は未知の世界で様々な出来事に巻き込まれていく。

 

 

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